2016年 02月 03日
わが身の不思議 |
★ 私は、誕生時からずっと虚弱児で育ちました。就学時検診で小児結核が見つかり、「児童院」という結核病患者隔離施設で1年間、過ごしました。その後、1年遅れて小学校に上がってからは、ずっと体育の授業では”見学”で「履修免除」扱いでした。
その虚弱児が今、85歳で健在・・・何とも不思議な感じがします。
★ 私は、20歳前後から腎臓病に悩んで来ました。大学を出て新聞社に入社が決まって健康診断でタンパク尿が見つかり、”経過検査”のため採用が1ヶ月延期された”過去”があります。そして34歳でネフローゼを発症、2年10ヶ月も入院加療しました。
★ 更に64歳も半ばになって腎臓ガンを患い右腎臓を摘出して生死の境を彷徨った経験も持っています。しかも残った左腎臓は「膜性腎症」という不治の慢性病で、以来、その機能は健康者の1/4以下、とのこと。
★ 傘寿を迎えた頃、「この状況だと、そろそろ人工透析を・・・」と、目の前のデータを示しながら説明を始めた主治医の話を聞きながら、我が人生終焉の時を想いさえしました。なのに・・・その時から既に5年を経過。しかも今日この頃、心身ともに実に快調に過ごしています。
本当に「何とも不思議な感じ」です。
★ そういえば、〝何とも不思議な話”がもう一つ、あります。こちらの方が本当に不思議です。
★ 私の妻は、結婚以来、ずっと私の腎臓病につい合わざるを得ない宿命を担いました。新婚当初から医師の処方箋に従って腎臓食研究に没頭し、特に減塩に留意しつつ必要な栄養バランス注意を払って来てくれました。結婚生活60年、3度の食事は医師の処方に忠実に従って治療に協力してくれました。
★ 〝何とも不思議な話”と言いますのは、実は、34歳の時、発症したネフローゼ治療で最も重要視されたのが「高タンパク食事療法」でした。ネフローゼは毎日、多量のタンパク質を排出します。そのため血中プロテインをが不足し、栄養失調状態になるのです。それを補うため多量のたんぱく質を補う必要がある、と言うのが当時の医師の処方箋でした。
★ その指導に従い、私は、毎食後に牛乳を飲み、鶏肉料理を食べさせられました。塩気抜きの鳥のささ身など食べられたものではありません。でも・・・それが治療だ、と、忠実に医師の指導に従いました。高たんぱく食治療は、そのまま実に30年間、続けました。
★ ところが・・・64歳も半ばになって、私の腎臓にガンが見つかり緊急に摘出手術を受けました。その時の医師の問診で、「どんな食事を」と尋ねられ、「ネフローゼの関係があり高タンパク食事療法を続けています」と答えましたら、その医師は怪訝な顔を私に向けて、「腎臓病にタンパク食は禁忌です。それは無茶だ。止めなさい」と言うのです・・・?????
★ 医師の指導を忠実に守って30年も行ってきた食事療法が、「やってはならない」ことだ、と言うのです。慌てて、問い返しましたら、「30年前のネフローゼ治療指針はその通りでした。が、今では、それは誤りで、やってはいけないことになっています」とか。???? 唖然としました。
★ 一体、医学とは何か? 私は、何も知らされず、「やってはならない食事療法」を30年も続けていたのです。でも・・・こうして30年を生き続けた。そして今、思えば、それから20年も経過しています。思い起こせば、あの失意の2年半から通算すれば50年、医学的に”やってはならない”ことを続けて、なお生きながらえています。本当に不思議。
★ 医学不信をぶちまけた私に、新しい主治医は事もなげにこう言いました。
「医学というのは万能ではありません。治療方針はすべてその時期時期の医学水準に基づいているので、研究が進めば変わるものです。もともと医師の務めは、〝患者さんの治癒力”を助けるのが務め、あなたを救ったのは、医師でも、医学でもありません。あなた自身に備わっている自然治癒力です。ご先祖様からの遺伝子に感謝なさるべきですね」
★ 虚弱児が医学の常識に逆らう〝食事治療法”を半世紀以上も続けて85歳の長寿に至る・・・・しかも不治と烙印押しされた腎臓病と共生しつつ現在も生きる。何とも不思議、今はただ、先祖から授かった遺伝子の重みと「一病息災」の真実を噛みしめて毎日を過ごしています。
その虚弱児が今、85歳で健在・・・何とも不思議な感じがします。
★ 私は、20歳前後から腎臓病に悩んで来ました。大学を出て新聞社に入社が決まって健康診断でタンパク尿が見つかり、”経過検査”のため採用が1ヶ月延期された”過去”があります。そして34歳でネフローゼを発症、2年10ヶ月も入院加療しました。
★ 更に64歳も半ばになって腎臓ガンを患い右腎臓を摘出して生死の境を彷徨った経験も持っています。しかも残った左腎臓は「膜性腎症」という不治の慢性病で、以来、その機能は健康者の1/4以下、とのこと。
★ 傘寿を迎えた頃、「この状況だと、そろそろ人工透析を・・・」と、目の前のデータを示しながら説明を始めた主治医の話を聞きながら、我が人生終焉の時を想いさえしました。なのに・・・その時から既に5年を経過。しかも今日この頃、心身ともに実に快調に過ごしています。
本当に「何とも不思議な感じ」です。
★ そういえば、〝何とも不思議な話”がもう一つ、あります。こちらの方が本当に不思議です。
★ 私の妻は、結婚以来、ずっと私の腎臓病につい合わざるを得ない宿命を担いました。新婚当初から医師の処方箋に従って腎臓食研究に没頭し、特に減塩に留意しつつ必要な栄養バランス注意を払って来てくれました。結婚生活60年、3度の食事は医師の処方に忠実に従って治療に協力してくれました。
★ 〝何とも不思議な話”と言いますのは、実は、34歳の時、発症したネフローゼ治療で最も重要視されたのが「高タンパク食事療法」でした。ネフローゼは毎日、多量のタンパク質を排出します。そのため血中プロテインをが不足し、栄養失調状態になるのです。それを補うため多量のたんぱく質を補う必要がある、と言うのが当時の医師の処方箋でした。
★ その指導に従い、私は、毎食後に牛乳を飲み、鶏肉料理を食べさせられました。塩気抜きの鳥のささ身など食べられたものではありません。でも・・・それが治療だ、と、忠実に医師の指導に従いました。高たんぱく食治療は、そのまま実に30年間、続けました。
★ ところが・・・64歳も半ばになって、私の腎臓にガンが見つかり緊急に摘出手術を受けました。その時の医師の問診で、「どんな食事を」と尋ねられ、「ネフローゼの関係があり高タンパク食事療法を続けています」と答えましたら、その医師は怪訝な顔を私に向けて、「腎臓病にタンパク食は禁忌です。それは無茶だ。止めなさい」と言うのです・・・?????
★ 医師の指導を忠実に守って30年も行ってきた食事療法が、「やってはならない」ことだ、と言うのです。慌てて、問い返しましたら、「30年前のネフローゼ治療指針はその通りでした。が、今では、それは誤りで、やってはいけないことになっています」とか。???? 唖然としました。
★ 一体、医学とは何か? 私は、何も知らされず、「やってはならない食事療法」を30年も続けていたのです。でも・・・こうして30年を生き続けた。そして今、思えば、それから20年も経過しています。思い起こせば、あの失意の2年半から通算すれば50年、医学的に”やってはならない”ことを続けて、なお生きながらえています。本当に不思議。
★ 医学不信をぶちまけた私に、新しい主治医は事もなげにこう言いました。
「医学というのは万能ではありません。治療方針はすべてその時期時期の医学水準に基づいているので、研究が進めば変わるものです。もともと医師の務めは、〝患者さんの治癒力”を助けるのが務め、あなたを救ったのは、医師でも、医学でもありません。あなた自身に備わっている自然治癒力です。ご先祖様からの遺伝子に感謝なさるべきですね」
★ 虚弱児が医学の常識に逆らう〝食事治療法”を半世紀以上も続けて85歳の長寿に至る・・・・しかも不治と烙印押しされた腎臓病と共生しつつ現在も生きる。何とも不思議、今はただ、先祖から授かった遺伝子の重みと「一病息災」の真実を噛みしめて毎日を過ごしています。
by zenmz
| 2016-02-03 21:05
| 吉備高原ライフ