2006年 06月 15日
【6160】 日銀総裁は、民歌に天意を問え |
★ インサイダー取引容疑で逮捕された村上世彰さんが代表を務めていた村上ファンドに、こともあろうに日銀の福井俊彦総裁が1000万円を投資していた、というスキャンダルが公になりました。日銀は違法行為はない。とし、小泉首相ら政府・与党関係者も、口を揃えて問題視しない、と、報道されていますが、冗談じゃない。福井総裁は、即刻、辞任すべきです。
★ 本当に情けない。一国の金融政策の最高責任者として、このようなことは、当然、総裁就任前に処理しておくべきこと。今更、規則の重箱の隅をほじくり、違法性があるか、無いか、の議論に時間を費やす問題ではありません。日銀総裁の地位にある者が、そのような嫌疑を受けやすい行為は、絶対にしてはならないのです。ましてや経済の先行きに軽い感想一言漏らしても国際経済がそれに反応する重要なポストにある人のことです。
★ そのような人は、コトを処するに如何にあるべきか? 福井さん、今のあなたにピッタリの有名な故事成語があります。
「李下に冠を正さず」・・・
まさか、福井総裁ともあろう方が、この有名な故事成語をご存じないことはないでしょう。同年配の私たちは中学生時代から耳に馴染んでいる教訓です。
★ しかし、あなたの側近、天下のエリートたちは、早々に「行員の服務を定めた日銀法や、内規にあたる「日本銀行員の心得」に抵触しない」などと防衛幕を張っています。今は一所懸命、金融官僚たちと額を寄せて急場しのぎの謀議を重ねているかもしれません。しかし、詭弁名人の手練手管はどうでもいいです。
★ コトの本質を、じっくり考えてみようではありませんか。私たちの年代の者が、学校で必ず習ったこの教えの中に答えはあります。じっくり読み直して、それを確認してみましょう。それがお分かりになれば、多分、他人の介在など必要なしに、あなたは自ら自分を処する決意をなさるでしょう。
★ 「李下に冠を正さず」とは、中国の古典『古楽府・君子行』にある「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」(君子は未然に防ぎ、嫌疑の間に處らず。瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず)の教えからとった中国の儒学の教えです。
★ その意味は、「君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。瓜(うり)畑の中で靴を穿(は)くような仕草をしたり、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ」 取ろうとしていると勘違いされぬように・・・・との含意があるのは自明ですね。
★ 儒家の祖、孔子は、音楽の大家でした。中国では古代から、【民歌に天意隠る】という言い伝えがあり、漢の武帝は「楽府(がふ)」という役所を創設して、民間の歌を採集させて、天意を探るよう命じました。やがて「楽府」が転じて収集された詩の形式と、それに則った詩そのものを意味するようになった。それが『古楽府』ですね。
★ 民衆の素朴な言葉で綴られているだけに分かりよいです。その古詩の中には役人・民衆を問わず、戒めとすべき警句が多く盛られているのを別詩集にまとめました。それが『君子行』 最初にご紹介した「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」は、その一つです。
★ 福井さん、今こそ、あなたは、民歌「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」に隠った天意を知るべきでありましょう。もはや金権にまみれたあなたから民意は離れています。同年配の者として、晩節を汚す老醜を見るのは、誠に辛いものです。是非、早急の辞任を・・・
…・・・・・・・ 吉備高原便り(5) ・・・・・・・・・・
【新企画】 我が家、我が町 の 日々の寸描を掲載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよシーズン本番
★ キウイ満開、と、ご紹介したのは、未だ4日前でした。が、受粉した花はどんどん実を結び、日ごとに膨らみを大きくしています。
「あれ! もう実を結んでいるよ」
と老妻が注意を促したのは昨日のこと。見ると、ナルホド、形になっていました。
★ ところが、今日の正午、庭に出たついでに眺めると・・・何と、何と。もう立派な形になっています。続いて出てきた老妻が、
「昼から、キチンと摘果してね」
とダメ押し。
「未だ受粉を待っている花もあるのに・・・ちょっと早いのとちゃう」
ちょっとムッときますね。下男に言うようなその口調。
★ 実を結び始めると葉の勢いも一段と強くなります。養分が必要。ツルが毎日、目に見えるようにどんどん伸び、葉が大きくなります。幅2.5メートル、長さ10メートルのキウイ棚は、これから我が家の客間になります。
老妻の習い事仲間、ご近所の気の置けない仲間、私の教え子たち、そして広島、大阪などかつて住んだ懐かしい土地の友人たち・・・千客万来のシーズン開幕です。キウイ棚下の宴会、お茶会は、また格別です。
★ 本当に情けない。一国の金融政策の最高責任者として、このようなことは、当然、総裁就任前に処理しておくべきこと。今更、規則の重箱の隅をほじくり、違法性があるか、無いか、の議論に時間を費やす問題ではありません。日銀総裁の地位にある者が、そのような嫌疑を受けやすい行為は、絶対にしてはならないのです。ましてや経済の先行きに軽い感想一言漏らしても国際経済がそれに反応する重要なポストにある人のことです。
★ そのような人は、コトを処するに如何にあるべきか? 福井さん、今のあなたにピッタリの有名な故事成語があります。
「李下に冠を正さず」・・・
まさか、福井総裁ともあろう方が、この有名な故事成語をご存じないことはないでしょう。同年配の私たちは中学生時代から耳に馴染んでいる教訓です。
★ しかし、あなたの側近、天下のエリートたちは、早々に「行員の服務を定めた日銀法や、内規にあたる「日本銀行員の心得」に抵触しない」などと防衛幕を張っています。今は一所懸命、金融官僚たちと額を寄せて急場しのぎの謀議を重ねているかもしれません。しかし、詭弁名人の手練手管はどうでもいいです。
★ コトの本質を、じっくり考えてみようではありませんか。私たちの年代の者が、学校で必ず習ったこの教えの中に答えはあります。じっくり読み直して、それを確認してみましょう。それがお分かりになれば、多分、他人の介在など必要なしに、あなたは自ら自分を処する決意をなさるでしょう。
★ 「李下に冠を正さず」とは、中国の古典『古楽府・君子行』にある「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」(君子は未然に防ぎ、嫌疑の間に處らず。瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず)の教えからとった中国の儒学の教えです。
★ その意味は、「君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。瓜(うり)畑の中で靴を穿(は)くような仕草をしたり、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ」 取ろうとしていると勘違いされぬように・・・・との含意があるのは自明ですね。
★ 儒家の祖、孔子は、音楽の大家でした。中国では古代から、【民歌に天意隠る】という言い伝えがあり、漢の武帝は「楽府(がふ)」という役所を創設して、民間の歌を採集させて、天意を探るよう命じました。やがて「楽府」が転じて収集された詩の形式と、それに則った詩そのものを意味するようになった。それが『古楽府』ですね。
★ 民衆の素朴な言葉で綴られているだけに分かりよいです。その古詩の中には役人・民衆を問わず、戒めとすべき警句が多く盛られているのを別詩集にまとめました。それが『君子行』 最初にご紹介した「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」は、その一つです。
★ 福井さん、今こそ、あなたは、民歌「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」に隠った天意を知るべきでありましょう。もはや金権にまみれたあなたから民意は離れています。同年配の者として、晩節を汚す老醜を見るのは、誠に辛いものです。是非、早急の辞任を・・・
…・・・・・・・ 吉備高原便り(5) ・・・・・・・・・・
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いよいよシーズン本番
★ キウイ満開、と、ご紹介したのは、未だ4日前でした。が、受粉した花はどんどん実を結び、日ごとに膨らみを大きくしています。
「あれ! もう実を結んでいるよ」
と老妻が注意を促したのは昨日のこと。見ると、ナルホド、形になっていました。
★ ところが、今日の正午、庭に出たついでに眺めると・・・何と、何と。もう立派な形になっています。続いて出てきた老妻が、
「昼から、キチンと摘果してね」
とダメ押し。
「未だ受粉を待っている花もあるのに・・・ちょっと早いのとちゃう」
ちょっとムッときますね。下男に言うようなその口調。
★ 実を結び始めると葉の勢いも一段と強くなります。養分が必要。ツルが毎日、目に見えるようにどんどん伸び、葉が大きくなります。幅2.5メートル、長さ10メートルのキウイ棚は、これから我が家の客間になります。
老妻の習い事仲間、ご近所の気の置けない仲間、私の教え子たち、そして広島、大阪などかつて住んだ懐かしい土地の友人たち・・・千客万来のシーズン開幕です。キウイ棚下の宴会、お茶会は、また格別です。
by zenmz
| 2006-06-15 00:00
| 現代社会論