2007年 07月 17日
【7329】 交換学習で学ぶベトナム語事始め |
★ 「オジーチャン、ニホンゴ、ベンキョーシタイデス」
近所に住むベトナム娘9人が、声を揃えて、やってきました。これがキッカケで、日本語とベトナム語の交換学習を始めました。私が9人に日本語を教え、同じ内容のものをベトナム娘9人が寄って集って私に教える。
【9 対 1】の対座授業。週1回、日曜日の夜、夕食後に共に行うお勉強。
実に楽しいです。
★ 私が最初に覚えたベトナム語は、「チャオ」(こんにちは)と「カムオン」(ありがとう) ”チャオ”はイタリア語と同じ発音で、同じ意味。
「ありがとうは、英語の come on と同じ。オンを下げないで、上に上げてください」
と教わりました。奇妙な話、と思い、念のため、
「漢字、知ってる? 漢字で書いて」
と言ったら、「感恩」 なるほど! いい語感ですね。
★ 毎回、最初と最後に必ず「五十音」の練習をします。
最初は、ローマ字綴り法を用いましたが、説明の便利に用いただけで、直ぐ止めました。私は、何度か、外国人に日本語を教えた経験があります。そこで気づいたのは、日本語最大の特徴を出来るだけ早く飲み込ませることの重要性。特に発音の特性です。
★ 日本語の発音は、すべて《1音節1拍》。それをつづり合わせて語が出来ています。外国語の言葉は、子音中心の多音節です。この違いを出来るだけ早く飲み込ませるのが教えるコツだと思います。
だから、「か」「き」「く」「け」「こ」を[KA] [KI] [KU] [KE] [KO]と覚えたのでは、その感じは掴めません。必ずひらがなで覚えさせる。
★ その次からは、すべて「ひらがな五十音図」に切替、文字を徹底的に覚え込ませました。五十音図を自由に読み書き出来るようになったら、早速、「尻取り」遊戯をしてみました多分、世界中で「尻取り」が出来るのは多分、日本語だけでしょう。みんな目を瞠って嬉々として辞書を広げて楽しみます。この遊戯はかなり気に入ったようで、みんなお互いに、辞書を片手に言葉探しをして遊び、自然に新しい単語との出会いを増やしているようです。
★ 私も、先ずベトナム語アルファベットを学習しました。アルファベットは英語に近く、幾つかの文字にアクセント記号を付けるだけですから比較的簡単です。日本語よりよほど楽だろうと思います。字を覚えるのはかんたんですが、難問は「6声」 中国語は「4声」ですが、ベトナム語は六つの声調があります。起伏に富んだ音楽的な言葉です。
★ 聴いていると、本当に雅かな、美しく響きます。でも発音を聞き取るのは実に難しい。9人が次々とダメを入れ、直してくれますが、如何せん、そもそも「聞き取り」が出来ていません。真似をしようにも、その音を把握できないのです。鼻に抜ける鼻音は比較的分かりよい。問題は母音。長短、複合と数えれば10数個もあります。未だ私の耳は、その区別を捉えることが出来ず、勿論、発音も正確にはできません。明らかに遅れをとっています。
★ ベトナム娘たちは9人とも、もう、完全に日本語五十音と濁音、半濁音を、文字、発音共に自由自在に使えるほどに上達しました。僅か2ヶ月。目を瞠るばかりの上達振りです。ベトナムで作られた、という日越会話の教科書を持ち出し、
「この本、ワタシとなっています。ワタシとワタクシと、どちらがいいですか?」
★ 何?、どこ?、だれ?、いつ?、なぜ?、いかに?・・・5W1Hの使い分けもかなり上手になり、いつも辞書を片手に会話の幅を広げるようになっています。
日本語の基本的な発音と言葉の成り立ちの特徴が十分、把握出来、飲み込めたのですね。興味・関心の趣くままに、5W1Hをどんどん使い分けて、学んでいるようです。
若い人はいいですね。心が真っ白。素直です。だから上達が早い。
★ 翻って我が身。どうしても理屈が先立ち、その理屈に合わないと、前に進みません。
実を申しますと、ベトナム語の教則本を手に入れればいいものを、一つのこだわりとして、「教科書なしで、直に学ぶベトナム語」を実践してみたくて、わざわざ教科書なしで、ベトナム娘たちが利用している日越会話の教科書に沿って「これは、ベトナム語で何と言うの?」と繰り返し質問しながら学ぶ実験をしています。
★ だけど、やはり質問の前に自分流の一人合点や、「こうであるはず」の先入観念が災いします。コンニチハ、や、コレ何? アレ何? 程度のことは問題ありませんが・・・挨拶一つ、ちょっと踏み込むと、もうパニック。
「コン、コン!」(いいえ、いいえ) 9人が声を揃えてダメをいれます。
5分ごとに大爆笑の2時間。実に楽しいです。
近所に住むベトナム娘9人が、声を揃えて、やってきました。これがキッカケで、日本語とベトナム語の交換学習を始めました。私が9人に日本語を教え、同じ内容のものをベトナム娘9人が寄って集って私に教える。
【9 対 1】の対座授業。週1回、日曜日の夜、夕食後に共に行うお勉強。
実に楽しいです。
★ 私が最初に覚えたベトナム語は、「チャオ」(こんにちは)と「カムオン」(ありがとう) ”チャオ”はイタリア語と同じ発音で、同じ意味。
「ありがとうは、英語の come on と同じ。オンを下げないで、上に上げてください」
と教わりました。奇妙な話、と思い、念のため、
「漢字、知ってる? 漢字で書いて」
と言ったら、「感恩」 なるほど! いい語感ですね。
★ 毎回、最初と最後に必ず「五十音」の練習をします。
最初は、ローマ字綴り法を用いましたが、説明の便利に用いただけで、直ぐ止めました。私は、何度か、外国人に日本語を教えた経験があります。そこで気づいたのは、日本語最大の特徴を出来るだけ早く飲み込ませることの重要性。特に発音の特性です。
★ 日本語の発音は、すべて《1音節1拍》。それをつづり合わせて語が出来ています。外国語の言葉は、子音中心の多音節です。この違いを出来るだけ早く飲み込ませるのが教えるコツだと思います。
だから、「か」「き」「く」「け」「こ」を[KA] [KI] [KU] [KE] [KO]と覚えたのでは、その感じは掴めません。必ずひらがなで覚えさせる。
★ その次からは、すべて「ひらがな五十音図」に切替、文字を徹底的に覚え込ませました。五十音図を自由に読み書き出来るようになったら、早速、「尻取り」遊戯をしてみました多分、世界中で「尻取り」が出来るのは多分、日本語だけでしょう。みんな目を瞠って嬉々として辞書を広げて楽しみます。この遊戯はかなり気に入ったようで、みんなお互いに、辞書を片手に言葉探しをして遊び、自然に新しい単語との出会いを増やしているようです。
★ 私も、先ずベトナム語アルファベットを学習しました。アルファベットは英語に近く、幾つかの文字にアクセント記号を付けるだけですから比較的簡単です。日本語よりよほど楽だろうと思います。字を覚えるのはかんたんですが、難問は「6声」 中国語は「4声」ですが、ベトナム語は六つの声調があります。起伏に富んだ音楽的な言葉です。
★ 聴いていると、本当に雅かな、美しく響きます。でも発音を聞き取るのは実に難しい。9人が次々とダメを入れ、直してくれますが、如何せん、そもそも「聞き取り」が出来ていません。真似をしようにも、その音を把握できないのです。鼻に抜ける鼻音は比較的分かりよい。問題は母音。長短、複合と数えれば10数個もあります。未だ私の耳は、その区別を捉えることが出来ず、勿論、発音も正確にはできません。明らかに遅れをとっています。
★ ベトナム娘たちは9人とも、もう、完全に日本語五十音と濁音、半濁音を、文字、発音共に自由自在に使えるほどに上達しました。僅か2ヶ月。目を瞠るばかりの上達振りです。ベトナムで作られた、という日越会話の教科書を持ち出し、
「この本、ワタシとなっています。ワタシとワタクシと、どちらがいいですか?」
★ 何?、どこ?、だれ?、いつ?、なぜ?、いかに?・・・5W1Hの使い分けもかなり上手になり、いつも辞書を片手に会話の幅を広げるようになっています。
日本語の基本的な発音と言葉の成り立ちの特徴が十分、把握出来、飲み込めたのですね。興味・関心の趣くままに、5W1Hをどんどん使い分けて、学んでいるようです。
若い人はいいですね。心が真っ白。素直です。だから上達が早い。
★ 翻って我が身。どうしても理屈が先立ち、その理屈に合わないと、前に進みません。
実を申しますと、ベトナム語の教則本を手に入れればいいものを、一つのこだわりとして、「教科書なしで、直に学ぶベトナム語」を実践してみたくて、わざわざ教科書なしで、ベトナム娘たちが利用している日越会話の教科書に沿って「これは、ベトナム語で何と言うの?」と繰り返し質問しながら学ぶ実験をしています。
★ だけど、やはり質問の前に自分流の一人合点や、「こうであるはず」の先入観念が災いします。コンニチハ、や、コレ何? アレ何? 程度のことは問題ありませんが・・・挨拶一つ、ちょっと踏み込むと、もうパニック。
「コン、コン!」(いいえ、いいえ) 9人が声を揃えてダメをいれます。
5分ごとに大爆笑の2時間。実に楽しいです。
by zenmz
| 2007-07-17 13:37
| ベトナムの”孫娘”