2008年 12月 30日
【8280】 ”限界集落”の大晦日の鐘 |
★ 「大晦日ギリギリではダメよ。30日中に仕上げてね」・・・老妻の厳命です。
《お正月飾りは28日までヨ》
《29日は9(苦)がつくのでゲンが悪いヨ》、
《バタバタと31日に飾ったのでは神様に失礼ヨ》
《これは、「一夜飾り」と言って一番、悪いお正月の迎え方ヨ》
などと、ヒトクサリ。
★ そんな詰まらぬコトで神様が文句を言ったのを聞いたこともない、が、議論しても仕方ありません。ともかく目先の家庭平和が大事。シキタリにウルサイ老妻の叱咤激励に従い、庭周りを丹念に掃き清め、家中掃除機を掛け終わり、玄関扉・各部屋の窓の清拭を、30日中に済ませました。
さあ、八百万の神様、いつでお越しください。
★ 「明日は、夕暮れ頃には着きます」 明石の長男一家、続いて出雲の次男一家・・・それぞれに岡山に集う予定を知らせて来ました。どうやら孫の一人が帰省出来ず、大阪で越年せざるを得ない事情がある由。今年初めて一人が欠けることになりました。まあ、これも成長の証しのようなもの。喜ぶべきでありましょう。
★ ここ吉備高原は、1000年の歴史を誇る神社・仏閣がひしめいています。平安末期から鎌倉時代に活躍された栄西禅師は、吉備津神社の神官の子と言われますが、その生誕の地は、備中・竹之庄の正力。私の持ち山の直ぐ近くにあります。
★ それぞれが年越しと初詣の伝統行事を執り行いますので、この山村は大晦日の夜には独特の雰囲気を醸し出します。どこの寺院でも夕闇が迫ると、闇の中に近隣の人々が集まり、篝火を焚いて除夜の鐘を待ちます。
★ 境内では、ぜんざいやおでんが振る舞われ、間もなく午前零時の年越し、となる時刻になると、鐘堂に住職が現れ鐘に向かって合掌。ゴーンとハラの底に響き渡る鐘を撞き始めます。孫たちも小・中学生の頃は、これを一番の楽しみにしていました。
★ 親しくなった和尚が、いつもの鐘撞きの前に話してくださいました。
「一般に”除夜の鐘108撞”といいますが、実は、寺の鐘は、毎日、朝夕108回撞くものなのです。108には仏教の教えである煩悩について1撞き、1撞きに深い意味を持たせています。ただ平素はこれを省略して朝夕、18回だけ撞いています」
★ 除夜の鐘は、《108の煩悩の織り成す”業”(ごう)》を取り払う。つまり
★ この気品のある天台宗の住職も、もう亡くなられました。今は、大学教授をしておられたご子息がお帰りになって跡を継いでおられます。ともかく、最後の1撞きが終わると、全員が「明けましておめでとうございます」
★ そして、その足で、初詣です。近くには最上稲荷という全国に知られた社がありますが、村人.が向かう初詣は先祖伝来の産土(うぶすな)神社。素朴で古びてはいますが境内のたたずまいや社殿はがふしぎなほどに品がよく、権威に満ちています。
★ 私は、この雰囲気が大好き。「天気が良ければ、久しぶりに全員で、出かけようか」夕方、子・孫が揃ったら、提案してみたいと思います。過疎で寂れ行く”限界集落”の大晦日と初詣。もう本当に”限界”ギリギリかも知れませんね。
★ ともかく、皆様、旧年中は、本当にお世話になりました。
私も、明ければ、昔風の数え年でいう【傘寿】を迎えます。ネット生活で一番、うれしいのは、この牛涎日記にジッと耳を傾けて下さる「聞き上手」で、心優しい人々の存在です。それを思うと、感謝の念が彷彿と沸き出して参ります。本当にありがとうございました。新年もなにとぞ暖かいご支援をお願い申し上げます。
どうぞ、皆様、ご家族お揃いで、健康に、楽しくご越年下さい。
---------------
【ご案内】
私は、年が明けますと、「傘寿」を迎えます。
「傘寿」と言うのは、昔の数え年で80歳を言います。
2009年には昭和5年生まれが一斉に傘寿を迎えます。
最近は、満年齢に合わせることも多く、「どちらで祝ってもいい」のだそうです。
私は、新旧両方”傘寿は2年”と決め込んで、80歳を楽しんでみます。
このため、2009年1月1日から、これまでのブログタイトルを改めて
【傘寿を生きる・・・吉備野禅三ロマン日記】
といたします。どうぞこれまで同様にご愛読をお願い申し上げます。
==== いただいたコメント ====
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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《お正月飾りは28日までヨ》
《29日は9(苦)がつくのでゲンが悪いヨ》、
《バタバタと31日に飾ったのでは神様に失礼ヨ》
《これは、「一夜飾り」と言って一番、悪いお正月の迎え方ヨ》
などと、ヒトクサリ。
★ そんな詰まらぬコトで神様が文句を言ったのを聞いたこともない、が、議論しても仕方ありません。ともかく目先の家庭平和が大事。シキタリにウルサイ老妻の叱咤激励に従い、庭周りを丹念に掃き清め、家中掃除機を掛け終わり、玄関扉・各部屋の窓の清拭を、30日中に済ませました。
さあ、八百万の神様、いつでお越しください。
★ 「明日は、夕暮れ頃には着きます」 明石の長男一家、続いて出雲の次男一家・・・それぞれに岡山に集う予定を知らせて来ました。どうやら孫の一人が帰省出来ず、大阪で越年せざるを得ない事情がある由。今年初めて一人が欠けることになりました。まあ、これも成長の証しのようなもの。喜ぶべきでありましょう。
★ ここ吉備高原は、1000年の歴史を誇る神社・仏閣がひしめいています。平安末期から鎌倉時代に活躍された栄西禅師は、吉備津神社の神官の子と言われますが、その生誕の地は、備中・竹之庄の正力。私の持ち山の直ぐ近くにあります。
★ それぞれが年越しと初詣の伝統行事を執り行いますので、この山村は大晦日の夜には独特の雰囲気を醸し出します。どこの寺院でも夕闇が迫ると、闇の中に近隣の人々が集まり、篝火を焚いて除夜の鐘を待ちます。
★ 境内では、ぜんざいやおでんが振る舞われ、間もなく午前零時の年越し、となる時刻になると、鐘堂に住職が現れ鐘に向かって合掌。ゴーンとハラの底に響き渡る鐘を撞き始めます。孫たちも小・中学生の頃は、これを一番の楽しみにしていました。
★ 親しくなった和尚が、いつもの鐘撞きの前に話してくださいました。
「一般に”除夜の鐘108撞”といいますが、実は、寺の鐘は、毎日、朝夕108回撞くものなのです。108には仏教の教えである煩悩について1撞き、1撞きに深い意味を持たせています。ただ平素はこれを省略して朝夕、18回だけ撞いています」
★ 除夜の鐘は、《108の煩悩の織り成す”業”(ごう)》を取り払う。つまり
◎ 眼(げん)・耳(に)・鼻(に)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根何という深い教えでしょう。
◎ その六根、それぞれに
好(こう:気持ちが好い)・
悪・(あく:気持ちが悪い)・
平(へい:どうでもよい)が織り成す18類
◎ 18類それぞれに
浄(じょう)・
染(せん:きたない)の2類が絡み合って36類、
◎ この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108
人間の煩悩は、斯くも複雑に、その数、108・・・
★ この気品のある天台宗の住職も、もう亡くなられました。今は、大学教授をしておられたご子息がお帰りになって跡を継いでおられます。ともかく、最後の1撞きが終わると、全員が「明けましておめでとうございます」
★ そして、その足で、初詣です。近くには最上稲荷という全国に知られた社がありますが、村人.が向かう初詣は先祖伝来の産土(うぶすな)神社。素朴で古びてはいますが境内のたたずまいや社殿はがふしぎなほどに品がよく、権威に満ちています。
★ 私は、この雰囲気が大好き。「天気が良ければ、久しぶりに全員で、出かけようか」夕方、子・孫が揃ったら、提案してみたいと思います。過疎で寂れ行く”限界集落”の大晦日と初詣。もう本当に”限界”ギリギリかも知れませんね。
★ ともかく、皆様、旧年中は、本当にお世話になりました。
私も、明ければ、昔風の数え年でいう【傘寿】を迎えます。ネット生活で一番、うれしいのは、この牛涎日記にジッと耳を傾けて下さる「聞き上手」で、心優しい人々の存在です。それを思うと、感謝の念が彷彿と沸き出して参ります。本当にありがとうございました。新年もなにとぞ暖かいご支援をお願い申し上げます。
どうぞ、皆様、ご家族お揃いで、健康に、楽しくご越年下さい。
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【ご案内】
私は、年が明けますと、「傘寿」を迎えます。
「傘寿」と言うのは、昔の数え年で80歳を言います。
2009年には昭和5年生まれが一斉に傘寿を迎えます。
最近は、満年齢に合わせることも多く、「どちらで祝ってもいい」のだそうです。
私は、新旧両方”傘寿は2年”と決め込んで、80歳を楽しんでみます。
このため、2009年1月1日から、これまでのブログタイトルを改めて
【傘寿を生きる・・・吉備野禅三ロマン日記】
といたします。どうぞこれまで同様にご愛読をお願い申し上げます。
--- 年末のご挨拶 (SNS・趣味人倶楽部掲載) ---
皆様、 私は、10月18日に「趣味人倶楽部」に入会させていただきました。以来、75日目の本日早暁にご来訪者延べ1万6000人を数えました。このご支援の大きさに驚いております。ありがとうございました。
本当に、よくもこれだけの方々が、トシヨリの牛涎談議に毎日、お付き合い下さったことよ、と想います。「小人閑居して不善をなす」 凡人、ヒマになりますと、ロクなことをしない・・・誠に2500年も前に、孔子様が喝破された通り、それが今を生きる我が身の想いがして反省しておるところです。
馬齢を重ね人前に出ますと「老害」などと疎んぜられる場面も多くなります。うれしいのは、そうした中で、ジッと耳を傾けて下さる「聞き上手」な、優しい方々との出会いです。この大晦日にそれを想うと、感謝の念が彷彿と沸き出して参ります。
この「趣味人倶楽部」での素晴らしい方々とのお出会い、今年の宝でありました。本当にありがとうございました。また新年もなにとぞよろしくご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。どうぞご家族お揃いで、楽しいご越年を。
==== いただいたコメント ====
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2008-12-30 23:25
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