2008年 12月 03日
【8253】 "陥穽"その1 中高年向けSNSを考える(7) |
★ 率直に申し上げて、私は、今、俎上に上げて、解剖しているこのsns【吉備人倶楽部】は、私が現に利用している他の4つのsnsと比較して、「より良質」との印象があり、好感を持っています。それは、これまで点検結果を積極的に評価していることでもお分かりいただけるでしょう。
★ 安心出来るサイトか、否か? 幾つかのプロフィルを開けば大体、分かります。このサイトの雰囲気には物心共に安定した中高年層の落ち着きがあります。メンバーも粒ぞろい、の印象を持ちます。好き嫌いは、人様々でしょうが、私は、ここが、一番、落ち着きます。
★ しかし、sns全体が内包する宿命的な側面は避けられません。それは、サイト運営の経営上の必要から生じる営業活動に関わる問題です。既に多くの方が見抜いておられるように、このsnsは、大成功を収めた旅行サイトと若者向けのモバイルゲームサイトが共同で立ち上げた、中高年者向けの新しいsnsサイトです。そのことはサイト自身が正直にフロントページで公表しています。
★ サイト内には、個人資産を持って悠々自適の中高年者に向けた、実に多くの国内外旅行コンテンツを組み込み、随時、旅行提案をしています。私は、10月18日、今からちょうど45日前に入会したのですが、数日も経たぬうちに奇妙なことに気づきました。
★ snsには「マイフレンド」「友達」「○友」などと名付けた”友達リンク”機能があります。気心が通じた人と結び会うものですが、入会と同時に、申請があったのが「スマートな若者」 イイヨ、イイヨとokしました。
★ オカシイナ? と、思い始めたのは、私が記事をエントリーしたら、すかさず、「2,3行の歯の浮くようなコメントが入ります。最大限の賛辞で記事を褒め称えるのです。オカシイ? と思ったのは二つ。そのコメント、記事の内容など読んでいないピント外れ。
それとタイミング。エントリーと、ほぼ同時。間髪入れず、読むヒマなどあろうハズがありません。
★ そこで数日、意図的にチェックしました。すべての記事更新は最新日記欄にリストアップ順に表示されます。私の後に続く他人の記事を総チェックしてみました。予想通りです。似たような短文が、コピー&ペーストされて、次々と書き込まれています。
★ 少し注意してプロフィルを見ると、サイト運営の社員か、契約者か、ともかく関係者であることが明白に確認できました。直ちに私は抗議し、マイフレンドリンクを解除、私へのアクセスを拒否する通告をいたしました。たまたま気づき、追跡、確認出来たケースですが、似たようなケースには他のサイトでも、しばしば、出くわしています。
★ 皆さんも、ご経験があるのではないでしょうか。なにか、随分、その気にさせる語りかけで近づき、心許せるムードになり、言われるままに導かれ、気がつくと、サイトの中のショッピングでお買い物。そしてそれをネタに話題を弾ませ、仲間に宣伝・・・というような全く気づかぬままの交際・・・
★ 運営会社にすれば、これは、正統な営業活動、と、主張したいかもしれません。しかし、私は、入会に当たって、そのような説明を受けていません。(多分、会社側は、登録の際、okしたはず、というでしょう) でも、個人情報をそのように利用されることなどを承知している人は何人いるでしょう。大きな不安を感じたのは事実です。
★ しかし、その営業活動がなければ、このサイトの無料提供は不可能です。利用者として、許諾するのも礼儀のウチかも・・・・・・と、黙認することにしました。そうは言うモノの、心にわだかまっているものはあります。こうして擦りよって来て、巧みにパック旅行に勧誘する。それは、見え見えです。
★ 少し、気持ち悪くなって利用約款を点検して見ました。
この会社の主張;
運営会社sは、個人情報を収集し、オークション、ショッピングモール、コンテンツその他の情報提供サービス、システム利用サービスの提供のため利用するものとします。
★、別の会員規約には、会員自身の記述情報にはかなり厳しい規制がかけられており、規制項目が列記されていて、それ以外のものは、「その他当社が不適当と判断したもの」とひとくくりにして、会社側の大幅な裁量権を明記しています。
その違反には、会社側が削除する権限をも明記しています。
★ 運営会社の権限は、会員の個人情報を自由に使用し、その権限は取り扱い商品の購買勧誘、販売、代金回収、債権取り立てにまで及ぶ絶対的なものです。反面、個人は、サイトで自ら記述した情報内容について全面的に自己責任を担うことになっています。
★ そこまでは知らなかった。おどろきました。無料で使える、誰でも手軽に新しい出会いを。それがウリのsns。気づけば、この我が身、大きな商売の囲い込みの中に、雁字搦めに取り込まれてしまっているではありませんか。ソレと気づけば、すべてのSNSがそうです。目的は、商売の人寄せ。有名人の登場は人寄せパンダ役、広告塔でしかありません。
★ これで、一旦、トラブルがおこれば・・・??? 利用約款、会員規約・・・先ほどの”サクラ”メンバーの勧誘手口を想い浮かべながら点検すればするほど気持ちが悪くなって来ます。そこで、他の四つの約款、会員規約等をつぶさに読んでみました。多分、弁護士が作ったひな形があるのでしょう。似たり寄ったり。
★ 要するにトラブルが起これば、すべての項目について、最終的に運営会社の裁量権が最優先される規定になっています。snsは社会奉仕ではありません。営利事業。それは分かっています。しかし、どんな商売をしているのか? その商売と私はどう関わり合っているのか? それをきちんと分かるようにしてほしいですね。
★ このサイトは、誕生して未だ1年になりません。現在、登録者数は、10万5千人ほど。新しく、数も少ないので、管理が行き届いているのでしょう。今のところは問題はないように思います。しかし、登録数は急速に伸びています。
★ snsの利用については、常に自己防衛に努める。限界を感じ取れば即、撤退。その冷静な見極めの判断が必要だろう、と痛感しています。その危険は、具体的に存在します。その実例解剖は、明日、ご披露することにいたしましょう。
【次回(8) "陥穽"その2】
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ 安心出来るサイトか、否か? 幾つかのプロフィルを開けば大体、分かります。このサイトの雰囲気には物心共に安定した中高年層の落ち着きがあります。メンバーも粒ぞろい、の印象を持ちます。好き嫌いは、人様々でしょうが、私は、ここが、一番、落ち着きます。
★ しかし、sns全体が内包する宿命的な側面は避けられません。それは、サイト運営の経営上の必要から生じる営業活動に関わる問題です。既に多くの方が見抜いておられるように、このsnsは、大成功を収めた旅行サイトと若者向けのモバイルゲームサイトが共同で立ち上げた、中高年者向けの新しいsnsサイトです。そのことはサイト自身が正直にフロントページで公表しています。
★ サイト内には、個人資産を持って悠々自適の中高年者に向けた、実に多くの国内外旅行コンテンツを組み込み、随時、旅行提案をしています。私は、10月18日、今からちょうど45日前に入会したのですが、数日も経たぬうちに奇妙なことに気づきました。
★ snsには「マイフレンド」「友達」「○友」などと名付けた”友達リンク”機能があります。気心が通じた人と結び会うものですが、入会と同時に、申請があったのが「スマートな若者」 イイヨ、イイヨとokしました。
★ オカシイナ? と、思い始めたのは、私が記事をエントリーしたら、すかさず、「2,3行の歯の浮くようなコメントが入ります。最大限の賛辞で記事を褒め称えるのです。オカシイ? と思ったのは二つ。そのコメント、記事の内容など読んでいないピント外れ。
それとタイミング。エントリーと、ほぼ同時。間髪入れず、読むヒマなどあろうハズがありません。
★ そこで数日、意図的にチェックしました。すべての記事更新は最新日記欄にリストアップ順に表示されます。私の後に続く他人の記事を総チェックしてみました。予想通りです。似たような短文が、コピー&ペーストされて、次々と書き込まれています。
★ 少し注意してプロフィルを見ると、サイト運営の社員か、契約者か、ともかく関係者であることが明白に確認できました。直ちに私は抗議し、マイフレンドリンクを解除、私へのアクセスを拒否する通告をいたしました。たまたま気づき、追跡、確認出来たケースですが、似たようなケースには他のサイトでも、しばしば、出くわしています。
★ 皆さんも、ご経験があるのではないでしょうか。なにか、随分、その気にさせる語りかけで近づき、心許せるムードになり、言われるままに導かれ、気がつくと、サイトの中のショッピングでお買い物。そしてそれをネタに話題を弾ませ、仲間に宣伝・・・というような全く気づかぬままの交際・・・
★ 運営会社にすれば、これは、正統な営業活動、と、主張したいかもしれません。しかし、私は、入会に当たって、そのような説明を受けていません。(多分、会社側は、登録の際、okしたはず、というでしょう) でも、個人情報をそのように利用されることなどを承知している人は何人いるでしょう。大きな不安を感じたのは事実です。
★ しかし、その営業活動がなければ、このサイトの無料提供は不可能です。利用者として、許諾するのも礼儀のウチかも・・・・・・と、黙認することにしました。そうは言うモノの、心にわだかまっているものはあります。こうして擦りよって来て、巧みにパック旅行に勧誘する。それは、見え見えです。
★ 少し、気持ち悪くなって利用約款を点検して見ました。
この会社の主張;
運営会社sは、個人情報を収集し、オークション、ショッピングモール、コンテンツその他の情報提供サービス、システム利用サービスの提供のため利用するものとします。
★、別の会員規約には、会員自身の記述情報にはかなり厳しい規制がかけられており、規制項目が列記されていて、それ以外のものは、「その他当社が不適当と判断したもの」とひとくくりにして、会社側の大幅な裁量権を明記しています。
その違反には、会社側が削除する権限をも明記しています。
★ 運営会社の権限は、会員の個人情報を自由に使用し、その権限は取り扱い商品の購買勧誘、販売、代金回収、債権取り立てにまで及ぶ絶対的なものです。反面、個人は、サイトで自ら記述した情報内容について全面的に自己責任を担うことになっています。
★ そこまでは知らなかった。おどろきました。無料で使える、誰でも手軽に新しい出会いを。それがウリのsns。気づけば、この我が身、大きな商売の囲い込みの中に、雁字搦めに取り込まれてしまっているではありませんか。ソレと気づけば、すべてのSNSがそうです。目的は、商売の人寄せ。有名人の登場は人寄せパンダ役、広告塔でしかありません。
★ これで、一旦、トラブルがおこれば・・・??? 利用約款、会員規約・・・先ほどの”サクラ”メンバーの勧誘手口を想い浮かべながら点検すればするほど気持ちが悪くなって来ます。そこで、他の四つの約款、会員規約等をつぶさに読んでみました。多分、弁護士が作ったひな形があるのでしょう。似たり寄ったり。
★ 要するにトラブルが起これば、すべての項目について、最終的に運営会社の裁量権が最優先される規定になっています。snsは社会奉仕ではありません。営利事業。それは分かっています。しかし、どんな商売をしているのか? その商売と私はどう関わり合っているのか? それをきちんと分かるようにしてほしいですね。
★ このサイトは、誕生して未だ1年になりません。現在、登録者数は、10万5千人ほど。新しく、数も少ないので、管理が行き届いているのでしょう。今のところは問題はないように思います。しかし、登録数は急速に伸びています。
★ snsの利用については、常に自己防衛に努める。限界を感じ取れば即、撤退。その冷静な見極めの判断が必要だろう、と痛感しています。その危険は、具体的に存在します。その実例解剖は、明日、ご披露することにいたしましょう。
今日のアクセス・データ
左端のアクセス数は本日(12月03日)午前0時現在。
括弧内は連載開始時(11月27日午前7時)のアクセス数。
右端の数字は、連載開始後、現在までのアクセス増加数。
S (遊&遊&遊) 7072 (5999) アクセス 1073
M(最大手) 8065 (7993) アクセス 72
G(2番手) 4668 (4587) アクセス 81
B(教養人系) 2780 (2649) アクセス 131
N(経済人系) 6017 (5924) アクセス 93
【次回(8) "陥穽"その2】
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2008-12-03 00:01
| ネット考現学