2007年 09月 08日
【7397】 若者に夢を与える成長戦略を |
★ SNSで見知らぬ方々と交流し始めて、初めて気づいたことですが、実に多くの若者が海外で活躍しています。私が現役時代(といってももう30年も前の話ですが)その時代には、海外勤務者といえば、大企業のエリート社員。出世コースの通過ポジションでした。今は、ずいぶん、様子が変わっています。ごくフツーの人、会社人間ではなく、どちらかといえば、生活派の自由人が多いのにびっくり。国際化も本格的になった証左でしょうが・・・これでいいのか?
★ この傾向を人口問題の視点から捉えて研究したのが、三井住友ファイナンシャルグループの「日本総合研究所」 この現象を「活性化する人口の移動」と捉えて、興味深い分析を試みています。それによると・・・
★ 興味深いのは、その理由の分析。こうした若者の海外流出の背景に”成長格差”がある、というのです。つまりかつての力強さを失った日本経済。もたつく閉塞感に未来の展望が開けない日本を捨てて、堅実な足取りをみせる欧米、さらに急成長を遂げ、世界の耳目を集めている中国、ロシア、インドなどに向かっている、というのです。
★ 優秀な人材の海外流出は、技術と目に見えない頭脳の流出を意味します。空洞化した部分を外国人の流入で補う。そのような安易な議論ですませていいのか?
確かに国際的な人口移動は、【活性化】を求めて動くのでしょう。社会の活性化は日本にとって最大の急務です。
★ 日本の総人口は減少に転じました。これは、今後、25年間続くそうです。
少子・高齢社会でもっとも大切な人的資源は若者。その若者たちに疎外感を感じさせ、絶望した若者が祖国を見放し、海外に期待を抱いて脱出する。怖い話ですね。若者をニートに追いやる競争社会は早急に軌道修正し、若者に大いなる夢を抱かせる新らしい成長戦略を立てねばならない。そう痛感します。
========== 一日一写 ==========
(吉備高原に生きる)
晩夏から初秋へ・・・我が家の庭で、季節の移り変わりを語りかけてくれるのが「タカサゴユリ」です。アプローチから玄関へ、庭の四方に咲き乱れた「タカサゴユリ」も、本格的な秋を迎えると、そろそろ終わりです。
これより長く太いサヤ状の雌蕊がふくらみ、茶褐色に染まると、冬に実が弾けて四方にタネをまき散らします。「タカサゴユリ」は、球根ではなく、タネで自然に増えていきます。吉備高原のあちこちで見られる野生のユリです。
★ この傾向を人口問題の視点から捉えて研究したのが、三井住友ファイナンシャルグループの「日本総合研究所」 この現象を「活性化する人口の移動」と捉えて、興味深い分析を試みています。それによると・・・
日本人の海外流出が始まったのは1990年頃から。その頃から男女とも、ほぼ全ての年齢にわたって海外流出が拡大し始めた。
男女別に見ると1990年から5年間は、男女とも6万人程度だったが、2000年からの5年間では女性が19万人に増加、一方、男子は28万人に急増した。特に年齢別に見てみると20歳代後半男性が急増した。留学生、研究者、それに日本企業の海外事業展開の拡大の3要素による。
特に、海外での営業所・工場などの増加に伴い、現地事業所の運営や技術訓練などを行う日本人スタッフの需要が増え、人口移動を活発化させた。
★ 興味深いのは、その理由の分析。こうした若者の海外流出の背景に”成長格差”がある、というのです。つまりかつての力強さを失った日本経済。もたつく閉塞感に未来の展望が開けない日本を捨てて、堅実な足取りをみせる欧米、さらに急成長を遂げ、世界の耳目を集めている中国、ロシア、インドなどに向かっている、というのです。
★ 優秀な人材の海外流出は、技術と目に見えない頭脳の流出を意味します。空洞化した部分を外国人の流入で補う。そのような安易な議論ですませていいのか?
確かに国際的な人口移動は、【活性化】を求めて動くのでしょう。社会の活性化は日本にとって最大の急務です。
★ 日本の総人口は減少に転じました。これは、今後、25年間続くそうです。
少子・高齢社会でもっとも大切な人的資源は若者。その若者たちに疎外感を感じさせ、絶望した若者が祖国を見放し、海外に期待を抱いて脱出する。怖い話ですね。若者をニートに追いやる競争社会は早急に軌道修正し、若者に大いなる夢を抱かせる新らしい成長戦略を立てねばならない。そう痛感します。
========== 一日一写 ==========
(吉備高原に生きる)
晩夏から初秋へ・・・我が家の庭で、季節の移り変わりを語りかけてくれるのが「タカサゴユリ」です。アプローチから玄関へ、庭の四方に咲き乱れた「タカサゴユリ」も、本格的な秋を迎えると、そろそろ終わりです。
これより長く太いサヤ状の雌蕊がふくらみ、茶褐色に染まると、冬に実が弾けて四方にタネをまき散らします。「タカサゴユリ」は、球根ではなく、タネで自然に増えていきます。吉備高原のあちこちで見られる野生のユリです。
by zenmz
| 2007-09-08 10:21
| 現代社会論