2008年 12月 20日
【8270】 オバマ・ブームで一息ついた出版業界 |
★ 猛烈な不況風が吹きまくる中、バラク・オバマ次期アメリカ大統領の演説が、日英対訳本付きでCD化されて、全国の主要書店では、連日、トップ・ランキングの売れ行きだそうです。私も、岡山市内に出かけた時に店頭に山積みされた一角を見ました。
★ 久々のベストセラー「生声CD付き [対訳] オバマ演説集」(¥ 1,050)に相乗りしているのが「歴代アメリカ大統領ベスト・スピーチ集」(¥ 1,470) 「歴史が創られた瞬間のアメリカ大統領の英語(CD付 ¥ 2,310) 「名演説で学ぶアメリカの歴史」(¥ 2,625)など。
★ 活字出版もすっかりマルチメディア・デジタル化しましたね。本とCD。一体、どちらが本体で、どちらが付属なのか? その区別さえつきません。DVDは?? と、目を凝らしましたが・・・見あたりませんでした。でも、あのオバマ名演説、幾つか集めて¥1050。 千円札1枚と、50円コイン一つ・・・高校生や大学生のお小遣いで買える。素晴らしい時代になりました。
★ ケニアで掘っ立て小屋に住んでいた父親、イギリス人の召使だった祖父・・・オバマがまだ州議会の議員だった04年の民主党大会基調演説を聞くと、たしかに、この人はタダ者ではない、との印象を深めます。 素材は”ド貧民”なのに格調高い、ことば選び。しかも、それが優しい英語で人の心に迫ります。
★ フト、これは、演出ではないか? と、思わせる場面が、幾つか、あります。言い間違え、に、照れ笑みを見せる。少しくどい同じフレーズの繰り返し・・・多分、それは、臨場感を盛り上げるために意識的にやっているオバマ式演説法なのかもしれません。
★ 店先の出版社のPR文句:
11月5日の勝利演説を徹夜で訳し、翌日に印刷所に入稿。20日に書店に並び、翌日売り切れ、好評増刷中。現在 5刷14万部・・・・何時が「現在」か? 確認できませんでしたが、とにかく、群がっているのは、3.40歳代の中年男女でした。
★ オバマさんの教養は確かに深いと思います。愛読した文学本はフィリップ・ロス、グレアム・グリーン、スタインベック。哲学書はニーチェ。マルコムXや黒人初のノーベル文学賞受賞作家、トニ・モリソン。政治書では多元主義を説いた「アメリカ後の世界」 確かに改革目指す革新派を思わせる読書傾向ですね。以上、パラパラと立ち読み。あとはネットで十分ですね。
★ 知性と教養では「月とスッポン」の対照を見せるオバマとブッシュ。アメリカのバラク・オバマ新大統領の就任式は、来年1月20日。後1ヶ月に迫りました。世界中が、大恐慌再来の恐怖に脅えている最中の登場。折も折、この日本出版界のオバマ・ブーム。いいタイミングの企画でしたね。景気浮上にいい兆し、と言うべきでしょうか。
★ でも・・・ちょっと心配です。オバマさん、あまりにも演説上手。これで、もし実行が伴わなかったら・・・たちまち世論は反転します。名演説も「有言実行」があってこそ歴史に残ります。それに失敗したら・・・”衒学趣味の口先男”の汚名が残りますね。
==== いただいたコメント ====
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ 久々のベストセラー「生声CD付き [対訳] オバマ演説集」(¥ 1,050)に相乗りしているのが「歴代アメリカ大統領ベスト・スピーチ集」(¥ 1,470) 「歴史が創られた瞬間のアメリカ大統領の英語(CD付 ¥ 2,310) 「名演説で学ぶアメリカの歴史」(¥ 2,625)など。
★ 活字出版もすっかりマルチメディア・デジタル化しましたね。本とCD。一体、どちらが本体で、どちらが付属なのか? その区別さえつきません。DVDは?? と、目を凝らしましたが・・・見あたりませんでした。でも、あのオバマ名演説、幾つか集めて¥1050。 千円札1枚と、50円コイン一つ・・・高校生や大学生のお小遣いで買える。素晴らしい時代になりました。
★ ケニアで掘っ立て小屋に住んでいた父親、イギリス人の召使だった祖父・・・オバマがまだ州議会の議員だった04年の民主党大会基調演説を聞くと、たしかに、この人はタダ者ではない、との印象を深めます。 素材は”ド貧民”なのに格調高い、ことば選び。しかも、それが優しい英語で人の心に迫ります。
★ フト、これは、演出ではないか? と、思わせる場面が、幾つか、あります。言い間違え、に、照れ笑みを見せる。少しくどい同じフレーズの繰り返し・・・多分、それは、臨場感を盛り上げるために意識的にやっているオバマ式演説法なのかもしれません。
★ 店先の出版社のPR文句:
11月5日の勝利演説を徹夜で訳し、翌日に印刷所に入稿。20日に書店に並び、翌日売り切れ、好評増刷中。現在 5刷14万部・・・・何時が「現在」か? 確認できませんでしたが、とにかく、群がっているのは、3.40歳代の中年男女でした。
★ オバマさんの教養は確かに深いと思います。愛読した文学本はフィリップ・ロス、グレアム・グリーン、スタインベック。哲学書はニーチェ。マルコムXや黒人初のノーベル文学賞受賞作家、トニ・モリソン。政治書では多元主義を説いた「アメリカ後の世界」 確かに改革目指す革新派を思わせる読書傾向ですね。以上、パラパラと立ち読み。あとはネットで十分ですね。
★ 知性と教養では「月とスッポン」の対照を見せるオバマとブッシュ。アメリカのバラク・オバマ新大統領の就任式は、来年1月20日。後1ヶ月に迫りました。世界中が、大恐慌再来の恐怖に脅えている最中の登場。折も折、この日本出版界のオバマ・ブーム。いいタイミングの企画でしたね。景気浮上にいい兆し、と言うべきでしょうか。
★ でも・・・ちょっと心配です。オバマさん、あまりにも演説上手。これで、もし実行が伴わなかったら・・・たちまち世論は反転します。名演説も「有言実行」があってこそ歴史に残ります。それに失敗したら・・・”衒学趣味の口先男”の汚名が残りますね。
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by zenmz
| 2008-12-20 00:13
| 現代社会論