2007年 07月 23日
【7341】 今なお問いただす”原爆投下の必要” |
★ ネット生活がもたらした最大の便益は、膨大な政府情報に自宅に居ながらにして接近出来ることだ、と思います。インターネットの利用は、人様ざま、こう使うべき、などといった基準は全くありません。誰でも、必要に応じて、無限に広がる可能性を追求する権利を持っています。が、私が最も重宝するのは政府情報へのアクセス。
★ 毎日、昼食後は1時間、首相官邸を覗き回ります。暑くなると、思い起こすのは広島・長崎への原爆。15歳の時、自らヒロシマを体験した私は、今なお、アメリカを許すことは出来ません。ましてや長崎出身の防衛大臣が「止むを得なかったこと」などと言い始めると、一体、安倍政権は何を考えているのか? 怒り心頭に達します。
★ とにかく、見識のない驕りの大臣失言が続く安倍内閣。その一つ一つを論(あげつら)ってみても詮方ないこと。アホか、で通り過ぎていますが、ただ一つ、久間大臣の”止むをえない”原爆投下発言だけは、絶対に許せないです。辞めるのは当然。ですが、その理由も「選挙を前に自民党に迷惑をかけるから」がホンネ。実際のところ、安倍内閣はどう受け止めているのか?
★ それをチェックしてみました。
ありました。社民党の衆院議員、保坂展人さんが提出した「原爆投下への政府認識に関する質問」に7月10日に閣議決定された答弁書全文が出ています。質問主意書は戦後、米政府に抗議した有無、ないならその理由を明らかに-などと問い、答弁書は「広島、長崎への原爆投下は人道上極めて遺憾な事態を生じさせた」との認識を示しています。
★ しかし、続いて「戦後、米国政府に直接抗議したことは確認されていない。現時点で抗議するよりも、核兵器が将来二度と使用されないよう現実的かつ着実な核軍縮努力を積み重ねていくことが重要である」としています。
この辺りが、コドモの安倍世代の若ボケ。いや意図的レトリックです。ホンネは、こちらを主張したいのです。
★ なぜ、アメリカに気兼ねするかのような「しかしコメント」を付けるのか? 女・子どもが大多数を占める20数万人の非戦闘員を一瞬に虐殺した原爆投下、戦時下とはいえ、このような市民の大量虐殺が許されるのか? その見解をキチンと示せ。と、言いたくなります。このような政府見解を出すなら、もう少し、キチンと、歴史検証をしてからにしろ、と、叱りたくなります。
★ オレは生まれていないから知らない。だったら、あなたの常套句「後世に歴史家が明らかするでしょう」 しています。日本は被爆直後、ヒロシマに続いてナガサキにも原爆を落とした米政府に抗議をしています。1945年8月10日、ナガサキ被爆の翌日、スイスを通じ厳重抗議したのだ。「国際法および人道の根本原則を無視し既に諸都市への無差別爆撃をしてきた」と非難するとともに、「新型爆弾使用は人類文化に対する新たな害悪。即時、使用を放棄すべきだ」と抗議文を送っています。
★ それには答えず、全く無視して、アメリカは、極東軍事裁判で東条首相以下、当時の政府指導者を戦犯として極刑に処しました。自らの罪は、その後、問われることもなく、非人道的化学兵器を用いて、同じく非戦闘員の大量虐殺を、ベトナムで、イラクで、延々と続けています。
★ かつて日本政府は核兵器使用、原爆弾劾に積極的に取り組む姿勢を見せたことがありました。1995年に国際司法裁判所へ提出した政府陳述書は、国際社会へ向けての積極的な態度の表現であった、と思います。それから僅か12,3年。小泉・安倍アメリカ追随内閣は、急速に右傾化し、反核姿勢を引っ込めました。
★ 皆さん、久間大臣の(ホンネ・ポロリ)"失言"は、改めて原爆被爆の責任を問いただす政治問題を浮上させました。
ここでは、保坂議員の質問に対する政府答弁書をご紹介しましたが、 社民党の福島みずほ党首と衆院の照屋寛徳、辻元清美両議員も同趣旨の質問書を提出し、ほぼ同じ答弁書を閣議決定して出しています。
★ 目を通しながら、私は、久間大臣の発言擁護の口調に反発を感じます。そして、政府は、広島、長崎で惨殺された20数万犠牲者の意味と、その責任の所在をキチンと示せ、と主張したくなります。亡くなった15歳の私の多くの友人犠牲者と、その家族の気持ちを代弁して、私は、アメリカと、安倍内閣に問い続けます。
「一体、15歳の私が、あなたたちに何をした、というのですか?」
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子・孫への遺言【戦争秘話:平和への戒め】を随時、執筆しております。ご覧ください。
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** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
★ 毎日、昼食後は1時間、首相官邸を覗き回ります。暑くなると、思い起こすのは広島・長崎への原爆。15歳の時、自らヒロシマを体験した私は、今なお、アメリカを許すことは出来ません。ましてや長崎出身の防衛大臣が「止むを得なかったこと」などと言い始めると、一体、安倍政権は何を考えているのか? 怒り心頭に達します。
★ とにかく、見識のない驕りの大臣失言が続く安倍内閣。その一つ一つを論(あげつら)ってみても詮方ないこと。アホか、で通り過ぎていますが、ただ一つ、久間大臣の”止むをえない”原爆投下発言だけは、絶対に許せないです。辞めるのは当然。ですが、その理由も「選挙を前に自民党に迷惑をかけるから」がホンネ。実際のところ、安倍内閣はどう受け止めているのか?
★ それをチェックしてみました。
ありました。社民党の衆院議員、保坂展人さんが提出した「原爆投下への政府認識に関する質問」に7月10日に閣議決定された答弁書全文が出ています。質問主意書は戦後、米政府に抗議した有無、ないならその理由を明らかに-などと問い、答弁書は「広島、長崎への原爆投下は人道上極めて遺憾な事態を生じさせた」との認識を示しています。
★ しかし、続いて「戦後、米国政府に直接抗議したことは確認されていない。現時点で抗議するよりも、核兵器が将来二度と使用されないよう現実的かつ着実な核軍縮努力を積み重ねていくことが重要である」としています。
この辺りが、コドモの安倍世代の若ボケ。いや意図的レトリックです。ホンネは、こちらを主張したいのです。
★ なぜ、アメリカに気兼ねするかのような「しかしコメント」を付けるのか? 女・子どもが大多数を占める20数万人の非戦闘員を一瞬に虐殺した原爆投下、戦時下とはいえ、このような市民の大量虐殺が許されるのか? その見解をキチンと示せ。と、言いたくなります。このような政府見解を出すなら、もう少し、キチンと、歴史検証をしてからにしろ、と、叱りたくなります。
★ オレは生まれていないから知らない。だったら、あなたの常套句「後世に歴史家が明らかするでしょう」 しています。日本は被爆直後、ヒロシマに続いてナガサキにも原爆を落とした米政府に抗議をしています。1945年8月10日、ナガサキ被爆の翌日、スイスを通じ厳重抗議したのだ。「国際法および人道の根本原則を無視し既に諸都市への無差別爆撃をしてきた」と非難するとともに、「新型爆弾使用は人類文化に対する新たな害悪。即時、使用を放棄すべきだ」と抗議文を送っています。
★ それには答えず、全く無視して、アメリカは、極東軍事裁判で東条首相以下、当時の政府指導者を戦犯として極刑に処しました。自らの罪は、その後、問われることもなく、非人道的化学兵器を用いて、同じく非戦闘員の大量虐殺を、ベトナムで、イラクで、延々と続けています。
★ かつて日本政府は核兵器使用、原爆弾劾に積極的に取り組む姿勢を見せたことがありました。1995年に国際司法裁判所へ提出した政府陳述書は、国際社会へ向けての積極的な態度の表現であった、と思います。それから僅か12,3年。小泉・安倍アメリカ追随内閣は、急速に右傾化し、反核姿勢を引っ込めました。
★ 皆さん、久間大臣の(ホンネ・ポロリ)"失言"は、改めて原爆被爆の責任を問いただす政治問題を浮上させました。
ここでは、保坂議員の質問に対する政府答弁書をご紹介しましたが、 社民党の福島みずほ党首と衆院の照屋寛徳、辻元清美両議員も同趣旨の質問書を提出し、ほぼ同じ答弁書を閣議決定して出しています。
★ 目を通しながら、私は、久間大臣の発言擁護の口調に反発を感じます。そして、政府は、広島、長崎で惨殺された20数万犠牲者の意味と、その責任の所在をキチンと示せ、と主張したくなります。亡くなった15歳の私の多くの友人犠牲者と、その家族の気持ちを代弁して、私は、アメリカと、安倍内閣に問い続けます。
「一体、15歳の私が、あなたたちに何をした、というのですか?」
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ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
by zenmz
| 2007-07-23 14:55
| 戦争秘話:平和への戒め