2005年 10月 06日
【5150」 【個人情報保護法】の落とし穴 |
▼時々、見知らぬ人から電話がかかってきます。大抵不動産か投資商品のセールス、それと健康食品・薬品の類です。必ず「センセイ」と呼び掛けるので、「どうして私をセンセイと?」と訊ねると、勤めていた学校の職員名簿を広げているのが察知できる答えが返ってきます。「ご専門の介護でも・・・とか続くのです」
▼「今、忙しいので」とか、「あっ、来客が」とか、言って断るのですが、シツコイ時には「どうして私の住所・氏名・電話番号が分かったのか」と問いただし、「こちらから改めて電話するのであなたの住所・氏名・電話番号を教えて」と、やり取りも。
▼まあ、どちらにせよ、こんな電話の応対をした日は気分が悪くなります。最近では、ソレと分かる電話には、「ああ、それは兄です。先日、亡くなりました。ご面倒ですが、お手持ちの名簿から削除してください。ご親切にありがとうございました」と鄭重にご挨拶します。
▼こう迷惑電話が次々とかかると、個人情報保護の声が高まるのも分かります。法律も出来て、都道府県・市町村も「個人情報保護条例」を制定して住民のプライバシーを守るようになりました。まあ、こうした迷惑電話に悪質商法が乗って個人情報が悪用されるのは困った風潮ではありますが、「個人情報」や「プライバシー」を重んじるあまり、人間関係が実に悪くなりましたね。
▼例えば、私のこのブログですが、パソコンに詳しい方から、「もう少し、個人情報に気をつけられた方がいい」と注意を受けたことがあります。写真や個人名を出すのがいけない、と仰るのです。言われてみれば、それが誰か、直ぐ分かる写真を掲載するのは無防備、と言われると、「そうだね」と考え込まざるを得ません。
▼しかし、私のブログは、元々、お互い気心が通じる人々にしか公開していません。勿論、横から眺める人があることは承知していますが、イチイチ、ブログに書いてある個人名や写真を悪用して何かをされるだろう、などと言った発想は全く持ちませんでした。それだけに、そんなに危ないものなら止めようか、と思うことも再三です。
▼急に日本国民がこれほどプライバシーや個人情報に過敏になったのは、明らかにパソコンの登場ですね。インターネットが普及し、それまで見たこともない匿名情報発信者がたちまちネットを支配しました。プライバシーや個人情報保護が叫ばれ始めたのは、その被害が急増したからです。
▼ところが・・・皮肉なことにの「個人情報保護」を声高に叫ぶ人が場を変えると自分の個人情報開示に実に無神経であることがよくあります。特に「名刺」がそうです。勤務先の所属・職名・地位を細やかにしるし、自宅住所と電話番号まで書いてあります。
▼更にオカシイのは展覧会や各種催しのチラシ、パンフレット類。ここまで詳しく?と、思うほど自己宣伝を散りばめた情報開示振りです。先の”警告者”がそんな名刺やパンフレットを配りまわっているのを見ると、口角泡を飛ばしての先ほどの警告は何であったのか? と疑い、思わず吹き出してしまいます。
▼「個人情報保護法」や関連条例をみると、そうした可笑しさを感じます。本当に必要な情報保護管理がキチンとされるのでしょうか? 私が望むのは、個人情報悪用防止の実効です。とりあえず、日夜を問わず掛かってくるあの電話商法、これを取り締まる実効をあげながら保護を強めて欲しいですね。
▼それがなく、ただ行政も、住民も「プライバシー」の一言で萎縮する。何かとんでもないことが起こるのではないか? と、心配でなりません。早い話、今、学校で生活指導の先生や児童相談所の職員は家庭訪問で親の「プライバシー」反撃で家にも入れず、立ち竦んでいます。こうした萎縮が、どんどん進むのではないでしょうか? 私はむしろ 「個人情報保護法」や条例を楯にした詭弁が増幅・増大することを心配しています。
【新ブログのご案内】 『Mr. MZ's Afterglow Album 』
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▼こう迷惑電話が次々とかかると、個人情報保護の声が高まるのも分かります。法律も出来て、都道府県・市町村も「個人情報保護条例」を制定して住民のプライバシーを守るようになりました。まあ、こうした迷惑電話に悪質商法が乗って個人情報が悪用されるのは困った風潮ではありますが、「個人情報」や「プライバシー」を重んじるあまり、人間関係が実に悪くなりましたね。
▼例えば、私のこのブログですが、パソコンに詳しい方から、「もう少し、個人情報に気をつけられた方がいい」と注意を受けたことがあります。写真や個人名を出すのがいけない、と仰るのです。言われてみれば、それが誰か、直ぐ分かる写真を掲載するのは無防備、と言われると、「そうだね」と考え込まざるを得ません。
▼しかし、私のブログは、元々、お互い気心が通じる人々にしか公開していません。勿論、横から眺める人があることは承知していますが、イチイチ、ブログに書いてある個人名や写真を悪用して何かをされるだろう、などと言った発想は全く持ちませんでした。それだけに、そんなに危ないものなら止めようか、と思うことも再三です。
▼急に日本国民がこれほどプライバシーや個人情報に過敏になったのは、明らかにパソコンの登場ですね。インターネットが普及し、それまで見たこともない匿名情報発信者がたちまちネットを支配しました。プライバシーや個人情報保護が叫ばれ始めたのは、その被害が急増したからです。
▼ところが・・・皮肉なことにの「個人情報保護」を声高に叫ぶ人が場を変えると自分の個人情報開示に実に無神経であることがよくあります。特に「名刺」がそうです。勤務先の所属・職名・地位を細やかにしるし、自宅住所と電話番号まで書いてあります。
▼更にオカシイのは展覧会や各種催しのチラシ、パンフレット類。ここまで詳しく?と、思うほど自己宣伝を散りばめた情報開示振りです。先の”警告者”がそんな名刺やパンフレットを配りまわっているのを見ると、口角泡を飛ばしての先ほどの警告は何であったのか? と疑い、思わず吹き出してしまいます。
▼「個人情報保護法」や関連条例をみると、そうした可笑しさを感じます。本当に必要な情報保護管理がキチンとされるのでしょうか? 私が望むのは、個人情報悪用防止の実効です。とりあえず、日夜を問わず掛かってくるあの電話商法、これを取り締まる実効をあげながら保護を強めて欲しいですね。
▼それがなく、ただ行政も、住民も「プライバシー」の一言で萎縮する。何かとんでもないことが起こるのではないか? と、心配でなりません。早い話、今、学校で生活指導の先生や児童相談所の職員は家庭訪問で親の「プライバシー」反撃で家にも入れず、立ち竦んでいます。こうした萎縮が、どんどん進むのではないでしょうか? 私はむしろ 「個人情報保護法」や条例を楯にした詭弁が増幅・増大することを心配しています。
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by zenmz
| 2005-10-06 00:29