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★ 暗雲が立ちこめ先が見通せない不安な時代に突入しました。中国山脈の、この山奥で、ひっそりと老後をつくっている私にも、それが実感として伝わってきます。我が子・孫世代の苦悩がジカに伝わり、心痛むばかりです。
★ この岡山でも地域経済を支えてきた瀬戸内海沿岸の自動車産業も減産で人員整理と賃金カット。それでは生活出来ないだろう、と、会社が従業員の勤務外アルバイトを公認する事態になっています。その従業員たちに重くのし掛かっているのが子どもの教育費。 ★ 立身出世などを信じる人はもういません。しかし、親も、子も、未だに、というよりも、”だからこそ”学校教育に夢を託します。いい大学を出てこそ官庁、銀行、大会社に入れる・・・教育こそ頼れる最後の”勝ち組”就職への入り口。半信半疑ながら、とりあえず、それをしなければ・・・と、大学入試センターに押しかけた若者は50万人。 ★ 明治以降、国家が教育を独占し、社会生活のあらゆる場面に資格制度を折り込んで、”統治目的”に順応する教育を押し進めて来ました。職業の資格化と教育を連動させた産学協調政策は学歴で人を判断する堅固な社会を作り上げ、幼稚園から大学まで、学校教育は、幼児から産業社会に人材を供給するための選別機能を果たして来ました。 ★ それが、今の受験制度。オカシイ、おかしい、と、批判しながらも、「公平は競争原理」の”正論”を前に反論も出来ず、親たちは苦しい家計から教育費を捻出し、「いい学校に入れる」ために家庭教師を付け、有名塾に通わせて、ともかくベルトコンベアーに乗せることばかりに焦心してきました。 ★ このような学校信仰が行き着くところは何でしょう。とりあえず 《いい大学を出てこそ官庁、銀行、大会社に入れる》 しかし、皮肉なことに”百年に1度”の経済破綻をもたらしたのは、このエリートたちでした。学歴偏重のアタマデッカチの自我欲が庶民生活を魔の煉獄に連れ込みました。 ★ 自らは畑を耕さず、モノ造りはしない、やったこともなく、出来もしない人間ながら、アタマだけで社会を動かす天才。制度をいじくり、カネを転がして、人を動かす。偏差値優秀の”有名大学ブランド人間” その”ブランド”の集まりが「巨悪の根元」、と言うのが現在の状況です。 ★ 「将来にたいする漠然とした不安」という遺書を残して芥川龍之介が自殺したのは、昭和初期。日常生活は食うに困るわけでもないが、ヒシヒシと身に迫り来る消しがたい不安。それが先を生きる意欲をもぎ取り、絶望に導く。そんな絶望感が今、ただよい始めています。 ★ 子育て最中の中高年者に襲いかかる人員整理。既に選別された派遣社員やフリーターたちに私は訴えたいと思います。絶望してはいけない。諦めてもいけない。今が激震の時。その激震は学歴社会のブランド人間の無能さを露呈し、学歴社会の仕組みを揺るがしている・・・・そこをしっかり見つめましょう、と。 ★ そして・・・先ず、私たち自身が、学歴信仰を捨てましょう、と。本来、ありもしない「学歴の権威」にすがる想いを私たちが抱く限り、学歴社会の仕組みはなくなりません。しかし、「正体見たり枯れ尾花」です。それと知れば、亡霊に過ぎません。どんなに威張った”高級官僚”も肩書きもいで放り出せば、路頭に迷う生活無能者、翌日から生活破綻の身です。 ★ 私たちは、今、確実に時代の行き詰まりを感じ取っています。明治維新前夜を思い起こしましょう。完璧なまでに整った徳川幕府は一朝一夕にして崩壊しました。国を救ったのは脱藩の志士たちでした。 ★ 私は、若い人々に是非、考えて欲しいことがあります。学問する前に、自ら生きる力を身に付けて欲しい。遊ぶ金稼ぎにアルバイトするのではなく、一足はやく実社会を学び取る。生き延びるために必要な生活技術を身につける。それがあって初めて学問が意味を持つ。 ★ 学歴社会の亡霊が立ち去った後、本当に社会を再建出来るのは、ペーパードライバーの「偏差値エリート・アタマデッカチ」 ではありません。派遣社員、フリーター、農民、漁民・・・・それぞれの環境の中で、人としてあるべき姿を誠実に生きた人間です。 ★ どのような環境に置かれても人生の価値を自分自身で見いだし、あるべき人間社会に夢を捨てず、自らの生活を通して身につけた英知で未来社会を構想出来る人物こそ、来るべき時代の担い手であるはずです。現代日本を構想した坂本龍馬を思い起こしましょう。 ★ ”死に体”の幕藩体制を「脱藩」した浪人が、この東アジアに近代国家創設のモデルを構想しました。激震の時代、夢を託する理想の人物像ですね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって 私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ by zenmz | 2009-01-25 09:37 | 奴雁の目
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