2009年 03月 04日
【9063】 茶碗に残った一粒への想い |
★ 傘寿の身、人がどう生きようと、あまり気にすることはなくなりました。それで随分、気楽になった気持ちがします。しかし、どうしても過敏に反応することもあります。食事の食べ残しです。多分、戦後の飢餓時代を体験している昭和ヒトケタの方々は、理屈抜きに共感してくださるでしょう。
★ 茶わんに盛られたご飯、最後の一粒を箸でつまんで口に運ぶ。その行為には「食」を「いただく」感謝の気持ちが込められていました。普通の家庭で、子どもの躾(しつけ)の基本は、三度の食事の度に、それを注意し、徹底的に習慣づけしたものです。
★ 「もったいない」 その言葉と共に、その行動は、食品そのものへの畏敬の念を表す「いただきます」と共に心身に刻まれた食作法として私たちの生活に根付いていました。私には、今も祖父から教わった「いただきます」の精神が焼き付いています。
★ そう言えば、「今でも、家庭や学校の給食で、食事前には手を合わせてイタダキマスと言ってます」と反論する方があります。しかし、「食べ残しは?」と訊ねれば、???そんな質問するの、時代遅れ、と、言わんばかりの怪訝な表情が返ってきます。
★ 飽食の時代ですね。茶碗に残った一粒への想いなど誰も気にしません。山盛りされた料理は、食べたいモノを食べたいだけ、好きに食べて、食べ残しは惜しげなくゴミ箱に廃棄。見る度に心が痛む思いがします。
★ 私は、時折、妻の買い物にアッシー君を務めます。スーパーや百貨店の食品売り場。いつも思うのは”売れ残り” 夕方にもなると、20パーセント、半値、70パーセントと値引き札が付いていますが買い求める人も少ないです。
★ 食品偽装事件が相次ぎ、安全志向が高まるにつれて賞味期限も短くする傾向も急速に高まっているのを実感します。回転寿司などは、3度も回れば廃棄。それが「品質保証」のウリだそうです。
★ 流通業界の本を見ると、「食品ロス率」という考え方があるそうです。店頭や家庭の食卓に盛られた料理・・・食膳に並べられたものを「供給熱量」といい、実際に食べられたものを「摂取熱量」という。その差が「食品ロス率」 今、それは30パーセントだそうです。
★ 売れ残りは肥料にするなどリサイクルされていますョ、と、ワケシリ解説もありますが、テレビの過食礼賛番組でバカ食いが人気を集めて、延々と続き、聴取率を高めているのを見ると、そんな意識がこの人々にあるとは思えません。ナントカナラヌカ!
★ でも、少しづつ、世間の良識も、もどりつつあるようです。一つ、ホッとした話題。東京都足立区の小中学校で先月、食べ残しを減らそうと、試しに給食時間を5分延長したら、結果テキメン。8割以上の学校食べ残しが減少したそうです。
★ 関係者の分析は、食べ残しの大きな原因は「早食い」 先生たちは、”食育”教育の観点からも「ゆとり」の大切さを”新発見”されたとか。そうですね。家族揃って、ゆっくりと語らいながら食事を摂る。そんな風景は日本の家庭から消えました。みんな忙しい。イソガシイ症候群が食事を”エサ”にしているのです。その結果が過食・偏食。メタポ。
★ 別に食品廃棄を問題にしたワケでは内でしょうが、NHKが今春から、『きょうの料理』で使う目安の分量を、これまでの4人分から2人分に変更するそうです。1957年の番組スタート当初は5人分で、65年から四人分になり、それから44年ぶりの変更とか。
★ 工業化時代の急伸とともに、日本の家族も核家族化し、食卓がどんどん小ぶりになって、最新の国勢調査では1世帯の平均人数は2.6人。四捨五入で「二人分基準」に決まり3月30日放送分から実施するそうです。
★ これを報じた新聞報道を見ますと、「少子化で世帯人数が減少傾向にあることに加え、廃棄される食べ物が増える状況で食物を大切にする姿勢を示した」と担当プロデューサーの趣旨談話が出ていました。同じ方針を娯楽番組にも貫いて貰いたいものです。
★ もったいない、ご飯の食べ残し。私たち昭和一ケタ人間は、食べ残しは罪、に似た気持ちが強いです。それは慎みのない粗野な人間の恥ずべき行為、との想いがあります。茶碗に残った”もったいない”ご飯粒・・・
その心を失った報いは、メタポ健康破壊。もって天の摂理、と、瞑すべきでありましょう。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ 茶わんに盛られたご飯、最後の一粒を箸でつまんで口に運ぶ。その行為には「食」を「いただく」感謝の気持ちが込められていました。普通の家庭で、子どもの躾(しつけ)の基本は、三度の食事の度に、それを注意し、徹底的に習慣づけしたものです。
★ 「もったいない」 その言葉と共に、その行動は、食品そのものへの畏敬の念を表す「いただきます」と共に心身に刻まれた食作法として私たちの生活に根付いていました。私には、今も祖父から教わった「いただきます」の精神が焼き付いています。
★ そう言えば、「今でも、家庭や学校の給食で、食事前には手を合わせてイタダキマスと言ってます」と反論する方があります。しかし、「食べ残しは?」と訊ねれば、???そんな質問するの、時代遅れ、と、言わんばかりの怪訝な表情が返ってきます。
★ 飽食の時代ですね。茶碗に残った一粒への想いなど誰も気にしません。山盛りされた料理は、食べたいモノを食べたいだけ、好きに食べて、食べ残しは惜しげなくゴミ箱に廃棄。見る度に心が痛む思いがします。
★ 私は、時折、妻の買い物にアッシー君を務めます。スーパーや百貨店の食品売り場。いつも思うのは”売れ残り” 夕方にもなると、20パーセント、半値、70パーセントと値引き札が付いていますが買い求める人も少ないです。
★ 食品偽装事件が相次ぎ、安全志向が高まるにつれて賞味期限も短くする傾向も急速に高まっているのを実感します。回転寿司などは、3度も回れば廃棄。それが「品質保証」のウリだそうです。
★ 流通業界の本を見ると、「食品ロス率」という考え方があるそうです。店頭や家庭の食卓に盛られた料理・・・食膳に並べられたものを「供給熱量」といい、実際に食べられたものを「摂取熱量」という。その差が「食品ロス率」 今、それは30パーセントだそうです。
★ 売れ残りは肥料にするなどリサイクルされていますョ、と、ワケシリ解説もありますが、テレビの過食礼賛番組でバカ食いが人気を集めて、延々と続き、聴取率を高めているのを見ると、そんな意識がこの人々にあるとは思えません。ナントカナラヌカ!
★ でも、少しづつ、世間の良識も、もどりつつあるようです。一つ、ホッとした話題。東京都足立区の小中学校で先月、食べ残しを減らそうと、試しに給食時間を5分延長したら、結果テキメン。8割以上の学校食べ残しが減少したそうです。
★ 関係者の分析は、食べ残しの大きな原因は「早食い」 先生たちは、”食育”教育の観点からも「ゆとり」の大切さを”新発見”されたとか。そうですね。家族揃って、ゆっくりと語らいながら食事を摂る。そんな風景は日本の家庭から消えました。みんな忙しい。イソガシイ症候群が食事を”エサ”にしているのです。その結果が過食・偏食。メタポ。
★ 別に食品廃棄を問題にしたワケでは内でしょうが、NHKが今春から、『きょうの料理』で使う目安の分量を、これまでの4人分から2人分に変更するそうです。1957年の番組スタート当初は5人分で、65年から四人分になり、それから44年ぶりの変更とか。
★ 工業化時代の急伸とともに、日本の家族も核家族化し、食卓がどんどん小ぶりになって、最新の国勢調査では1世帯の平均人数は2.6人。四捨五入で「二人分基準」に決まり3月30日放送分から実施するそうです。
★ これを報じた新聞報道を見ますと、「少子化で世帯人数が減少傾向にあることに加え、廃棄される食べ物が増える状況で食物を大切にする姿勢を示した」と担当プロデューサーの趣旨談話が出ていました。同じ方針を娯楽番組にも貫いて貰いたいものです。
★ もったいない、ご飯の食べ残し。私たち昭和一ケタ人間は、食べ残しは罪、に似た気持ちが強いです。それは慎みのない粗野な人間の恥ずべき行為、との想いがあります。茶碗に残った”もったいない”ご飯粒・・・
その心を失った報いは、メタポ健康破壊。もって天の摂理、と、瞑すべきでありましょう。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2009-03-04 10:53
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