2008年 10月 23日
【9212】 "いたずら小僧”のシーズン |
★ 今日から二十四節気の「霜降」 (そうこう)です。「暦便覧」を見ると、「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」とあります。北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をし、野の花の数は激減し、紅葉の色が濃くなります。わが町もこのとおりです。
★ 私にとっては、少々、きついシーズンの到来。と、言うのも毎朝の”オツトメ”である庭周りの掃除が大変です。「木枯らし」・・・「霜降」の声を聞くと、吉備高原には寒い北風が強まってきます。掃いても、掃いても、そのシリから追って来る落葉。それでも朝夕、2回、掃き清めます。
★ 「木枯らし」は”いたずら小僧”。竹箒でせっせと落葉を集めている時にはそしらぬ顔をしていながら、それが山なすと、一陣の風となって五色の山を散らします。このいたずら小僧と戯れる、そんな気持ちにならないと、庭掃除などやっておれない季節の到来。
★ 再び「暦便覧」に目をやると、霜降の期間の七十二候は、
★ 穴に潜らず、終焉を迎える虫もたくさんいます。我が家の周りで目立つのはカマキリ。枯草の上、秋の薄日の照る位置でカマを持ち上げたままじっとしています。正に大往生。誇り高いひとつの命の終焉を思わせます。
★ 1年を「春夏秋冬」の四季とし、それを二十四節季に分け、さらに七十二候に分けて季節の移り変わりを見る。四海に囲まれた日本列島ならではの恵み。改めて地図を広げてみました。
意外にも、東と南の国境は、東京都でした。東京都知事、国境問題に敏感なのも、そのセイでしょうか?
★ ともかく・・・地球を濃縮したような四季均等の日本列島。自然豊かなこの土地は、豊葦原之瑞穂之国。人々に五穀のほか、数知れぬ豊かな食物を与え、美しい言語を育てました。そして生まれた和歌・俳句。庶民の日常生活に短詩型文学がこれほど深く織り込まれている民族は数少ないでしょう。
★ 毎年、毎年、巡り来る七十二候・・・豊かに育まれた言葉を自然に向けて詩を吟ずるとき、私たちの心は平安です。”いたずら小僧”の訪れも、老境の身に幸せを感じさせてくれます。
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私がネット交友に寄せる想いをご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ 「木枯らし」は”いたずら小僧”。竹箒でせっせと落葉を集めている時にはそしらぬ顔をしていながら、それが山なすと、一陣の風となって五色の山を散らします。このいたずら小僧と戯れる、そんな気持ちにならないと、庭掃除などやっておれない季節の到来。
★ 再び「暦便覧」に目をやると、霜降の期間の七十二候は、
初候=「 霜始降」(しも はじめて ふる) 中国では、「豺乃祭獣」(さい すなわち けものをまつる) 山犬が捕らえた獣を並べて食べる慣わし、だとか。
次候=「霎時施」(こさめ ときどき ふる) 中国では、「 草木黄落」(そうもく こうらくす) これは、日本でも同じ。我が家の回りも黄色い落葉が目立ち始めました。
末候 =「楓蔦黄」(もみじ つた きばむ) 中国では 「蟄虫咸俯」(ちっちゅう ことごとく ふす) これも日本でも同じ。虫がみな穴に潜って動かなくなるますね。
★ 穴に潜らず、終焉を迎える虫もたくさんいます。我が家の周りで目立つのはカマキリ。枯草の上、秋の薄日の照る位置でカマを持ち上げたままじっとしています。正に大往生。誇り高いひとつの命の終焉を思わせます。
★ 1年を「春夏秋冬」の四季とし、それを二十四節季に分け、さらに七十二候に分けて季節の移り変わりを見る。四海に囲まれた日本列島ならではの恵み。改めて地図を広げてみました。
○最東端は、(北緯24度16分59秒・東経153度59分11秒)
東京都南鳥島です。
○最西端は(北緯24度26分58秒・東経122度56分01秒)
沖縄県与那国島の西崎
○最南端は、(北緯20度25分31秒・東経136度04分11秒)
東京都沖ノ鳥島
○最北端は、(北緯45度33分28秒・東経148度45分14秒)
北海道択捉島カモイワッカ岬
意外にも、東と南の国境は、東京都でした。東京都知事、国境問題に敏感なのも、そのセイでしょうか?
★ ともかく・・・地球を濃縮したような四季均等の日本列島。自然豊かなこの土地は、豊葦原之瑞穂之国。人々に五穀のほか、数知れぬ豊かな食物を与え、美しい言語を育てました。そして生まれた和歌・俳句。庶民の日常生活に短詩型文学がこれほど深く織り込まれている民族は数少ないでしょう。
★ 毎年、毎年、巡り来る七十二候・・・豊かに育まれた言葉を自然に向けて詩を吟ずるとき、私たちの心は平安です。”いたずら小僧”の訪れも、老境の身に幸せを感じさせてくれます。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
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by zenmz
| 2008-10-23 09:33
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