2007年 07月 19日
【7333】 至福の時 |
★ 7月19日、私は77回目の誕生日を迎えました。
これから始まる”至福の一日”を祝福するかのように大きな封筒が届きました。フィリピンのシャーリー・ガルメラ、私が最も愛おしむ「フリピンの娘」からの航空便です。 もう8年も前、我が町が国際貢献にと、交流事業でやって来た女性。我が家に1週間滞在し、その後、家族同様に親しく付き合うようになりました。
★ 帰国して翌年、祇園祭が始まった頃、大きなバースデー・カードが届きました。
「先生、お誕生日おめでとうございます。驚きました? 私は、先生のお誕生日、知っています。どうして? それはヒミツです。でも、この日は忘れませんよ。お誕生日おめでとうございます。先生とお出会い出来て本当に良かったです。神様の見えざるお導きの御手に感謝の祈りをしています」 カトリックの熱心な信徒。でも驚きました。どのようにして調べたのか?? 未だに不明です。
★ でも、それから毎年、7月19日に私の手元に着くように見計らって投函されるバースデー・カードが届きます。真心込めた定期便。
毎年、書き添えてくれる楽しいメッセージ。これまで50年間、私たち夫婦は新婚当時から多くの国々の若者たちをホームステイに迎えました。たった1週間前後のホームステイですが、シャーリーほど深い思い入れをしてくれる子は他にいません。当時、マニラのサント・トマス大学で北東アジア交流史を専攻する社会人学生でした。
★ 一昨年のこと。
「私は、先生や奥様のことをいつも思っています。そこで Care Giver の勉強、始めました。日本語も勉強しています。Care Giver って分かります? 身体が不自由になったお年寄りを介護する仕事です。先生、安心して下さい。もし必要になったら、私が直ぐ行きます」
★ そして、今日の素晴らしいメッセージ:
「私にも愛の女神が微笑みました。突然ですが、私、結婚しました。ミセス・グラハム・ロバーツになりました。夫はオーストラリア人。今、イミグレーションに永住ビザを申請中です。向こうに着いたら、新居で夫との写真を撮って送ります。ご心配くださった結婚。やはり神様がお導き下さいました」
★ 実は、シャーリーはもう50歳に近い”娘”です。ちょうど私の長男と同年齢。
8年前、夕食の一時を思い出します。
「シャーリー、独身はいけないよ。結婚しなさい。あなたはカトリックでしょう。愛と和合は神の摂理」
「私も結婚を望みます。でも出会いが無いのです。仰る通り、愛は神のお導き。それが未だありません」
★ この”娘”の結婚。長い間、私たち夫婦の”心配事の一つ”でした。
「良かった、ヨカッタ! シャーリー、おめでとう。ハニームーンは是非、オカヤマヘ。娘が夫を連れてホームカミング。私たちを喜ばせておくれ。未だ見ぬグラハムに一言、君は最高のラッキー・ボーイだ。最高の宝石を手にした。おめでとう」 早速、メールを打ちまくりました。
★ それにしても、何という誠意溢れる心配りであることでしょう。遠くフィリピン・ケソンの街から、「どうぞ、7月19日に届きますように・・・」と、毎年、祈りを込めて、時を見計らい、投函してくれる、その愛の形。それを思うと、感激もまた一入です。
★ 今日は、私にとって素晴らしい一日になりそうです。
「その前触れのような至福のひととき。本当にありがとう、シャーリー。君の心のこもったバースデー・カード。キチンと、その日、7月19日に届いたよ。我が誕生日の祝福にこれをリレーして下さった見知らぬ人々を導いた”見えざる御手”の力はあなたの真心を伝えて下さった、ありがとう」
こみ上げる感謝の気持ちを、3通、続けて送りました。
★ そろそろ時間のようです。
私の教え子たちが迎えにやってきます。毎年、この日、私のゼミの教え子が誕生会を開いて祝ってくれます。会場も毎年、お決まりの「レスパール」 岡山空港近くの温泉会館です。
ことしで11回目。最後の教え子も30歳になりました。二人の子どもを連れてやってくる同級生夫婦もいます。
★ 我が誕生日を寿いでくれる若者がいる。 誠に教師冥利に尽きる感慨深い一日になりそうです。次々とこみ上げる77歳の砌(みぎり) 至福の思いを噛みしめています。
これから始まる”至福の一日”を祝福するかのように大きな封筒が届きました。フィリピンのシャーリー・ガルメラ、私が最も愛おしむ「フリピンの娘」からの航空便です。 もう8年も前、我が町が国際貢献にと、交流事業でやって来た女性。我が家に1週間滞在し、その後、家族同様に親しく付き合うようになりました。
★ 帰国して翌年、祇園祭が始まった頃、大きなバースデー・カードが届きました。
「先生、お誕生日おめでとうございます。驚きました? 私は、先生のお誕生日、知っています。どうして? それはヒミツです。でも、この日は忘れませんよ。お誕生日おめでとうございます。先生とお出会い出来て本当に良かったです。神様の見えざるお導きの御手に感謝の祈りをしています」 カトリックの熱心な信徒。でも驚きました。どのようにして調べたのか?? 未だに不明です。
★ でも、それから毎年、7月19日に私の手元に着くように見計らって投函されるバースデー・カードが届きます。真心込めた定期便。
毎年、書き添えてくれる楽しいメッセージ。これまで50年間、私たち夫婦は新婚当時から多くの国々の若者たちをホームステイに迎えました。たった1週間前後のホームステイですが、シャーリーほど深い思い入れをしてくれる子は他にいません。当時、マニラのサント・トマス大学で北東アジア交流史を専攻する社会人学生でした。
★ 一昨年のこと。
「私は、先生や奥様のことをいつも思っています。そこで Care Giver の勉強、始めました。日本語も勉強しています。Care Giver って分かります? 身体が不自由になったお年寄りを介護する仕事です。先生、安心して下さい。もし必要になったら、私が直ぐ行きます」
★ そして、今日の素晴らしいメッセージ:
「私にも愛の女神が微笑みました。突然ですが、私、結婚しました。ミセス・グラハム・ロバーツになりました。夫はオーストラリア人。今、イミグレーションに永住ビザを申請中です。向こうに着いたら、新居で夫との写真を撮って送ります。ご心配くださった結婚。やはり神様がお導き下さいました」
★ 実は、シャーリーはもう50歳に近い”娘”です。ちょうど私の長男と同年齢。
8年前、夕食の一時を思い出します。
「シャーリー、独身はいけないよ。結婚しなさい。あなたはカトリックでしょう。愛と和合は神の摂理」
「私も結婚を望みます。でも出会いが無いのです。仰る通り、愛は神のお導き。それが未だありません」
★ この”娘”の結婚。長い間、私たち夫婦の”心配事の一つ”でした。
「良かった、ヨカッタ! シャーリー、おめでとう。ハニームーンは是非、オカヤマヘ。娘が夫を連れてホームカミング。私たちを喜ばせておくれ。未だ見ぬグラハムに一言、君は最高のラッキー・ボーイだ。最高の宝石を手にした。おめでとう」 早速、メールを打ちまくりました。
★ それにしても、何という誠意溢れる心配りであることでしょう。遠くフィリピン・ケソンの街から、「どうぞ、7月19日に届きますように・・・」と、毎年、祈りを込めて、時を見計らい、投函してくれる、その愛の形。それを思うと、感激もまた一入です。
★ 今日は、私にとって素晴らしい一日になりそうです。
「その前触れのような至福のひととき。本当にありがとう、シャーリー。君の心のこもったバースデー・カード。キチンと、その日、7月19日に届いたよ。我が誕生日の祝福にこれをリレーして下さった見知らぬ人々を導いた”見えざる御手”の力はあなたの真心を伝えて下さった、ありがとう」
こみ上げる感謝の気持ちを、3通、続けて送りました。
★ そろそろ時間のようです。
私の教え子たちが迎えにやってきます。毎年、この日、私のゼミの教え子が誕生会を開いて祝ってくれます。会場も毎年、お決まりの「レスパール」 岡山空港近くの温泉会館です。
ことしで11回目。最後の教え子も30歳になりました。二人の子どもを連れてやってくる同級生夫婦もいます。
★ 我が誕生日を寿いでくれる若者がいる。 誠に教師冥利に尽きる感慨深い一日になりそうです。次々とこみ上げる77歳の砌(みぎり) 至福の思いを噛みしめています。
by zenmz
| 2007-07-19 11:24
| 一期一会