2007年 07月 23日
【7342】 ジョセフさん、それは被曝米兵の遺族にどうぞ。 |
★ 昨日のエントリー「今なお問いただす”原爆投下の必要”」をご覧くださった広島のK.J.さんから
《久間発言に前後してアメリカでもブッシュ大統領の「核不拡散問題特使」であるロバート・ジョセフ氏が、記者会見で広島・長崎への原爆投下に言及し、原爆の使用が終戦をもたらし、連合国側の数十万単位の人命だけでなく、何百万人もの日本人の命を救った、と発言しています。偶然の一致でしょうか?》
と、メールを下さいました。
そして、「あなたのご意見も伺いたい」とも・・・
★ 私も、それを承知しております。今月初めだったはず、と、検索してみましたら、次の記事がヒットしました。
《米国のロバート・ジョゼフ核不拡散担当特使(前国務次官)は3日、国務省で行った記者会見で、広島、長崎への原爆投下について、さらに何百万人もの日本人が命を落としたであろう戦争を終わらせたという点に大半の歴史家は同意すると思う」と述べ、改めて正当性を強調した。
原子力平和利用分野における米露協力に関する記者会見で、「原爆投下は技術の非常に無責任な利用だったと思う」と指摘されたのに反論した》
★ 原爆が広島・長崎に落とされてもう62年の歳月を経ました。その間、アメリカ政府は、何度、この同じ主張を繰り返して来たことでしょう。全く言語道断の話。
この記者会見の席に、私がいたら、次の質問をしたと思います。
★ この4人の若い米兵たちの不幸な運命については、以前、ご紹介したことがあります。こちらをご覧下さい。 【ヒロシマで原爆被曝死した米兵】
アメリカ政府は否定し続けましたが、遂に隠しきれず、その後、アメリカ国内で真相究明の運動が起こり、最終的に20数名の米兵が、原爆投下当時に、その直下の陸軍施設に捕虜になっていた事実が判明し、米政府が公式にその事実を認めました。新聞記者として、それを明らかにしたのが私の仕事でした。もう34,5年も前のことです。
★ ともかく、ジョセフさん、
あなたのその弁明は、なによりも先ず、不幸な米兵の遺族に説明なさってください。
「さらに何百万人もの日本人が命を落としたであろう戦争を終わらせるために息子さんを犠牲にせざるを得なかった。息子さんたちは平和の礎(いしずえ)となられた」と。
★ 原爆投下によって多くの人命が救われ平和になった!? 核兵器使用を美化するこの論法が、何故、しばしば繰り返されるのか? その洗脳によってアメリカの属国日本の防衛大臣が「原爆投下は止むを得なかった」と追認するところまで狂ってしまいました。
★ 私たち日本人は、絶対に忘れてはならないと思います。
核兵器使用は、最も非人道的な無差別大量殺戮です。そして、人類の歴史を通じて、これを使ったのはアメリカが最初、それを再び使う危険性をもっているのもアメリカ。そして、その最初の被害を受けたのは日本。
しかも、その最も卑劣な非人道的大量殺戮の責任は問われることはありません
それどころか、今日に至るまで、”より多くの命を救うため”との詭弁で美化し、その正当性が繰り返し繰り返し述べ立てられて人々を洗脳させています。
核大国の横暴を見過ごしていいのでしょうか?
★ 近未来に暗雲を広げる核巨大国アメリカの横暴な世界制覇に歯止めをかけるために、原爆投下の責任を明らかにする裁きが必要です。そのために、広島・長崎原爆は何であったのか? 今こそ、私たちは、その原点に立ち戻って事実を直視しなければならないと思います。時の流れは、あの忌まわしい体験を風化させつつあります。一人の日本人学者の研究で学びましょう。62年前、広島・長崎で何があったのか?
東海大学 鳥飼行博研究室のすぐれた研究をご覧下さい。
===================================
子・孫への遺言【戦争秘話:平和への戒め】を随時、執筆しております。ご覧ください。
===================================
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
《久間発言に前後してアメリカでもブッシュ大統領の「核不拡散問題特使」であるロバート・ジョセフ氏が、記者会見で広島・長崎への原爆投下に言及し、原爆の使用が終戦をもたらし、連合国側の数十万単位の人命だけでなく、何百万人もの日本人の命を救った、と発言しています。偶然の一致でしょうか?》
と、メールを下さいました。
そして、「あなたのご意見も伺いたい」とも・・・
★ 私も、それを承知しております。今月初めだったはず、と、検索してみましたら、次の記事がヒットしました。
《米国のロバート・ジョゼフ核不拡散担当特使(前国務次官)は3日、国務省で行った記者会見で、広島、長崎への原爆投下について、さらに何百万人もの日本人が命を落としたであろう戦争を終わらせたという点に大半の歴史家は同意すると思う」と述べ、改めて正当性を強調した。
原子力平和利用分野における米露協力に関する記者会見で、「原爆投下は技術の非常に無責任な利用だったと思う」と指摘されたのに反論した》
★ 原爆が広島・長崎に落とされてもう62年の歳月を経ました。その間、アメリカ政府は、何度、この同じ主張を繰り返して来たことでしょう。全く言語道断の話。
この記者会見の席に、私がいたら、次の質問をしたと思います。
「ジョゼフさん、あなたは、
チャールズ・バウムガーター、ヒュー・ヘンリー・アトキンソン、ジェームス・ライアン、エリソン・バフォードの4人の米兵をご存知ですか?
友軍の広島原爆投下で、その直下で爆死した米兵です。
あなたのその賛辞は、先ず、この4人の米兵の遺族に向けて仰ってください。
私に向かって言わないで下さい。
15歳で被曝した私は幸いにして生き残りました。
しかし、多くの友は即死しました。
15歳の少年が一体、何をしたというのですか?
捕虜になっていた4人の若い米兵の遺族は?
その説明で納得しましたか?」
★ この4人の若い米兵たちの不幸な運命については、以前、ご紹介したことがあります。こちらをご覧下さい。 【ヒロシマで原爆被曝死した米兵】
アメリカ政府は否定し続けましたが、遂に隠しきれず、その後、アメリカ国内で真相究明の運動が起こり、最終的に20数名の米兵が、原爆投下当時に、その直下の陸軍施設に捕虜になっていた事実が判明し、米政府が公式にその事実を認めました。新聞記者として、それを明らかにしたのが私の仕事でした。もう34,5年も前のことです。
★ ともかく、ジョセフさん、
あなたのその弁明は、なによりも先ず、不幸な米兵の遺族に説明なさってください。
「さらに何百万人もの日本人が命を落としたであろう戦争を終わらせるために息子さんを犠牲にせざるを得なかった。息子さんたちは平和の礎(いしずえ)となられた」と。
★ 原爆投下によって多くの人命が救われ平和になった!? 核兵器使用を美化するこの論法が、何故、しばしば繰り返されるのか? その洗脳によってアメリカの属国日本の防衛大臣が「原爆投下は止むを得なかった」と追認するところまで狂ってしまいました。
★ 私たち日本人は、絶対に忘れてはならないと思います。
核兵器使用は、最も非人道的な無差別大量殺戮です。そして、人類の歴史を通じて、これを使ったのはアメリカが最初、それを再び使う危険性をもっているのもアメリカ。そして、その最初の被害を受けたのは日本。
しかも、その最も卑劣な非人道的大量殺戮の責任は問われることはありません
それどころか、今日に至るまで、”より多くの命を救うため”との詭弁で美化し、その正当性が繰り返し繰り返し述べ立てられて人々を洗脳させています。
核大国の横暴を見過ごしていいのでしょうか?
★ 近未来に暗雲を広げる核巨大国アメリカの横暴な世界制覇に歯止めをかけるために、原爆投下の責任を明らかにする裁きが必要です。そのために、広島・長崎原爆は何であったのか? 今こそ、私たちは、その原点に立ち戻って事実を直視しなければならないと思います。時の流れは、あの忌まわしい体験を風化させつつあります。一人の日本人学者の研究で学びましょう。62年前、広島・長崎で何があったのか?
東海大学 鳥飼行博研究室のすぐれた研究をご覧下さい。
===================================
子・孫への遺言【戦争秘話:平和への戒め】を随時、執筆しております。ご覧ください。
===================================
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
by zenmz
| 2007-07-23 23:48
| 戦争秘話:平和への戒め