2005年 11月 22日
【5202】 吉備の媼とベトナム娘13人 |
★ 「コンニチワ! オバーサン、イマスカ?」 突然、思いもかけない珍客が束になってやってきました。ベトナム娘が7人。どうぞどうぞ、良く来たね、と老妻が招き入れると、手にしたベトナム料理を差し出しました。春巻きに似た珍しい食べ物です。みんなで精魂込めて作ってくれた手料理、食べてみると、実に美味しかった。老妻は、早速、「美味しいね。こんど、作り方を教えて」
★ みんな二十歳前後、岡山の自動車部品製造会社がホーチミン(旧サイゴン)に現地工場を持っていて、そこの社員が検査研修生として1年間、本社で勉強することになりやってきた、といいます。その宿舎が我が家の直ぐ近くにあって、ある日、散歩中に老妻が出会い、一度、全員を連れて我が家に戻ったことがありました。それ以来、散歩でその宿舎の前を通る度に声を掛け合うようになっていました。
★ 実は、ベトナム研修生のための宿舎は2カ所あり、一つは別工場の近くにあります。そちらの宿舎に6人、我が家の近くの宿舎に7人の合計13人が集団生活しているそうです。一度、ウチで全員集合のティーパーティを開きましたがみんな実に礼儀正しく、いい感じの娘さん揃い。我が老妻はすっかり惚れ込んでしまいました。
★ 今日、近くの7人が揃ってやった来たのは、一つ、目的があってのコトでした。言葉も習慣も慣れない日本、それもここはかなり山奥です。車を持たないこの若者達は宿舎と工場を往復するだけの侘びしい生活をしていることを知りました。そこで、「故郷が恋しいでしょう。ボクのパソコンを開放するからインターネットで新聞でもよんだら・・・」と提案したら喜んでやってきた、と言うわけです。
★ そんなら何故「オバーサン、イマスカ?」なのだ、と質したい気分ですが、相手は未だ日本語が不自由。ヤボはやめて我が書斎に招き入れました。「自由に使って」と席を譲って、アッとびっくり。一番、日本語が達者なクウェさんがキーボードに触れるなり、慣れた手つきでパチパチパチ・・・。瞬間にベトナム語の新聞を呼び出して、みんなでキャーキャー言いながら読み始めました。
★ 更に驚いたことにメールチェック。みんなヤフーのメールアドレスを持っていて、それぞれ着信メールをチェックし、「*▲◎■×÷+★▼◆○*・・・・・・・」と素っ頓狂な声をあげて喜んでいます。もう3ヶ月も開けていないのだそうです。文字コードの設定の関係もあってベトナム語が文字化けするメールもありましたが、慣れたもので幾つかの窓を開いてコードを変えて難なく読み終えました。
★ 「みんなぁー、降りてイラッシャーイ、お茶の準備、出来たヨー」 階下から老妻の大声が這い上がってきました。「岡山にも東南アジアの人たちのためのお店あるの、知ってる? エッ知らない。だったら、今度、連れて行ったゲル。7人は無理だから、半分ずつ交代でネ」 早速、老妻が次のプランを提案して喜ばせています。
★ 「土曜、日曜は、完全に休みなんだけど、アシがない。バスで岡山へ出ると往復2500円、そんな無駄遣いは出来ない。若いのに可哀想に・・・ホンマに放っとかれヘンワ。みんな、行くとこ無かったら、何時でもウチへおいでヤ。一緒においしいモン作って食べよう」 老妻は若者が大好き。料理を振る舞うのも大好き。知る人はご存じの通り、あのメイ調子が続いています。
★ 「年末には、ユメコウに頼んで餅つきに招待してやらねば・・・ 東南アジア食材店は何時がいいか?」 ユメコウと言うのは、吉備高原都市の壮年男子の組織で、夏祭りや年末の餅つきなど地域行事を通じて町内会の団結と住民の交流に努めています。ベトナム娘達は来年7月までここに住みます。
★ 「もっと皆さんとも仲良くなってね。日本を楽しむのヨ」 「なんか、いっぺんに娘13人増えたみたいな感じヤ。まあ、折角、遠い日本にやって来た若い娘ヤ。ウチの孫がベトナム行って、慣れぬ土地で一人侘びしい生活してたら可哀想ヤロ。良い想い出を創ってあげねば・・・」
ナルホド! 私のパソコン使うにも「オバーサン、イマスカ?」 分かりますね。
★ みんな二十歳前後、岡山の自動車部品製造会社がホーチミン(旧サイゴン)に現地工場を持っていて、そこの社員が検査研修生として1年間、本社で勉強することになりやってきた、といいます。その宿舎が我が家の直ぐ近くにあって、ある日、散歩中に老妻が出会い、一度、全員を連れて我が家に戻ったことがありました。それ以来、散歩でその宿舎の前を通る度に声を掛け合うようになっていました。
★ 実は、ベトナム研修生のための宿舎は2カ所あり、一つは別工場の近くにあります。そちらの宿舎に6人、我が家の近くの宿舎に7人の合計13人が集団生活しているそうです。一度、ウチで全員集合のティーパーティを開きましたがみんな実に礼儀正しく、いい感じの娘さん揃い。我が老妻はすっかり惚れ込んでしまいました。
★ 今日、近くの7人が揃ってやった来たのは、一つ、目的があってのコトでした。言葉も習慣も慣れない日本、それもここはかなり山奥です。車を持たないこの若者達は宿舎と工場を往復するだけの侘びしい生活をしていることを知りました。そこで、「故郷が恋しいでしょう。ボクのパソコンを開放するからインターネットで新聞でもよんだら・・・」と提案したら喜んでやってきた、と言うわけです。
★ 更に驚いたことにメールチェック。みんなヤフーのメールアドレスを持っていて、それぞれ着信メールをチェックし、「*▲◎■×÷+★▼◆○*・・・・・・・」と素っ頓狂な声をあげて喜んでいます。もう3ヶ月も開けていないのだそうです。文字コードの設定の関係もあってベトナム語が文字化けするメールもありましたが、慣れたもので幾つかの窓を開いてコードを変えて難なく読み終えました。
★ 「みんなぁー、降りてイラッシャーイ、お茶の準備、出来たヨー」 階下から老妻の大声が這い上がってきました。「岡山にも東南アジアの人たちのためのお店あるの、知ってる? エッ知らない。だったら、今度、連れて行ったゲル。7人は無理だから、半分ずつ交代でネ」 早速、老妻が次のプランを提案して喜ばせています。
★ 「土曜、日曜は、完全に休みなんだけど、アシがない。バスで岡山へ出ると往復2500円、そんな無駄遣いは出来ない。若いのに可哀想に・・・ホンマに放っとかれヘンワ。みんな、行くとこ無かったら、何時でもウチへおいでヤ。一緒においしいモン作って食べよう」 老妻は若者が大好き。料理を振る舞うのも大好き。知る人はご存じの通り、あのメイ調子が続いています。
★ 「年末には、ユメコウに頼んで餅つきに招待してやらねば・・・ 東南アジア食材店は何時がいいか?」 ユメコウと言うのは、吉備高原都市の壮年男子の組織で、夏祭りや年末の餅つきなど地域行事を通じて町内会の団結と住民の交流に努めています。ベトナム娘達は来年7月までここに住みます。
★ 「もっと皆さんとも仲良くなってね。日本を楽しむのヨ」 「なんか、いっぺんに娘13人増えたみたいな感じヤ。まあ、折角、遠い日本にやって来た若い娘ヤ。ウチの孫がベトナム行って、慣れぬ土地で一人侘びしい生活してたら可哀想ヤロ。良い想い出を創ってあげねば・・・」
ナルホド! 私のパソコン使うにも「オバーサン、イマスカ?」 分かりますね。
by zenmz
| 2005-11-22 21:48
| ベトナムの”孫娘”