2006年 03月 17日
【6067】 背負うた子に教えられた話 |
★ 背負うた子に教えられ・・・と言うことわざがありますが、マレーシア・マラッカでそっくりそのまま、深い感銘を受けた経験をしました。この「金色の蓮」には、その物語が刻み込まれています。書斎に置くには少々、煌びやかすぎるこの菓子器は、多分、これからも、ずっとそこに鎮座し、我ら老夫妻に余生の意味を語り続ける沈黙の師となるでしょう。
★ 2月いっぱいの1ヶ月間、マレーシアのマラッカで過ごしましたが、旅装を解いて間もなくアパートの大家さんであるモリーさんが自宅で「祝金婚祝賀パーティ」を開いて下さいました。(当時の記録は【6039】 マラッカでの金婚記念会 )全く想いもしなかったコトだけに私たちはただ目を白黒させるばかりで、ただただモリーさんのご厚意に感謝するばかりでした。
★ その時のお祝いに見事な魔術を見せて下さったモリーさんの長男・ジェイスン君の挨拶には心を打たれました。孫と同世代のこの好青年はマレーシアでは有名なプロのマジシャンですが、見事な技の数々を見せて下さった後、述べられた祝いの言葉を聞きながら、私は深い感動に心を動かされていました。まさに「背負うた子に教えられた」感動です。
★ 「ゼニモトさん、結婚50年、おめでとうございます。私は今、”結婚50年”というすばらしい歴史を築き上げられたすばらしいご夫婦とお目にかかれて光栄に思っております。結婚50年・・・それは、決してすべての人が出来ることではありません。本当に数少ない恵まれた方だけの特権なのです。そのことを想い、私は、最高の敬意をこめて心からのお祝いを申し上げます。
★ ゼニモトさん、私の母は若くして夫を失い、また愛する祖母は金婚式まで後6ヶ月、それを楽しみにしていましたが、祖父が病死し、その夢は永遠に消えました。もし祖父が生きておれば、ちょうど、今、この時に、お二人と同じように金婚式を迎えるはずでした。私は、今、自分の祖父母が金婚式を迎え、それを祝っている気持ちになっています。ゼニモトさん、どうか、私の心からの敬意を受け止めて下さい。結婚50年、金婚式は特に選ばれた夫婦の特権です。
★ ゼニモトさん、私は、この秋に結婚します。それを前に日本のご夫婦の金婚式に立ち会うことが出来たこと、これは本当に神様の思し召しでした。キリスト教徒である私は、これは”神の御心”と受け止めています。私は、今、心に誓っています。お二人のすばらしい結婚生活50年を模範として、自分の結婚生活を作っていきたいと思います」
★ 何度も、何度も、「ゼニモトさん」と呼びかけを入れながら、心の誠を伝えてくれたジェイソン君の言葉は本当に衝撃的でした。私たち夫婦は自分たちの結婚50年を決してそのようには思ってもいませんでした。ナルホド! どのように望んでも、それは得られるものではない。本当に数少ない恵まれた人だけの特権・・・・それが金婚式。
★ マラッカで・・・。モリーさんの暖かい家庭で・・・・。私たちは初めて「結婚50年」に内包するその年月の長さだけの深い意味と、その名に値する「金婚式」の偉大な意義を、感謝の心を込めて受け止める清らかな気持ちを得させていただいたように思います。 多分、そのことへの想いが、これからの残余の余生創造に結びつくエネルギーの源になるでしょう。
★ このロータスに詰め込まれたスイート。皆さんの心からの祝意が込められています。それを手にして私はお礼を言いました。
「ありがとうジェイスン君。モリーさん、あなたは最高の息子を持って幸せです。このように立派な青年と私は最近、出会ったことがありません。ジェイスン君、あなたの言葉、私たちに自分たちが今、あることの深い意味を思い起こさせてくれました。深い感銘を受けています。ただ一つ、私の提案を受け入れて欲しい。この秋、結婚したら新婚旅行は岡山へ来てください。一緒に出雲大社へ行きましょう。その意味は日本へ来てから話します。我が”真の孫”へのプレゼントです」
★ その後、ジェイスン君は、フィアンセのアンデリーンさんを連れてきました。風貌・容姿は日本人そっくり、小形の美人です。今、マラッカの日系進出企業で働いているそうで、片言の日本語をしゃべります。「私たち日本料理、大好きです。日本料理を教えて下さい」 それが最初のご対面。老妻は大喜びです。「早く岡山へいらっしゃい。一緒にゴハン作ろうね」
★ ジェイスン君が、この秋、岡山へ新婚旅行でやってきたら、必ず皆さんにご紹介します。この人のマジック、本当にビックリしますよ。この秋が楽しみです。
★ 2月いっぱいの1ヶ月間、マレーシアのマラッカで過ごしましたが、旅装を解いて間もなくアパートの大家さんであるモリーさんが自宅で「祝金婚祝賀パーティ」を開いて下さいました。(当時の記録は【6039】 マラッカでの金婚記念会 )全く想いもしなかったコトだけに私たちはただ目を白黒させるばかりで、ただただモリーさんのご厚意に感謝するばかりでした。
★ その時のお祝いに見事な魔術を見せて下さったモリーさんの長男・ジェイスン君の挨拶には心を打たれました。孫と同世代のこの好青年はマレーシアでは有名なプロのマジシャンですが、見事な技の数々を見せて下さった後、述べられた祝いの言葉を聞きながら、私は深い感動に心を動かされていました。まさに「背負うた子に教えられた」感動です。
★ 「ゼニモトさん、結婚50年、おめでとうございます。私は今、”結婚50年”というすばらしい歴史を築き上げられたすばらしいご夫婦とお目にかかれて光栄に思っております。結婚50年・・・それは、決してすべての人が出来ることではありません。本当に数少ない恵まれた方だけの特権なのです。そのことを想い、私は、最高の敬意をこめて心からのお祝いを申し上げます。
★ ゼニモトさん、私の母は若くして夫を失い、また愛する祖母は金婚式まで後6ヶ月、それを楽しみにしていましたが、祖父が病死し、その夢は永遠に消えました。もし祖父が生きておれば、ちょうど、今、この時に、お二人と同じように金婚式を迎えるはずでした。私は、今、自分の祖父母が金婚式を迎え、それを祝っている気持ちになっています。ゼニモトさん、どうか、私の心からの敬意を受け止めて下さい。結婚50年、金婚式は特に選ばれた夫婦の特権です。
★ ゼニモトさん、私は、この秋に結婚します。それを前に日本のご夫婦の金婚式に立ち会うことが出来たこと、これは本当に神様の思し召しでした。キリスト教徒である私は、これは”神の御心”と受け止めています。私は、今、心に誓っています。お二人のすばらしい結婚生活50年を模範として、自分の結婚生活を作っていきたいと思います」
★ 何度も、何度も、「ゼニモトさん」と呼びかけを入れながら、心の誠を伝えてくれたジェイソン君の言葉は本当に衝撃的でした。私たち夫婦は自分たちの結婚50年を決してそのようには思ってもいませんでした。ナルホド! どのように望んでも、それは得られるものではない。本当に数少ない恵まれた人だけの特権・・・・それが金婚式。
★ このロータスに詰め込まれたスイート。皆さんの心からの祝意が込められています。それを手にして私はお礼を言いました。
「ありがとうジェイスン君。モリーさん、あなたは最高の息子を持って幸せです。このように立派な青年と私は最近、出会ったことがありません。ジェイスン君、あなたの言葉、私たちに自分たちが今、あることの深い意味を思い起こさせてくれました。深い感銘を受けています。ただ一つ、私の提案を受け入れて欲しい。この秋、結婚したら新婚旅行は岡山へ来てください。一緒に出雲大社へ行きましょう。その意味は日本へ来てから話します。我が”真の孫”へのプレゼントです」
★ その後、ジェイスン君は、フィアンセのアンデリーンさんを連れてきました。風貌・容姿は日本人そっくり、小形の美人です。今、マラッカの日系進出企業で働いているそうで、片言の日本語をしゃべります。「私たち日本料理、大好きです。日本料理を教えて下さい」 それが最初のご対面。老妻は大喜びです。「早く岡山へいらっしゃい。一緒にゴハン作ろうね」
★ ジェイスン君が、この秋、岡山へ新婚旅行でやってきたら、必ず皆さんにご紹介します。この人のマジック、本当にビックリしますよ。この秋が楽しみです。
by zenmz
| 2006-03-17 12:01