2008年 08月 31日
【8159】 インターネット、モバイル化の大展開 |
★ インターネットは、もうすっかりモバイルの時代に入りました。パソコンの前に座ってネットサーフィン、などというスタイルは、もう 一昔前に見慣れた”ITトシヨリ”の前屈み姿。今は、テレビも、音楽も、ネットサーフィンも、メールも。颯爽と歩きながら「親指1本」動かす新時代に突入しました。
★ シミジミと、そのことを思い知らされたのは、このブログの一つ前のエントリー「質問にお答えします」(4)でも書いていますが、SNS "gree"の若い「グリ友」 Sさんからのメール。「zensanのブログ、ケイタイで見れない!」
★ 調べてみてビックリ。私は、日記をほぼ毎日、更新してきたつもりですが、SNS gree の参加者は殆どこのブログを開くことが出来ず、素通り状態、という事実が判明しました。その原因は、SNSのモバイル化。
★ これは、最大手の mixi が株式市場の上場したことに対して、2番手の gree が先鞭をつけて、打ち出したSNSの新戦略ですが、コトの重大さに気づいた mixi も直ちに追随しました。このことについては、以前、私も注目し、このブログに書いたこともあります。
《【6223] ユビキタス時代の『モバイルSNS』》
★ その意味は、「gree」の田中社長が2年前に説明した、
「これからはモバイル。そのためにKDDIと組むことにした。業務提携だけでなく、資本提携もし、キチンとスクラムを組んで、新しいモバイルSNSを構築する。ケイタイとSNS・・・これから、人と人を結ぶツールは、コレです。パソコンではない」
に尽きます。
★ それは、見事に的中しました。私は、gree を愛用して来ましたが、現在ではケイタイにはじき飛ばされています。gree の参加者の90パーセントは、もうパソコンから離れています。ケイタイ片手にモバイル利用者です。
★ 私の長文ではあのケイタイ画面ではとても読めないですね。それだけではありません。リンクはすべてアウト。挿入した写真、動画、PDFファイルなど全部、反映されません。
★ この事実は、重要です。SNSがパソコンで動いていた時には、ブログと親和性がありました。だからSNSと各自が制作しているブログは問題なく行き来出来ました。しかし、SNSがケイタイ専用に”モバイル化”した途端、「パソコンなんか相手にしない」となったのです。
★ ブログと言えば、個人のモノと考えがちですが、それは大間違い。これで大ショックを受けたのは新聞各社です。ブログの恩恵を受けているのは実は新聞各社です。シームレスにお互い行き来出来ていた「クロス・メディア」関係は、これで逆転しました。新聞社主導の情報提供が逆流し始めたのです。
★ 音声電話も使わないほど私はケイタイ嫌いです。家族が「何時、ナンドキ、何があるか分からないトシヨリのこと。持って!」と押しつけるので所持はしていますが使ったことはありません。でも、世の中、ここまで変わると、無視出来なくなりました。
★ 情報のモバイル化は決定的です。そこで不可欠のツールはケイタイ。パソコンからケイタイへ。主役交代で情報化社会の構造は大変革を起こしつつあります。これまでの「アナログ→デジタル」の「クロス・メディア」構造は、「デジタル→アナログ」へと「逆クロス・メディア」構造に逆転しました。
★ 話が少し理屈っぽくなってきたので話は、この辺りで止めますが、情報のモバイル化は、日本の広告産業を劇的に大変革させました。それは、電通が毎年、発表している「2007年度・日本の広告費」にはっきり示されています。
★ それは、新聞業界の事情に多少の知識を持っている私にとって、衝撃的なものでした。昨年一年間の広告費売り上げ高は7兆191億円で前年度比、1.1パーセント増えています。まあ、この不況の中、広告業界は堅調でした。
★ しかし、媒体別に見ると、深刻な構造変化が端的に数字で示されています。
新聞広告費は前年比94.8パーセント、テレビ広告費同99.1パーセントと、共に減少し、逆にインターネット広告費は、同124.4パーセントと急増しています。それも中身はモバイル広告なのです。
★ もう一つ、注目すべき変化があります。マスコミ広告が激減しているのに、フリーペーパー、フリーマガジン、DM、展示・映像といったいわゆる「プロモーション広告が増加傾向を示しているのです。
★ これは、何を物語るか? 先に情報が「デジタル→アナログ」へと「逆クロス・メディア」構造に逆転した、と申し上げましたが、それを裏付けています。つまり、人々は、電光ニュースのような短信で「新しい事柄」を知り、その後、それに関連したチラシやDMで関心事を確かめる行動に移っているのです。
★ モバイル化は確実にケイタイのハード、ソフトの両方を相互補完的に進化させています。そして社会の情報構造を劇的に変化させています。ここ数年のモバイル化の進化が(紙)新聞社の命運を決め、多分、テレビを飲み込んでしまうでしょう。
★ いよいよIT革命は、本格的なユビキタス時代に突入したようです。モバイル化こそ、その決めて。何時でも、どこでも、だれとでも・・・面白くなってきましたね。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
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【人気ブログ一覧】(興味深い記事リンク) BYOOL BLOGGER (精選ブログ集)
★ シミジミと、そのことを思い知らされたのは、このブログの一つ前のエントリー「質問にお答えします」(4)でも書いていますが、SNS "gree"の若い「グリ友」 Sさんからのメール。「zensanのブログ、ケイタイで見れない!」
★ 調べてみてビックリ。私は、日記をほぼ毎日、更新してきたつもりですが、SNS gree の参加者は殆どこのブログを開くことが出来ず、素通り状態、という事実が判明しました。その原因は、SNSのモバイル化。
★ これは、最大手の mixi が株式市場の上場したことに対して、2番手の gree が先鞭をつけて、打ち出したSNSの新戦略ですが、コトの重大さに気づいた mixi も直ちに追随しました。このことについては、以前、私も注目し、このブログに書いたこともあります。
《【6223] ユビキタス時代の『モバイルSNS』》
★ その意味は、「gree」の田中社長が2年前に説明した、
「これからはモバイル。そのためにKDDIと組むことにした。業務提携だけでなく、資本提携もし、キチンとスクラムを組んで、新しいモバイルSNSを構築する。ケイタイとSNS・・・これから、人と人を結ぶツールは、コレです。パソコンではない」
に尽きます。
★ それは、見事に的中しました。私は、gree を愛用して来ましたが、現在ではケイタイにはじき飛ばされています。gree の参加者の90パーセントは、もうパソコンから離れています。ケイタイ片手にモバイル利用者です。
★ 私の長文ではあのケイタイ画面ではとても読めないですね。それだけではありません。リンクはすべてアウト。挿入した写真、動画、PDFファイルなど全部、反映されません。
★ この事実は、重要です。SNSがパソコンで動いていた時には、ブログと親和性がありました。だからSNSと各自が制作しているブログは問題なく行き来出来ました。しかし、SNSがケイタイ専用に”モバイル化”した途端、「パソコンなんか相手にしない」となったのです。
★ ブログと言えば、個人のモノと考えがちですが、それは大間違い。これで大ショックを受けたのは新聞各社です。ブログの恩恵を受けているのは実は新聞各社です。シームレスにお互い行き来出来ていた「クロス・メディア」関係は、これで逆転しました。新聞社主導の情報提供が逆流し始めたのです。
★ 音声電話も使わないほど私はケイタイ嫌いです。家族が「何時、ナンドキ、何があるか分からないトシヨリのこと。持って!」と押しつけるので所持はしていますが使ったことはありません。でも、世の中、ここまで変わると、無視出来なくなりました。
★ 情報のモバイル化は決定的です。そこで不可欠のツールはケイタイ。パソコンからケイタイへ。主役交代で情報化社会の構造は大変革を起こしつつあります。これまでの「アナログ→デジタル」の「クロス・メディア」構造は、「デジタル→アナログ」へと「逆クロス・メディア」構造に逆転しました。
★ 話が少し理屈っぽくなってきたので話は、この辺りで止めますが、情報のモバイル化は、日本の広告産業を劇的に大変革させました。それは、電通が毎年、発表している「2007年度・日本の広告費」にはっきり示されています。
★ それは、新聞業界の事情に多少の知識を持っている私にとって、衝撃的なものでした。昨年一年間の広告費売り上げ高は7兆191億円で前年度比、1.1パーセント増えています。まあ、この不況の中、広告業界は堅調でした。
★ しかし、媒体別に見ると、深刻な構造変化が端的に数字で示されています。
新聞広告費は前年比94.8パーセント、テレビ広告費同99.1パーセントと、共に減少し、逆にインターネット広告費は、同124.4パーセントと急増しています。それも中身はモバイル広告なのです。
★ もう一つ、注目すべき変化があります。マスコミ広告が激減しているのに、フリーペーパー、フリーマガジン、DM、展示・映像といったいわゆる「プロモーション広告が増加傾向を示しているのです。
★ これは、何を物語るか? 先に情報が「デジタル→アナログ」へと「逆クロス・メディア」構造に逆転した、と申し上げましたが、それを裏付けています。つまり、人々は、電光ニュースのような短信で「新しい事柄」を知り、その後、それに関連したチラシやDMで関心事を確かめる行動に移っているのです。
★ モバイル化は確実にケイタイのハード、ソフトの両方を相互補完的に進化させています。そして社会の情報構造を劇的に変化させています。ここ数年のモバイル化の進化が(紙)新聞社の命運を決め、多分、テレビを飲み込んでしまうでしょう。
★ いよいよIT革命は、本格的なユビキタス時代に突入したようです。モバイル化こそ、その決めて。何時でも、どこでも、だれとでも・・・面白くなってきましたね。
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by zenmz
| 2008-08-31 21:29
| ネット考現学