2010年 06月 21日
【10030】 80歳親と55歳子の「父の日」 |
★ 「父の日」 ことしも、明石に住む長男一家が、「ハモの湯引き」を手みやげにやってきました。毎年、この日に繰り返される”父の日ハモパーティ”、 もう何年も、この記念日にまつわる家族行事が続いています。
★ それというのも、私は京都生まれの京都そだち。京都の人間はハモがないと、初夏を迎える気分になりません。7月の祇園祭にはハモ料理がつきもの。それを熟知している長男が、毎年、「父の日」に寄せてくれる愛情表現です。
★ 早速、これをメイン・ディッシュに、お昼を共にしました。
ことしのこの日に、私は、心に秘めていた一つの”決意”がありました。
そして食事の合間に、サラリと、その心を覗かせました。
★ 「そろそろ、孫離れの時期が来たようだ。もう孫たちも独立の時。これまでのような、デレデレした”ジイサンの孫孝行”はやめるよ。これからは、それぞれ、同格の一個独立した個人」
★ 長男は、3人の子どもに恵まれています。3人とももう成人式を終えており、相次いで大学を巣立つ予定です。一番上は25歳の男、来春、大学院博士コースを終えて研究者の道へ、二番目は24歳の女の子で法科大学院をこの春卒業、先日の司法試験を受験し、つい先週「短答試験パス」通知、今は秋の論文試験結果を待っています。一番下は、工学部3回生の男でインターン就活中。
★ いずれにせよ、この1,2年の間には全員が揃って社会に巣立つ予定です。もう「祖父が孫にあれこれ勝手な夢を乗せて不必要なプレッシャーをかけてはならぬ、と心得る。どんな道を歩もうと、それぞれ本人の自由な選択に任すべきだネ。もう横並び同列の大人同士だ」
★ じっと耳を傾けていた長男が、突然、笑い出しました。
「いやいや、今、急にそんなこと言ってもらっても、困る。この3人に機会あるごとに言い聞かせているのは、”生きているうちにオジイチャンを安心させろ”とハッパをかけている最中です。ここで、そんな宣言して貰ったら、折角、縛り上げたタガがゆるむ」 のだそうです。
★ アッハッハァー! 横で聞いていた私の妻も、長男の嫁も、大爆笑。真顔で切り出した私の「孫離れ」決意は、この爆笑で簡単に吹っ飛ばされてしまいました。私は来月、満80歳、長男55歳。共に、「孫離れ」 「子離れ」の重要な時期を迎えています。なのに・・・このテイタラク
★ それにつけても・・・子どもの激励に”生きているうちにオジイチャンを安心させろ”と、子が孫に言い含める。この図柄、哀しむべきか、喜ぶべきか? この長男は学校の校長です。
ともかく教育者のはしくれです。・・・で、一体、この55歳、何を考えているのか?
★ 教育的スジ論からすれば、ここは、「オレの背を見て育て!」と言うべきではないか。それをさて置き、重荷を老骨に背負わせる。何でも親に丸投げして、それでいいのか・・・・・オマエの背も、そろそろ曲がり始めたナ・・・・まあ、苦労しトルのは分かるが・・・
★ 「では、バイバイ、元気でね」と、機嫌良く帰っていくのを見送りながら痛感しました。
「我も、彼も、”孫離れ” ”子離れ”、未だならず」
ことしは、何とも悩ましい”親と子”の「父の日」ではありました。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ それというのも、私は京都生まれの京都そだち。京都の人間はハモがないと、初夏を迎える気分になりません。7月の祇園祭にはハモ料理がつきもの。それを熟知している長男が、毎年、「父の日」に寄せてくれる愛情表現です。
★ 早速、これをメイン・ディッシュに、お昼を共にしました。
ことしのこの日に、私は、心に秘めていた一つの”決意”がありました。
そして食事の合間に、サラリと、その心を覗かせました。
★ 「そろそろ、孫離れの時期が来たようだ。もう孫たちも独立の時。これまでのような、デレデレした”ジイサンの孫孝行”はやめるよ。これからは、それぞれ、同格の一個独立した個人」
★ 長男は、3人の子どもに恵まれています。3人とももう成人式を終えており、相次いで大学を巣立つ予定です。一番上は25歳の男、来春、大学院博士コースを終えて研究者の道へ、二番目は24歳の女の子で法科大学院をこの春卒業、先日の司法試験を受験し、つい先週「短答試験パス」通知、今は秋の論文試験結果を待っています。一番下は、工学部3回生の男でインターン就活中。
★ いずれにせよ、この1,2年の間には全員が揃って社会に巣立つ予定です。もう「祖父が孫にあれこれ勝手な夢を乗せて不必要なプレッシャーをかけてはならぬ、と心得る。どんな道を歩もうと、それぞれ本人の自由な選択に任すべきだネ。もう横並び同列の大人同士だ」
★ じっと耳を傾けていた長男が、突然、笑い出しました。
「いやいや、今、急にそんなこと言ってもらっても、困る。この3人に機会あるごとに言い聞かせているのは、”生きているうちにオジイチャンを安心させろ”とハッパをかけている最中です。ここで、そんな宣言して貰ったら、折角、縛り上げたタガがゆるむ」 のだそうです。
★ アッハッハァー! 横で聞いていた私の妻も、長男の嫁も、大爆笑。真顔で切り出した私の「孫離れ」決意は、この爆笑で簡単に吹っ飛ばされてしまいました。私は来月、満80歳、長男55歳。共に、「孫離れ」 「子離れ」の重要な時期を迎えています。なのに・・・このテイタラク
★ それにつけても・・・子どもの激励に”生きているうちにオジイチャンを安心させろ”と、子が孫に言い含める。この図柄、哀しむべきか、喜ぶべきか? この長男は学校の校長です。
ともかく教育者のはしくれです。・・・で、一体、この55歳、何を考えているのか?
★ 教育的スジ論からすれば、ここは、「オレの背を見て育て!」と言うべきではないか。それをさて置き、重荷を老骨に背負わせる。何でも親に丸投げして、それでいいのか・・・・・オマエの背も、そろそろ曲がり始めたナ・・・・まあ、苦労しトルのは分かるが・・・
★ 「では、バイバイ、元気でね」と、機嫌良く帰っていくのを見送りながら痛感しました。
「我も、彼も、”孫離れ” ”子離れ”、未だならず」
ことしは、何とも悩ましい”親と子”の「父の日」ではありました。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2010-06-21 00:01
| 奴雁の目