2010年 07月 14日
【10060】 ”同文異義”の日・中・韓の「漢字」 |
★ 日本-韓国-中国は、漢字圏同志、イザとなれば、筆談でもコミュニケーションが出来る、とは、よく言われることですが、どうやら、そのまま信じることは出来ないようです。場合によっては相手の感情を逆撫でしかねない誤解を生むこともありそう。
★ 例えば、「愛人」。日本人なら「内縁関係?それとも不倫相手か?」と顔をしかめますが、韓国なら男女を問わず「恋人」(エイン)のこと。 中国では配偶者(アイレン)を意味するそうです。また「家内」といえば韓国では(チバン) 中国では(ジアネイ)で、共に「家庭」の意味だが、日本では「妻」の別称。これだけのズレがあります。
★ ここは、やはり、3国それぞれお互いに理解しあわねば、と、筑波大の佐藤貢悦教授と八洲学園大学の厳錫仁(オク・ソクイン)教授らが約280の事例を取り上げた「日中韓漢字通用小辞典」を編纂し、日中韓3国で同時出版しておられます。
★ 他にどんな例があるのか? 興味津々で、拾い集めてみますと・・・・
頑固な人を言い表す日本語の「石頭」は、韓国では、”頭の悪い人”(ソクトウ) 中国ではただの”石”(シートウ)のこと。いろいろと考え良い方法を見いだす意味の日本語の「工夫」は、韓国では”勉強”(コンプ) 中国では”時間”(ゴンフー)のこと。
★ 日本語の「親分」は集団のチーフを意味しますが、中国語には該当語は無く、韓国語では”親密な関係”(チンブン) 日本語の「親子」は中国語でも全く同じ”父母と子”(チンズ)ですが、韓国では”実の息子”(チンジャ)になります。
★ 日本語では新鮮なこと一般に広く用いる「生鮮」は、中国では”新鮮な食品”(ションシェン)でほぼ日本と同じだが、韓国では”魚”(センソン) に限定して用いられるそうです。
★ この”3カ国通用漢字”の小辞典を編纂するキッカケになったエピソードも面白いです。佐藤教授が30年前に初めて中国を訪れた際、食堂で水がほしいと、注文したところ、当然冷たい水が出てくると思いきや、お湯が出てきたのでビックリ。
★ そこで子細に、調べてみると、中国でいう「水」とは、冷水と湯の両方を包括した概念であることが分かり、では韓国は? と調べると、韓国も中国と同じであることが判明、佐藤教授は研究仲間の厳教授(八洲学園大学)と共同で2年がかりで280個の用例を集め、「北京オリンピックの筆談用に」と出版することになったのだそうです。
★ 私ども昭和一ケタ人間は「日中同文の誼(よしみ)」などと言って、育ちましたが、こうして見ると、やはり日本、韓国、中国は、見た目は、同じ「漢字文化圏」であっても、それぞれに独自性のある文化体系なのですね。認識を新たにしました。
★ ところで・・・余談になりますが、なぜ、私が、韓国大好き、なのか? もしご関心がおありであれば、この機会に是非、過去記事をご覧いただきとうございます。こちらに保存してございます。
【我が内なる韓国】
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** ご挨拶 ** ブログ【傘寿を生きるロマン日記】公開に当たって
私のネット生活に寄せる想いです。ご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
「過去記事」は、テーマ別にまとめ、ご案内してありますのでご参照ください。
【過去記事一覧】
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★ 例えば、「愛人」。日本人なら「内縁関係?それとも不倫相手か?」と顔をしかめますが、韓国なら男女を問わず「恋人」(エイン)のこと。 中国では配偶者(アイレン)を意味するそうです。また「家内」といえば韓国では(チバン) 中国では(ジアネイ)で、共に「家庭」の意味だが、日本では「妻」の別称。これだけのズレがあります。
★ ここは、やはり、3国それぞれお互いに理解しあわねば、と、筑波大の佐藤貢悦教授と八洲学園大学の厳錫仁(オク・ソクイン)教授らが約280の事例を取り上げた「日中韓漢字通用小辞典」を編纂し、日中韓3国で同時出版しておられます。
★ 他にどんな例があるのか? 興味津々で、拾い集めてみますと・・・・
頑固な人を言い表す日本語の「石頭」は、韓国では、”頭の悪い人”(ソクトウ) 中国ではただの”石”(シートウ)のこと。いろいろと考え良い方法を見いだす意味の日本語の「工夫」は、韓国では”勉強”(コンプ) 中国では”時間”(ゴンフー)のこと。
★ 日本語の「親分」は集団のチーフを意味しますが、中国語には該当語は無く、韓国語では”親密な関係”(チンブン) 日本語の「親子」は中国語でも全く同じ”父母と子”(チンズ)ですが、韓国では”実の息子”(チンジャ)になります。
★ 日本語では新鮮なこと一般に広く用いる「生鮮」は、中国では”新鮮な食品”(ションシェン)でほぼ日本と同じだが、韓国では”魚”(センソン) に限定して用いられるそうです。
★ この”3カ国通用漢字”の小辞典を編纂するキッカケになったエピソードも面白いです。佐藤教授が30年前に初めて中国を訪れた際、食堂で水がほしいと、注文したところ、当然冷たい水が出てくると思いきや、お湯が出てきたのでビックリ。
★ そこで子細に、調べてみると、中国でいう「水」とは、冷水と湯の両方を包括した概念であることが分かり、では韓国は? と調べると、韓国も中国と同じであることが判明、佐藤教授は研究仲間の厳教授(八洲学園大学)と共同で2年がかりで280個の用例を集め、「北京オリンピックの筆談用に」と出版することになったのだそうです。
★ 私ども昭和一ケタ人間は「日中同文の誼(よしみ)」などと言って、育ちましたが、こうして見ると、やはり日本、韓国、中国は、見た目は、同じ「漢字文化圏」であっても、それぞれに独自性のある文化体系なのですね。認識を新たにしました。
★ ところで・・・余談になりますが、なぜ、私が、韓国大好き、なのか? もしご関心がおありであれば、この機会に是非、過去記事をご覧いただきとうございます。こちらに保存してございます。
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by zenmz
| 2010-07-14 06:27
| 言霊