2006年 10月 29日
【6294】 みんなが評論家時代の”新書評文化”出現 |
★ 「いずれ、どこかが、必ず、やるよ。君のところでやってみたら・・・」
これまで、私は、自分のブログ生活で感じたことをマスコミ関係の若者達に言いまくっていました。今朝の『毎日新聞』朝刊8面を見て、思わずニンマリ。やはり、我が”マイニチ” もうやってる! 頼もしく思いました。
★ 【毎日新聞「ホンヨモ!クラブ」】・・・「本を読んで、書評を書いてみませんか」 書評募集の広告です。もっと読書しよう、そして書評を、と訴え、その応募例として、毎日新聞学芸部記者たちが書いた見本4編を掲載しています。
「これを参考にあなた自身の書評(感想)を600字以内にまとめて送って下さい。厳正選考を経て優秀作品を紙面掲載し、3万円分の図書カードを差し上げます」
★ 課題図書は、書評見本に掲げてある次の4冊。
○ 宮部みゆき著『名もなき毒』 (幻冬舎)
○ ウルスラ・ベーコン著『ナチスから逃れたユダヤ人少女の上海日記』(評伝社)
○ 美嘉著『恋空』(スターツ出版)
○ 増田久雄『デイドリーム・ビリーバ』(ポプラ社)
★ 念のため応募要項(抜粋)をご紹介しますと、
◎ 締め切り ・・・・ 11月27日必着。
◎ 送り先 ・・・・・・ 〒100-8051(住所不要) 毎日新聞「ホンヨモ!クラブ」
メール送稿は、honyomo-club2@mainichi-ks.co.jp
★ これは、毎日新聞広告局の企画で、課題図書を出版している 幻冬舎、祥伝社、スターツ出版、ポプラ社の4社が協賛、トーハンはじめ紀伊国屋書店や丸善など書籍販売・流通関係の会社が後援しています。
さすがに新聞社、抜け目ない。商魂の冴えを見た思いがしています。
★ と、言うのは、インターネットで今、最先端を行く、と注目されているブログ、SNSが、自ら育てた「軽評論文化」をコンテンツ化するのを怠っているうちに、”遅れている”はずの新聞社が、ネット上で大流行の新領域「軽評論文化」の熟成した一例として「素人書評」に目を留め、早速、事業化してしまいました。
★ 私は、ブログやSNSに手を染めて、未だ1年そこそこの実践しかありませんが、この世界に踏み込んだ当初から驚いているのは、軽評論の氾濫です。皆さんが日記に書かれているものを見せていただくと、書評や、新聞記事に報道されたニュースへの一口コメントが圧倒的に多いことでした。正に”一億総評論家”時代の到来です。
★ 自分が取材しないで、ただ新聞記事を読んだ感想をコメントしているのは論外ですが、書評はかなり高級です。すでにネット上に「読書家自身の書評文化」とでも言える新しいジャンルが生まれている感じさえ受けていました。だからこそ、マスコミ関係者に「ネットが開拓した新ジャンル。注目すべきでは・・・」と、アドバイスし続けて来たのです。
★ 率直なところ、何故、あのMIXIが、この新ジャンルを課金できるコンテンツに持ち上げないのか? ちょっと鈍感ですね。すでにネット上に自分のページを持ち、連日のように書評を書き続けている読書家はアフリエイト機能をフルに使ってオカネを稼いでいます。未だ始まったばかりでそう目立ちませんが、SNS全部の書評アフリエイトは既に億単位、ヒョッとすると、10億円、100億円単位のビジネスになっているかもしれません。
★ 実を言えば、そのことにいち早く、気づいて、ビジネス化を試みているのがネット新聞「JANJAN」です。すでに読書家自身による書評欄が出来ており、かなり高度な書評が次々と紹介されています。ビジネス化の仕組みが、ちょっと見えないのですが、アクセスに応じた課金の仕組みがあるのは確か。”素人”読書家の書評を最も早くビジネス化した先駆例だろうと思います。
★ ”一億総評論家”時代の到来・・・”洗練された読書家書評”・・・・ここにビジネス・チャンスあり、と、見た、毎日新聞広告局のセンスが、今日の1ページぶち抜き広告を生み出しました。”紙”メディアもなかなか健闘していますね。デジタル企業はやはりちょっと、コンテンツの構築能力が弱いようです。
★ 情報産業のIT革命、デジタル化対応の勝負の決め手はコンテンツ。マクルーハンの予言を、もう一度、思い起こしましょう。「メディアが変わると文化が変わる」 正に今、デジタル・イノベーションは「読書家自身の書評文化
」を生み出しました。それは、今や、新しいビジネスを創出しようとしています。
これまで、私は、自分のブログ生活で感じたことをマスコミ関係の若者達に言いまくっていました。今朝の『毎日新聞』朝刊8面を見て、思わずニンマリ。やはり、我が”マイニチ” もうやってる! 頼もしく思いました。
★ 【毎日新聞「ホンヨモ!クラブ」】・・・「本を読んで、書評を書いてみませんか」 書評募集の広告です。もっと読書しよう、そして書評を、と訴え、その応募例として、毎日新聞学芸部記者たちが書いた見本4編を掲載しています。
「これを参考にあなた自身の書評(感想)を600字以内にまとめて送って下さい。厳正選考を経て優秀作品を紙面掲載し、3万円分の図書カードを差し上げます」
★ 課題図書は、書評見本に掲げてある次の4冊。
○ 宮部みゆき著『名もなき毒』 (幻冬舎)
○ ウルスラ・ベーコン著『ナチスから逃れたユダヤ人少女の上海日記』(評伝社)
○ 美嘉著『恋空』(スターツ出版)
○ 増田久雄『デイドリーム・ビリーバ』(ポプラ社)
★ 念のため応募要項(抜粋)をご紹介しますと、
◎ 締め切り ・・・・ 11月27日必着。
◎ 送り先 ・・・・・・ 〒100-8051(住所不要) 毎日新聞「ホンヨモ!クラブ」
メール送稿は、honyomo-club2@mainichi-ks.co.jp
★ これは、毎日新聞広告局の企画で、課題図書を出版している 幻冬舎、祥伝社、スターツ出版、ポプラ社の4社が協賛、トーハンはじめ紀伊国屋書店や丸善など書籍販売・流通関係の会社が後援しています。
さすがに新聞社、抜け目ない。商魂の冴えを見た思いがしています。
★ と、言うのは、インターネットで今、最先端を行く、と注目されているブログ、SNSが、自ら育てた「軽評論文化」をコンテンツ化するのを怠っているうちに、”遅れている”はずの新聞社が、ネット上で大流行の新領域「軽評論文化」の熟成した一例として「素人書評」に目を留め、早速、事業化してしまいました。
★ 私は、ブログやSNSに手を染めて、未だ1年そこそこの実践しかありませんが、この世界に踏み込んだ当初から驚いているのは、軽評論の氾濫です。皆さんが日記に書かれているものを見せていただくと、書評や、新聞記事に報道されたニュースへの一口コメントが圧倒的に多いことでした。正に”一億総評論家”時代の到来です。
★ 自分が取材しないで、ただ新聞記事を読んだ感想をコメントしているのは論外ですが、書評はかなり高級です。すでにネット上に「読書家自身の書評文化」とでも言える新しいジャンルが生まれている感じさえ受けていました。だからこそ、マスコミ関係者に「ネットが開拓した新ジャンル。注目すべきでは・・・」と、アドバイスし続けて来たのです。
★ 率直なところ、何故、あのMIXIが、この新ジャンルを課金できるコンテンツに持ち上げないのか? ちょっと鈍感ですね。すでにネット上に自分のページを持ち、連日のように書評を書き続けている読書家はアフリエイト機能をフルに使ってオカネを稼いでいます。未だ始まったばかりでそう目立ちませんが、SNS全部の書評アフリエイトは既に億単位、ヒョッとすると、10億円、100億円単位のビジネスになっているかもしれません。
★ 実を言えば、そのことにいち早く、気づいて、ビジネス化を試みているのがネット新聞「JANJAN」です。すでに読書家自身による書評欄が出来ており、かなり高度な書評が次々と紹介されています。ビジネス化の仕組みが、ちょっと見えないのですが、アクセスに応じた課金の仕組みがあるのは確か。”素人”読書家の書評を最も早くビジネス化した先駆例だろうと思います。
★ ”一億総評論家”時代の到来・・・”洗練された読書家書評”・・・・ここにビジネス・チャンスあり、と、見た、毎日新聞広告局のセンスが、今日の1ページぶち抜き広告を生み出しました。”紙”メディアもなかなか健闘していますね。デジタル企業はやはりちょっと、コンテンツの構築能力が弱いようです。
★ 情報産業のIT革命、デジタル化対応の勝負の決め手はコンテンツ。マクルーハンの予言を、もう一度、思い起こしましょう。「メディアが変わると文化が変わる」 正に今、デジタル・イノベーションは「読書家自身の書評文化
」を生み出しました。それは、今や、新しいビジネスを創出しようとしています。
by zenmz
| 2006-10-29 10:24
| 現代社会論