2016年 01月 19日
健康優良”爺”の源 |
★ 還暦前に都会生活に別れを告げて、ここ、岡山・吉備高原都市に”終の棲家”を構えて、既に27年になります。そして、私たち夫婦も、85歳と83歳へと馬齢を重ねました。老齢の砌(みぎり)今は、ただ、心平らに和む日々をと、願うだけの小市民にすぎませんが、お茶のひととき、緑の生い茂る庭を見やりながら夫婦互いに、呟くのは「ヨカッタね、ここへ来て!」 私も、妻も、もう何度、その言葉を繰り返して来たことでしょう。
★ 岡山県のど真ん中、緑に囲まれた田園都市・・・それがウリの吉備高原都市ですが、その”緑”は半端ではありません。半径20キロ、見渡す限りの森林続きです。合間、合間に点在する小集落が在来の村落。その周りは田圃です。中国山脈の南丘陵・・・地形の関係で、常に北からのそよ風が南の瀬戸内海に向けて吹いています。その空気のオイシイこと・・・
★ 私は、毎朝、日の出と共に起き出して、庭先で大きく深呼吸をします。もう目覚めの儀式のようになっている日課ですが、一つのコダワリがあります。少年時代に教わった呼吸法で「丹田(たんでん)に気を込める」 そこを意識して、先ず、徹底的に空気を吐き出し、その後、ゆっくりと鼻から腹へ(肺ではありません)ゆっくりと吸い込む。
★ 剣道をやった人ならだれでも知っていますが、「丹田」と言うのは「臍下丹田」とも言って、ヘソの下に手の中指3本を並べた辺り、だいたい5センチ前後下の下腹部をいいます。東洋医学では、”気の元”が宿る場所とされ、元気の源と信じられています。
★ 私たちの子どもの頃は、剣道だけでなく、合気道、柔道、弓道、茶道、華道、それに書道まで・・・およそ「道」と名が付くあらゆる習い事には必ず、先ず最初に「丹田に気を込めて」の号令がかかりました。共通の礼法であったように思います。
★ 精神を丹田に集中して”気”を込める・・・一点集中ですね。
続けて呼吸の注意があります。
「呼吸は先ず、息を吐く。吐いて吐いて吐き尽くす。
すると自然に空気が体内に入って来る。それを腹で受け止める。
★ 実際のやり方は、丹田を、フー、フー、フー、とゆっくり絞り込んで息をすべて吐き出します。ハラがペシャンコになるまで息を吐き出して、今度はハラをふくらませて鼻から息を吸い込みます。この呼吸動作を1分間にほぼ3度繰り返し、10分間が1単位。
★ 「力を抜け!」 丹田を凹ませながらゆっくり息を吐く呼吸法は慣れないうちはどうしても筋肉がこわばります。吐けるだけ吐く。それも長時間かけて吐く。吐いた後の吸気はなるべく急速に鼻から行う。「力を抜いて」それを行うのはとても大変です。別な機会に禅寺で座禅もさせられましたが、座禅も全く同じ呼吸法でした。
★ 力まずにゆっくり息を吐き出す。今でもそれをやって見るのですが中々、難しいです。実際にやってみたら納得しますが、力を抜いてゆっくりと息を吐くのに最も適した座り方は正座です。胸を大きく張って、フー、フー、フー。ゆっくり3度、ハラを絞って息を吐き尽くすと、鼻から吸い込む息は自然と丹田へ流れ込みます。
★ 私が子どもの頃には、毎朝、登校すると、朝礼の時、ラジオ体操があり、その際、この「丹田呼吸法」を行いました、古くから東洋医学で、「全身の精気の集まる所」と信じられてきたもので、私たちが子どもの頃は、朝礼のほか、武道の時間に精神鍛錬として学ばされたものでした。
★ しかし、現代では、それは忘れられて(または全く無視されて)「腹式呼吸」とか「有酸素運動呼吸法」と言い替えて、ウォーキング・ジョギング・エアロビ・サイクリング・水泳など、広範なスポーツ領域で重要な指導項目になっています。
★ 最近、私は、古くから信心深いお年寄りが朝のお勤めでなさる”読経”や、最近、大流行のカラオケでの自己陶酔詠唱など、これらはいずれも、理想的な腹式呼吸・有酸素運動呼吸法だ、と気付きました。これは、絶対にお薦めです。
★ 私は、少年時代の剣道道場で教わった「丹田に気を込める」呼吸法を思い出しながら、日に何度も、意識的に腹式呼吸を楽しみますが、確かに即効性があります。何よりも先ず脳がシャキっとします。勉強でも、仕事でも、あるいは趣味の習い事でも、これから何かをやろうとする前に「丹田に気を込める」と、不思議に”やる気”満々になります。
★ 私は、子どもの頃から深呼吸をする時には 《身体の力を抜くこと》 きびしく指導されました。「身体が虚(力が抜けている)でないと、“気”が途中に引っかかり、丹田に力が集まってこない」と言う教えをたたき込まれました。今、年輪を重ねて、やっとその深い意味を実感しています。
★ 思えば、健康の元は、日々の糧・飲食の前に空気ですね。空気がなければ数分で死と向かい合います。その空気の清浄度と呼吸法。健康の土台作りと言わねばなりません。「健康優良爺への道」を正しく整備するために日々、空気の清浄な時を選んで「丹田」に気を込めるよう心がけたいものです。
★ 岡山県のど真ん中、緑に囲まれた田園都市・・・それがウリの吉備高原都市ですが、その”緑”は半端ではありません。半径20キロ、見渡す限りの森林続きです。合間、合間に点在する小集落が在来の村落。その周りは田圃です。中国山脈の南丘陵・・・地形の関係で、常に北からのそよ風が南の瀬戸内海に向けて吹いています。その空気のオイシイこと・・・
★ 私は、毎朝、日の出と共に起き出して、庭先で大きく深呼吸をします。もう目覚めの儀式のようになっている日課ですが、一つのコダワリがあります。少年時代に教わった呼吸法で「丹田(たんでん)に気を込める」 そこを意識して、先ず、徹底的に空気を吐き出し、その後、ゆっくりと鼻から腹へ(肺ではありません)ゆっくりと吸い込む。
★ 剣道をやった人ならだれでも知っていますが、「丹田」と言うのは「臍下丹田」とも言って、ヘソの下に手の中指3本を並べた辺り、だいたい5センチ前後下の下腹部をいいます。東洋医学では、”気の元”が宿る場所とされ、元気の源と信じられています。
★ 私たちの子どもの頃は、剣道だけでなく、合気道、柔道、弓道、茶道、華道、それに書道まで・・・およそ「道」と名が付くあらゆる習い事には必ず、先ず最初に「丹田に気を込めて」の号令がかかりました。共通の礼法であったように思います。
★ 精神を丹田に集中して”気”を込める・・・一点集中ですね。
続けて呼吸の注意があります。
「呼吸は先ず、息を吐く。吐いて吐いて吐き尽くす。
すると自然に空気が体内に入って来る。それを腹で受け止める。
★ 実際のやり方は、丹田を、フー、フー、フー、とゆっくり絞り込んで息をすべて吐き出します。ハラがペシャンコになるまで息を吐き出して、今度はハラをふくらませて鼻から息を吸い込みます。この呼吸動作を1分間にほぼ3度繰り返し、10分間が1単位。
★ 「力を抜け!」 丹田を凹ませながらゆっくり息を吐く呼吸法は慣れないうちはどうしても筋肉がこわばります。吐けるだけ吐く。それも長時間かけて吐く。吐いた後の吸気はなるべく急速に鼻から行う。「力を抜いて」それを行うのはとても大変です。別な機会に禅寺で座禅もさせられましたが、座禅も全く同じ呼吸法でした。
★ 力まずにゆっくり息を吐き出す。今でもそれをやって見るのですが中々、難しいです。実際にやってみたら納得しますが、力を抜いてゆっくりと息を吐くのに最も適した座り方は正座です。胸を大きく張って、フー、フー、フー。ゆっくり3度、ハラを絞って息を吐き尽くすと、鼻から吸い込む息は自然と丹田へ流れ込みます。
★ 私が子どもの頃には、毎朝、登校すると、朝礼の時、ラジオ体操があり、その際、この「丹田呼吸法」を行いました、古くから東洋医学で、「全身の精気の集まる所」と信じられてきたもので、私たちが子どもの頃は、朝礼のほか、武道の時間に精神鍛錬として学ばされたものでした。
★ しかし、現代では、それは忘れられて(または全く無視されて)「腹式呼吸」とか「有酸素運動呼吸法」と言い替えて、ウォーキング・ジョギング・エアロビ・サイクリング・水泳など、広範なスポーツ領域で重要な指導項目になっています。
★ 最近、私は、古くから信心深いお年寄りが朝のお勤めでなさる”読経”や、最近、大流行のカラオケでの自己陶酔詠唱など、これらはいずれも、理想的な腹式呼吸・有酸素運動呼吸法だ、と気付きました。これは、絶対にお薦めです。
★ 私は、少年時代の剣道道場で教わった「丹田に気を込める」呼吸法を思い出しながら、日に何度も、意識的に腹式呼吸を楽しみますが、確かに即効性があります。何よりも先ず脳がシャキっとします。勉強でも、仕事でも、あるいは趣味の習い事でも、これから何かをやろうとする前に「丹田に気を込める」と、不思議に”やる気”満々になります。
★ 私は、子どもの頃から深呼吸をする時には 《身体の力を抜くこと》 きびしく指導されました。「身体が虚(力が抜けている)でないと、“気”が途中に引っかかり、丹田に力が集まってこない」と言う教えをたたき込まれました。今、年輪を重ねて、やっとその深い意味を実感しています。
★ 思えば、健康の元は、日々の糧・飲食の前に空気ですね。空気がなければ数分で死と向かい合います。その空気の清浄度と呼吸法。健康の土台作りと言わねばなりません。「健康優良爺への道」を正しく整備するために日々、空気の清浄な時を選んで「丹田」に気を込めるよう心がけたいものです。
by zenmz
| 2016-01-19 22:16
| 吉備高原ライフ