2005年 09月 07日
[5113] 台風と一緒に吉備高原を訪問した韓国の友 |
한국어는 이쪽으로한국어
★ 九州・中国西部を縦断し、最後には北海道全土を襲った大型で、強い台風14号。6日から7日朝にかけて我が家は大騒動でした。ことの発端は韓国・仁川に住む朱有保君からの突然の電話。
★ 「京都から山形に来ました。今から岡山に行きます。山陽新幹線『ひかり号』の切符を取りました。午後4時46分に岡山に着きますのでよろしく」
★ 現在、日本旅行中、帰る前に岡山へ行きます、との旅程は、事前に、承知してはいましたが、テレビは「台風が九州全域を襲う公算大」と何度も警告をしています。大丈夫?
「大丈夫です。JRもキッブ売ってくれました。では夕方に会いましょう」
★ 昼過ぎから雨風が強まってきました。午後3時頃になると、お隣の勤め人も「アブナイので早めに」と帰宅し、「今から出かける??? それはムチャだ」といいます。午後4時。出迎えに行くか、止めるか? 選択の限界締め切りギリギリになりました。「こんど電話が掛かってきたら出迎えは無理、タクシーで来てと言ったら・・・」とみんなが言います。
★ とりあえず、大事をとって、手を回して、JR岡山駅近くのホテルに事情を話し、特別手配で予約の受付をしてもらいました。ホッと一安心。でも・・・・午後4時10分、決心しました。
★ 「やっぱり自分が出迎える。遠来の旧友。路頭に迷わせるわけにはゆかぬ」
とは言ったものの、岡山駅への吉備新線は樹木があちこちで倒れており、軽トラックも側道に横たわっています。
★ ソロリソロリとのろのろ運転でなんとか岡山駅に着きましたが・・・・奇妙です。駅に人影がありません。改札口で聞くと、「午後4時45分から新幹線は上下線とも運転を見合わせております。再開見通しは分かりません」
★何度も問い合わせてやっと朱君が乗っている「ひかり号」は一つ手前の加古川駅まで来てストップしていることが分かりました。どうしたものか? 朱君はケイタイ電話は持っていません。新幹線に閉じこめられたママでは公衆電話利用もママならぬ。やきもきしていると、午後6時15分になって「午後6時20分に加古川駅を出る在来線各駅停車列車で岡山に向かいます」との連絡。
★ それから80分後の7時40分にようやく岡山駅西口改札口に無事な姿を現してくれました。喜んで手を取り合っていたら、駅員さんが「本当によろしゅうございました。在来線もこれが最後で、岡山県下全域でストップです。ご迷惑をお掛けしました」と鄭重に挨拶してくれました。
★午後8時から9時にかけて吉備高原に向かった私たちを追いかけるように台風14号の風雨が強まりました。時々強い横風でハンドルを取られるほど、途中、あちこちで停電していて、道筋は漆黒の闇。その先を風で流れる豪雨をヘッドライトが照らします。午後9時15分、やっと我が家に。車から僅か数㍍、歩行10数歩の距離を荷物一つ運んだだけで、朱君も、私もびしょ濡れになりました。
★ 朱君は私の小学校時代の同級生。これまで何度か我が家を訪問しています。
「文字通り、台風と一緒に来ました。経験できない素晴らしい日本訪問。岡山・吉備高原都市に台風と一緒に行けた、と国に帰って自慢します」
二人で、豪放に大笑いしながら、午後10時、大いに盛り上がった乾杯をしました。
【次ページへ続く】
★ 九州・中国西部を縦断し、最後には北海道全土を襲った大型で、強い台風14号。6日から7日朝にかけて我が家は大騒動でした。ことの発端は韓国・仁川に住む朱有保君からの突然の電話。
★ 「京都から山形に来ました。今から岡山に行きます。山陽新幹線『ひかり号』の切符を取りました。午後4時46分に岡山に着きますのでよろしく」
★ 現在、日本旅行中、帰る前に岡山へ行きます、との旅程は、事前に、承知してはいましたが、テレビは「台風が九州全域を襲う公算大」と何度も警告をしています。大丈夫?
「大丈夫です。JRもキッブ売ってくれました。では夕方に会いましょう」
★ 昼過ぎから雨風が強まってきました。午後3時頃になると、お隣の勤め人も「アブナイので早めに」と帰宅し、「今から出かける??? それはムチャだ」といいます。午後4時。出迎えに行くか、止めるか? 選択の限界締め切りギリギリになりました。「こんど電話が掛かってきたら出迎えは無理、タクシーで来てと言ったら・・・」とみんなが言います。
★ とりあえず、大事をとって、手を回して、JR岡山駅近くのホテルに事情を話し、特別手配で予約の受付をしてもらいました。ホッと一安心。でも・・・・午後4時10分、決心しました。
★ 「やっぱり自分が出迎える。遠来の旧友。路頭に迷わせるわけにはゆかぬ」
とは言ったものの、岡山駅への吉備新線は樹木があちこちで倒れており、軽トラックも側道に横たわっています。
★ ソロリソロリとのろのろ運転でなんとか岡山駅に着きましたが・・・・奇妙です。駅に人影がありません。改札口で聞くと、「午後4時45分から新幹線は上下線とも運転を見合わせております。再開見通しは分かりません」
★何度も問い合わせてやっと朱君が乗っている「ひかり号」は一つ手前の加古川駅まで来てストップしていることが分かりました。どうしたものか? 朱君はケイタイ電話は持っていません。新幹線に閉じこめられたママでは公衆電話利用もママならぬ。やきもきしていると、午後6時15分になって「午後6時20分に加古川駅を出る在来線各駅停車列車で岡山に向かいます」との連絡。
★ それから80分後の7時40分にようやく岡山駅西口改札口に無事な姿を現してくれました。喜んで手を取り合っていたら、駅員さんが「本当によろしゅうございました。在来線もこれが最後で、岡山県下全域でストップです。ご迷惑をお掛けしました」と鄭重に挨拶してくれました。
★午後8時から9時にかけて吉備高原に向かった私たちを追いかけるように台風14号の風雨が強まりました。時々強い横風でハンドルを取られるほど、途中、あちこちで停電していて、道筋は漆黒の闇。その先を風で流れる豪雨をヘッドライトが照らします。午後9時15分、やっと我が家に。車から僅か数㍍、歩行10数歩の距離を荷物一つ運んだだけで、朱君も、私もびしょ濡れになりました。
★ 朱君は私の小学校時代の同級生。これまで何度か我が家を訪問しています。
「文字通り、台風と一緒に来ました。経験できない素晴らしい日本訪問。岡山・吉備高原都市に台風と一緒に行けた、と国に帰って自慢します」
二人で、豪放に大笑いしながら、午後10時、大いに盛り上がった乾杯をしました。
【次ページへ続く】
by zenmz
| 2005-09-07 22:10
| 我が内なる韓国