2010年 06月 30日
【10040】 2010年の真ん中で回り始めた走馬燈 |
★ この日誌を書いている今は6月30日、深夜の日替わり、ブログにアップロードすると、月が変わって7月です。今日の深夜午前0時は、1年のちょうど真ん中になります。この瞬間、スイッチが入りました。京都生まれの京都育ち・・・その私の脳裏に幼い日の思い出が鮮明に蘇り、記憶の情景が走馬燈のように回り始めました。
★ 京都では、6月30日に各地の神社で一斉に [夏越祓] (なごしのはらえ)の神事が行われ、過去半年の罪・汚れを祓い清めます。そして明けて7月、日本三大祭りのひとつ祇園祭の開幕です。今日1日、東山・八坂神社で執り行われる吉符入(きっぷいり)でスタート、月末31日 の「疫神社夏越祭」(えきじんじゃなごしまつり)まで、まるまる1ヶ月のロング・ラン祭りです。
★ 京都人は、この時期になると、妙に体の血潮が沸き立ちます。山科で生まれ、伏見で育ち、三条大橋に近い鴨川川端で青年初期を過ごした私には、深草・藤森神社の「茅の輪神事」(ちのわしんじ)と祇園祭は、心の奥底、それこそ魂に刷り込まれた重要な家庭行事でありました。
★ 今でもその伝統は守られていると思いますが、藤森神社のお祓いは、「紙の人形」に自分の名前を記して息を吹きかけて、神社に持参し、社殿前に設けられた大きな「茅の輪」(ちのわ)をくぐって、けがれを祓い清めるのです。
(注) 写真は、昨日、藤森神社で執り行われた「茅の輪神事」の模様です。京都にお住まいの
miikoさん(男性)のご提供により掲載させていただきました。心からの感謝を申し上げます)
★ 「茅の輪」くぐりは3回。きちんと決められた作法があります。
まず茅の輪の前に立って一礼。
最初に左方向側に茅の輪をくぐり、正面に戻る。そして一礼。
次に右側にくぐって正面にもどる。ここで一礼。
最後に、最初と同じく左側にくぐり、正面で一礼。
そして、「茅の輪」をくぐって神殿に立つ。
★ 6月30日には、どこの家庭でも、「水無月」(みなづき)という和菓子を食べる習慣がありました。三角形の外郎(ういろう)の上に甘い煮小豆がのっています。私が子どもの頃には、これが平素の駄菓子ではない、超上等のおやつに思えました。
★ 一方、祇園祭と言えば、一般に、14日~16日にかけて八坂神社参道に繰り広げられる宵山(よいやま)の夜店に続く17日の山鉾巡行が知られています。山鉾の上で奏でられる祇園囃子のコンチキチン。あの独特の節回しは忘れられません。
★ 昭和10年頃、まだ幼かった私の記憶に残る祇園囃子は、鉾行列から撒かれたチマキの味と共にあります。この祭りが純朴に神事だった70年前のこと。完全に観光事業化した今では、この習慣もなくなったでしょうね。
★ ともかく、故郷・京都を後に私が”旅”に出たのは23歳の時、大学を出て大阪に就職、浪花女と結婚して、転勤、転勤を繰り返した挙げ句、今の岡山で22年、どうやら、ここが”終の棲家”になりそうです。80歳。もう故郷に帰ることはないでしょう。
★ でも、幼心に焼き付いた故郷の風景は決して消えません。それどころか年齢を重ねるほどにこうした伝統行事が鮮明に甦り、その時期が来ると、走馬燈のように脳裏を駆けめぐります。馬齢を重ねるほどに、幼い日の追憶も楽しいひとときになりました。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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【お断り】
7月からこのブログの記事下に業者広告が掲載されるそうです。
運営会社 Excite の説明によりますと、「このブログの無料利用者のページには、7月1日以降、ユーザーブログの各ページ、先頭記事の末尾にテキスト広告が2本入ります。その収入は、サービス提供に必要な経費の補填に充てる」そうです。
これまで無料で利用させて頂き、心苦しく思っておりますので営業なさることには全く異存はありません。ただ登場業者ならびに掲載広告の内容については私とは全く関わり合いはございません。広告内容が私の日誌と連動させる可能性が高いと思いますが、一切、関係なく、その責任も担えませんので、念のため一言、申し添えさせていただきます。
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★ 京都では、6月30日に各地の神社で一斉に [夏越祓] (なごしのはらえ)の神事が行われ、過去半年の罪・汚れを祓い清めます。そして明けて7月、日本三大祭りのひとつ祇園祭の開幕です。今日1日、東山・八坂神社で執り行われる吉符入(きっぷいり)でスタート、月末31日 の「疫神社夏越祭」(えきじんじゃなごしまつり)まで、まるまる1ヶ月のロング・ラン祭りです。
★ 京都人は、この時期になると、妙に体の血潮が沸き立ちます。山科で生まれ、伏見で育ち、三条大橋に近い鴨川川端で青年初期を過ごした私には、深草・藤森神社の「茅の輪神事」(ちのわしんじ)と祇園祭は、心の奥底、それこそ魂に刷り込まれた重要な家庭行事でありました。
★ 今でもその伝統は守られていると思いますが、藤森神社のお祓いは、「紙の人形」に自分の名前を記して息を吹きかけて、神社に持参し、社殿前に設けられた大きな「茅の輪」(ちのわ)をくぐって、けがれを祓い清めるのです。
(注) 写真は、昨日、藤森神社で執り行われた「茅の輪神事」の模様です。京都にお住まいの
miikoさん(男性)のご提供により掲載させていただきました。心からの感謝を申し上げます)
★ 「茅の輪」くぐりは3回。きちんと決められた作法があります。
まず茅の輪の前に立って一礼。
最初に左方向側に茅の輪をくぐり、正面に戻る。そして一礼。
次に右側にくぐって正面にもどる。ここで一礼。
最後に、最初と同じく左側にくぐり、正面で一礼。
そして、「茅の輪」をくぐって神殿に立つ。
★ 6月30日には、どこの家庭でも、「水無月」(みなづき)という和菓子を食べる習慣がありました。三角形の外郎(ういろう)の上に甘い煮小豆がのっています。私が子どもの頃には、これが平素の駄菓子ではない、超上等のおやつに思えました。
★ 一方、祇園祭と言えば、一般に、14日~16日にかけて八坂神社参道に繰り広げられる宵山(よいやま)の夜店に続く17日の山鉾巡行が知られています。山鉾の上で奏でられる祇園囃子のコンチキチン。あの独特の節回しは忘れられません。
★ 昭和10年頃、まだ幼かった私の記憶に残る祇園囃子は、鉾行列から撒かれたチマキの味と共にあります。この祭りが純朴に神事だった70年前のこと。完全に観光事業化した今では、この習慣もなくなったでしょうね。
★ ともかく、故郷・京都を後に私が”旅”に出たのは23歳の時、大学を出て大阪に就職、浪花女と結婚して、転勤、転勤を繰り返した挙げ句、今の岡山で22年、どうやら、ここが”終の棲家”になりそうです。80歳。もう故郷に帰ることはないでしょう。
★ でも、幼心に焼き付いた故郷の風景は決して消えません。それどころか年齢を重ねるほどにこうした伝統行事が鮮明に甦り、その時期が来ると、走馬燈のように脳裏を駆けめぐります。馬齢を重ねるほどに、幼い日の追憶も楽しいひとときになりました。
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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【お断り】
7月からこのブログの記事下に業者広告が掲載されるそうです。
運営会社 Excite の説明によりますと、「このブログの無料利用者のページには、7月1日以降、ユーザーブログの各ページ、先頭記事の末尾にテキスト広告が2本入ります。その収入は、サービス提供に必要な経費の補填に充てる」そうです。
これまで無料で利用させて頂き、心苦しく思っておりますので営業なさることには全く異存はありません。ただ登場業者ならびに掲載広告の内容については私とは全く関わり合いはございません。広告内容が私の日誌と連動させる可能性が高いと思いますが、一切、関係なく、その責任も担えませんので、念のため一言、申し添えさせていただきます。
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by zenmz
| 2010-06-30 23:05
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