2006年 10月 16日
【6281】 Happy News の掘り起こし 【新聞今昔物語】(2) |
★ 新聞と言えば、戦争、事件事故などの悲しいできごとや、政治、経済、外交の難しい話がイメージされるのですが、読者の心に響き、印象強く残っているのは、実は、読んで心温まる記事。世の中少しでも明るくなるように・・・と、読者が日常生活で本当に望んでいるニュースとは何か? その掘り起こしのため、日本新聞協会は、「HAPPY NEWS キャンペーン」を実施しています。
★ あまり知られていないのですが、全国紙だけではなく、地方紙も含めて、全国で発行されている新聞を対象に、「心がぽかぽかした新聞記事」を募集し、応募されたものを専門家が審査して、【読者が選んだ新聞記事賞】を公表しています。2005年度の「HAPPY NEWS 2005」には国内外から推奨コメントをつけた新聞記事が8,262点も集まったそうです。
★ 審査の結果、「HAPPY NEWS 大賞」(30万円相当の副賞)と 9点の「HAPPY NEWS 2005」(10万円相当の副賞) また、高校生以下対象の「HAPPY NEWS YOUNG」(5万円相当の副賞)が決まり、今年4月6日「新聞をヨム日」に発表されました。
★ 先ず、「HAPPY NEWS 大賞」は、石川県の石田修さんが推奨した「ごみ出しまかせて」
『北陸中日新聞』(2005/12/2付 夕刊)に掲載された記事。
足の不自由な駄菓子屋を営む川口菊子さんを気遣い、代わりにごみ出しを続ける中学1年生の奥下雅士君。
川口さんは、「まあちんに小遣いあげようといっても『ぼく、それが欲しくて、しとるんじゃないげん』と言う。いつも心の中で手を合わせています」と言っています。
石田さんの推奨コメントは「自ら進んで、他人に迷惑をかけず、そして代償を求めない。奥下君の思いやりはボランティアの模範だと思います」
★ 若者の「HAPPY NEWS YOUNG」は、長野県の六川綾夏さん推奨の「トリノでも”一校一国”」
『信濃毎日新聞』(2006/2/13付 朝刊)に掲載された記事。
1998年長野五輪に始まった”一校一国運動”・・・「私の小学校はボスニア・ヘルツェゴビナと”一校一国”交流をしていました。地雷のことなどを調べたりして、とてもいい勉強になりました。今でも心に残っています。トリノ市の小学校でも日本のことをこんなに調べてくれたんだ、と この記事を読んでうれしくなりました。仲良くなるにはまず「知る」ということが大切だと思うので、この活動はとてもいいことだと思います。もっともっと日本のことを調べて、たくさん知ってほしいなあ、と思いました」
★ 「HAPPY NEWS 2005」には次の9編が選ばれています。
「涙の理由」(中日新聞 2005/4/3付 朝刊)
「台風23号で倒木 生命力“桜盛”」(京都新聞 2005/4/18付 朝刊)
「 夏休みの宿題広げ笑顔」(福島民友新聞 2005/8/26付 朝刊)
「金婚式 苦楽を共に50年」(高知新聞 2005/9/2付 朝刊)
「迷いインコ 住所話し飼い主の元に」(岩手日報 2005/9/20付 朝刊)
「心支えた捨て犬『クロ』」(読売新聞 2005/9/25付 朝刊)
「天気予報図全国『晴れ』」(毎日新聞 2005/11/2付 朝刊)
「おにぎり」(秋田魁新報 2006/1/28付 朝刊)
「結婚記念日」(北海道新聞 2006/2/17付 夕刊)
★ その内容は、既に『心がぽかぽかするニュース』(日本新聞協会編:文藝春秋刊)という本になって出版されています。が、大要は、日本新聞協会のホームページで読むことが出来ます。授賞対象の記事も写真版で、現物そのままの姿で読むことが出来ますので、是非、この機会にご覧になって下さい。
★ 2006年度のキャンペーンは既に始まっています。今年4月から来年2月末までの全新聞記事を対象に募集中です。これまでは、「成人」と「高校生以下」の二つでしたが、若い人々の人気が高く、今回から「小学生以下」「中学生」「高校生」の3部門を設けて「あなたが新聞で見つけたしあわせを、ぜひ多くの人に広げてください」と呼びかけています。詳しい募集要項は、こちらをご参照下さい。
★ このほかに、新聞を通して読者にやさしい気持ちや夢、勇気を届けた2人の方が「HAPPY NEWS PERSON」に選ばれました。 大賞を得た「ごも出しまかせて」の主人公・奥下雅士君と、宇宙航空研究開発機構の野口聡一さん。2005年7月に打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、宇宙から日本の子どもたちに、夢を持つこと、そのために努力する大切さを語りかけたことが受賞理由。
★ 改めて、その目で、新聞を見直すと、新聞には幸せがいっぱい!
ブログやSNSも、身近にあるこうした話題を、どんどん取り上げて公開すると、それこそ”市民ブロガー”による「幸せニュース」・・・新しい報道ジャンルが出来上がるかもしれませんね。
★ 「ニュースとは何か?」
昔、新米記者になった時、先輩から教わったことがあります。
「東西南北何でも新しいこと」
そのココロは。
NEWSを分解すれば、Nroth East West South (つまり東西南北)
NEW (なんでも新しいこと) のS (複数形・集合)だ、というのです。
まあ、駄洒落ですが、かなり的を射てはいます。
ただ、”新しいこと”・・・これを見つけるのは難しいです。
学問の「温故知新」と同じ。まともに取り組むと至難の業です。
★ まあ、どなたも経験あることと思いますが、カメラは、被写体に向ける角度によって仕上がり写真が随分、変わったものになります。物事の有り様、視座・視点の置き方如何で意味づけが大きく変わってきます。ありふれた素材も、料理の仕方で活かされます。
★ そのひとつが、”何事もハッピーに・・・”
わが身の周り、いたずらに深刻がる必要はありません。人生は楽しいです。わが身の周り、東西南北、ハッピーに見渡しましょう。
★ あまり知られていないのですが、全国紙だけではなく、地方紙も含めて、全国で発行されている新聞を対象に、「心がぽかぽかした新聞記事」を募集し、応募されたものを専門家が審査して、【読者が選んだ新聞記事賞】を公表しています。2005年度の「HAPPY NEWS 2005」には国内外から推奨コメントをつけた新聞記事が8,262点も集まったそうです。
★ 審査の結果、「HAPPY NEWS 大賞」(30万円相当の副賞)と 9点の「HAPPY NEWS 2005」(10万円相当の副賞) また、高校生以下対象の「HAPPY NEWS YOUNG」(5万円相当の副賞)が決まり、今年4月6日「新聞をヨム日」に発表されました。
★ 先ず、「HAPPY NEWS 大賞」は、石川県の石田修さんが推奨した「ごみ出しまかせて」
『北陸中日新聞』(2005/12/2付 夕刊)に掲載された記事。
足の不自由な駄菓子屋を営む川口菊子さんを気遣い、代わりにごみ出しを続ける中学1年生の奥下雅士君。
川口さんは、「まあちんに小遣いあげようといっても『ぼく、それが欲しくて、しとるんじゃないげん』と言う。いつも心の中で手を合わせています」と言っています。
石田さんの推奨コメントは「自ら進んで、他人に迷惑をかけず、そして代償を求めない。奥下君の思いやりはボランティアの模範だと思います」
★ 若者の「HAPPY NEWS YOUNG」は、長野県の六川綾夏さん推奨の「トリノでも”一校一国”」
『信濃毎日新聞』(2006/2/13付 朝刊)に掲載された記事。
1998年長野五輪に始まった”一校一国運動”・・・「私の小学校はボスニア・ヘルツェゴビナと”一校一国”交流をしていました。地雷のことなどを調べたりして、とてもいい勉強になりました。今でも心に残っています。トリノ市の小学校でも日本のことをこんなに調べてくれたんだ、と この記事を読んでうれしくなりました。仲良くなるにはまず「知る」ということが大切だと思うので、この活動はとてもいいことだと思います。もっともっと日本のことを調べて、たくさん知ってほしいなあ、と思いました」
★ 「HAPPY NEWS 2005」には次の9編が選ばれています。
「涙の理由」(中日新聞 2005/4/3付 朝刊)
「台風23号で倒木 生命力“桜盛”」(京都新聞 2005/4/18付 朝刊)
「 夏休みの宿題広げ笑顔」(福島民友新聞 2005/8/26付 朝刊)
「金婚式 苦楽を共に50年」(高知新聞 2005/9/2付 朝刊)
「迷いインコ 住所話し飼い主の元に」(岩手日報 2005/9/20付 朝刊)
「心支えた捨て犬『クロ』」(読売新聞 2005/9/25付 朝刊)
「天気予報図全国『晴れ』」(毎日新聞 2005/11/2付 朝刊)
「おにぎり」(秋田魁新報 2006/1/28付 朝刊)
「結婚記念日」(北海道新聞 2006/2/17付 夕刊)
★ その内容は、既に『心がぽかぽかするニュース』(日本新聞協会編:文藝春秋刊)という本になって出版されています。が、大要は、日本新聞協会のホームページで読むことが出来ます。授賞対象の記事も写真版で、現物そのままの姿で読むことが出来ますので、是非、この機会にご覧になって下さい。
★ 2006年度のキャンペーンは既に始まっています。今年4月から来年2月末までの全新聞記事を対象に募集中です。これまでは、「成人」と「高校生以下」の二つでしたが、若い人々の人気が高く、今回から「小学生以下」「中学生」「高校生」の3部門を設けて「あなたが新聞で見つけたしあわせを、ぜひ多くの人に広げてください」と呼びかけています。詳しい募集要項は、こちらをご参照下さい。
★ このほかに、新聞を通して読者にやさしい気持ちや夢、勇気を届けた2人の方が「HAPPY NEWS PERSON」に選ばれました。 大賞を得た「ごも出しまかせて」の主人公・奥下雅士君と、宇宙航空研究開発機構の野口聡一さん。2005年7月に打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、宇宙から日本の子どもたちに、夢を持つこと、そのために努力する大切さを語りかけたことが受賞理由。
★ 改めて、その目で、新聞を見直すと、新聞には幸せがいっぱい!
ブログやSNSも、身近にあるこうした話題を、どんどん取り上げて公開すると、それこそ”市民ブロガー”による「幸せニュース」・・・新しい報道ジャンルが出来上がるかもしれませんね。
★ 「ニュースとは何か?」
昔、新米記者になった時、先輩から教わったことがあります。
「東西南北何でも新しいこと」
そのココロは。
NEWSを分解すれば、Nroth East West South (つまり東西南北)
NEW (なんでも新しいこと) のS (複数形・集合)だ、というのです。
まあ、駄洒落ですが、かなり的を射てはいます。
ただ、”新しいこと”・・・これを見つけるのは難しいです。
学問の「温故知新」と同じ。まともに取り組むと至難の業です。
★ まあ、どなたも経験あることと思いますが、カメラは、被写体に向ける角度によって仕上がり写真が随分、変わったものになります。物事の有り様、視座・視点の置き方如何で意味づけが大きく変わってきます。ありふれた素材も、料理の仕方で活かされます。
★ そのひとつが、”何事もハッピーに・・・”
わが身の周り、いたずらに深刻がる必要はありません。人生は楽しいです。わが身の周り、東西南北、ハッピーに見渡しましょう。
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by zenmz
| 2006-10-16 11:17
| 現代社会論
|
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