2008年 05月 26日
【8063】 幸せ噛み締めるバラ・ジャム |
★ このところ毎朝、バラの採取をするのが私のツトメになっています。玄関脇の大部屋の東窓には、背丈ほどに伸びて幅、約2メートルにこんもりと成長したバラのつる木があって、次々と開花します。 朝露の乾かぬうちにそれを一つ一つ、切り取るのが一日の始まりです。昨日はちょっと失敗。摘み取る時間が遅れ、開きすぎました。
★ たった一本の木ですが、ビックリするほど沢山の花を咲かせます。毎日、丸坊主にするのですが、その時には、あちこちに点在して目立たなかった指先ほどのつぼみが翌朝には大きく開いています。ものすごい活力を感じます。
★ 実は、このバラ、我が家では観賞用ではありません。食用なのです。
ご存じでしょうが、バラは病気にかかり易い花です。観賞用の場合は、農薬は不可欠です。でも食用の場合は絶対に用いません。実に繊細で、農薬をかけたバラは食用にすると苦みが出て、食べられません。
★ ですから我が家のバラは、比較的強い野バラに近い「ツタ・バラ」です。実は、大輪のつもりで買った苗でしたが成長してみると、オールド・ローズ系のツタでした。失望して手入れもせず放置してあったのですが、ケガの功名、そのすばらしい花の鈴生りと芳香に気づき、食用にした、という次第です。
★ 下手に手を加えず放置したのが良かったです。今、最盛期を迎え、二週間ほど前から採取を始めましたが、最初の頃は2,3日に一度だったのが、このところは毎日、このザルにいっぱい採れます。本当にビックリします。これだけで中瓶1個分のジャムが作れます
★ 案外、知られていませんが、バラは、化粧用のバラ水の他、食用にいろんな用い方がありますが、我が家では、専らバラ・ジャムです。少量でいいのですが、ヨーグルトに加えると、一口、口にすると芳香がパッと広がります。紅茶に落とすと、花弁を広げます。朝食の彩りにすばらしい演出をします。
★ バラ・ジャムを作るのは簡単。どなたでも自宅で出来ます。
つぼみから開いたばかりのバラの花弁をよく水洗いして容器にいれる。
それにレモンをふりかけて、揉みます。すると赤い汁が沢山出ます。
その汁を別の容器に一旦、保存します。
★ 揉んだ花弁の塊を鍋に移して水と砂糖を加えてとろ火で煮込みます。
妻は目分量ですが、ほぼ花弁150グラム当たり100cc見当だそうです。
20分程度、煮込むと、水分が飛んでとろみが出てきます。
★ そこで一旦、鍋を降ろして、自然に冷やします。十分、冷えたら、先にとってあったバラ汁とあわせますが、この場合、しばらく寝かせて馴染ませるのがコツ、とか。
そして再び、とろ火で、焦げ付かないように煮込みます。水分が飛んで、ジャムになったら完成です。
★ バラ・ジャムは、初めて食べると、花弁の繊維が気になります。よく「ちょっと口に残りますね」と言う方がいらっしゃいますが、慣れると、それがいいのです。するめを噛む感じ、とでも言うのでしょうか。口に残った花弁をじっくりと噛めば、その度に新しい芳香が口いっぱいに広がります。噛まずに飲み込む”早食い習性”の人にはモッタイナイ食品です。
★ ジャム作りに最適のバラは、朝露の乾かない若い花です。上にご紹介したバラの花とそれで作ったジャムの写真は全部、昨日のものです。
昨日は残らず切り取りました。ところが、今朝、庭に出てみると、コレ、この通り、また見事な花をいっぱい咲かせています。満開前の8分咲き、これぐらいが一番オイシイです。2時間も経つともうイケマセン。固くなります。せっせと摘み取りました。
★ 岡山は、モモ、マスカット、ピオーネ、イチゴ、そしてユズ・・・・果物王国です。もう20年もここに住むと、それぞれの果物の専業農家と親しくなっています。出荷選別した商品にならない残り物を別けてもらって、妻はセッセとジャムを作り、保存食にします。
★ 出来上がったジャムは小分けして冷凍保存してあります。我が家の朝食はパン。シーズンを問わず、毎朝、イチゴ、モモ、ユズ・・・いろんな種類のジャムが並びます。自然豊かな田舎に住む幸福ですね。色どり、香り、味、そのすべてが周りの自然と溶け込んで生活の充実感を醸し出します。
★ オカネ大嫌い人間の私にとっては、円、ドルでは絶対に買えない「箱庭経済効果」 オカネ無用で創れる人生の楽しみの証しです。 ”自給自足”のすばらしさを実感出来るひとときです。事実、今、口にしている、このバラジャムの絶品。私が摘み、妻が加工した世界ただ一つの作品です。これは、「農の心」に通じます。
想うことは、農村に住み、夫婦相和し平和達成の結実として出現したこの逸品、実に哲学的ですね。
★ どれだけ大金積んでも、どこへ行っても、絶対に買えない”生活実感”。
ここをお訪ね下さる方だけを、私たち老夫妻は、これでおもてなしいたします。
「朋(とも)遠方より来たる、亦(また)愉しからずや」 2500年前から続く永遠の真実。
孔子様のお言葉も、これがあって初めて実(まこと)になります。
★ 実は、このバラ、我が家では観賞用ではありません。食用なのです。
ご存じでしょうが、バラは病気にかかり易い花です。観賞用の場合は、農薬は不可欠です。でも食用の場合は絶対に用いません。実に繊細で、農薬をかけたバラは食用にすると苦みが出て、食べられません。
★ ですから我が家のバラは、比較的強い野バラに近い「ツタ・バラ」です。実は、大輪のつもりで買った苗でしたが成長してみると、オールド・ローズ系のツタでした。失望して手入れもせず放置してあったのですが、ケガの功名、そのすばらしい花の鈴生りと芳香に気づき、食用にした、という次第です。
★ 下手に手を加えず放置したのが良かったです。今、最盛期を迎え、二週間ほど前から採取を始めましたが、最初の頃は2,3日に一度だったのが、このところは毎日、このザルにいっぱい採れます。本当にビックリします。これだけで中瓶1個分のジャムが作れます
★ 案外、知られていませんが、バラは、化粧用のバラ水の他、食用にいろんな用い方がありますが、我が家では、専らバラ・ジャムです。少量でいいのですが、ヨーグルトに加えると、一口、口にすると芳香がパッと広がります。紅茶に落とすと、花弁を広げます。朝食の彩りにすばらしい演出をします。
★ バラ・ジャムを作るのは簡単。どなたでも自宅で出来ます。
つぼみから開いたばかりのバラの花弁をよく水洗いして容器にいれる。
それにレモンをふりかけて、揉みます。すると赤い汁が沢山出ます。
その汁を別の容器に一旦、保存します。
★ 揉んだ花弁の塊を鍋に移して水と砂糖を加えてとろ火で煮込みます。
妻は目分量ですが、ほぼ花弁150グラム当たり100cc見当だそうです。
20分程度、煮込むと、水分が飛んでとろみが出てきます。
★ そこで一旦、鍋を降ろして、自然に冷やします。十分、冷えたら、先にとってあったバラ汁とあわせますが、この場合、しばらく寝かせて馴染ませるのがコツ、とか。
そして再び、とろ火で、焦げ付かないように煮込みます。水分が飛んで、ジャムになったら完成です。
★ バラ・ジャムは、初めて食べると、花弁の繊維が気になります。よく「ちょっと口に残りますね」と言う方がいらっしゃいますが、慣れると、それがいいのです。するめを噛む感じ、とでも言うのでしょうか。口に残った花弁をじっくりと噛めば、その度に新しい芳香が口いっぱいに広がります。噛まずに飲み込む”早食い習性”の人にはモッタイナイ食品です。
★ ジャム作りに最適のバラは、朝露の乾かない若い花です。上にご紹介したバラの花とそれで作ったジャムの写真は全部、昨日のものです。
昨日は残らず切り取りました。ところが、今朝、庭に出てみると、コレ、この通り、また見事な花をいっぱい咲かせています。満開前の8分咲き、これぐらいが一番オイシイです。2時間も経つともうイケマセン。固くなります。せっせと摘み取りました。
★ 岡山は、モモ、マスカット、ピオーネ、イチゴ、そしてユズ・・・・果物王国です。もう20年もここに住むと、それぞれの果物の専業農家と親しくなっています。出荷選別した商品にならない残り物を別けてもらって、妻はセッセとジャムを作り、保存食にします。
★ 出来上がったジャムは小分けして冷凍保存してあります。我が家の朝食はパン。シーズンを問わず、毎朝、イチゴ、モモ、ユズ・・・いろんな種類のジャムが並びます。自然豊かな田舎に住む幸福ですね。色どり、香り、味、そのすべてが周りの自然と溶け込んで生活の充実感を醸し出します。
★ オカネ大嫌い人間の私にとっては、円、ドルでは絶対に買えない「箱庭経済効果」 オカネ無用で創れる人生の楽しみの証しです。 ”自給自足”のすばらしさを実感出来るひとときです。事実、今、口にしている、このバラジャムの絶品。私が摘み、妻が加工した世界ただ一つの作品です。これは、「農の心」に通じます。
想うことは、農村に住み、夫婦相和し平和達成の結実として出現したこの逸品、実に哲学的ですね。
★ どれだけ大金積んでも、どこへ行っても、絶対に買えない”生活実感”。
ここをお訪ね下さる方だけを、私たち老夫妻は、これでおもてなしいたします。
「朋(とも)遠方より来たる、亦(また)愉しからずや」 2500年前から続く永遠の真実。
孔子様のお言葉も、これがあって初めて実(まこと)になります。
by zenmz
| 2008-05-26 09:57
| 食生活:今日の一戒