2006年 01月 25日
【6025】 「活力門」を開いてみたら・・・・ |
★ 連日、マスコミを賑わしているホリエモン逮捕劇、中国でも 今では「活力門」の見出しで連日、大きく報道されているそうです。「ホォリィメン」と発音され、日本語の「ホリエモン」の音に合致、その意味も「ライブドア」 事件発覚後、国営新華社通信が問題の社名をこう翻訳してニュースを流したのが始まり。
★ それから僅かに半月、日本では、その「活力門」が「改革閉門」に追い込む政局がらみの騒動に発展しかねない状況が生み出されています。火をつけたのは、小泉首相の国会での「別問題発言」 開会中の昨日の国会はホリエモン逮捕を巡る政府見解を求め、特に野党は先の総選挙で”改革の新星”としてホリエモンを担ぎ出した小泉首相ら自民党幹部の責任を追及しました。
★ 先の総選挙では、小泉首相がホリエモン氏出馬を「新しい時代の息吹」と褒めそやし、武部幹事長は尾道に乗り込み「「わが弟、息子」と持ち上げ、挙げ句の果てに竹中経済財政担当大臣も 「小泉首相、ホリエモン、私がスクラムを組む」と、何とも大層な応援演説をしました。それは鮮明に国民の脳裏に刻み込まれています。
★ 誰の目にも、ホリエモンは自民党公約の郵政民営化・改革のシンボルとしての登場、そびえ立つ「小泉改革広告塔」でした。ところが、一転、小泉首相は、「選挙と逮捕は別問題」と矛先をかわし、続く記者会見では、「人物を隅々まで調べるのは難しい。でも、無所属で落選したんですから」と、素知らぬ振り、最後には「あのメディアの持ち上げ方はなんですか」とマスコミへ責任転換。
★ これで、国会の雰囲気は一気に変わりました。新聞は、野党公明党幹部が語った、と言う次の談話を掲載しています。「耐震偽装問題、米産牛肉問題も重なり、この問題への対応次第では、改革路線をまっしぐらに進んできた織田信長好きの首相が政権末期に追い込まれる「本能寺の変」になりかねない――」 国会は、これから政局含みで動きそうな雲行きのようだ、とコメントしています。
★ 圧倒的多数で堅固に見える小泉堤防にもアリの一穴が・・・この日の党総務会。加藤紘一元幹事長が「カネですべてが片づくという考えの人を応援したのはいかがなものか」とただすと、武部氏は思わず「カネの問題では加藤氏だって苦労したわけだから……」とムキになり、久間章生総務会長が「もういい」と割って入った一こまも報道されています。自民党内部の反小泉勢力も自己主張を始めました。
★ 勢いついた民主党の前原党首も「ホリエモンを広告塔として利用した自民党の責任は免れない」と更に追及の構え。党内統率力不足がとり沙汰されている同党首にも党内結束の追い風が吹き始めた感じですね。
★ ところで、このホリエモン担ぎ出しにまつわる責任問題。政界だけではありません。小泉首相が記者団に向けて発した皮肉、(君たち)「メディアの「あの持ち上げ方はなんですか」 この部分に共感を覚える国民も多いですね。
★ 新聞がこれまで冠してきた堀江氏の代名詞・・・IT長者、時代の顔、改革の旗手、ネット界の寵児 IT業界の大君。 そして繰り返し登場したサクセス・ストーリー。父親まで担ぎ出して、我が子を「織田信長の再来」と評価させました。そして一夜明けると、金権亡者の錬金術師、希代の詐欺師。
★ 「あのメディアの持ち上げ方は・・・」発言、お言葉ですが、とちょっとコメントしたい気もします。その持ち上げ方に目を留め、「これはいかん」と思われれば、一言、コメントされればいい。市場は首相発言に敏感に反応し、社会は締まります。それが政治家、首相としての矜持というもの。
そこが、首相の資質に関わる問題点の第一です。
★ ところが・・・それを政治利用すれば選挙に勝てる・・・そう判断なさったのは小泉さん、あなたなのです。だから、マスコミの持ち上げが間違っている、と仰るのであれば、絶対に悪用してはいけない。ところがあなたは、この”虚像”に乗る絶好のチャンス、と判断し、最大限、可能な限りの利用をされた。そこが、首相の資質に関わる問題点の第二です。
★ そして繰り出した大キャンペーン・・・君が出馬すれば若者の無関心層が立ち上がり、政治改革が始まる・・・息子だ、弟だ、・・・・首相・私(竹中)・ホリエモンの三位一体だ、と、次々と”お墨付き”を与えまくって、選挙に大勝した。さんざん利用しておいて、「関係ない」?
前原民主党党首の言われるとおり、勝ち取った選挙結果・議席数は「粉飾決算」だったのですか? 何ともウサンクサイ話です。
★ しかし、マスコミも決して無罪ではありません。あれだけ持ち上げていたのに、徹底的に突き落とす。「何? コレ?」 国民、誰しも、感じたに違いありません。特にテレビの報道は、目に余るものさえありました。
★ それを言うと、マスコミ関係者は、アタマを掻きながら”付和雷同・軽佻浮薄はメディアの習い”、と、自虐コメントですませてきました。それでいいことでしょうか?
人権の時代。切り捨てゴメンは通用しません。今、マスコミもキチンと自己批判し、その見解を公表して、今後の戒めにすべきだと思います。
★ それから僅かに半月、日本では、その「活力門」が「改革閉門」に追い込む政局がらみの騒動に発展しかねない状況が生み出されています。火をつけたのは、小泉首相の国会での「別問題発言」 開会中の昨日の国会はホリエモン逮捕を巡る政府見解を求め、特に野党は先の総選挙で”改革の新星”としてホリエモンを担ぎ出した小泉首相ら自民党幹部の責任を追及しました。
★ 先の総選挙では、小泉首相がホリエモン氏出馬を「新しい時代の息吹」と褒めそやし、武部幹事長は尾道に乗り込み「「わが弟、息子」と持ち上げ、挙げ句の果てに竹中経済財政担当大臣も 「小泉首相、ホリエモン、私がスクラムを組む」と、何とも大層な応援演説をしました。それは鮮明に国民の脳裏に刻み込まれています。
★ 誰の目にも、ホリエモンは自民党公約の郵政民営化・改革のシンボルとしての登場、そびえ立つ「小泉改革広告塔」でした。ところが、一転、小泉首相は、「選挙と逮捕は別問題」と矛先をかわし、続く記者会見では、「人物を隅々まで調べるのは難しい。でも、無所属で落選したんですから」と、素知らぬ振り、最後には「あのメディアの持ち上げ方はなんですか」とマスコミへ責任転換。
★ これで、国会の雰囲気は一気に変わりました。新聞は、野党公明党幹部が語った、と言う次の談話を掲載しています。「耐震偽装問題、米産牛肉問題も重なり、この問題への対応次第では、改革路線をまっしぐらに進んできた織田信長好きの首相が政権末期に追い込まれる「本能寺の変」になりかねない――」 国会は、これから政局含みで動きそうな雲行きのようだ、とコメントしています。
★ 圧倒的多数で堅固に見える小泉堤防にもアリの一穴が・・・この日の党総務会。加藤紘一元幹事長が「カネですべてが片づくという考えの人を応援したのはいかがなものか」とただすと、武部氏は思わず「カネの問題では加藤氏だって苦労したわけだから……」とムキになり、久間章生総務会長が「もういい」と割って入った一こまも報道されています。自民党内部の反小泉勢力も自己主張を始めました。
★ 勢いついた民主党の前原党首も「ホリエモンを広告塔として利用した自民党の責任は免れない」と更に追及の構え。党内統率力不足がとり沙汰されている同党首にも党内結束の追い風が吹き始めた感じですね。
★ ところで、このホリエモン担ぎ出しにまつわる責任問題。政界だけではありません。小泉首相が記者団に向けて発した皮肉、(君たち)「メディアの「あの持ち上げ方はなんですか」 この部分に共感を覚える国民も多いですね。
★ 新聞がこれまで冠してきた堀江氏の代名詞・・・IT長者、時代の顔、改革の旗手、ネット界の寵児 IT業界の大君。 そして繰り返し登場したサクセス・ストーリー。父親まで担ぎ出して、我が子を「織田信長の再来」と評価させました。そして一夜明けると、金権亡者の錬金術師、希代の詐欺師。
★ 「あのメディアの持ち上げ方は・・・」発言、お言葉ですが、とちょっとコメントしたい気もします。その持ち上げ方に目を留め、「これはいかん」と思われれば、一言、コメントされればいい。市場は首相発言に敏感に反応し、社会は締まります。それが政治家、首相としての矜持というもの。
そこが、首相の資質に関わる問題点の第一です。
★ ところが・・・それを政治利用すれば選挙に勝てる・・・そう判断なさったのは小泉さん、あなたなのです。だから、マスコミの持ち上げが間違っている、と仰るのであれば、絶対に悪用してはいけない。ところがあなたは、この”虚像”に乗る絶好のチャンス、と判断し、最大限、可能な限りの利用をされた。そこが、首相の資質に関わる問題点の第二です。
★ そして繰り出した大キャンペーン・・・君が出馬すれば若者の無関心層が立ち上がり、政治改革が始まる・・・息子だ、弟だ、・・・・首相・私(竹中)・ホリエモンの三位一体だ、と、次々と”お墨付き”を与えまくって、選挙に大勝した。さんざん利用しておいて、「関係ない」?
前原民主党党首の言われるとおり、勝ち取った選挙結果・議席数は「粉飾決算」だったのですか? 何ともウサンクサイ話です。
★ しかし、マスコミも決して無罪ではありません。あれだけ持ち上げていたのに、徹底的に突き落とす。「何? コレ?」 国民、誰しも、感じたに違いありません。特にテレビの報道は、目に余るものさえありました。
★ それを言うと、マスコミ関係者は、アタマを掻きながら”付和雷同・軽佻浮薄はメディアの習い”、と、自虐コメントですませてきました。それでいいことでしょうか?
人権の時代。切り捨てゴメンは通用しません。今、マスコミもキチンと自己批判し、その見解を公表して、今後の戒めにすべきだと思います。
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by zenmz
| 2006-01-25 12:00
| ネット考現学
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