2006年 10月 06日
【6271】 首尾一貫する”率先垂範”の「実」を見たい |
★ 内閣総理大臣補佐官 (広報担当) 世耕弘成 様
「安倍内閣メールマガジン 創刊準備号」 の配信、ありがとうございました。私は、「内閣メールマガジン」発足当初からの愛読者であります。小泉前首相が創案の”内閣メールマガジン”を安倍内閣も継承されることが正式に決まり、安倍首相も、毎週木曜日に、このメールマガジンを通じて国民との直接対話を行われます由、誠にうれしく、思います。
★ とりわけ、政府メールマガジンの直接責任者として世耕補佐官が任命されましたこと、誠に適材適所、私個人の感慨を申し上げれば、今回の安倍人事の大ヒットだと高く評価しております。自民党の広報担当時には、特にブログなど新メディアによる情報発信を積極に評価し、新たな記者会見を創設してブロガーに情報公開されるなどめざましいものがありました。
★ 首相官邸ホームページも刷新されました。特に政府インターネットテレビの充実が目を惹きます。総理の予定 総理メッセージ 総理の一週間 総理の動向はリアルタイムに理解できます。総理の記者会見・演説・談話 官房長官の記者発表 更には主な報告書・答申など国政の動きはかなりよく整理されていて読みやすいです。
★ 世耕さん自身、新しい「安倍内閣メールマガジン」の編集後記で読者の声を求めておられます。これも歓迎すべき政府責任者のご発言と思います。私は、今、76歳の年金生活者ですが、必要を感じますときには所感を綴って投稿させて頂きます。このメールマガジンこそは、直接、総理に庶民の気持ちをお伝え出来るチャネルだと信じます。
^^^^^^^^^^^^^ ひとつの疑問 ^^^^^^^^^^^^
★ 安倍さんは、総理就任直後の記者会見の冒頭、
「無駄遣いを省き、歳出の改革、削減を進めてまいります。2011年に国と地方を併せてプライマリーバランスを黒字化する、この目標に向けてしっかりと前進してまいります」
と、財政再建こそが内閣の取り組むべき最大課題、との認識を示されました。5年以内に財政の収支バランス達成。耳目を集めますが、容易なことではありません。
★ そのため
「来年度の予算におきまして、新規国債発行額を今年度の発行額以下に下回るようにしてまいります。しっかりと無駄遣いを省いていく。また、その中で隗より始めよとの考え方の下、私の総理の給与を30%カットいたします。また、国務大臣の皆様の給与につきましても10%カットする。まず、私たちが範を示したいと考えています」
と、国民に確約なさいました。本気だ! 実に分かりよい政治姿勢です。
★ しかし、同日午後、発足した『美しい国創り内閣』の陣容は、官邸組織をかなり拡大したものでした。中でも総理大臣補佐官の新設(5)は、屋上屋を重ねる印象を強くしました。補佐官の職責内容はいずれも大臣所管事項と重複しています。こうした事務管掌の重複は組織上のムダであるばかりでなく、非効率の逆効果を招く危険性が大きいと思います。
午前の「言」と午後の「実」で、「君子豹変」?? 急に分からなくなりました。
★ 素人目に懸念しますのは、担当大臣と補佐官が、それぞれの職責を誠実に行えば行うほど相互チェック的になり、下手をすると補佐官は総理のお目付役的な存在に逸脱する可能性もなきにしもあらずです。補佐官は中央を向かず、地方に目配りして総理に意見具申するのでしょうか?
これでは、幕府隠密・お庭番・・などと、想ったりします。咄嗟にそれを思うのもトシのせいでしょうか。ともかくこのようにしてまで、行政機構を肥大化する必要が、果たしてあるのか、どうか?
★ 先ず「隗より始めよ」と率先垂範、総理はじめ大臣の給与カットをなさった。国民は行財政改革・歳出削減の決意と受け止めました。分かりよいです。それが、単なるポーズではなく、実際に実行されることを、もう一歩、踏み込んで、国民にわかりやすく説明をお願いしたいと思います。
★ 総理、大臣給与の削減を掲げて組閣されました安倍内閣は、小泉内閣と比較して官邸予算がどれだけ削減されたのでしょう。とりあえず、政権交代時における新旧内閣の人件費総額比較だけで結構です。お示し下さい。
★ 国民には、それが一番、分かりよいです。安倍さんは自ら3割の月給を減らして官邸の歳出削減を実行した。前内閣と比較して直ちにこれだけの官邸スリム化を実行し、財政再建に本気で取り組む姿勢を示した。と、説明をして欲しいです。
★ それがないと、最初の【隗より始めよ」と率先垂範】は、単なるスローガン。チェックの結果、もし安倍内閣が小泉内閣よりも官邸事務費がふくらみ、それだけ事業費にしわ寄せされるようなことになっているなら直ちに国民が納得出来るように修正されねばならぬでしょう。
それがないと、出発から国民を欺くことになります。なぜなら一定額予算で事務費をふくらませば、それだけ事業費は必ず減ります。これは財政の基本常識。
阿倍さんの「率先垂範」姿勢で、この辺りがよく分かりません。
★ 大方の新聞は今度の組閣を「総裁選の論功行賞人事」と論評しています。そのように解説されると、非常に理解しやすい新内閣の陣容のようにも思えます。しかし、私は、ともかく、まともに安倍さんの就任時の心意気を先ず、信じてみたいのです。
★ 総理就任時の【隗より始めよ」と率先垂範】の決意の下、組閣された内閣の財政削減がどのように実現したのか? それをご説明して頂ければ、私たちは、半信半疑のままでいる新聞の解説の正否を判断出来ます。
★ ややこしい説明や解説は望みません。安倍内閣は、小泉内閣と、どれだけ管理事務費が安い政府なのか? 比較を数字で端的に示してくだされば結構です。「私の月給は小泉さんの3割減だ」 と、公言されたように、「私の内閣は、小泉内閣よりこれだけ歳出削減をする。現に内閣事務費は、スタート時にこれだけ削減した」とだけ公開していただければ結構です。
★ 「安倍内閣メールマガジン」創刊に当たり、世耕補佐官の就任に賛意を表し、お喜びを申し上げると共に、その運用については、是非、国民に分かりよい国政を周知徹底して頂く工夫をお願い申し上げます。
***************************************
【注】
この日記の趣旨は「安倍内閣メールマガジン」に投稿しました。
もし、返事をいただけたら、このブログで紹介させて頂きます
投稿先は首相官邸ホームページの意見欄(6日午前11時投稿)
テーマ : 安倍内閣の率先垂範について
「投稿本文」
私は、岡山に住む76歳の定年退職者です。内閣メールマガジンを継承して下さいます由。感謝いたします。
ところで、質問したいことがあります。
安倍総理は、先ず「隗より始めよ」と率先垂範、総理はじめ大臣の給与カットをなさった。国民は行財政改革・歳出削減の決意と受け止めました。分かりよいです。それが、単なるポーズではなく、実際に実行されることを、もう一歩、踏み込んで、国民にわかりやすく説明をお願いしたいと思います。
その直後、組閣されました安倍内閣は、小泉内閣と比較して官邸予算がどれだけ削減されたのでしょう。とりあえず、政権交代時における新旧内閣の人件費総額比較だけで結構です。お示し下さい。国民には、それが一番、分かりよいです。安倍さんは自ら3割の月給を減らして官邸の歳出削減を実行した。前内閣と比較して直ちにこれだけの官邸スリム化を実行し、財政再建に本気で取り組む姿勢を示した。と、説明をして欲しいです。
大方の新聞は今度の組閣を「総裁選の論功行賞人事」と論評しています。そのように解説されると、それなりに理解しやすい新内閣の陣容のようにも思えます。そのために内閣水ぶくれ、肥大化したとなれば大問題です。【隗より始めよ」と率先垂範】の決意の下、組閣された内閣の財政削減がどのように実現しているのか? それをご説明して頂ければ、新聞の解説の正否を判断出来ます。
ややこしい説明や解説は望みません。安倍内閣は、小泉内閣と、どれだけ管理事務費が安い政府なのか? 比較を数字で端的に示してくだされば結構です。「私の月給は小泉さんの3割減だ」 と、公言されたように、「私の内閣は、小泉内閣よりこれだけ歳出削減をする。現に内閣事務費は、スタート時にこれだけ削減した」とだけ公開していただければ結構です。
よろしくお願い申し上げます。
^^^^^^^^^ 返事が来ました ^^^^^^^^^
差出人: 首相官邸HP発信専用
宛先: zenimoto@gmail.com
日付: 2006/10/10 8:47
件名: [首相官邸より]
ご意見等を拝見しました。
いただきました国政へのご意見・ご要望は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。
首相官邸ホームページ「ご意見募集」コーナー担当
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
10月10日朝、上のメール(全文そのまま転載)が送られて来ました。
一体、読んでくれたのでしょうか?
質問したのに答えが全くありません。政策立案や執務に注文をつけた覚えはありません。不審な点を理解したいので説明を求めたのです。
この内閣は誠に不誠実に思えます。
「安倍内閣メールマガジン 創刊準備号」 の配信、ありがとうございました。私は、「内閣メールマガジン」発足当初からの愛読者であります。小泉前首相が創案の”内閣メールマガジン”を安倍内閣も継承されることが正式に決まり、安倍首相も、毎週木曜日に、このメールマガジンを通じて国民との直接対話を行われます由、誠にうれしく、思います。
★ とりわけ、政府メールマガジンの直接責任者として世耕補佐官が任命されましたこと、誠に適材適所、私個人の感慨を申し上げれば、今回の安倍人事の大ヒットだと高く評価しております。自民党の広報担当時には、特にブログなど新メディアによる情報発信を積極に評価し、新たな記者会見を創設してブロガーに情報公開されるなどめざましいものがありました。
★ 首相官邸ホームページも刷新されました。特に政府インターネットテレビの充実が目を惹きます。総理の予定 総理メッセージ 総理の一週間 総理の動向はリアルタイムに理解できます。総理の記者会見・演説・談話 官房長官の記者発表 更には主な報告書・答申など国政の動きはかなりよく整理されていて読みやすいです。
★ 世耕さん自身、新しい「安倍内閣メールマガジン」の編集後記で読者の声を求めておられます。これも歓迎すべき政府責任者のご発言と思います。私は、今、76歳の年金生活者ですが、必要を感じますときには所感を綴って投稿させて頂きます。このメールマガジンこそは、直接、総理に庶民の気持ちをお伝え出来るチャネルだと信じます。
^^^^^^^^^^^^^ ひとつの疑問 ^^^^^^^^^^^^
★ 安倍さんは、総理就任直後の記者会見の冒頭、
「無駄遣いを省き、歳出の改革、削減を進めてまいります。2011年に国と地方を併せてプライマリーバランスを黒字化する、この目標に向けてしっかりと前進してまいります」
と、財政再建こそが内閣の取り組むべき最大課題、との認識を示されました。5年以内に財政の収支バランス達成。耳目を集めますが、容易なことではありません。
★ そのため
「来年度の予算におきまして、新規国債発行額を今年度の発行額以下に下回るようにしてまいります。しっかりと無駄遣いを省いていく。また、その中で隗より始めよとの考え方の下、私の総理の給与を30%カットいたします。また、国務大臣の皆様の給与につきましても10%カットする。まず、私たちが範を示したいと考えています」
と、国民に確約なさいました。本気だ! 実に分かりよい政治姿勢です。
★ しかし、同日午後、発足した『美しい国創り内閣』の陣容は、官邸組織をかなり拡大したものでした。中でも総理大臣補佐官の新設(5)は、屋上屋を重ねる印象を強くしました。補佐官の職責内容はいずれも大臣所管事項と重複しています。こうした事務管掌の重複は組織上のムダであるばかりでなく、非効率の逆効果を招く危険性が大きいと思います。
午前の「言」と午後の「実」で、「君子豹変」?? 急に分からなくなりました。
★ 素人目に懸念しますのは、担当大臣と補佐官が、それぞれの職責を誠実に行えば行うほど相互チェック的になり、下手をすると補佐官は総理のお目付役的な存在に逸脱する可能性もなきにしもあらずです。補佐官は中央を向かず、地方に目配りして総理に意見具申するのでしょうか?
これでは、幕府隠密・お庭番・・などと、想ったりします。咄嗟にそれを思うのもトシのせいでしょうか。ともかくこのようにしてまで、行政機構を肥大化する必要が、果たしてあるのか、どうか?
★ 先ず「隗より始めよ」と率先垂範、総理はじめ大臣の給与カットをなさった。国民は行財政改革・歳出削減の決意と受け止めました。分かりよいです。それが、単なるポーズではなく、実際に実行されることを、もう一歩、踏み込んで、国民にわかりやすく説明をお願いしたいと思います。
★ 総理、大臣給与の削減を掲げて組閣されました安倍内閣は、小泉内閣と比較して官邸予算がどれだけ削減されたのでしょう。とりあえず、政権交代時における新旧内閣の人件費総額比較だけで結構です。お示し下さい。
★ 国民には、それが一番、分かりよいです。安倍さんは自ら3割の月給を減らして官邸の歳出削減を実行した。前内閣と比較して直ちにこれだけの官邸スリム化を実行し、財政再建に本気で取り組む姿勢を示した。と、説明をして欲しいです。
★ それがないと、最初の【隗より始めよ」と率先垂範】は、単なるスローガン。チェックの結果、もし安倍内閣が小泉内閣よりも官邸事務費がふくらみ、それだけ事業費にしわ寄せされるようなことになっているなら直ちに国民が納得出来るように修正されねばならぬでしょう。
それがないと、出発から国民を欺くことになります。なぜなら一定額予算で事務費をふくらませば、それだけ事業費は必ず減ります。これは財政の基本常識。
阿倍さんの「率先垂範」姿勢で、この辺りがよく分かりません。
★ 大方の新聞は今度の組閣を「総裁選の論功行賞人事」と論評しています。そのように解説されると、非常に理解しやすい新内閣の陣容のようにも思えます。しかし、私は、ともかく、まともに安倍さんの就任時の心意気を先ず、信じてみたいのです。
★ 総理就任時の【隗より始めよ」と率先垂範】の決意の下、組閣された内閣の財政削減がどのように実現したのか? それをご説明して頂ければ、私たちは、半信半疑のままでいる新聞の解説の正否を判断出来ます。
★ ややこしい説明や解説は望みません。安倍内閣は、小泉内閣と、どれだけ管理事務費が安い政府なのか? 比較を数字で端的に示してくだされば結構です。「私の月給は小泉さんの3割減だ」 と、公言されたように、「私の内閣は、小泉内閣よりこれだけ歳出削減をする。現に内閣事務費は、スタート時にこれだけ削減した」とだけ公開していただければ結構です。
★ 「安倍内閣メールマガジン」創刊に当たり、世耕補佐官の就任に賛意を表し、お喜びを申し上げると共に、その運用については、是非、国民に分かりよい国政を周知徹底して頂く工夫をお願い申し上げます。
***************************************
【注】
この日記の趣旨は「安倍内閣メールマガジン」に投稿しました。
もし、返事をいただけたら、このブログで紹介させて頂きます
投稿先は首相官邸ホームページの意見欄(6日午前11時投稿)
テーマ : 安倍内閣の率先垂範について
「投稿本文」
私は、岡山に住む76歳の定年退職者です。内閣メールマガジンを継承して下さいます由。感謝いたします。
ところで、質問したいことがあります。
安倍総理は、先ず「隗より始めよ」と率先垂範、総理はじめ大臣の給与カットをなさった。国民は行財政改革・歳出削減の決意と受け止めました。分かりよいです。それが、単なるポーズではなく、実際に実行されることを、もう一歩、踏み込んで、国民にわかりやすく説明をお願いしたいと思います。
その直後、組閣されました安倍内閣は、小泉内閣と比較して官邸予算がどれだけ削減されたのでしょう。とりあえず、政権交代時における新旧内閣の人件費総額比較だけで結構です。お示し下さい。国民には、それが一番、分かりよいです。安倍さんは自ら3割の月給を減らして官邸の歳出削減を実行した。前内閣と比較して直ちにこれだけの官邸スリム化を実行し、財政再建に本気で取り組む姿勢を示した。と、説明をして欲しいです。
大方の新聞は今度の組閣を「総裁選の論功行賞人事」と論評しています。そのように解説されると、それなりに理解しやすい新内閣の陣容のようにも思えます。そのために内閣水ぶくれ、肥大化したとなれば大問題です。【隗より始めよ」と率先垂範】の決意の下、組閣された内閣の財政削減がどのように実現しているのか? それをご説明して頂ければ、新聞の解説の正否を判断出来ます。
ややこしい説明や解説は望みません。安倍内閣は、小泉内閣と、どれだけ管理事務費が安い政府なのか? 比較を数字で端的に示してくだされば結構です。「私の月給は小泉さんの3割減だ」 と、公言されたように、「私の内閣は、小泉内閣よりこれだけ歳出削減をする。現に内閣事務費は、スタート時にこれだけ削減した」とだけ公開していただければ結構です。
よろしくお願い申し上げます。
^^^^^^^^^ 返事が来ました ^^^^^^^^^
差出人: 首相官邸HP発信専用
宛先: zenimoto@gmail.com
日付: 2006/10/10 8:47
件名: [首相官邸より]
ご意見等を拝見しました。
いただきました国政へのご意見・ご要望は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。
首相官邸ホームページ「ご意見募集」コーナー担当
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10月10日朝、上のメール(全文そのまま転載)が送られて来ました。
一体、読んでくれたのでしょうか?
質問したのに答えが全くありません。政策立案や執務に注文をつけた覚えはありません。不審な点を理解したいので説明を求めたのです。
この内閣は誠に不誠実に思えます。
by zenmz
| 2006-10-06 10:30
| 現代社会論