2005年 10月 09日
【5155】 多すぎる「***の日」・・行政翼賛動員装置 |
▼今年から10月27日が「文字・活字文化の日」と定められ、秋恒例の「読書週間」は毎年、この日を初日とすることになりました。この夏に成立した「文字・活字文化振興法」という法律が根拠。現代人の深刻な文字離れに待ったをかけたいと言うのでしょうが、ちょっとウンザリする気分です。政府が、やたらと「****の日」を乱造するのはイカガなものか?
▼試みに政府が法律で決めている「******の日」 どれだけあるのか? 気になるので調べてみますと、この10月だけで、 「土地の日」(10月1日・国土交通省) 「法の日」(10月1日・最高裁判所」 「メガネの日」(10月1日・厚生労働省) 「里親デー」(10月4日・厚生労働省) 「リサイクルの日」(10月20日・経済産業省) 「LPガス消費者保安デー 毎月10日・経済産業省) 「目の愛護デー 」(10月10日 ・厚生労働省 ) 「体育の日」(10月10日・文部科学省) 「鉄道の日」(10月14日・ 国土交通省)・・・・・ざっとカレンダーを見るだけでこんなに目につきます。キリがない感じなので途中で止めましたが、念入りにその気になれば、もっと拾えるでしょう。
▼これに「都市緑化月間」 「情報化月間」 「食生活改善普及月間」や「読書週間」 「全国道路標識週間」など、月間、週間単位で”官関与”がどっさり我々の日常生活に入り込み、行政主導の運動参加に動員されます。各市町村レベルでボランティア・ベースの行政翼賛動員が日常的に要請されるのが第一の問題点です。総ての事業が、役人達の勤務時間に合わせて行われる、参加者は仕事を休んでやり繰りする。官僚天国はここまで来ています。おエライ役人たちに「教えなければオマエたちの生活がキチンと成り立たない」と日々、言い含められているような不快感を覚えます。
▼その問題の深刻さは、新しい「****の日」が設けられる度に、それぞれの事務を執り行う外郭団体が創設され、各省庁予算が計上する運営補助金がその団体を通じてが流れます。ワンサとあるそんな外郭団体の幹部には関係省庁の天下りが居座っています。
▼春秋の年2回、全国で展開される「交通安全運動」の推進母体「交通安全協会」などは最も典型的な例で、入会も”半強制的”。運転免許証書き換えの度に入会が義務かのような巧妙な勧誘に不愉快な経験をする人は数多いです。とにかく法定料金支払いと同一窓口で”請求”されるのですから余程、キチンと断わる度胸がないと、イヤとは言えない雰囲気ですね。「有無を言わせず払わされた」と言う人がほとんどです。
”民間自主”団体であるはずのこの協会の幹部は警察官の天下りばかりで、実態は、定年退職警察官がメシを食う”警官弘済会”です。
▼新法は、「文字・活字文化の振興、推進は国や地方自治体の責務」と明記し、図書館の設置などの環境整備を求め」ていますが、文部科学省の役人が妙な外郭団体を新たに作るようなことがないよう厳重な監視の目が必要ですね。
▼小泉首相に一言申し上げたいことは、私は首相の言われる「官から民へ」の改革路線を全面的に支持する者ですが、政府がこれまで乱発した「****の日」などの愚策は、その改革路線に乗せて精査し、出来るだけ早く縮小・削減されることを願います。これらの愚策は、役人の天下り先の整備に貢献しているだけで、諸活動はすべて民間の動員ボランティアが「一応の恰好付け」をして誤魔化している実情をしっかり見て欲しい、と思います。
▼なによりも民衆の生活文化のあらゆる場面に役人が関与し、あれこれ指示するのは如何なものか? 「****の日」指定は、行財政改革を崩壊させかねない”アリの一穴”です。 一つ、庶民の目線で、国政のあり方をもう一度、見回していただきたいと願います。
▼私たちの願いは単純・素朴です。払った税金でお役人が決められた仕事をキチンとして貰えばいいのです。何かをするとなると動員をかけて、行政翼賛参加を要請、挙げ句の果ては、生活のあれこれに指図するなどもう結構、どうぞ放っておいてください。
▼試みに政府が法律で決めている「******の日」 どれだけあるのか? 気になるので調べてみますと、この10月だけで、 「土地の日」(10月1日・国土交通省) 「法の日」(10月1日・最高裁判所」 「メガネの日」(10月1日・厚生労働省) 「里親デー」(10月4日・厚生労働省) 「リサイクルの日」(10月20日・経済産業省) 「LPガス消費者保安デー 毎月10日・経済産業省) 「目の愛護デー 」(10月10日 ・厚生労働省 ) 「体育の日」(10月10日・文部科学省) 「鉄道の日」(10月14日・ 国土交通省)・・・・・ざっとカレンダーを見るだけでこんなに目につきます。キリがない感じなので途中で止めましたが、念入りにその気になれば、もっと拾えるでしょう。
▼これに「都市緑化月間」 「情報化月間」 「食生活改善普及月間」や「読書週間」 「全国道路標識週間」など、月間、週間単位で”官関与”がどっさり我々の日常生活に入り込み、行政主導の運動参加に動員されます。各市町村レベルでボランティア・ベースの行政翼賛動員が日常的に要請されるのが第一の問題点です。総ての事業が、役人達の勤務時間に合わせて行われる、参加者は仕事を休んでやり繰りする。官僚天国はここまで来ています。おエライ役人たちに「教えなければオマエたちの生活がキチンと成り立たない」と日々、言い含められているような不快感を覚えます。
▼その問題の深刻さは、新しい「****の日」が設けられる度に、それぞれの事務を執り行う外郭団体が創設され、各省庁予算が計上する運営補助金がその団体を通じてが流れます。ワンサとあるそんな外郭団体の幹部には関係省庁の天下りが居座っています。
▼春秋の年2回、全国で展開される「交通安全運動」の推進母体「交通安全協会」などは最も典型的な例で、入会も”半強制的”。運転免許証書き換えの度に入会が義務かのような巧妙な勧誘に不愉快な経験をする人は数多いです。とにかく法定料金支払いと同一窓口で”請求”されるのですから余程、キチンと断わる度胸がないと、イヤとは言えない雰囲気ですね。「有無を言わせず払わされた」と言う人がほとんどです。
”民間自主”団体であるはずのこの協会の幹部は警察官の天下りばかりで、実態は、定年退職警察官がメシを食う”警官弘済会”です。
▼新法は、「文字・活字文化の振興、推進は国や地方自治体の責務」と明記し、図書館の設置などの環境整備を求め」ていますが、文部科学省の役人が妙な外郭団体を新たに作るようなことがないよう厳重な監視の目が必要ですね。
▼小泉首相に一言申し上げたいことは、私は首相の言われる「官から民へ」の改革路線を全面的に支持する者ですが、政府がこれまで乱発した「****の日」などの愚策は、その改革路線に乗せて精査し、出来るだけ早く縮小・削減されることを願います。これらの愚策は、役人の天下り先の整備に貢献しているだけで、諸活動はすべて民間の動員ボランティアが「一応の恰好付け」をして誤魔化している実情をしっかり見て欲しい、と思います。
▼なによりも民衆の生活文化のあらゆる場面に役人が関与し、あれこれ指示するのは如何なものか? 「****の日」指定は、行財政改革を崩壊させかねない”アリの一穴”です。 一つ、庶民の目線で、国政のあり方をもう一度、見回していただきたいと願います。
▼私たちの願いは単純・素朴です。払った税金でお役人が決められた仕事をキチンとして貰えばいいのです。何かをするとなると動員をかけて、行政翼賛参加を要請、挙げ句の果ては、生活のあれこれに指図するなどもう結構、どうぞ放っておいてください。
by zenmz
| 2005-10-09 00:07