2006年 04月 04日
【6080】 紅茶・・・我が密やかな楽しみ |
★ 私は飲食にあまりコダワリは無いのですが、お茶だけは注文をつけるので、家族の者から「自分でご勝手にどうぞ。ここは一つ、自立して」などと嫌みを言われます。特に紅茶。インドに行っても、ロンドンに行っても、マレーシアに行っても・・・とにかく先ず、紅茶の味見をします。
★ 今、一番、気に入ってるのはマレーシア・キャメロン高原の「ボーティ」です。一昨年夏、最初に訪れて以来、これにいハマッています。ボーとは「川」のこと。茶畑のあちこちに小川のせせらぎが見えます。そんな風景から商品名もボー・ティと名付けられたとか。私には絶品に思えます。が、まあ、各人、好みの問題です。銘柄はどこでもいい。自分に合ったものが最高。
★ 紅茶に限らず、お茶のイノチは、味と香りです。丁寧に入れるのと、おざなりに湯を注ぐのとでは同じお茶でも、その差は大きく開きます。まあ、ド素人の年金生活者のことですからそのコダワリも知れています。まあ、強いて言えば、自分の好みにどれだけ近いか、遠いか。それが判定基準ですから一般化出来るものではありません。
★ それを承知で敢えてお茶の入れ方をご披露するのは、やはり、これが一番、美味しい、と思うからです。これがウマイと確信すると、人々にご紹介したくなるのも人情。ウチを訪れる方々にお茶を差し上げる度に一くさり、それを語るものですから、また、家族の者が「一つコダワリ始めると、このようにウルサイ」と横からチャチャを入れます。まあ、そんな雑音を押してでもお薦めしたい”我が極意” 是非、一度、お試し下さい。
★ 市販されている紅茶は種類も値段も千差万別。アールグレイのアッサムのと言い出すとキリがありませんが、ここでは茶の種類の講釈をするつもりはありません。ただ入れ方だけ。そのコダワリをご披露したいだけです。そうとなると、必要な種分けをすれば、ティーバッグとリーフティーのふたつだけ。
★ お茶と言うと、直ぐ、水質が問題にされます。欧米人の方は圧倒的に「硬水」がいい、と言います。カルシウムやマグネシウムなどミネラルが豊富で紅茶のうまみ成分「タンニン」と結合して深い味わいを出す、との講釈です。日本に戻ると、圧倒的に「軟水」 まろやかな淡泊さが好まれます。
★ まあ、一言で言ってしまえば、好みの違い。「硬水」使えば色が濃くなり苦みが増す、いわゆる”コク”のあるお茶を好まれる方向きです。逆に苦みは苦手、となると、絶対、「軟水」です。その代わり、”コク”を楽しむ舌は育ちません。ですから日本で良く聞く「紅茶は軟水」論はあまり意味がありません。どちらでもいい。好みの問題です。私の町の水道は「軟水」ですので、水にコダワリのない私は、軟水で紅茶を飲んでいます。
★ 肝心なポイントは入れ方です。少し丁寧に入れるか、どうか。それだけで、紅茶の味と香りはがらりと変わります。ここからのお話は、キャメロン高原のボーティ経営茶畑の休憩所で、サービスしてくれたインド女性から習ったコツです。
★ 一番、やってはいけない方法は、ヒモの付いたティーバッグ一袋をカップの底に寝さしてお湯を注ぐこと。困ったことに一般にこの方法が一番、よくつかわれているようです。本業であるハズの喫茶店でも平気でそれを持ってきます。この方法では「紅茶らしい色が着くだけ」で香りも味も素っ気もありません。
★ ティーバッグとリーフティー、どちらを使っても、必ずポットでお茶を点てる。これが先ず第一の心得です。ポットは予め熱湯を入れて暖めておきます。そして、リーフティを使う時には一人分ティースプーン1杯の茶葉を入れます。ティーバッグの場合は1袋で2人分見当。両方混ぜて使うのは良くありません。
★ 茶葉はゆっくり蒸らすのがコツです。普通、沸騰した煮えたぎる熱湯をポットに注いで、直ちにウオーマーを被せてポットを包み込む方がいますが、これはいけません。ここが一番、大切で、注ぐお湯は沸騰した熱湯ではダメなのです。必ず、目を凝らして、沸騰する直前、「水面の泡と波が同時に調和してある」状態で注ぎます。
★ 沸騰直前を見極めるのがコツです。沸騰させると失敗です。ですから注ぐ湯の準備はすべてが観察できるガラスのフラスコポットが一番、いいです。満を持して「水面の泡と波の調和」が乱れる(沸騰を始める)直前に一気にお湯をポットに注ぎ込みます。と、茶葉が浮き沈みするジャンピングが始まります。約2分~3分。じっくり蒸らす感じで待ちます。
★ 待つ間、ティーカップを暖めて下さい。そして、カップの八分目までたっぷりと、出来上がりの紅茶を注ぎ入れます。最後の1滴まで注ぎ、ポットには残しません。これも大事です。こうして入れた紅茶は、先ず、色と香りがガラリと変わっていることに気づかれるハズです。そして味。滅多に砂糖や牛乳を加えないで下さい。そのままで。
★ もう一つ、私のコダワリを付け加えると、最初に水道から採水する時に蛇口をシャワー状にして水の中に空気をいっぱい閉じ込めます。蒸らし時間にお茶の成分がミネラルと融合する時、酸素がいっぱいあると、コクのある味になるのです。これは紅茶の”極意”と言われるポイントでです。
★ 何故、紅茶に沸騰したお湯が不向きなのか? ストーブに置いたヤカンの湯や、二度沸かしのお湯、更に魔法瓶湯はなどは古くて空気が抜けた”死に水”なのです。このような水では”蒸らし”の効果が十分出ません。
★ 紅茶の味は、ひとえに”蒸らし”にあります。湯を通すだけでは絶対に味は乗りません。しかもちょっと、時間を変えるだけで味わいが変わります。リーフが大きいほど蒸らし時間を長くするのが基本です。いろいろと時間を変えて自分の好みを見つけられるといいでしょう。試して見て下さい。
★ 億劫がらずに、一つ一つ、丁寧に手順を踏むと、紅茶をいただく楽しみがたちまち倍増します。自分が飲む紅茶だけは自分で点てる。これだけは人任せにしておいてはダメですね。
★ 紅茶に限らず、お茶のイノチは、味と香りです。丁寧に入れるのと、おざなりに湯を注ぐのとでは同じお茶でも、その差は大きく開きます。まあ、ド素人の年金生活者のことですからそのコダワリも知れています。まあ、強いて言えば、自分の好みにどれだけ近いか、遠いか。それが判定基準ですから一般化出来るものではありません。
★ それを承知で敢えてお茶の入れ方をご披露するのは、やはり、これが一番、美味しい、と思うからです。これがウマイと確信すると、人々にご紹介したくなるのも人情。ウチを訪れる方々にお茶を差し上げる度に一くさり、それを語るものですから、また、家族の者が「一つコダワリ始めると、このようにウルサイ」と横からチャチャを入れます。まあ、そんな雑音を押してでもお薦めしたい”我が極意” 是非、一度、お試し下さい。
★ 市販されている紅茶は種類も値段も千差万別。アールグレイのアッサムのと言い出すとキリがありませんが、ここでは茶の種類の講釈をするつもりはありません。ただ入れ方だけ。そのコダワリをご披露したいだけです。そうとなると、必要な種分けをすれば、ティーバッグとリーフティーのふたつだけ。
★ お茶と言うと、直ぐ、水質が問題にされます。欧米人の方は圧倒的に「硬水」がいい、と言います。カルシウムやマグネシウムなどミネラルが豊富で紅茶のうまみ成分「タンニン」と結合して深い味わいを出す、との講釈です。日本に戻ると、圧倒的に「軟水」 まろやかな淡泊さが好まれます。
★ まあ、一言で言ってしまえば、好みの違い。「硬水」使えば色が濃くなり苦みが増す、いわゆる”コク”のあるお茶を好まれる方向きです。逆に苦みは苦手、となると、絶対、「軟水」です。その代わり、”コク”を楽しむ舌は育ちません。ですから日本で良く聞く「紅茶は軟水」論はあまり意味がありません。どちらでもいい。好みの問題です。私の町の水道は「軟水」ですので、水にコダワリのない私は、軟水で紅茶を飲んでいます。
★ 肝心なポイントは入れ方です。少し丁寧に入れるか、どうか。それだけで、紅茶の味と香りはがらりと変わります。ここからのお話は、キャメロン高原のボーティ経営茶畑の休憩所で、サービスしてくれたインド女性から習ったコツです。
★ 一番、やってはいけない方法は、ヒモの付いたティーバッグ一袋をカップの底に寝さしてお湯を注ぐこと。困ったことに一般にこの方法が一番、よくつかわれているようです。本業であるハズの喫茶店でも平気でそれを持ってきます。この方法では「紅茶らしい色が着くだけ」で香りも味も素っ気もありません。
★ ティーバッグとリーフティー、どちらを使っても、必ずポットでお茶を点てる。これが先ず第一の心得です。ポットは予め熱湯を入れて暖めておきます。そして、リーフティを使う時には一人分ティースプーン1杯の茶葉を入れます。ティーバッグの場合は1袋で2人分見当。両方混ぜて使うのは良くありません。
★ 茶葉はゆっくり蒸らすのがコツです。普通、沸騰した煮えたぎる熱湯をポットに注いで、直ちにウオーマーを被せてポットを包み込む方がいますが、これはいけません。ここが一番、大切で、注ぐお湯は沸騰した熱湯ではダメなのです。必ず、目を凝らして、沸騰する直前、「水面の泡と波が同時に調和してある」状態で注ぎます。
★ 沸騰直前を見極めるのがコツです。沸騰させると失敗です。ですから注ぐ湯の準備はすべてが観察できるガラスのフラスコポットが一番、いいです。満を持して「水面の泡と波の調和」が乱れる(沸騰を始める)直前に一気にお湯をポットに注ぎ込みます。と、茶葉が浮き沈みするジャンピングが始まります。約2分~3分。じっくり蒸らす感じで待ちます。
★ 待つ間、ティーカップを暖めて下さい。そして、カップの八分目までたっぷりと、出来上がりの紅茶を注ぎ入れます。最後の1滴まで注ぎ、ポットには残しません。これも大事です。こうして入れた紅茶は、先ず、色と香りがガラリと変わっていることに気づかれるハズです。そして味。滅多に砂糖や牛乳を加えないで下さい。そのままで。
★ もう一つ、私のコダワリを付け加えると、最初に水道から採水する時に蛇口をシャワー状にして水の中に空気をいっぱい閉じ込めます。蒸らし時間にお茶の成分がミネラルと融合する時、酸素がいっぱいあると、コクのある味になるのです。これは紅茶の”極意”と言われるポイントでです。
★ 何故、紅茶に沸騰したお湯が不向きなのか? ストーブに置いたヤカンの湯や、二度沸かしのお湯、更に魔法瓶湯はなどは古くて空気が抜けた”死に水”なのです。このような水では”蒸らし”の効果が十分出ません。
★ 紅茶の味は、ひとえに”蒸らし”にあります。湯を通すだけでは絶対に味は乗りません。しかもちょっと、時間を変えるだけで味わいが変わります。リーフが大きいほど蒸らし時間を長くするのが基本です。いろいろと時間を変えて自分の好みを見つけられるといいでしょう。試して見て下さい。
★ 億劫がらずに、一つ一つ、丁寧に手順を踏むと、紅茶をいただく楽しみがたちまち倍増します。自分が飲む紅茶だけは自分で点てる。これだけは人任せにしておいてはダメですね。
by zenmz
| 2006-04-04 15:30
| 健康・医療