2008年 12月 11日
【8261】 "SNSエトス” 中高年向けSNSを考える(13) |
★ 2週間に亘る長期連載となったシリーズ「中高年向けSNSを考える」 本日で幕を下ろすことにいたします。この検証の最後に申し上げたいのは、SNSの”柄”のことです。人柄、家柄、土地柄、お国柄・・の”柄” 何となく醸し出される一種の雰囲気ですね。
------------ 数字が語るもの --------
★ この2週間、全く同じ一つの記事。それは、私のブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】の毎日の日記でしたが、それを簡単なリードを付けて五つのSNSの日記欄で一斉、紹介し、その反応を記録してきました。毎日、公開しましたからご存じだと思います。
本日(12月11日)午前零時現在の最新アクセス数
括弧内は連載開始時(11月27日)のアクセス数
そして右端の数字は、連載開始後、現在までに増えた数。
(このシリーズをお読み下さった方の延べ数)
を示しています。
★ 直ぐ気づくのは、検証の対象にしたSNSの異常とも言える突出した数字。 この2週間だけで述べ3002人に達しています。一つのSNSで1日平均アクセス214人とは! これは、私も、予想外のことでした。
★ ここで、すべてのSNSの覆面を脱ぎたいと思います。と、申しますのは、S (遊&遊&遊)の、この数字を見て、「私も是非、参加したい」と、ご照会が随分、殺到しました。興味深いのは、その S (遊&遊&遊)の参加者が、その問い合わせをなさっていることです。どなたも気づいておられないのですね。これは意外でした。
このSNS・S (遊&遊&遊)は、「趣味人倶楽部」です。
★ 後は、
M(最大手)が Mixi
G(2番手)が gree
B(教養人系)が、Byool
N(経済人系) が 日経WagaMaga
です。
★ これまた意外であったのは、1400万人の加入者を誇るMixi や2番手 greeの加入者からこのシリーズに殆ど反響が無かったことです。私としましては、あのMixi 「健全化のための四つの宣言」は、きっとMixi 参加者に影響を及ぼすだろう、と思ったのですが肩すかしでした。
★ 《私の日記の読まれ方》 に、重大な関心を寄せて、毎日、チェックして来た私には、これは、本当に意外な結果でした。2週間の合計が、共に200人に達しません。1000万、数百万の会員を抱える日本有数のSNSも私には殆ど意味がない、そう悟りました。何故か? 検討したい第一課題です。
★ 後の「マイナー」3社の反応の良さはどうでしょう。何故、私が、殊更に”反応がいい”と申し上げるのか? 先ず検証対象の「趣味人倶楽部」の登録数は、ただ今、現在、10万7927人です。それなのに、私の記事を読んでくださったのは述べ3002人。母基数対比3パーセントですね。これは大変な数字です。これも検討したい第二課題。
★ もう一つ、私自身が驚いているのは、アクセス総数の急増です。私は、「趣味人倶楽部」に10月18日に登録しました。それから今日は51日目です。先ほど、アクセス数が9000人に達しました。5月に入ったGreeは4000人台半ば,Mixi も8000人・・・7ヶ月かけてこの程度です。これまたビックリ。 何故? と、問いたいですね。
★ 後の二つは、「マイナー」の中でも超マイナー。別に公表しているわけではありませんから、私の調査で申し上げますが、日経新聞が提供しているSNS「日経WagaMaga」は登録者僅かに3600人です。上品なSNSとして評判のいいBYOOLですが、登録者は?と、言えば、1000人に達しません。それが、共に200人台。BYOOLに至っては300人に迫っています。母基数比30パーセントは大きいです。これも検討したい第三課題。
--------- 私のSNS解体新説 ----------
★ 検討には、かなりの資料を用いました。しかし、これを一つ一つご紹介すると理屈っぽくなります。結論だけ申し上げます。
★ 先ず第一課題の答え・・・・Mixi Gree は、「招待制」の安全担保を喪失しました。そして限りなくあの悪名高い掲示板「2チャンネル」に近づいています。加入者の数は増えていますが、一人の人間の多重登録が多く、それが何人もの役割を演じてサイトを荒らしています。登録者が増えているのに、アクセスは急減、という珍現象が今、専門家の間で大きな話題になっています。この二つは、私自身にとって全く無意味なSNSになりました。
★ 第二課題の答え・・・・注目すべきは、新登録会員の殆どがSNSに毒されていない夢豊かな中高年者であること。しかも経済的に豊かで、人格円満な方が多いです。かなり慣れておられる方もあります。大概、Mixi Greeに失望して”逃避”してきた人々です。”求めるモノ”がある。私へのアクセスの足跡を見ると、それを痛感します。
★ 一つの証拠。私は、ブログのコメント欄を長く閉鎖して来ました。しかし、今度の実験に当たり、これを解除し、どなたでも自由に書き込んでいただくようにしました。その結果は皆さん、ごらんの通りです。毎日の真剣な書き込みの数と質。どうぞ、他の数多くのブログと比較して見て下さい。
★ 読者の反応のすばらしさ。それにいち早く目を付け、最高の評価を下されたのは、ポータルサイト構築会社の経営者でした。私に新しいビジネスへのご招待を下さった重要なキッカケは、この読者の反応でした。もし、これが無かったら、あの提言は無かったでしょう。ネット・ビジネスの経営者の目を惹きつけたのは、「趣味人倶楽部」 「BYOOL」 「日経WagaMaga」の会員たちでした。優良な読者群です。
★ 《打てば響く》 ・・・・ ネットでは、”インタラクティブ”などとハイカラな言葉を使いますが、要するに心が通う風土が生きている。そこに注目したいと思います。その点を考えると、私の場合は、BYOOL が一番、手応えがあります。つまり《打てば響く》のです。
★ 一つには、BYOOL 誕生の時から、私は、このSNSと深い関わりを持った、という経緯があります。こちらの会社も女性社長ですが、その方から直々にご招待がありました。それも、私のブログをご覧になって、「その志こそBYOOLの目指すもの。是非、ご参加を」との丁重なお招きをうけたのです。
★ ですから、個人的には、特別の思い入れがありますが、そんなことは、他の会員の皆さんはご存じありません。しかし、《打てば響く》 一番、心安んじておれるサイトです。この雰囲気・・・中高年者の皆さんにSNSをお選びになる時、是非、お考えいただきたい点です。
★ SNS、と、言えば、だれでも、メジャーの大手、それも巨大サイトを望みます。そこにはきっといい出会いがある、と信じます。世界的には、アメリカのMySpaceが一番でしょう。私も加入しています。しかし、これが一番、ダメです。私の役には立ちません。
---------- 私のネット生活とSNS -------
★ では、どんなSNSを選べばいいのか?
私自身は、先ず、何がしたいのか? それに合わせて、自分の存在感が実感できるサイト選びが一番、いいと思います。自分の性格や目的に会うSNSが見つかれば、そこが一番です。特にこれがしたい、やってみたい、という目的がはっきりしておれば、巨大サイトは避けられた方がいいです。必ず神経逆撫でと戦う憂き目に遭います。
★ 私にとって、ネット生活の本宅は、Excite のブログです。ブログもいろいろあって、私は三つを使い分けています。ペルシャ語学習専用、アルバム専用、日記専用の三つです。この本宅は、私のライフワークである 「Zenimoto Saga」(銭本家5代記) という自分史と結びついています。SNSは社交場です。
★ その社交場は、仮名であれ、実名であれ、ともかく寄り集った人間が雰囲気を作ります。実名者が多い場合と、仮名者ばかりで実名がはばかれる場合とでは、そこに醸し出される雰囲気は、ガラリと変わります。私が、この五つを、どのように楽しんでいるか。その時、その時の雰囲気で、出たり、入ったり、かなり気ままに使っています。
★ ちょっと理屈を捏ねて恐縮ですが、やはり、倫理学で言う「エトス」が大事です。
”エトス”と申しますのは、古代ギリシャの哲人、アリストテレスが「習性徳」と規定した概念で、まあ、砕いて言えば”習い性となった徳”とでも言えるのではないでしょうか。
★ 道徳よりもっと幅のある人間の習俗も含めた概念で、私自身は、一番、最初に申し上げた人柄の”柄”に近い感じだろうと思っています。まあ、この「エトス」は、近年では、マックス・ウェーバーが初期アメリカ資本主義の成立を分析した際、キリスト教プロテスタントの「勤勉と禁欲」のエトスがその秘密を解くカギとしたことで有名です。
★ 私は、これまで、自分自身、ブログやSNSに参加して痛感するのは、この「SNSエトス」の問題です。集う人によって、そのSNSの雰囲気が創られ、変わります。100万人突破当時のMixi の”初期エトス”を私は知っています。仮名の普及がそれを打ち壊しました。
★ 3年前、はじめてSNSに入ったのが、Mixi その時の感動は、すでにMixiにはありません。同じ感動を、今、私は、【趣味人倶楽部】に見いだしています。この純粋なエネルギー。本当にSNSの初心を思い起こしてくれます。しかし、運営会社の仮名主義のこだわりが、はやくも「獅子身中の虫」を育てている例は既に見た通りです。
★ しかし、当分、私は、ここを主なる社交場にしたいと思っています。実名を使っていて「利用規約違反」の警告を2度、受けていますからいつ除名されるか分かりませんが、まあ、様子を見ながら楽しませていただきます。
★ 重ねて除名警告があれば、私の方からこのSNSを絶交します。ともかくここは、私にとりましては≪悪・貨(情報)は良・貨(情報)を駆逐する≫ グレシャムの法則ネット版の観察フィールドです。100万人参加に向かって、この先、どう展開するのでしょう。興味津々です。
★ 人が集い、”エトス”が醸し出される。その”習い性となった徳”がキリスト教プロテスタントの道徳律「勤勉・禁欲」と結んだ時、偉大なアメリカが誕生しました。そして、世界を支配するまでに巨大化したその国は、その”エトス”を失うことによって堕落し国家運営の危機にさらされています。
★ 「朱に交われば赤くなる」・・・・インターネットを利用する時、私たちが、特に心すべきは、古人のこの教訓です。あるべき「SNSエトス」を考える時、私は、それを醸し出すのはただ、”責任ある個人”の集いにおいこそ、実現できる、と信じています。そんなSNSを求め続けています。
★ 仮名は、ただ、個人の魔性を焙り出し、増幅させるだけ、と断言いたします。私は、仮名社会からは出来るだけ身を引いてネット人生を実のあるものにしたいです。もう虚空に遊ぶ時間は、私には残されていません。得体の知れぬ電脳妖怪や透明人間に振り回されずに、この五感と直感がしっかり捉える自然人のままに生きたいですね。
【参考資料:SNSとブログのコラボ運用実験】に続く
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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------------ 数字が語るもの --------
★ この2週間、全く同じ一つの記事。それは、私のブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】の毎日の日記でしたが、それを簡単なリードを付けて五つのSNSの日記欄で一斉、紹介し、その反応を記録してきました。毎日、公開しましたからご存じだと思います。
S (遊&遊&遊) 9001 (5999) アクセス 3002★ SNSの名前、
M(最大手) 8189 (7993) アクセス 196
G(2番手) 4758 (4587) アクセス 171
B(教養人系) 2951 (2649) アクセス 302
N(経済人系) 6162 (5924) アクセス 238
本日(12月11日)午前零時現在の最新アクセス数
括弧内は連載開始時(11月27日)のアクセス数
そして右端の数字は、連載開始後、現在までに増えた数。
(このシリーズをお読み下さった方の延べ数)
を示しています。
★ 直ぐ気づくのは、検証の対象にしたSNSの異常とも言える突出した数字。 この2週間だけで述べ3002人に達しています。一つのSNSで1日平均アクセス214人とは! これは、私も、予想外のことでした。
★ ここで、すべてのSNSの覆面を脱ぎたいと思います。と、申しますのは、S (遊&遊&遊)の、この数字を見て、「私も是非、参加したい」と、ご照会が随分、殺到しました。興味深いのは、その S (遊&遊&遊)の参加者が、その問い合わせをなさっていることです。どなたも気づいておられないのですね。これは意外でした。
このSNS・S (遊&遊&遊)は、「趣味人倶楽部」です。
★ 後は、
M(最大手)が Mixi
G(2番手)が gree
B(教養人系)が、Byool
N(経済人系) が 日経WagaMaga
です。
★ これまた意外であったのは、1400万人の加入者を誇るMixi や2番手 greeの加入者からこのシリーズに殆ど反響が無かったことです。私としましては、あのMixi 「健全化のための四つの宣言」は、きっとMixi 参加者に影響を及ぼすだろう、と思ったのですが肩すかしでした。
★ 《私の日記の読まれ方》 に、重大な関心を寄せて、毎日、チェックして来た私には、これは、本当に意外な結果でした。2週間の合計が、共に200人に達しません。1000万、数百万の会員を抱える日本有数のSNSも私には殆ど意味がない、そう悟りました。何故か? 検討したい第一課題です。
★ 後の「マイナー」3社の反応の良さはどうでしょう。何故、私が、殊更に”反応がいい”と申し上げるのか? 先ず検証対象の「趣味人倶楽部」の登録数は、ただ今、現在、10万7927人です。それなのに、私の記事を読んでくださったのは述べ3002人。母基数対比3パーセントですね。これは大変な数字です。これも検討したい第二課題。
★ もう一つ、私自身が驚いているのは、アクセス総数の急増です。私は、「趣味人倶楽部」に10月18日に登録しました。それから今日は51日目です。先ほど、アクセス数が9000人に達しました。5月に入ったGreeは4000人台半ば,Mixi も8000人・・・7ヶ月かけてこの程度です。これまたビックリ。 何故? と、問いたいですね。
★ 後の二つは、「マイナー」の中でも超マイナー。別に公表しているわけではありませんから、私の調査で申し上げますが、日経新聞が提供しているSNS「日経WagaMaga」は登録者僅かに3600人です。上品なSNSとして評判のいいBYOOLですが、登録者は?と、言えば、1000人に達しません。それが、共に200人台。BYOOLに至っては300人に迫っています。母基数比30パーセントは大きいです。これも検討したい第三課題。
--------- 私のSNS解体新説 ----------
★ 検討には、かなりの資料を用いました。しかし、これを一つ一つご紹介すると理屈っぽくなります。結論だけ申し上げます。
★ 先ず第一課題の答え・・・・Mixi Gree は、「招待制」の安全担保を喪失しました。そして限りなくあの悪名高い掲示板「2チャンネル」に近づいています。加入者の数は増えていますが、一人の人間の多重登録が多く、それが何人もの役割を演じてサイトを荒らしています。登録者が増えているのに、アクセスは急減、という珍現象が今、専門家の間で大きな話題になっています。この二つは、私自身にとって全く無意味なSNSになりました。
★ 第二課題の答え・・・・注目すべきは、新登録会員の殆どがSNSに毒されていない夢豊かな中高年者であること。しかも経済的に豊かで、人格円満な方が多いです。かなり慣れておられる方もあります。大概、Mixi Greeに失望して”逃避”してきた人々です。”求めるモノ”がある。私へのアクセスの足跡を見ると、それを痛感します。
★ 一つの証拠。私は、ブログのコメント欄を長く閉鎖して来ました。しかし、今度の実験に当たり、これを解除し、どなたでも自由に書き込んでいただくようにしました。その結果は皆さん、ごらんの通りです。毎日の真剣な書き込みの数と質。どうぞ、他の数多くのブログと比較して見て下さい。
★ 読者の反応のすばらしさ。それにいち早く目を付け、最高の評価を下されたのは、ポータルサイト構築会社の経営者でした。私に新しいビジネスへのご招待を下さった重要なキッカケは、この読者の反応でした。もし、これが無かったら、あの提言は無かったでしょう。ネット・ビジネスの経営者の目を惹きつけたのは、「趣味人倶楽部」 「BYOOL」 「日経WagaMaga」の会員たちでした。優良な読者群です。
★ 《打てば響く》 ・・・・ ネットでは、”インタラクティブ”などとハイカラな言葉を使いますが、要するに心が通う風土が生きている。そこに注目したいと思います。その点を考えると、私の場合は、BYOOL が一番、手応えがあります。つまり《打てば響く》のです。
★ 一つには、BYOOL 誕生の時から、私は、このSNSと深い関わりを持った、という経緯があります。こちらの会社も女性社長ですが、その方から直々にご招待がありました。それも、私のブログをご覧になって、「その志こそBYOOLの目指すもの。是非、ご参加を」との丁重なお招きをうけたのです。
★ ですから、個人的には、特別の思い入れがありますが、そんなことは、他の会員の皆さんはご存じありません。しかし、《打てば響く》 一番、心安んじておれるサイトです。この雰囲気・・・中高年者の皆さんにSNSをお選びになる時、是非、お考えいただきたい点です。
★ SNS、と、言えば、だれでも、メジャーの大手、それも巨大サイトを望みます。そこにはきっといい出会いがある、と信じます。世界的には、アメリカのMySpaceが一番でしょう。私も加入しています。しかし、これが一番、ダメです。私の役には立ちません。
---------- 私のネット生活とSNS -------
★ では、どんなSNSを選べばいいのか?
私自身は、先ず、何がしたいのか? それに合わせて、自分の存在感が実感できるサイト選びが一番、いいと思います。自分の性格や目的に会うSNSが見つかれば、そこが一番です。特にこれがしたい、やってみたい、という目的がはっきりしておれば、巨大サイトは避けられた方がいいです。必ず神経逆撫でと戦う憂き目に遭います。
★ 私にとって、ネット生活の本宅は、Excite のブログです。ブログもいろいろあって、私は三つを使い分けています。ペルシャ語学習専用、アルバム専用、日記専用の三つです。この本宅は、私のライフワークである 「Zenimoto Saga」(銭本家5代記) という自分史と結びついています。SNSは社交場です。
★ その社交場は、仮名であれ、実名であれ、ともかく寄り集った人間が雰囲気を作ります。実名者が多い場合と、仮名者ばかりで実名がはばかれる場合とでは、そこに醸し出される雰囲気は、ガラリと変わります。私が、この五つを、どのように楽しんでいるか。その時、その時の雰囲気で、出たり、入ったり、かなり気ままに使っています。
★ ちょっと理屈を捏ねて恐縮ですが、やはり、倫理学で言う「エトス」が大事です。
”エトス”と申しますのは、古代ギリシャの哲人、アリストテレスが「習性徳」と規定した概念で、まあ、砕いて言えば”習い性となった徳”とでも言えるのではないでしょうか。
★ 道徳よりもっと幅のある人間の習俗も含めた概念で、私自身は、一番、最初に申し上げた人柄の”柄”に近い感じだろうと思っています。まあ、この「エトス」は、近年では、マックス・ウェーバーが初期アメリカ資本主義の成立を分析した際、キリスト教プロテスタントの「勤勉と禁欲」のエトスがその秘密を解くカギとしたことで有名です。
★ 私は、これまで、自分自身、ブログやSNSに参加して痛感するのは、この「SNSエトス」の問題です。集う人によって、そのSNSの雰囲気が創られ、変わります。100万人突破当時のMixi の”初期エトス”を私は知っています。仮名の普及がそれを打ち壊しました。
★ 3年前、はじめてSNSに入ったのが、Mixi その時の感動は、すでにMixiにはありません。同じ感動を、今、私は、【趣味人倶楽部】に見いだしています。この純粋なエネルギー。本当にSNSの初心を思い起こしてくれます。しかし、運営会社の仮名主義のこだわりが、はやくも「獅子身中の虫」を育てている例は既に見た通りです。
★ しかし、当分、私は、ここを主なる社交場にしたいと思っています。実名を使っていて「利用規約違反」の警告を2度、受けていますからいつ除名されるか分かりませんが、まあ、様子を見ながら楽しませていただきます。
★ 重ねて除名警告があれば、私の方からこのSNSを絶交します。ともかくここは、私にとりましては≪悪・貨(情報)は良・貨(情報)を駆逐する≫ グレシャムの法則ネット版の観察フィールドです。100万人参加に向かって、この先、どう展開するのでしょう。興味津々です。
★ 人が集い、”エトス”が醸し出される。その”習い性となった徳”がキリスト教プロテスタントの道徳律「勤勉・禁欲」と結んだ時、偉大なアメリカが誕生しました。そして、世界を支配するまでに巨大化したその国は、その”エトス”を失うことによって堕落し国家運営の危機にさらされています。
★ 「朱に交われば赤くなる」・・・・インターネットを利用する時、私たちが、特に心すべきは、古人のこの教訓です。あるべき「SNSエトス」を考える時、私は、それを醸し出すのはただ、”責任ある個人”の集いにおいこそ、実現できる、と信じています。そんなSNSを求め続けています。
★ 仮名は、ただ、個人の魔性を焙り出し、増幅させるだけ、と断言いたします。私は、仮名社会からは出来るだけ身を引いてネット人生を実のあるものにしたいです。もう虚空に遊ぶ時間は、私には残されていません。得体の知れぬ電脳妖怪や透明人間に振り回されずに、この五感と直感がしっかり捉える自然人のままに生きたいですね。
【参考資料:SNSとブログのコラボ運用実験】に続く
【感謝】
2週間に亘りましたシリーズ「検証:中高年向けSNSを考える」をご愛読下さいまして誠にありがとうございます。私は、この、Excite ブログを「自宅」と考えております。そして、SNSを「社交場」として、それぞれ特徴のあるSNSに参加し、いろいろと実験中です。
現在、参加しておりますSNSは、このシリーズで公表いたしました。
しかし、いつまでも、そこに止まり、活動するつもりはありません。この検証シリーズでも分析しましたようにSNSは、参加者によって雰囲気がガラリと変わります。自分の参加目的に添わなくなれば退会し、より自分に適したと思うSNSに移動することも、当然、ございます。
いずれにせよ、私が、現在、ブログとSNSについて関心がありますことは、ネット生活の社会実験です。その実験で生起する出来事については、今後も、随時、まとめて報告いたします。皆様のネット生活にお役に立てば幸甚に存じます。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2008-12-11 00:00
| ネット考現学