2007年 07月 08日
【7314】 「250字随想」(第一集) |
【連載開始に当たって】
◎ 私は、兼ねて、ネット時代の情報には、【1件250字】が最適、パット見てアタマに入る文体追求を、と、主張したことがあり、それを試みたいと思ってきました。2007年7月からSNS【日経Wagamaga】をリニュアルするに当たり、「250字エッセー」を試みてみたいと思います。毎日更新に心がけ、エントリーしたいと思います。ご支援をお願いします
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(1) 「♪我は海の子♪」 2007年07月02日(月) 14:14
★ いよいよ海開き・・・♪我は海の子、白なみの さわぐいそべの松原に、煙たなびくとまやこそ、わがなつかしきすみかなれ♪ おお懐かしや・・・メロディよりも詩の"とまや”懐かしいですね。 ★ もう分かる人も少なくなりました。”とまや”は「苫屋」と書き、貧しい掘っ立て小屋並みの家のことを言います。★ 貧しくとも、たくましかった漁師の子の心の故郷が「“とまや”の建つ海辺」なのです。四海海に囲まれた日本人の精神風土にピッタリ、何と美しい詩ではありませんか。“とまや”の三文字が決め手。作詞者は宮原晃一郎氏。私の父親と同年代の児童文学者でした。
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(2) 「半夏生」 2007年07月02日(月) 16:21
★ きょう「半夏生」。夏至から数えて11日目、多年草の「半夏」(カラスビシャク)が生ずる時期であることからそう呼ばれているそうです。★ 「半夏生糟糠(そうこう)の妻起きて来ず」(樋口博) 川柳にも見えるように、本来、梅雨が明け、田植えも済んで農家が「ちょっと一服」という半農閑期。★ 何故か、関西人は、この日、タコを食べます。ウチの夕餉もタコです。★ 田圃では、稲が猛烈な勢いで育ち始めました。5月連休に田植えを終えたこの近辺の棚田は、そろそろ分蘖(ぶんけつ)期です。梅雨が明けると草取り。忙しくなります。
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(3) [ちょいワルおやじ」 2007年07月03日(火) 12:02
★ 田舎にいと流行語に疎くなります。「ちょいワルおやじ」 何のことか分からない。テレビなどでからかっているのを見ていると、中年男が老けこむのを恐れて年不相応に若振り格好をすることのようですね。★ 日焼けサロンや着古しジーンズ、それにメタポ対策にサプリメント等など、お金も随分、掛けているとか。★ 薄毛・ハゲ・白髪・・・年相当に重厚な人生経験を積んだ証しではないか、それこそ天然の美。いいオトナがカツラなど気にしているとは!?? 毛生え薬がバカ売れしているのも不可思議。★ そして口にするのがLOHASライフだとか! 元もと何も分からない私です。分からなくてもいいのですが・・・やりきれない悲哀感漂う話です。
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(4) 「晩節を汚すな」 2007年07月04日(水) 12:05
★ 続出する政財界トップの不祥事。人を動かす権力者の仕業です。★ 「晩節を汚すな」 2500年前の中国の哲学者、老子の教え 【湍而群之、不可長保也、金玉盈室、莫能守也、貴富而驕、自遺咎也、功遂身退、天之道也】 大意は、魚介類を多量に捕獲しても長く保存できるものではない。宮殿に金器・玉器の宝物を並べても、代々、継承した例しはない。名遂げ、財成すにつけて、驕りたかぶり、自から墓穴を掘って、晩節を汚す。功成し遂げし後は引退するのが、天の定めた人生の道. ★ 老後は無位無冠、天道を歩みたいですね。
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(5) 「ハラ八分目」 2007年07月05日(木) 11:16
★ 間もなく誕生日:喜寿(77)が終わり、傘寿(80)に向けて歩みます。望むのは「健康優良爺への道」 ★ 古希(70)になった時、2歳年下の老妻と「いつまで続くか、この活力」と語り合い到達した結論は、「まあ、いいトコ、80歳だろうネ」 ★ 目指す「健康優良爺への道」のキーワードは、「ハラ八分目」と、見つけました。 労働するわけではないから小食でいいです。毎日6キロの散歩。これでメタポにはならない。★ 一番の問題は、PC中毒予防ですね。危険はパソコン依存症。醒めている16時間の8分目。1日3時間を限度にいたしましょう。これでスリムに元気ハツラツ。
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(6) 「昭和は遠くなりにけり」 2007年07月06日(金) 09:47
★ 「良かったネ、ピピがいて・・・」 最近、しばしば老妻が口にする言葉です。「もし一緒でなかったら、きっと、怪しいトシヨリだ、とブラック・リストに載せられるかもヨ。チカンとか」 私の日課である散歩を、こう論評して止みません。★ ここに来た時、十数軒だった仲間と図って自治会を創り初代会長に。今、やっと町らしくなりましたが、見知らぬお顔が大半になったのは確か。★ 中村草田男が「降る雪や明治は遠くなりにけり」と謳ったのは明治が終わって20年経った昭和5年(1930)でした。私も20年経った今、「昭和は遠くなりにけり」の心境です。
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【第二集に続く】
◎ 私は、兼ねて、ネット時代の情報には、【1件250字】が最適、パット見てアタマに入る文体追求を、と、主張したことがあり、それを試みたいと思ってきました。2007年7月からSNS【日経Wagamaga】をリニュアルするに当たり、「250字エッセー」を試みてみたいと思います。毎日更新に心がけ、エントリーしたいと思います。ご支援をお願いします
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(1) 「♪我は海の子♪」 2007年07月02日(月) 14:14
★ いよいよ海開き・・・♪我は海の子、白なみの さわぐいそべの松原に、煙たなびくとまやこそ、わがなつかしきすみかなれ♪ おお懐かしや・・・メロディよりも詩の"とまや”懐かしいですね。 ★ もう分かる人も少なくなりました。”とまや”は「苫屋」と書き、貧しい掘っ立て小屋並みの家のことを言います。★ 貧しくとも、たくましかった漁師の子の心の故郷が「“とまや”の建つ海辺」なのです。四海海に囲まれた日本人の精神風土にピッタリ、何と美しい詩ではありませんか。“とまや”の三文字が決め手。作詞者は宮原晃一郎氏。私の父親と同年代の児童文学者でした。
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(2) 「半夏生」 2007年07月02日(月) 16:21
★ きょう「半夏生」。夏至から数えて11日目、多年草の「半夏」(カラスビシャク)が生ずる時期であることからそう呼ばれているそうです。★ 「半夏生糟糠(そうこう)の妻起きて来ず」(樋口博) 川柳にも見えるように、本来、梅雨が明け、田植えも済んで農家が「ちょっと一服」という半農閑期。★ 何故か、関西人は、この日、タコを食べます。ウチの夕餉もタコです。★ 田圃では、稲が猛烈な勢いで育ち始めました。5月連休に田植えを終えたこの近辺の棚田は、そろそろ分蘖(ぶんけつ)期です。梅雨が明けると草取り。忙しくなります。
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(3) [ちょいワルおやじ」 2007年07月03日(火) 12:02
★ 田舎にいと流行語に疎くなります。「ちょいワルおやじ」 何のことか分からない。テレビなどでからかっているのを見ていると、中年男が老けこむのを恐れて年不相応に若振り格好をすることのようですね。★ 日焼けサロンや着古しジーンズ、それにメタポ対策にサプリメント等など、お金も随分、掛けているとか。★ 薄毛・ハゲ・白髪・・・年相当に重厚な人生経験を積んだ証しではないか、それこそ天然の美。いいオトナがカツラなど気にしているとは!?? 毛生え薬がバカ売れしているのも不可思議。★ そして口にするのがLOHASライフだとか! 元もと何も分からない私です。分からなくてもいいのですが・・・やりきれない悲哀感漂う話です。
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(4) 「晩節を汚すな」 2007年07月04日(水) 12:05
★ 続出する政財界トップの不祥事。人を動かす権力者の仕業です。★ 「晩節を汚すな」 2500年前の中国の哲学者、老子の教え 【湍而群之、不可長保也、金玉盈室、莫能守也、貴富而驕、自遺咎也、功遂身退、天之道也】 大意は、魚介類を多量に捕獲しても長く保存できるものではない。宮殿に金器・玉器の宝物を並べても、代々、継承した例しはない。名遂げ、財成すにつけて、驕りたかぶり、自から墓穴を掘って、晩節を汚す。功成し遂げし後は引退するのが、天の定めた人生の道. ★ 老後は無位無冠、天道を歩みたいですね。
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(5) 「ハラ八分目」 2007年07月05日(木) 11:16
★ 間もなく誕生日:喜寿(77)が終わり、傘寿(80)に向けて歩みます。望むのは「健康優良爺への道」 ★ 古希(70)になった時、2歳年下の老妻と「いつまで続くか、この活力」と語り合い到達した結論は、「まあ、いいトコ、80歳だろうネ」 ★ 目指す「健康優良爺への道」のキーワードは、「ハラ八分目」と、見つけました。 労働するわけではないから小食でいいです。毎日6キロの散歩。これでメタポにはならない。★ 一番の問題は、PC中毒予防ですね。危険はパソコン依存症。醒めている16時間の8分目。1日3時間を限度にいたしましょう。これでスリムに元気ハツラツ。
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(6) 「昭和は遠くなりにけり」 2007年07月06日(金) 09:47
★ 「良かったネ、ピピがいて・・・」 最近、しばしば老妻が口にする言葉です。「もし一緒でなかったら、きっと、怪しいトシヨリだ、とブラック・リストに載せられるかもヨ。チカンとか」 私の日課である散歩を、こう論評して止みません。★ ここに来た時、十数軒だった仲間と図って自治会を創り初代会長に。今、やっと町らしくなりましたが、見知らぬお顔が大半になったのは確か。★ 中村草田男が「降る雪や明治は遠くなりにけり」と謳ったのは明治が終わって20年経った昭和5年(1930)でした。私も20年経った今、「昭和は遠くなりにけり」の心境です。
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【第二集に続く】
by zenmz
| 2007-07-08 10:50