2009年 04月 23日
【9108】 米ぬかに寄せる想い |
★ ポイと、妻が投げ捨てたそのクズが気になりました。精米した米ぬか。我が家では玄米で米を買い、食べる量だけ、その都度、家庭用精米機で精米します。玄米のまま食べたり、3分搗き、7分搗き・・・時折々の料理に合わせて精米しています。
★ その副産物である米ぬかは、ぬか漬けにも用いますが、そう多量には使いません。だから精米ごとに、花壇や、家庭菜園に投げ捨てて来ました。土作りのつもり。でも・・・と、最近、気になってしかたありません。米ぬかは、タンパク質、ミネラルやビタミン類も豊かで栄養の宝庫です
★ 昔は・・・などと言うと、直ぐ顔をしかめる人が多いのですが、日本人の半数以上が農民だった頃には、これを無駄にせず、家畜の飼料にして十分、活用していました。少なくとも”捨てる”ことはありませんでした。
★ 例えば、戦前には、私の母親は、袋に詰めて石鹸代わりにしていました。時々、木綿布の袋が浴槽に浮かんでいて湯が乳白色になっていたのを思い出します。食糧難の時代になると、米はなくても、米ぬかは手に入りました。それを炒って作った料理を食べたこともあります。味はともかく栄養の塊。それで命を繋いだ、との思いもあります。
★ あの一億総飢餓の時代が過ぎると、今度は、国家による減反強制政策・・・米を作ってはならぬ? 「米作りなら日本一」と、胸を張る篤農家は、どの村にもいました。そんな篤農の人々に「米作り止めれば小遣いあげる」と転作指導。米憎し政策が30年近くも続きました。米作の息の根を止めたのは国の愚策でした。
★ 最近、やっと、コメと稲そのものを飼料にする発想が出てきているようです。家畜の飼料米とガソリン代替のバイオ燃料向け需要が拡大、東大大学院が技術開発を通じた産業化を目指しプロジェクトを立ち上げるようになりました。
★ いいことです。耕作放棄地が蘇り、飼料自給率が向上、その上、二酸化炭素の排出量削減、農地の保全にも役立てば「一石三鳥」、大賛成です。でも、米ぬかは白米以上に栄養価の高いもの。何とかその特性を”新食材”、あるいは”新素材”として活用出来ないものでしょうか?
★ 昔から、豊葦原之瑞穂之国の古老が子ども達に語り続けてきた戒め。
「お米は、お百姓さんの、八十八の苦労が生み出したもの。だから粗末にしてはならぬ」
★ ポイと、投げ捨てられた”米のクズ”。 こうしてタダ肥料にするだけ、と言うのもゲイのない話・・・・そんな想いがしてきました。
ひょっとしたら、私が知らないだけのこと。もう既にイロイロと、各方面で十分、活用されているのかも知れませんね。教えて頂ければ幸甚に存じます。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ その副産物である米ぬかは、ぬか漬けにも用いますが、そう多量には使いません。だから精米ごとに、花壇や、家庭菜園に投げ捨てて来ました。土作りのつもり。でも・・・と、最近、気になってしかたありません。米ぬかは、タンパク質、ミネラルやビタミン類も豊かで栄養の宝庫です
★ 昔は・・・などと言うと、直ぐ顔をしかめる人が多いのですが、日本人の半数以上が農民だった頃には、これを無駄にせず、家畜の飼料にして十分、活用していました。少なくとも”捨てる”ことはありませんでした。
★ 例えば、戦前には、私の母親は、袋に詰めて石鹸代わりにしていました。時々、木綿布の袋が浴槽に浮かんでいて湯が乳白色になっていたのを思い出します。食糧難の時代になると、米はなくても、米ぬかは手に入りました。それを炒って作った料理を食べたこともあります。味はともかく栄養の塊。それで命を繋いだ、との思いもあります。
★ あの一億総飢餓の時代が過ぎると、今度は、国家による減反強制政策・・・米を作ってはならぬ? 「米作りなら日本一」と、胸を張る篤農家は、どの村にもいました。そんな篤農の人々に「米作り止めれば小遣いあげる」と転作指導。米憎し政策が30年近くも続きました。米作の息の根を止めたのは国の愚策でした。
★ 最近、やっと、コメと稲そのものを飼料にする発想が出てきているようです。家畜の飼料米とガソリン代替のバイオ燃料向け需要が拡大、東大大学院が技術開発を通じた産業化を目指しプロジェクトを立ち上げるようになりました。
★ いいことです。耕作放棄地が蘇り、飼料自給率が向上、その上、二酸化炭素の排出量削減、農地の保全にも役立てば「一石三鳥」、大賛成です。でも、米ぬかは白米以上に栄養価の高いもの。何とかその特性を”新食材”、あるいは”新素材”として活用出来ないものでしょうか?
★ 昔から、豊葦原之瑞穂之国の古老が子ども達に語り続けてきた戒め。
「お米は、お百姓さんの、八十八の苦労が生み出したもの。だから粗末にしてはならぬ」
★ ポイと、投げ捨てられた”米のクズ”。 こうしてタダ肥料にするだけ、と言うのもゲイのない話・・・・そんな想いがしてきました。
ひょっとしたら、私が知らないだけのこと。もう既にイロイロと、各方面で十分、活用されているのかも知れませんね。教えて頂ければ幸甚に存じます。
【参考資料提供-読者投稿】
2009年04月23日 23時27分 明ちゃんさんから
私の小中高校の同級生で、勇心酒造株式会社/代表取締役の徳山孝氏が、米の持つ「抗酸化効果」「活性酸素を消去する」性能について、「米ネット」に論文を発表しておりますので、ご参考までにお知らせします。尚、徳山氏は、米の持つ優れた性能を研究し、事業化を推進して活躍しているようです。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2009-04-23 11:17
| 食生活:今日の一戒