2007年 07月 02日
【7301】 《京都のハモは山で獲れる》 |
★ 7月になると、祇園祭。広島に学童疎開する前の2年間、我が家は、京都・東山に仮寓し、八坂神社の”氏子”でした。祇園祭というと、17日の宵山がピークで、それが有名ですが、実は、祇園祭は、7月1日から1ヶ月続くロングランです。祇園祭は、昨1日の「吉符入り」にはじまり、31日の境内摂社「疫神社夏越祓」で幕を閉じるます。
★ 祇園祭につきものの味覚は、ハモ料理。私は、ハモが大好きで、祇園祭が始まるシーズンになると、ハモを求めます。昨日訪れた長男は、それをよく知っていて、来る途中で明石・魚の棚に立ち寄り、チリ鍋用に料理したハモをおみやげに持参してくれました。ハモチリを今夜は今年初めてのハモ・チリ鍋を楽しめそうです。
★ 食文化の不思議を言えば、京都人のハモ好きほど不思議なものはありません。海といえば奥山越えした宮津の日本海にちょっぴりのぞいているだけ。魚といえば、琵琶湖の川魚しかない土地です。なのに真夏の祗園祭でハモは欠かせない。現在のように冷凍技術が発達した時ならいざ知らず、大八車で運搬した時代からどうして、ハモのナマ料理などが発達したのか? 考えてみると不思議な話ですね。
★ 特に詮索しないまま、今日まで来たのですが、やはり辻啓介博士。時期にピッタリ、合うように、今朝の食随筆で、そのナゾを解き明かして下さっています。
《京都のハモは山で獲れる》
★ 実を言うと、我が糟糠の妻は、ハモの骨きり名人です。告白すれば、その妙手が一番、気に入り結婚したような想いが私にはあります。まあ、魚捌きはお手のもの。活きのいい魚が手にはいるとご機嫌の半世紀でした。そのおかげで、私が外食の味に染まらず、「塩抜き」食養生が出来ている一面があります。節くれ立った両手に感謝の念を込めてその半世紀を想うようになりました。
★ ただ、”ハモの骨きり”名人も、シャキ、シャキは魚だけにしておいて欲しい。
希ではありますが、時に、何を血迷ってか”ハモの骨きり”漬け物が登場することもあります。
こんな時、私は、一人、箸で持ち上げ、ヘソで茶を沸かしています。
***** 初めてご来訪の方にお願い *****
このブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】の公開趣旨をご一読ください。
★ 祇園祭につきものの味覚は、ハモ料理。私は、ハモが大好きで、祇園祭が始まるシーズンになると、ハモを求めます。昨日訪れた長男は、それをよく知っていて、来る途中で明石・魚の棚に立ち寄り、チリ鍋用に料理したハモをおみやげに持参してくれました。ハモチリを今夜は今年初めてのハモ・チリ鍋を楽しめそうです。
★ 食文化の不思議を言えば、京都人のハモ好きほど不思議なものはありません。海といえば奥山越えした宮津の日本海にちょっぴりのぞいているだけ。魚といえば、琵琶湖の川魚しかない土地です。なのに真夏の祗園祭でハモは欠かせない。現在のように冷凍技術が発達した時ならいざ知らず、大八車で運搬した時代からどうして、ハモのナマ料理などが発達したのか? 考えてみると不思議な話ですね。
★ 特に詮索しないまま、今日まで来たのですが、やはり辻啓介博士。時期にピッタリ、合うように、今朝の食随筆で、そのナゾを解き明かして下さっています。
《京都のハモは山で獲れる》
★ ハモ料理は、それだけではありません。高級品カマボコの原料はハモ。その際残った皮を湯引きして細かく切ったものは、酢の物にも利用され、これが絶品。一番、美味しいのは、骨切りしたハモを熱湯に通す。反り返って白い花のように開いたところを梅酢を付けて食べる。これを家庭でやるには”ハモの骨きり”技術が不可欠です。
○ 着倒れで有名な京都は、食文化でも優れた場所である。梅雨が終わり、祗園祭のころには、京のハモ料理が一段と美味しくなる。
○ ハモ科の海産魚で、大きいものは2メートルにも。鋭い歯で、タコや魚を襲う元気な魚である。生命力にあふれており、山間の京都に運ばれても、なお生きている様子から、この俚諺が生まれたのであろう。
○ 小骨が多いので、切れ味の良い重い包丁で、シャリ、シャリと骨きりをする。
○ 吸い物、押し寿司、チリ鍋・・・と、料理を引き立てる一品が仕上がる。
★ 実を言うと、我が糟糠の妻は、ハモの骨きり名人です。告白すれば、その妙手が一番、気に入り結婚したような想いが私にはあります。まあ、魚捌きはお手のもの。活きのいい魚が手にはいるとご機嫌の半世紀でした。そのおかげで、私が外食の味に染まらず、「塩抜き」食養生が出来ている一面があります。節くれ立った両手に感謝の念を込めてその半世紀を想うようになりました。
★ ただ、”ハモの骨きり”名人も、シャキ、シャキは魚だけにしておいて欲しい。
希ではありますが、時に、何を血迷ってか”ハモの骨きり”漬け物が登場することもあります。
こんな時、私は、一人、箸で持ち上げ、ヘソで茶を沸かしています。
***** 初めてご来訪の方にお願い *****
このブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】の公開趣旨をご一読ください。
by zenmz
| 2007-07-02 09:15
| 食生活:今日の一戒