2007年 08月 12日
【7367】 "孫娘”ハタチのお祝い |
★ トイ・ティック・ロアン! デュック・ムーン・シンニャッ!
我が愛しいロアンよ、お誕生日、おめでとう。
9人のベトナムの”孫娘”の一番、若いロアンがハタチになりました。
★ 何も知らずに、「日本語←→ベトナム語」交換学習に出かけたら、いつもの食堂兼学習室の真ん中に果物・お菓子が山積みされていました。夕食も終わった午後7時半。
「どうしたの? 今日は、ミーティング?」
と、訊ねたら、真ん中に座っていたロアンが
「オジーチャン、ワタシ、ハタチニナリマシタ」
キチンと、きれいな日本語で、挨拶をしてくれました。
★ 9人いる我が老夫婦の愛しいベトナムの孫娘の中でも一番、若いロアン。今日は、一段と、美しく、急に大人びた感じに思えました。
「素晴らしい。お祝いに、”今日のお勉強はお休み”」
奇妙な返事を返したら、みんな、手を打って、大喜び。正直なものですね。やはり、勉強より、パーティがいい。 めいめいが手に待っていた教材、ノートを脇に置いて、コップにジュースを注ぎ始めました。
★ 感心したのは、その直後。
年長の一人が、正座して語り始めました。
真剣な顔で、大演説をブチ始めたのです。声の調子で、話の内容が真面目なものであることが予測出来ます。
聞いている8人の表情も真剣そのもの。一番、日本語が上手なマーンに「何、言ってるノ?」と、小声で訊ねたら、「シーッ」と制されました。
★ 「ロアン、お誕生日、オメデトウ。私たちは、ご縁を得て、この日本で一緒に暮らすことになりました。こうしてあなたの誕生日をお祝い出来ること、本当にうれしいです」
と、出会いの不思議を語っていたそうです。
9人の孫娘たちは6人が南部のホーチミン近郊、3人が北部・ハノイの近郊出身で、国に在っては、出合うチャンスはほとんどない、とか。
それが、この遠い日本で、一つ屋根の下で共同生活している感動を語り、その中で「ハタチを迎えた」重大な意味を語ったそうです。
★ 瞬間、厳粛な気分になりました。
「親しき間にも礼儀あり」 咄嗟に感じた感想です。
私の子ども時代には、社会の常識だった風景がタイム・トンネルを抜けて、眼前に展開されていました。イマドキ、こんな若者もいるんですね。
なんという折り目正しい生活態度でしょう。
★ ロアンが用意されたバースデー・ケーキのローソクの灯火を一気に吹き消すと、それを合図に、手を打って「ハピイ、バースデー ツー ロアン」の大合唱。
楽しい語らいが深夜まで続きました。
★ 求められて、私も、一言;
「ロアン、おめでとう。私は77歳。もう人生も終わりに近づいて、若いあなたと、この日本で、吉備高原で、素晴らしい出会いがあった。そして、オジーチャンとオバーチャンは、あなたを自分の孫娘と思うようになっています。その孫娘が今日、ハタチになった。本当にうれしいよ。あなたをこの世に生んでくださったお母さんに感謝しましょう」
★ 偶然、紛れ込んだ若者たちのお誕生会・・・
本当に、心の底からロアンの誕生日を祝った気分がしました。冷めやらぬ心地よい興奮を懐きつつ、夜遅く、家路につきました。
我が愛しいロアンよ、お誕生日、おめでとう。
9人のベトナムの”孫娘”の一番、若いロアンがハタチになりました。
◎ かわいい ロアン の おたんじょうび です。
にほん に きて 10ヶげつ たって はたち に なりました。
みんな で おいわい を しました。
◎ にほん では、 はたち に なったら おとな です。
けん-ちじ や しちょう を えらぶ せんきょ で とうひょう できます。
◎ タバコ も おさけ も ”じゆう” です。
しかし、この ”じゆう” の いみ は
「じゆう に じぶん で きめて も よい」
と いう こと。
◎ タバコ は からだ に どく です。
おさけ も せいかつ が みだれ ます。
◎ ロアン は うつくしい りっぱな むすめ です。
おじいちゃん おばあちゃん の じまん の まごむすめ です。
りっぱな おとな に なって ください。
★ 何も知らずに、「日本語←→ベトナム語」交換学習に出かけたら、いつもの食堂兼学習室の真ん中に果物・お菓子が山積みされていました。夕食も終わった午後7時半。
「どうしたの? 今日は、ミーティング?」
と、訊ねたら、真ん中に座っていたロアンが
「オジーチャン、ワタシ、ハタチニナリマシタ」
キチンと、きれいな日本語で、挨拶をしてくれました。
★ 9人いる我が老夫婦の愛しいベトナムの孫娘の中でも一番、若いロアン。今日は、一段と、美しく、急に大人びた感じに思えました。
「素晴らしい。お祝いに、”今日のお勉強はお休み”」
奇妙な返事を返したら、みんな、手を打って、大喜び。正直なものですね。やはり、勉強より、パーティがいい。 めいめいが手に待っていた教材、ノートを脇に置いて、コップにジュースを注ぎ始めました。
★ 感心したのは、その直後。
年長の一人が、正座して語り始めました。
真剣な顔で、大演説をブチ始めたのです。声の調子で、話の内容が真面目なものであることが予測出来ます。
聞いている8人の表情も真剣そのもの。一番、日本語が上手なマーンに「何、言ってるノ?」と、小声で訊ねたら、「シーッ」と制されました。
★ 「ロアン、お誕生日、オメデトウ。私たちは、ご縁を得て、この日本で一緒に暮らすことになりました。こうしてあなたの誕生日をお祝い出来ること、本当にうれしいです」
と、出会いの不思議を語っていたそうです。
9人の孫娘たちは6人が南部のホーチミン近郊、3人が北部・ハノイの近郊出身で、国に在っては、出合うチャンスはほとんどない、とか。
それが、この遠い日本で、一つ屋根の下で共同生活している感動を語り、その中で「ハタチを迎えた」重大な意味を語ったそうです。
★ 瞬間、厳粛な気分になりました。
「親しき間にも礼儀あり」 咄嗟に感じた感想です。
私の子ども時代には、社会の常識だった風景がタイム・トンネルを抜けて、眼前に展開されていました。イマドキ、こんな若者もいるんですね。
なんという折り目正しい生活態度でしょう。
★ ロアンが用意されたバースデー・ケーキのローソクの灯火を一気に吹き消すと、それを合図に、手を打って「ハピイ、バースデー ツー ロアン」の大合唱。
楽しい語らいが深夜まで続きました。
★ 求められて、私も、一言;
「ロアン、おめでとう。私は77歳。もう人生も終わりに近づいて、若いあなたと、この日本で、吉備高原で、素晴らしい出会いがあった。そして、オジーチャンとオバーチャンは、あなたを自分の孫娘と思うようになっています。その孫娘が今日、ハタチになった。本当にうれしいよ。あなたをこの世に生んでくださったお母さんに感謝しましょう」
★ 偶然、紛れ込んだ若者たちのお誕生会・・・
本当に、心の底からロアンの誕生日を祝った気分がしました。冷めやらぬ心地よい興奮を懐きつつ、夜遅く、家路につきました。
by zenmz
| 2007-08-12 00:24
| ベトナムの”孫娘”