2008年 12月 16日
【8266】 「年金生活は、托鉢の身」のオハナシ |
★ では、最後に「私の年金生活」のオハナシをいたします。 皆さんも、既に、ご承知のことと存じますが、私は、このブログを公開する趣旨の中で、「オカネ無関心の年金生活、すなわち”托鉢の身”」という心境を吐露しております。それに”チョット?”と違和感を抱かれた多くの方の感想へのお答えです。
★ 新しくご縁をいただいた皆さんが、仰いますのは、「老境に入り、枯れた人生には敬意を表するが、年金は掛け金拠出で取り結んだ契約・権利。それを物乞いでいただくような惨めな思いをコトサラになさる必要はないでしょう・・チョット、それは!」
★ そのことについては、自分としては、言葉を尽くしてご説明しているつもりです。でも、基本的に「権利だ」の主張と「頂き物」の観念とでは、とても噛み合うものではありません。”チョット?”と、疑念を残されるのは当然ですね。どうか、私は、もうその「権利」は放棄している。と、ご理解ください。
★ それよりも、私は、もう現行の年金制度は、完全に破綻していると思います。政府は、つい数年前、100年安泰、と、胸を張りましたが、それが今になって新たに消費税を大幅アップしないと制度が保てない、などと危機感を煽っています。まあ、それがホンネだろうと思います。でも、何も無理して、そんな穴ぼこ制度を継ぎ接ぎしながら守る必要もないでしょう。
----- 国民すべて10万円均一年金の提唱 -----
★ 私は、複雑怪奇な現行年金制度を全廃し、一旦、積立金全額を加入者に返して、全国民対象に一律完全平等年金を支給する新しい年金制度を創設した方がいいと思います。例えば、65歳になったら誰でも月額一人10万円の老齢年金がもらえる。
★ そのための年金財源は、すべて消費税で賄う。こうしますと、年金制度の受給額も、拠出額も国民すべてに平等になります。保険料は赤子のミルク代から寝たきり老人のオムツ代まで消費税としてかかって来るのですから財源負担も完全平等です。
★ その上で、それでは足りない、と想う人は、自由に上積みの任意年金保険に入ればいいです。制度自由化をすれば、保険会社が色んな個人年金を提案するでしょう。それで自分の老後設計をすればいいのです。こうすれば、
私は、次のように思っています。
第一の最大の欠陥は、不平等です。現行年金制度は、公務員共済、厚生年金、国民年金。議員年金、の4本建てになっていますが、40年掛け金満期のモデル年金に大きな差があります。
★ ごく大まかに言いまして、国民年金だけの場合は基礎年金の他にいろいろ取り混ぜても月額10万円前後。厚生年金は月額20万円前後、共済年金は月額30万円前後、議員年金は月額40万円前後、です。前後幅は、勤務年数、在職中の標準報酬などによって差が出ます。しかし、ほぼこれが標準モデル、と見ていいでしょう。
★ 特に公務員の優遇は民間と比較して格段の差があります。
今でこそ支給開始年齢が引き上げられ厚生年金と横並びになっていますが、以前には、退職の翌月から支給されていました。大体、若年の退職は天下りです。年金貰いながら民間会社に天下りし、そこで改めて厚生年金に入り、退職すれば共済年金と厚生年金をダブルで受け取る。それが普通なのです。
★ 公務員の天下りと言えば、高級官僚の特殊法人への再就職が採り沙汰されるのですが、もっと大がかりで年金制度をジャジャ漏りさせているのは民間再就職に伴う共済、厚生の両年金ダブル支給です。共済・厚生合わせて月額30数万にもなるそうです。
★ なぜ、たまたま公務員になった、それだけで他の民間企業や農業や零細企業店主の老後にこれほどの格差が出来るのか? それは全く個人の努力や責任に帰する問題ではありません。制度作りの名人、役人が身勝手にお手盛りで創り出しただけの話です。
★ この既得権をそのまま放置したままで、制度崩壊を防ぐとか、安定維持とか言ってみたところで全く意味はありません。役人のすること・・・例えば、旧国鉄共済の財政危機にタバコ増税してこれを支えたこと。皆さん、覚えていらっしゃるでしょう。
★ 年金一元化も、共済年金維持の危機が高まれば、厚生年金と合併する話が飛び出します。この先、似たような手口で、共済年金だけをお手盛り対策して制度維持を図る。それを許してはなりませんね。一元化するなら給付を先ず一元化してから、制度整合をすべきです。既得権を認めてはダメですね。
---- 自ら墓穴を掘った現行年金制度 ----
★ しかし、もはや現行制度をこのままにしておいて、保つはずがありません。
何故かといいますと、年金制度は40年先を見越して制度設計しなければなりません。しかし、政府・都道府県の行政組織、民間会社の企業戦略、中小企業の経営方針、零細企業に至るまで、40年間、事業組織がそのままで維持出来るところなど一つもありません。
★ 理想的な年齢人口はピラミッド型です。これですと、年金支給開始年齢層(アタマのシャッポ部分)は小さく、裾野部分は末広がりで、世代間扶養には不安はありません。しかし、急発展-事業縮小-合理化を辿らざるを得なかった過去40年。どこの事業所もメタポになりました。払わねばならぬ年金受給層がタバになって退職し、それを補う現役世代は裾細り。 これで世代間扶養が出来るはずはありません。
★ 打開策はどうするか?
方法は、4つの選択だけ
1) 契約した年金受給者を失望させないため財源確保に保険料を上げる
2) 年金開始年齢を繰り延べる。
3) 年金開始時期は変えないが支給額を減額する
4) 公的資金(税金)を繰り入れて年金財源を支える。
★ いずれの方法を採るにしても、複雑なそれぞれの年金制度はもう制度疲労を起こしています。契約社員制度の導入が急速に年金制度の基盤を破壊しました。自ら招いた落とし穴、と言うべきでしょう。自ら墓穴を掘りました。
★ そして、片一方で、巨大な数の若者を年金制度の非加入者に追いやってしまいました。ニート、アルバイター、契約社員など非常勤雇用労働者の殆どは無年金者になる可能性が高いです。既存年金制度の破綻と若年者の年金非加入をそのままにして、「年金制度を一本化して安定的確立」などあり得ないです。
---- 私的”托鉢の身”年金の試み ----
★ だから、元の提案に戻りますが、現行制度は思い切って全廃し、あらたに「全国民に完全平等な年金制度を確立する」ことを、私は提案したいと思います。そして、私自身は、自ら、自分の設計した自分の老後を支える年金制度を作りました。 【老夫婦の新生活】
★ これが、”托鉢の身”原理に基づく私の所得保障です。
政府が、年金一元化に手をつけないなら、私は自分の制度を創って、それで生きる。これなら国の制度がどう動こうと、当分・・・・多分、私と老妻が生きている間ぐらいは、安定して我が家計を運営できる、と確信しております。是非、この機会に、もう一度、
【”托鉢の身原理”に基づく”禅三ファミリー年金”】
をご一覧下さいまして私の存念をご理解下さいますようお願い申し上げます。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ 新しくご縁をいただいた皆さんが、仰いますのは、「老境に入り、枯れた人生には敬意を表するが、年金は掛け金拠出で取り結んだ契約・権利。それを物乞いでいただくような惨めな思いをコトサラになさる必要はないでしょう・・チョット、それは!」
★ そのことについては、自分としては、言葉を尽くしてご説明しているつもりです。でも、基本的に「権利だ」の主張と「頂き物」の観念とでは、とても噛み合うものではありません。”チョット?”と、疑念を残されるのは当然ですね。どうか、私は、もうその「権利」は放棄している。と、ご理解ください。
★ それよりも、私は、もう現行の年金制度は、完全に破綻していると思います。政府は、つい数年前、100年安泰、と、胸を張りましたが、それが今になって新たに消費税を大幅アップしないと制度が保てない、などと危機感を煽っています。まあ、それがホンネだろうと思います。でも、何も無理して、そんな穴ぼこ制度を継ぎ接ぎしながら守る必要もないでしょう。
----- 国民すべて10万円均一年金の提唱 -----
★ 私は、複雑怪奇な現行年金制度を全廃し、一旦、積立金全額を加入者に返して、全国民対象に一律完全平等年金を支給する新しい年金制度を創設した方がいいと思います。例えば、65歳になったら誰でも月額一人10万円の老齢年金がもらえる。
★ そのための年金財源は、すべて消費税で賄う。こうしますと、年金制度の受給額も、拠出額も国民すべてに平等になります。保険料は赤子のミルク代から寝たきり老人のオムツ代まで消費税としてかかって来るのですから財源負担も完全平等です。
★ その上で、それでは足りない、と想う人は、自由に上積みの任意年金保険に入ればいいです。制度自由化をすれば、保険会社が色んな個人年金を提案するでしょう。それで自分の老後設計をすればいいのです。こうすれば、
1) 完全に一本化された公的年金制度で、全国民の無差別平等の老後生活保障を実現。★ 今の年金は、どこが、どう、悪いのか?
2) 管理・事務コストは最大限、合理化されます。つまり管理・事務費が大幅に削減されて、その分が全額、事業費(年金支給)に回ります。役人を食わせるための管理機構などは必要なくなります。
3) 年金支給の要件は、全国民を対象に、唯一、「ただ65歳に達した時」ですから、特に審査機関を設けなくとも無年金者ゼロが実現します。
4) 制度設計の基本を、従来の世代間扶養ではなく、同時代相互扶助に転換します。これにより、どんな時代にも即応出来る柔軟で、安定的な年金制度が確立します
私は、次のように思っています。
第一の最大の欠陥は、不平等です。現行年金制度は、公務員共済、厚生年金、国民年金。議員年金、の4本建てになっていますが、40年掛け金満期のモデル年金に大きな差があります。
★ ごく大まかに言いまして、国民年金だけの場合は基礎年金の他にいろいろ取り混ぜても月額10万円前後。厚生年金は月額20万円前後、共済年金は月額30万円前後、議員年金は月額40万円前後、です。前後幅は、勤務年数、在職中の標準報酬などによって差が出ます。しかし、ほぼこれが標準モデル、と見ていいでしょう。
★ 特に公務員の優遇は民間と比較して格段の差があります。
今でこそ支給開始年齢が引き上げられ厚生年金と横並びになっていますが、以前には、退職の翌月から支給されていました。大体、若年の退職は天下りです。年金貰いながら民間会社に天下りし、そこで改めて厚生年金に入り、退職すれば共済年金と厚生年金をダブルで受け取る。それが普通なのです。
★ 公務員の天下りと言えば、高級官僚の特殊法人への再就職が採り沙汰されるのですが、もっと大がかりで年金制度をジャジャ漏りさせているのは民間再就職に伴う共済、厚生の両年金ダブル支給です。共済・厚生合わせて月額30数万にもなるそうです。
★ なぜ、たまたま公務員になった、それだけで他の民間企業や農業や零細企業店主の老後にこれほどの格差が出来るのか? それは全く個人の努力や責任に帰する問題ではありません。制度作りの名人、役人が身勝手にお手盛りで創り出しただけの話です。
★ この既得権をそのまま放置したままで、制度崩壊を防ぐとか、安定維持とか言ってみたところで全く意味はありません。役人のすること・・・例えば、旧国鉄共済の財政危機にタバコ増税してこれを支えたこと。皆さん、覚えていらっしゃるでしょう。
★ 年金一元化も、共済年金維持の危機が高まれば、厚生年金と合併する話が飛び出します。この先、似たような手口で、共済年金だけをお手盛り対策して制度維持を図る。それを許してはなりませんね。一元化するなら給付を先ず一元化してから、制度整合をすべきです。既得権を認めてはダメですね。
---- 自ら墓穴を掘った現行年金制度 ----
★ しかし、もはや現行制度をこのままにしておいて、保つはずがありません。
何故かといいますと、年金制度は40年先を見越して制度設計しなければなりません。しかし、政府・都道府県の行政組織、民間会社の企業戦略、中小企業の経営方針、零細企業に至るまで、40年間、事業組織がそのままで維持出来るところなど一つもありません。
★ 理想的な年齢人口はピラミッド型です。これですと、年金支給開始年齢層(アタマのシャッポ部分)は小さく、裾野部分は末広がりで、世代間扶養には不安はありません。しかし、急発展-事業縮小-合理化を辿らざるを得なかった過去40年。どこの事業所もメタポになりました。払わねばならぬ年金受給層がタバになって退職し、それを補う現役世代は裾細り。 これで世代間扶養が出来るはずはありません。
★ 打開策はどうするか?
方法は、4つの選択だけ
1) 契約した年金受給者を失望させないため財源確保に保険料を上げる
2) 年金開始年齢を繰り延べる。
3) 年金開始時期は変えないが支給額を減額する
4) 公的資金(税金)を繰り入れて年金財源を支える。
★ いずれの方法を採るにしても、複雑なそれぞれの年金制度はもう制度疲労を起こしています。契約社員制度の導入が急速に年金制度の基盤を破壊しました。自ら招いた落とし穴、と言うべきでしょう。自ら墓穴を掘りました。
★ そして、片一方で、巨大な数の若者を年金制度の非加入者に追いやってしまいました。ニート、アルバイター、契約社員など非常勤雇用労働者の殆どは無年金者になる可能性が高いです。既存年金制度の破綻と若年者の年金非加入をそのままにして、「年金制度を一本化して安定的確立」などあり得ないです。
---- 私的”托鉢の身”年金の試み ----
★ だから、元の提案に戻りますが、現行制度は思い切って全廃し、あらたに「全国民に完全平等な年金制度を確立する」ことを、私は提案したいと思います。そして、私自身は、自ら、自分の設計した自分の老後を支える年金制度を作りました。 【老夫婦の新生活】
★ これが、”托鉢の身”原理に基づく私の所得保障です。
政府が、年金一元化に手をつけないなら、私は自分の制度を創って、それで生きる。これなら国の制度がどう動こうと、当分・・・・多分、私と老妻が生きている間ぐらいは、安定して我が家計を運営できる、と確信しております。是非、この機会に、もう一度、
【”托鉢の身原理”に基づく”禅三ファミリー年金”】
をご一覧下さいまして私の存念をご理解下さいますようお願い申し上げます。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット交友に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2008-12-16 00:00
| ネット考現学