2008年 07月 17日
【8114】 何故? 猛暑・厳寒に集中試験? |
★ 「孫たちは、いつ岡山へ来るの?」 そろそろ夏休みシーズン。 ことしは、孫全員が大学、大学院に進んだ初めての夏休み。久しぶりにそれぞれの学校生活を聴いてみたいものだ、という思惑が私にはあります。ところが・・・
★ 「8月中旬、その後でないと・・・」 みんな異口同音に、「7月中は無理」との返事。期末試験だそうです。ヘェー??? ちょっと驚き。私も、長年、大学教師をしました。大半の大学では、前期、後期の2期制、前期試験は、どこでも9月に入ってからでした。夏休み後にやっていた期末試験を前に持って来たのですね。この猛暑の中、学生も、先生もご苦労なことです。
★ もう長年、同じことを思い続けています。何故、日本の学校は、試験で子どもを痛めつけるのでしょう。別に試験がいけない、止めろ、などと極論を言うつもりはありません。時期と季節の問題です。何故、毎年、こんな最悪の時期に? と、思います。
★ 大学入試センターの一斉試験が1月中旬の厳寒の候、そして目出度く入学しても、猛暑の候に前期試験。年度末試験はまた1月末から2月にかけての厳寒の候。要するに、国の”会計年度”に合わせる都合で人工的に設けられた「教育年度」が、季節を考慮することなく、機械的に苦行の日程の繰り返しで”子ども虐め”の構造を造り出しています。
★ それが気が付かない。気づいていても改善の声も上がらない。妙ですね。結論から申しますが、「教育年度」を半年ずらして、9月入学、7月卒業、欧米諸国に足並み揃えれば、気候連動の構造的子ども虐めは、たちどころに解消します。
★ とりわけ問題にしたいのは、文部科学省による1月中旬の入試センター一斉試験。この時期は、毎年のように豪雪やインフルエンザが日本列島を覆い、一部に試験の繰り延べや中止・後に追・再試などの手当ても再々です。
★ まあ、「鍛えてコソの教育」という信念でなさっているわけではありますまい。こんな無理、はやく改善してはどうか? 今年1月に福田首相に提出された教育再生会議の最終報告、『社会総がかりで教育再生を(最終報告)』を見ると、「国際化を通じた大学・大学院改革」の一つとして「9月入学の大幅促進」が提案されています。何故、大学・大学院だけなのでしょう? これもまた不思議。
★ 私は、25年間、大学教員をしました。その体験から提案すれは、次の4点を実行するだけで学校の雰囲気はガラリ、と変わります。
★ 「教育は愛なり」などとよく承ります。しかしながら、親の愛、教師の愛、を、唱えるなら、厳寒、猛暑に勉強、勉強、そして試験、試験で追いまくる。先ずそんな昔ながらのムチ打つ教育を疑いもなく行っていることの是非を、一つ真剣にご検討願いたいと思います。
★ 「昔からそうです」では、教師の矜恃が問われましょう。子ども達をその苦から解放してから、「教育は愛」を口にして頂いたら、実感が伴うように思うのですが・・・如何なものでしょうか? 爺世代の切実なお願いです。ご一考賜りたいと存じます。
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
★ 「8月中旬、その後でないと・・・」 みんな異口同音に、「7月中は無理」との返事。期末試験だそうです。ヘェー??? ちょっと驚き。私も、長年、大学教師をしました。大半の大学では、前期、後期の2期制、前期試験は、どこでも9月に入ってからでした。夏休み後にやっていた期末試験を前に持って来たのですね。この猛暑の中、学生も、先生もご苦労なことです。
★ もう長年、同じことを思い続けています。何故、日本の学校は、試験で子どもを痛めつけるのでしょう。別に試験がいけない、止めろ、などと極論を言うつもりはありません。時期と季節の問題です。何故、毎年、こんな最悪の時期に? と、思います。
★ 大学入試センターの一斉試験が1月中旬の厳寒の候、そして目出度く入学しても、猛暑の候に前期試験。年度末試験はまた1月末から2月にかけての厳寒の候。要するに、国の”会計年度”に合わせる都合で人工的に設けられた「教育年度」が、季節を考慮することなく、機械的に苦行の日程の繰り返しで”子ども虐め”の構造を造り出しています。
★ それが気が付かない。気づいていても改善の声も上がらない。妙ですね。結論から申しますが、「教育年度」を半年ずらして、9月入学、7月卒業、欧米諸国に足並み揃えれば、気候連動の構造的子ども虐めは、たちどころに解消します。
★ とりわけ問題にしたいのは、文部科学省による1月中旬の入試センター一斉試験。この時期は、毎年のように豪雪やインフルエンザが日本列島を覆い、一部に試験の繰り延べや中止・後に追・再試などの手当ても再々です。
★ まあ、「鍛えてコソの教育」という信念でなさっているわけではありますまい。こんな無理、はやく改善してはどうか? 今年1月に福田首相に提出された教育再生会議の最終報告、『社会総がかりで教育再生を(最終報告)』を見ると、「国際化を通じた大学・大学院改革」の一つとして「9月入学の大幅促進」が提案されています。何故、大学・大学院だけなのでしょう? これもまた不思議。
★ 私は、25年間、大学教員をしました。その体験から提案すれは、次の4点を実行するだけで学校の雰囲気はガラリ、と変わります。
1) 小・中・高・大学まで、7月、8月の2ヶ月は完全休業。
すべての生徒・学生を学校から解放する。
宿題など課題はやめて、子ども自身の自由な体験学習を奨励。
2) 正月休みは、年末・年始の1週間だけ。春休みは全廃。
3) 大学入試センター試験は、4月~5月。
4) 授業時間数にかなり余裕が出来ます。授業計画が柔軟になる。
運用は、地域社会・住民のニーズに対応する自由裁量幅を広げる。
★ 「教育は愛なり」などとよく承ります。しかしながら、親の愛、教師の愛、を、唱えるなら、厳寒、猛暑に勉強、勉強、そして試験、試験で追いまくる。先ずそんな昔ながらのムチ打つ教育を疑いもなく行っていることの是非を、一つ真剣にご検討願いたいと思います。
★ 「昔からそうです」では、教師の矜恃が問われましょう。子ども達をその苦から解放してから、「教育は愛」を口にして頂いたら、実感が伴うように思うのですが・・・如何なものでしょうか? 爺世代の切実なお願いです。ご一考賜りたいと存じます。
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
by zenmz
| 2008-07-17 00:00
| 教育論