2007年 07月 16日
【7327】 哀しいアメリカの属国ニッポン |
★ 相手がアメリカとなると、何故、日本政府はこれほどに弱腰なのか? この1週間、私は、心休まることがありません。思う度に戦慄(せんりつ)が走る。大げさな表現と思われるかもしれません。
しかし、沖縄の国頭村、東村両村はじめ、近隣に住む沖縄県民の皆様のことを思えば、戦慄に似た身震いが止まらないです。
★ 覚えていらっしゃいますか? 米軍がベトナム戦争で散布した猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤。もう50年近くを経ているのに未だに奇形新生児が絶えない。ベトナムのダイオキシン障害児は15万人、それも、2世、3世に深刻な影響が出ている、と言われます。
★ 去る7月8日、マニラ発として報道された「共同通信」の特ダネ。「米軍、沖縄で枯れ葉剤散布 60年代、元兵士にがん」の見出しを付けた、その記事は、明らかになった”新事実”を次のように報道しています。
★ 米軍が沖縄に枯れ葉剤を貯蔵しベトナムへの運搬基地としていた。疑惑は当時から何度も指摘されて来ていました。しかし日本政府は、「アメリカが無いと行っている。無いと言う以上、無い」と否定して来た経緯があります。問題の米軍北部訓練場(国頭村・東村)は今も米軍が使用しています。
★ しかし、96年の日米両政府合意で面積7800ヘクタールのうち約4000ヘクタールの返還が決まっており、今月3日には一部返還に向けた工事が始まったばかり。周辺一帯は「沖縄の水がめ」ともいわれる地域です。沖縄県民はダイオキシン汚染の水を40年以上も、全く疑問を抱かず飲み続けていたのです。米軍は、それを素知らぬ顔で日本に返還する、と言うのでしょうか? 政府は、どう対処するのか? 注目して毎日、ニュースを見ていますが、政府は、誰も、何も言いません。
★ 何よりも許せない、と、怒り心頭に達する思いがするのは、その”真相”の顕れ方です。自国領土のグアム島での枯れ葉剤使用を問題化し、実態調査を進めているたグアム議会議員らが旧悪資料を入手したし、在郷軍人が問題にした。他国での悪魔の仕業には知らぬ顔、自国の兵士にその影響が出たのを調べたら、何と、その原因は戦場ではなく、沖縄の米軍駐屯地だった! こんなに日本人をコケにした話、あっていいのか!
★ 沖縄の新聞は、この問題を大きく取り上げています。当然ですね。日米両政府が「そんなことは無い。あり得ない」と否定し続けて来たのが、それを散布した作業兵がガンを発症した記録が出て来て、その事実が暴露された。何ともおぞましい事です。
★ 安倍首相は、日本政府の非核3原則を何度も口にし、米軍駐在の合法性を擁護します。原子力潜水艦の入港、米軍基地の核兵器貯蔵・・・日本にある米軍基地に核兵器が持ち込まれているのではないか? との疑惑はほとんどの国民が懸念していることがらです。こんどの化学兵器貯蔵の事実で、その懸念を更に深めることになりました。
★ 地元・沖縄県は、勿論、国と米軍に誠実な事実糾明を、と要求しています。当然のこと。私たちも沖縄県民と声を合わせて、その真相糾明を求めたいと思います。何よりも日本の政府が、毅然として先頭に立って米軍の背信を糾すべきでしょう。本当に頼りがいのない政府。切歯扼腕の思いを抱えながら、背筋に走る戦慄の恐怖を覚えます。
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都合によりコメント欄は閉鎖しております。ご意見・ご質問を頂戴する時は、直接、メールまたはSNSのご利用をお願い申し上げます。
しかし、沖縄の国頭村、東村両村はじめ、近隣に住む沖縄県民の皆様のことを思えば、戦慄に似た身震いが止まらないです。
★ 覚えていらっしゃいますか? 米軍がベトナム戦争で散布した猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤。もう50年近くを経ているのに未だに奇形新生児が絶えない。ベトナムのダイオキシン障害児は15万人、それも、2世、3世に深刻な影響が出ている、と言われます。
★ 去る7月8日、マニラ発として報道された「共同通信」の特ダネ。「米軍、沖縄で枯れ葉剤散布 60年代、元兵士にがん」の見出しを付けた、その記事は、明らかになった”新事実”を次のように報道しています。
米軍がベトナム戦争で使用した、猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤を1961-62年、 沖縄の米軍北部訓練場(国頭村・東村)などで散布、作業に携わった元米兵が前立腺がんの後遺症を認定されていたことが8日までに米退役軍人省の公式文書で明らかになった。米領グアム島での枯れ葉剤使用の実態調査を進めている グアム議会議員らが入手した。
★ 米軍が沖縄に枯れ葉剤を貯蔵しベトナムへの運搬基地としていた。疑惑は当時から何度も指摘されて来ていました。しかし日本政府は、「アメリカが無いと行っている。無いと言う以上、無い」と否定して来た経緯があります。問題の米軍北部訓練場(国頭村・東村)は今も米軍が使用しています。
★ しかし、96年の日米両政府合意で面積7800ヘクタールのうち約4000ヘクタールの返還が決まっており、今月3日には一部返還に向けた工事が始まったばかり。周辺一帯は「沖縄の水がめ」ともいわれる地域です。沖縄県民はダイオキシン汚染の水を40年以上も、全く疑問を抱かず飲み続けていたのです。米軍は、それを素知らぬ顔で日本に返還する、と言うのでしょうか? 政府は、どう対処するのか? 注目して毎日、ニュースを見ていますが、政府は、誰も、何も言いません。
★ 何よりも許せない、と、怒り心頭に達する思いがするのは、その”真相”の顕れ方です。自国領土のグアム島での枯れ葉剤使用を問題化し、実態調査を進めているたグアム議会議員らが旧悪資料を入手したし、在郷軍人が問題にした。他国での悪魔の仕業には知らぬ顔、自国の兵士にその影響が出たのを調べたら、何と、その原因は戦場ではなく、沖縄の米軍駐屯地だった! こんなに日本人をコケにした話、あっていいのか!
★ 沖縄の新聞は、この問題を大きく取り上げています。当然ですね。日米両政府が「そんなことは無い。あり得ない」と否定し続けて来たのが、それを散布した作業兵がガンを発症した記録が出て来て、その事実が暴露された。何ともおぞましい事です。
★ 安倍首相は、日本政府の非核3原則を何度も口にし、米軍駐在の合法性を擁護します。原子力潜水艦の入港、米軍基地の核兵器貯蔵・・・日本にある米軍基地に核兵器が持ち込まれているのではないか? との疑惑はほとんどの国民が懸念していることがらです。こんどの化学兵器貯蔵の事実で、その懸念を更に深めることになりました。
★ 地元・沖縄県は、勿論、国と米軍に誠実な事実糾明を、と要求しています。当然のこと。私たちも沖縄県民と声を合わせて、その真相糾明を求めたいと思います。何よりも日本の政府が、毅然として先頭に立って米軍の背信を糾すべきでしょう。本当に頼りがいのない政府。切歯扼腕の思いを抱えながら、背筋に走る戦慄の恐怖を覚えます。
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by zenmz
| 2007-07-16 13:32
| 現代社会論