2006年 12月 03日
[6328]ネット上の second life(分身人生) ・・・・これぞ、真の「第二の人生」 |
★ 「zensan! これ、知ってる? とっても面白いよ。ぜひ、やってみて、一緒に理想コミュニティを作ろうよ・・・・」
出雲から戻って、メール・チェックをしていましたら、マレーシアのデビー君から奇妙な提案が来ていました。
「ここをクリックして」 とリンクしてあったのは [second life]
”第二の人生”なんて・・オレは自分でやってるよ、と独り言を言いながらクリックしてみてビックリ。 これは、老後設計の「第二の人生」ではありません。リアル世界とは別に、もう一つ別の生活、バーチャルワールドに分身生活を築きましょう、との提案なのです。
★ 早速、今日一日、楽しんでみました。実によく出来た3D オンライン スペースです。
「この世界では、想像できるあらゆるものを創造し実現できます。 ぜひ、ここの住民になってください。内蔵のコンテンツ クリエーション ツールを使って、リアルタイムで他の住民と自由に自分たちが望む新しい社会を建設できます。3D コンテンツを設計し販売する能力と、土地とマイクロ通貨 (実際の現金に交換可能) を所有し開発する能力とを組み合わせ、Second Life に本物のビジネスを構築することができます。ぜひ、挑戦を!」
★ デビー君は、「”ポピュラー・サイエンス”Web版に second life の紹介記事が出ているから、見て」と、こちらもリンクしてくれていました。それを見ると、この”バーチャル世界”second life を開発したのはアメリカ・サンフランシスコ市に本社を置くIT企業 Linden Lab (リンドン・ラボ)社。 創造者は Philip Rosedaleさん。その設計思想は、基本的には多人数同時参加型オンラインゲーム(MMOG)だそうです。つまり、ゲーム。 しかし、実際に踏み込んでやってみると、それは、もうゲームではありません。本人は、真面目に「私はゲームを作っているのではない。一つの国を創っているのだ」と公言しています。
★ second life を立ち上げると、3Dで作られた仮想の大陸や島々からなる”社会”が開きます。住宅地や広場、ショッピングモールなどが点在しており、リアル世界と同じ感。利用者は自分の分身となるデジタル ボディ (「アバター」) を設定して、これらの場所を自由に訪問し、ほかの住人たちとチャット(会話)したりショッピングが出来るのです。
★ 面白いのはデジタル ボディ を自分の写真を貼り付けて、リアルの自分と全く「分身」を登場させることが出来ること。あるいは、こんな人物になりたかったように”美容整形”した「自分そっくりさん」を登場させてリアルでは出来なかった「第二の自分」を幾つも作り出して、思うままに新世界で行動させる。「第二の自分」は、江戸時代の武士、動物、ターザン並の超能力者・・・それが空を飛んだり、水に潜ったり、自由に動き回って新しい人生を楽しむのです。
★ あなたの分身が動き回われるのは・・・
「想像の無限宇宙に存在する城、宇宙ステーション、地下牢、西部劇の町、空中都市など、あらゆる場所を冒険するのです。徒歩、飛行機、電車、空飛ぶ円盤などで移動する。ゴンドラ、燃料噴射方式マッスルカー、ロボット ユニコーン、恐ろしい攻撃艦、巨大カタツムリ、スモッグが噴き出す機械ロボット、スターダストを動力にした魔法のほうき、あるいはあなた自身の力で、すべての住人が本来持っている能力を使って、テレポートや飛行も自由自在です」
★ もう一つ、お出会い関係では・・・・
「新しい出会い、エキサイティングな出会いもこれ、このとおりです。 現実世界の人々が織り成す活気にあふれた社会に参加できます。 日々起こる数々のインワールド イベントで笑いに満ちた時間や楽しいアクティビティを共有する ナイトクラブで延々と続くパーティ、ファッションショー、アートのオープニング、仮装舞踏会などに参加します。ロマンス、娯楽、利益のためにあなた独自のイベントを催しましょう。 恋に落ち、バーチャル サービスで結婚、公式に Second Life のパートナーを指名する」
★ リアル世界に近づくために、まだまだ豊富な機能はいっぱい兼ね備えています。
こうした操作と楽しみ方に慣れると、次の段階に進みます。ショッピングモールで買い物をしたり、仮想世界上の土地を借りて家を新築したり・・・リアル世界と同じように自分の城を築いて”生活”も出来るのです。ここからは有料で、買い物をする場合は実際のドルに換金可能な「リンドン・ドル」(1ドル=300リンドン・ドル)という独自通貨を使用する。この通貨で土地を借り、好きなデザインの「自宅」を建築することも出来るのです。借地代は家が一軒分面積で5ドル。どうやら、この土地の借用代がリンドン・ラボの主要な収入源になっているようです。
★ 住民は、自由にビジネスも開業できます。驚いたのは、既に、ハーバード大学が実際の同校そっくりの大学を建設して、同大学教授陣の「分身」による講義も開始していること。大企業、特に自動車産業や不動産業界、デパート、ホテル業界もどんどん参入し始めているとか。もし、リアル世界の個人・法人がドッと、この「second life 世界」に押し寄せ、それぞれ「分身」がシュミレーションを始めたら、リアル世界の社会実験の場になるかもしれません。
★ 事実、既に始まっているのは、ビジネス・スクールの学生たちが、新しい起業を試したり、障害者グループが自分たちの住みやすい社会改造の実験を通して、リアル社会のフリー・デザイン提案をしたり・・・など、開発者自身が予想もしなかった状況が生み出されています。それは、バーチャルとリアルの壁を取り払うほどの意味を持ち始めています。
★ その予兆が確実に見られるようです。「リンドン・ラボ社」が、有料で売り出している借地料収入は既に月額900万ドル(10億円)にも達しており、同社の「不動産業」は、通常のゲームを超えるリアル・ビジネスになっています。米連邦議会は、仮想空間上の収益事業への課税の審議を開始しています。
★ ウーン! たった今日一日、手探りで、あちこちクリックしてみただけですが、たしかに凄い。手を休めて唸ってしまいました。これは、確かに、これまでのインターネットと異なる次元の新世界です。よく[Web 2.0]を話題にすると、ブログやSNSがその先端を行っているような評論に出くわしますが、これは、明らかに次元が異なる革命的な社会実験です。言ってみれば、SNSやブログは仮想の社交場、たとえそれが地球的規模であっても「社交場」の域を出るものではありません。
★ しかし、second life は、リアル世界と裏腹の関係にあるバーチャル世界。相互乗り入れで仮想のシュミレーションとリアルの社会実験を連動させる装置になっています。これこそ本当の意味での[Web 2.0] 時代 との印象を強くしました。
second life は、近く、日独韓3国版を全面公開するそうです。その準備版も公開されています。ぜひ、ごらんになってください。[日本語版近く公開] [ただし、日本語版はβ版、つまり試作・実験用ですので動作不良とフリーズがしばしば、発生します。英語版でごらんになってください」
★ デビー君は、未だ20歳。「アメリカでは今、大流行ですよ」 どうやらもう自由自在に操って楽しんでいるような口ぶりです。ネット社会の進化は超特急ですね。SNS辺りでマゴマゴしていると、[Web 2.0]が本格的に動いた時には取り残されているかもしれません。20歳台の感性。これにはもう敵わない。しみじみ感じた一日でした。
出雲から戻って、メール・チェックをしていましたら、マレーシアのデビー君から奇妙な提案が来ていました。
「ここをクリックして」 とリンクしてあったのは [second life]
”第二の人生”なんて・・オレは自分でやってるよ、と独り言を言いながらクリックしてみてビックリ。 これは、老後設計の「第二の人生」ではありません。リアル世界とは別に、もう一つ別の生活、バーチャルワールドに分身生活を築きましょう、との提案なのです。
★ 早速、今日一日、楽しんでみました。実によく出来た3D オンライン スペースです。
「この世界では、想像できるあらゆるものを創造し実現できます。 ぜひ、ここの住民になってください。内蔵のコンテンツ クリエーション ツールを使って、リアルタイムで他の住民と自由に自分たちが望む新しい社会を建設できます。3D コンテンツを設計し販売する能力と、土地とマイクロ通貨 (実際の現金に交換可能) を所有し開発する能力とを組み合わせ、Second Life に本物のビジネスを構築することができます。ぜひ、挑戦を!」
★ デビー君は、「”ポピュラー・サイエンス”Web版に second life の紹介記事が出ているから、見て」と、こちらもリンクしてくれていました。それを見ると、この”バーチャル世界”second life を開発したのはアメリカ・サンフランシスコ市に本社を置くIT企業 Linden Lab (リンドン・ラボ)社。 創造者は Philip Rosedaleさん。その設計思想は、基本的には多人数同時参加型オンラインゲーム(MMOG)だそうです。つまり、ゲーム。 しかし、実際に踏み込んでやってみると、それは、もうゲームではありません。本人は、真面目に「私はゲームを作っているのではない。一つの国を創っているのだ」と公言しています。
★ second life を立ち上げると、3Dで作られた仮想の大陸や島々からなる”社会”が開きます。住宅地や広場、ショッピングモールなどが点在しており、リアル世界と同じ感。利用者は自分の分身となるデジタル ボディ (「アバター」) を設定して、これらの場所を自由に訪問し、ほかの住人たちとチャット(会話)したりショッピングが出来るのです。
★ 面白いのはデジタル ボディ を自分の写真を貼り付けて、リアルの自分と全く「分身」を登場させることが出来ること。あるいは、こんな人物になりたかったように”美容整形”した「自分そっくりさん」を登場させてリアルでは出来なかった「第二の自分」を幾つも作り出して、思うままに新世界で行動させる。「第二の自分」は、江戸時代の武士、動物、ターザン並の超能力者・・・それが空を飛んだり、水に潜ったり、自由に動き回って新しい人生を楽しむのです。
★ あなたの分身が動き回われるのは・・・
「想像の無限宇宙に存在する城、宇宙ステーション、地下牢、西部劇の町、空中都市など、あらゆる場所を冒険するのです。徒歩、飛行機、電車、空飛ぶ円盤などで移動する。ゴンドラ、燃料噴射方式マッスルカー、ロボット ユニコーン、恐ろしい攻撃艦、巨大カタツムリ、スモッグが噴き出す機械ロボット、スターダストを動力にした魔法のほうき、あるいはあなた自身の力で、すべての住人が本来持っている能力を使って、テレポートや飛行も自由自在です」
★ もう一つ、お出会い関係では・・・・
「新しい出会い、エキサイティングな出会いもこれ、このとおりです。 現実世界の人々が織り成す活気にあふれた社会に参加できます。 日々起こる数々のインワールド イベントで笑いに満ちた時間や楽しいアクティビティを共有する ナイトクラブで延々と続くパーティ、ファッションショー、アートのオープニング、仮装舞踏会などに参加します。ロマンス、娯楽、利益のためにあなた独自のイベントを催しましょう。 恋に落ち、バーチャル サービスで結婚、公式に Second Life のパートナーを指名する」
★ リアル世界に近づくために、まだまだ豊富な機能はいっぱい兼ね備えています。
こうした操作と楽しみ方に慣れると、次の段階に進みます。ショッピングモールで買い物をしたり、仮想世界上の土地を借りて家を新築したり・・・リアル世界と同じように自分の城を築いて”生活”も出来るのです。ここからは有料で、買い物をする場合は実際のドルに換金可能な「リンドン・ドル」(1ドル=300リンドン・ドル)という独自通貨を使用する。この通貨で土地を借り、好きなデザインの「自宅」を建築することも出来るのです。借地代は家が一軒分面積で5ドル。どうやら、この土地の借用代がリンドン・ラボの主要な収入源になっているようです。
★ 住民は、自由にビジネスも開業できます。驚いたのは、既に、ハーバード大学が実際の同校そっくりの大学を建設して、同大学教授陣の「分身」による講義も開始していること。大企業、特に自動車産業や不動産業界、デパート、ホテル業界もどんどん参入し始めているとか。もし、リアル世界の個人・法人がドッと、この「second life 世界」に押し寄せ、それぞれ「分身」がシュミレーションを始めたら、リアル世界の社会実験の場になるかもしれません。
★ 事実、既に始まっているのは、ビジネス・スクールの学生たちが、新しい起業を試したり、障害者グループが自分たちの住みやすい社会改造の実験を通して、リアル社会のフリー・デザイン提案をしたり・・・など、開発者自身が予想もしなかった状況が生み出されています。それは、バーチャルとリアルの壁を取り払うほどの意味を持ち始めています。
★ その予兆が確実に見られるようです。「リンドン・ラボ社」が、有料で売り出している借地料収入は既に月額900万ドル(10億円)にも達しており、同社の「不動産業」は、通常のゲームを超えるリアル・ビジネスになっています。米連邦議会は、仮想空間上の収益事業への課税の審議を開始しています。
★ ウーン! たった今日一日、手探りで、あちこちクリックしてみただけですが、たしかに凄い。手を休めて唸ってしまいました。これは、確かに、これまでのインターネットと異なる次元の新世界です。よく[Web 2.0]を話題にすると、ブログやSNSがその先端を行っているような評論に出くわしますが、これは、明らかに次元が異なる革命的な社会実験です。言ってみれば、SNSやブログは仮想の社交場、たとえそれが地球的規模であっても「社交場」の域を出るものではありません。
★ しかし、second life は、リアル世界と裏腹の関係にあるバーチャル世界。相互乗り入れで仮想のシュミレーションとリアルの社会実験を連動させる装置になっています。これこそ本当の意味での[Web 2.0] 時代 との印象を強くしました。
second life は、近く、日独韓3国版を全面公開するそうです。その準備版も公開されています。ぜひ、ごらんになってください。[日本語版近く公開] [ただし、日本語版はβ版、つまり試作・実験用ですので動作不良とフリーズがしばしば、発生します。英語版でごらんになってください」
★ デビー君は、未だ20歳。「アメリカでは今、大流行ですよ」 どうやらもう自由自在に操って楽しんでいるような口ぶりです。ネット社会の進化は超特急ですね。SNS辺りでマゴマゴしていると、[Web 2.0]が本格的に動いた時には取り残されているかもしれません。20歳台の感性。これにはもう敵わない。しみじみ感じた一日でした。
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by zenmz
| 2006-12-03 22:52
| ネット考現学
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