2008年 06月 20日
【8087】 メタポ退治の「テンヤワンヤ」 |
★ 我が家の浴室脱衣場に体重計が置かれるようになりました。メタポ心配症の妻が購入し、自分だけでなく、私にも「入浴のたびに計りなさい」 私は心配ない、そんなモン、と白けていますが、「ズボンが窮屈そう、計って!」と退きません。
★ 私の身長は167cm。 体重は? と、乗ってみましたら、「61キロ」 【BMI(Body Mass Index :体格指数)】とかいうものがあって、身長と体重のバランスを指数で示します。「BMI 22 」 結果は 「理想的健康体」と出ました。
★ 日本肥満学会のコメントなるものがついていました。
一体、何で、我が身、「理想的健康体」なのか???何か一言、言いたい気もします。
★ 因みに、22以上でも以下でも病気になりやす。その他の指数の特徴は・・・
★ この体重計は、測定が非常に難しい、とされている【体脂肪率】も即座に出してくれます。計量計の上にハダシで乗って、ハンドルのようなモノを両手で握って前に突き出すと、数値が出ます。「18パーセント」 解説書によれば、男性の正常値は15~20パーセントになっており、これも”理想的”な標準値です。当然です。私の胴回りは79センチ、標準の81センチより”遙かに”短いです。
★ 体脂肪って何だ? 付属の解説書をみると、身体を作っている成分は、タンパク質、ミネラル、糖質などの「固形成分」が、20~30パーセント、「水分」が、50~60パーセント、「脂質」が、15~25パーセント。このバランスがとれていると健康体なのだそうです。いわゆる”メタポ”は、[BMI](体格指数)が30以上で、身体の中の「脂質」比率が25パーセント以上になっている人を言うのだそうです。
★ ともかく、私は、[BMI22] で【体脂肪率18】 この機械によれば、 まさに言うことなし。模範的標準です。妻は??と、聞けば、「言いたくない」そうです。しかし、我が身のコト、実は、毎月、病院通いで、薬もどっさり。その私を”理想的な健康体”と診断するとは! 機械は機械、ただ機械的にデータを打ち出しているだけ。そんなモノ、真に受ける方が間違っています。
★ メタポ防止には、毎日の食事管理が一番、大事、それは、同感、納得します。妻に言わせますと、「私が、作っているモンを、好きの、嫌いのと言わずに、黙って食べてタラ大丈夫」だそうです。念のために訊ねますと、必要な適正エネルギーは、標準体重( 身長 ㎝×身長 ㎝×22 = kg )を割り出し、それに25~30kcal を掛けると計算出来るのだそうです。
★ 私の場合は、身長167cmなので、それを自乗し、22を掛けると、標準体重は61.4キロ。それに【25~30kcal】を掛けると、1532~1842 kcal と出ました。体重1キロ当たり1日30kcalという計算になります。
★ 付属の参考メニューによれば、【1600kcal 食】 ですと、
★ 【1800kcal 食】は? とみましたが、それより多くたべています。実際には限度を少々超えた【2000kcal 食】に近いようです。
★ それに私は持病の腎臓病があります。必要なエネルギー量を確保した上で、たんぱく質やリン、カリウム、ナトリウムなどの電解質の摂取を抑えて腎臓への負担を軽減し、腎機能の低下を防がねばならない。たんぱくと 塩分カットが一番、問題ですが、まあ、これは、もう慣れました。
★ これも毎月のように行われる「医学検査結果説明書」のデータを参考にしながら”自己管理”が要求されています。血液と尿の成分検査結果の一覧で、項目は66項目にのぼります。中でも要注意は、クレアチニン、ナトリウム、タンパク尿、血中タンパク等、腎臓機能に関係あるもの。その数値が標準閾値を超えると、塩分を更に控える必要があります。
★ 「これ位は食べないとね」 【2000kcal】標準メニューを見ながら、妻はつぶやいていますが、まあ、平素の食事量はほぼ、これに近いです。最近は、ハラ八分目を心がけていますから、実際には、もう少し少ないかもしれません。もう摂取量は、自分で分かります。
★ これで見ても、食事管理は、かなり理想的に出来ていると自負します。(イヤ違う、管理してるのはワタシ、と言われそうですが・・・) それが、出来ているのは、飲酒と外食の習慣がない。妻の手料理だけしか食べ(させてもらって)ないからです。持病持ちの隠居生活は、濡れ落ち葉人生、と諦観するに限りますね。
★ まあ、こうして見て参りますと、最近の世の中、ちょっと、オカシイ、なにか、ずれているようにお思いになりませんか? 4月から40歳以上の健保加入者に義務づけられたメタポ健診と保健指導・・・万歩計で毎日、何歩歩いた、[BMI}や【体脂肪率】の指数はこれこれ・・・そして食べた3食のカロリー計算は・・・そんな数値を毎日、日記に記して健康の自己管理を?
★ 医師や、看護婦さんのアドバイスを受けた、という人々の話を聞いていると、【健康指数過敏症候群】という新手の病気にかかってしまっているのでは?、と心配します。万歩計など不要です。人間普通に15分あるけば1キロ。それだけ知っておれば、運動量は分かります。それに歩数数値でグラフを作ってみて、何になるのでしょう。データ病になりますよ。
★ 昔から「数字のまやかし」は、幾つも指摘されてきました。しかしデジタル時代になってから、数字は独特の魔術を帯びて私たちの日常を呪縛し始めています。日々の買い物から子育て、介護に至るまで、すべて「データ」 何を語るにもデータ、データです。みんなデータ・ノイローゼにかかっているのではないでしょうか。
★ しみじみと感じていることですが、野生の動物に肥満はいません。肥満の動物は、ウシ、ブタ、トリ・・・家畜だけです。家畜は全部、データで管理されています。私たちが自覚しなければならないのは、この一点で十分だと思います。野生の動物は食を得るに必要な運動をし、必要なだけしか食べません。しかし家畜は必要以上に食べて、運動をしません。データ数値に併せて餌を与えられているだけです。家畜と同じ生活をしている自分に目覚めるだけで、多くが改善されます。
★ 家畜並み生活離脱の第一歩は、「データー・フリー」ではないでしょうか。脳がデータで汚染されると、人間らしい感性が失せます。そしてアタマでっかちの数字ノイローゼになるのではないでしょうか。おお怖ヮ、
されば、方々、現代版てんやわんやの行き着く先が見えた、と、思し召されよ!
★ 他の人々の考え方や、行動・習慣をとやかく申し上げる気持ちは毛頭、ありませんが、自分の老後の生き方として、”家畜型人間”にならないで、野生動物の逞しさに学ぶ。学習の目をそちらに向けて、改善のヒントを得て、我が身のありようをただしたいと思います。我が身での”人体実験”ですからどなたにもご迷惑はかかりません。気楽です。
★ でも、早い話、我が愛犬、ピピ、リッパです。必要以上に食べません。犬の矜恃、誠にもって見事!。私は、愛犬を出来るだけ家畜化しないよう心がけています。本来、野生に置くべきイノチです。ペットに生まれた不運を想い、出来るだけ大自然に連れ出して放つようにしています。人の栄養管理に身を委ねて太るのではなく、自然を忘れず、スリムに生きて欲しい、と願っています。
★ 私も自分の”食”生活について、人間らしい自信と誇りを失わずに、昔からの”食”作法に従って小食を心がけています。多分、医療行政のメタポ防止データよりも、先人の知恵に学ぶ方がもっと気楽に、より確実に健康生活を取り戻せるのではないか。そう確信しています。
★ 国が始めた 「タポ健診」など財政赤字を増やすだけ、ムダカネの最たるものですね。しかも、それでなくとも人手不足の医師・看護師の仕事を増やして追いまくる。新たな”国民病”恐怖症に脅えさせるデータ算出機・・・こんなモン要りません。
ついでに・・・コンなモンも要らぬ。
一人でつぶやきながら、体重計を足で脱衣室の奥へ押し込んでやりました。
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** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
★ 私の身長は167cm。 体重は? と、乗ってみましたら、「61キロ」 【BMI(Body Mass Index :体格指数)】とかいうものがあって、身長と体重のバランスを指数で示します。「BMI 22 」 結果は 「理想的健康体」と出ました。
★ 日本肥満学会のコメントなるものがついていました。
【BMI】というのは、体重を身長の自乗で割った数値で、その指数が《エッ! ウソ ボクは、BMI22。でも腎臓ガンで右腎は既になし、その上、残った左腎は膜性腎症、ケッコウ重い病気・・・もう13年患ってる。コレで、ケンコー?》
22のとき疾病率が最も低い理想的な適正体重。
一体、何で、我が身、「理想的健康体」なのか???何か一言、言いたい気もします。
★ 因みに、22以上でも以下でも病気になりやす。その他の指数の特徴は・・・
◆ 18.5未満は、 やせ過ぎ 要注意。
◎ 18.5~25未満は、標準。
● 25~30未満は、肥満
● 30以上は、高度肥満で要治療 問題の”真性メタポ”
★ この体重計は、測定が非常に難しい、とされている【体脂肪率】も即座に出してくれます。計量計の上にハダシで乗って、ハンドルのようなモノを両手で握って前に突き出すと、数値が出ます。「18パーセント」 解説書によれば、男性の正常値は15~20パーセントになっており、これも”理想的”な標準値です。当然です。私の胴回りは79センチ、標準の81センチより”遙かに”短いです。
★ 体脂肪って何だ? 付属の解説書をみると、身体を作っている成分は、タンパク質、ミネラル、糖質などの「固形成分」が、20~30パーセント、「水分」が、50~60パーセント、「脂質」が、15~25パーセント。このバランスがとれていると健康体なのだそうです。いわゆる”メタポ”は、[BMI](体格指数)が30以上で、身体の中の「脂質」比率が25パーセント以上になっている人を言うのだそうです。
★ ともかく、私は、[BMI22] で【体脂肪率18】 この機械によれば、 まさに言うことなし。模範的標準です。妻は??と、聞けば、「言いたくない」そうです。しかし、我が身のコト、実は、毎月、病院通いで、薬もどっさり。その私を”理想的な健康体”と診断するとは! 機械は機械、ただ機械的にデータを打ち出しているだけ。そんなモノ、真に受ける方が間違っています。
★ メタポ防止には、毎日の食事管理が一番、大事、それは、同感、納得します。妻に言わせますと、「私が、作っているモンを、好きの、嫌いのと言わずに、黙って食べてタラ大丈夫」だそうです。念のために訊ねますと、必要な適正エネルギーは、標準体重( 身長 ㎝×身長 ㎝×22 = kg )を割り出し、それに25~30kcal を掛けると計算出来るのだそうです。
★ 私の場合は、身長167cmなので、それを自乗し、22を掛けると、標準体重は61.4キロ。それに【25~30kcal】を掛けると、1532~1842 kcal と出ました。体重1キロ当たり1日30kcalという計算になります。
★ 付属の参考メニューによれば、【1600kcal 食】 ですと、
朝食(ごはん、しらすおろし、ほうれん草とネギのみそ汁、焼き油揚げ)
昼食(山菜そば、かぶのレモンあえ 豆腐の木の芽田楽)
夕食(野菜のカレーと即席カレー)
★ 【1800kcal 食】は? とみましたが、それより多くたべています。実際には限度を少々超えた【2000kcal 食】に近いようです。
朝食(ロールパン、スクランブルエッグ、メロン、牛乳)
昼食(ごはん、いわしの蒲焼き、いかとセロリの酢の物、なめこと豆腐のみそ汁)
夕食(ごはん、わかめスープ、豚肉と野菜の鉄板焼き、とまとキュウリのサラダ)
★ それに私は持病の腎臓病があります。必要なエネルギー量を確保した上で、たんぱく質やリン、カリウム、ナトリウムなどの電解質の摂取を抑えて腎臓への負担を軽減し、腎機能の低下を防がねばならない。たんぱくと 塩分カットが一番、問題ですが、まあ、これは、もう慣れました。
★ これも毎月のように行われる「医学検査結果説明書」のデータを参考にしながら”自己管理”が要求されています。血液と尿の成分検査結果の一覧で、項目は66項目にのぼります。中でも要注意は、クレアチニン、ナトリウム、タンパク尿、血中タンパク等、腎臓機能に関係あるもの。その数値が標準閾値を超えると、塩分を更に控える必要があります。
★ 「これ位は食べないとね」 【2000kcal】標準メニューを見ながら、妻はつぶやいていますが、まあ、平素の食事量はほぼ、これに近いです。最近は、ハラ八分目を心がけていますから、実際には、もう少し少ないかもしれません。もう摂取量は、自分で分かります。
★ これで見ても、食事管理は、かなり理想的に出来ていると自負します。(イヤ違う、管理してるのはワタシ、と言われそうですが・・・) それが、出来ているのは、飲酒と外食の習慣がない。妻の手料理だけしか食べ(させてもらって)ないからです。持病持ちの隠居生活は、濡れ落ち葉人生、と諦観するに限りますね。
★ まあ、こうして見て参りますと、最近の世の中、ちょっと、オカシイ、なにか、ずれているようにお思いになりませんか? 4月から40歳以上の健保加入者に義務づけられたメタポ健診と保健指導・・・万歩計で毎日、何歩歩いた、[BMI}や【体脂肪率】の指数はこれこれ・・・そして食べた3食のカロリー計算は・・・そんな数値を毎日、日記に記して健康の自己管理を?
★ 医師や、看護婦さんのアドバイスを受けた、という人々の話を聞いていると、【健康指数過敏症候群】という新手の病気にかかってしまっているのでは?、と心配します。万歩計など不要です。人間普通に15分あるけば1キロ。それだけ知っておれば、運動量は分かります。それに歩数数値でグラフを作ってみて、何になるのでしょう。データ病になりますよ。
★ 昔から「数字のまやかし」は、幾つも指摘されてきました。しかしデジタル時代になってから、数字は独特の魔術を帯びて私たちの日常を呪縛し始めています。日々の買い物から子育て、介護に至るまで、すべて「データ」 何を語るにもデータ、データです。みんなデータ・ノイローゼにかかっているのではないでしょうか。
★ しみじみと感じていることですが、野生の動物に肥満はいません。肥満の動物は、ウシ、ブタ、トリ・・・家畜だけです。家畜は全部、データで管理されています。私たちが自覚しなければならないのは、この一点で十分だと思います。野生の動物は食を得るに必要な運動をし、必要なだけしか食べません。しかし家畜は必要以上に食べて、運動をしません。データ数値に併せて餌を与えられているだけです。家畜と同じ生活をしている自分に目覚めるだけで、多くが改善されます。
★ 家畜並み生活離脱の第一歩は、「データー・フリー」ではないでしょうか。脳がデータで汚染されると、人間らしい感性が失せます。そしてアタマでっかちの数字ノイローゼになるのではないでしょうか。おお怖ヮ、
されば、方々、現代版てんやわんやの行き着く先が見えた、と、思し召されよ!
★ 他の人々の考え方や、行動・習慣をとやかく申し上げる気持ちは毛頭、ありませんが、自分の老後の生き方として、”家畜型人間”にならないで、野生動物の逞しさに学ぶ。学習の目をそちらに向けて、改善のヒントを得て、我が身のありようをただしたいと思います。我が身での”人体実験”ですからどなたにもご迷惑はかかりません。気楽です。
★ でも、早い話、我が愛犬、ピピ、リッパです。必要以上に食べません。犬の矜恃、誠にもって見事!。私は、愛犬を出来るだけ家畜化しないよう心がけています。本来、野生に置くべきイノチです。ペットに生まれた不運を想い、出来るだけ大自然に連れ出して放つようにしています。人の栄養管理に身を委ねて太るのではなく、自然を忘れず、スリムに生きて欲しい、と願っています。
★ 私も自分の”食”生活について、人間らしい自信と誇りを失わずに、昔からの”食”作法に従って小食を心がけています。多分、医療行政のメタポ防止データよりも、先人の知恵に学ぶ方がもっと気楽に、より確実に健康生活を取り戻せるのではないか。そう確信しています。
★ 国が始めた 「タポ健診」など財政赤字を増やすだけ、ムダカネの最たるものですね。しかも、それでなくとも人手不足の医師・看護師の仕事を増やして追いまくる。新たな”国民病”恐怖症に脅えさせるデータ算出機・・・こんなモン要りません。
ついでに・・・コンなモンも要らぬ。
一人でつぶやきながら、体重計を足で脱衣室の奥へ押し込んでやりました。
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** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
by zenmz
| 2008-06-20 00:42
| 健康・医療