2006年 12月 17日
【6343】 ベトナム娘の”ホームカミング” |
★ 今日は、恒例の近所に住むベトナム娘9人の”ホームカミング・デイ”。飛び入りの寄宿制高校の日本人生徒も交えて楽しい夕べの楽しいひとときを過ごしました。午後6時ちょうど、老妻が一日中かけて準備した手料理が出来上がった頃、「コンバンワ!」 はち切れるような大きな笑顔で現れました。誰も風邪をひいている様子はありません。先ず一安心。
★ 食事の前に、先ず、日本語のレッスン。
老妻が、ご近所の公文教室の外国人に日本語を教える専門家と相談した結果、対面個別指導にはこれが一番、いいでしょう、と薦められた外国人用教材の文字&絵カードを使ってのお勉強。
ビックリしたのは、この娘達の長足の進歩、もう誰もがカナの読み書きが出来ます。それに漢字の読み取り、次々と正確に「読み」かつ単語の意味もしっかりつかんでいます。
★ 大笑いしたのは、動物の名前。鶏、豚、羊、馬と来て、「牛」を指さすと、一斉に「ギュウ」 ???
「ウシでしょう。なぜ? ギュウはちょっと難しいはず」
と問い返すと、
「ああ、そうでした。ギュードンで覚えたので・・・・」
全員、大爆笑でした。
★ よくできました。では夕食に・・・早速、カンパイ!
今日のメニューは トンカツ、春巻きの揚げ物、そしてメインは鍋。いつもだと具沢山の中華風寄せ鍋「火鍋子・ホウコウツ」を使うのですが、今日は総勢13人。ちょっと小さすぎますので土鍋で代用。大丈夫かな?と、心配しましたが、結構、味は変わらず、「ベトナムの味と同じ」と、みんな大喜びで、何も残さずキレイに平らげてしまいました。
用意した鍋2杯がペロリです。こんな細身の小柄な女の子たちが・・・!? 若いっていいですね。
ベトナム娘達は、麺類と春雨が大好きですが、麺は、小麦粉材ではなく米粉材のもののようです。やはり一番、口に合うのは春雨。これだけはどれほど準備してもみるみる無くなります。
もう一つ、意外なことは、らっきょが大好き。鍋料理の具とスープを椀にとりわけて、その中にらっきょを酢ごと掬って入れて食べています。これは9人例外なくみんなお気に入りでした。
★ 「オジィーーチャン、来て」
ソファに座らされました。
「もう直ぐクリスマスでしょう。サンタさんになって・・・」
用意した帽子をアタマに乗せるとグッと押し込み、みんなで大きな拍手。「君たち、仏教徒でしょう。クリスマス関係ないだろう?」と言いましたら、「ここはニッポン。みんなクリスマス、好きです。私たちもニッポンの”習慣に従います”」
えっえっ?? ちょっと違和感を感じましたね。
★ でも・・・お求めにより、クリスマスムードを醸し出すためにエレクトーンでクリスマス聖歌を演奏しました。私は元師範学校生徒。オルガンは弾けます。昨年も演奏したので、帰国組が言い残して言ったのでしょう。
「きよしこの夜」 「もろびとこぞりて」 「あらののはてに」 「いざうたえ、いざいわえ」などをメドレー演奏でご披露。みんな喜んでくれましたが・・・・
これまた変な気分。だれ一人クリスチャンはいません。
★ そして、今度は、ケーキとデザート。長野で大きなりんご園を経営している親戚から「ベトナム娘たちに」と届いた見事なリンゴを1箱。更に東京の義弟から送ってきた冬衣類などをプレゼント。さすがにケーキは残す子が大半で、「持って帰って明日いただきます」 そして・・・感心しました。「オバーチャン、書くモノと紙ください」 リンゴを下さった方にお礼の手紙を書く、と言うのです。
★ 日本語がかなり上手な一人が本文を書き、残り8人が全員、日本語で署名をしています。字と文章を見て感心しました。筆順は正しく、文章も間違いはありません。折り目正しいキチンとした育ちのいい子たちだ、と、最初、会った時から好ましい印象を抱いてきましたが、やはりこの折り目正しさは日本語の勉強にも表れています。思わず吹き出したのが最後の結び。
「私たちは、これから3年間、岡山にいます。また来年も、3年間、リンゴお願いします」 ”また来年も3年間” いいですねぇ!
★ 先日、NHKテレビが日本各地で働いているベトナム研修生の過酷な就労状況を放映していました。「君たちはどうですか? 契約とは違った労働を強制されることはない?」 気になることを尋ねてみました。ないようです。「もし困ったことがあったら必ず私に言いなさい。あなた達の会社の社長さんは友達だからお話ししてあげるからね。しんぱいしないで・・・」
★ どの子も底抜けの明るさ。この子たちはきっと大丈夫、と、安心しました。たっぷり5時間。「もう11時になります。帰らねばなりません」 私たちを気遣っているのです。全員がテキパキと後片づけ。そして一人一人が私の前に立ちました。
「楽しいパーティをありがとうございました。」 私たち老夫婦がいたく感動したのは、この娘たちの立ち居振る舞い。
★ 何という礼儀正しさでしょう。誰も化粧していません。着ている衣服も質素そのもの。でも、語る言葉の物静かさ、誰一人突出しないで”和”を保つ心遣い。久しぶりに昔なつかしい”東洋の美”に触れた思いがしました。
老妻が、ご近所の公文教室の外国人に日本語を教える専門家と相談した結果、対面個別指導にはこれが一番、いいでしょう、と薦められた外国人用教材の文字&絵カードを使ってのお勉強。
ビックリしたのは、この娘達の長足の進歩、もう誰もがカナの読み書きが出来ます。それに漢字の読み取り、次々と正確に「読み」かつ単語の意味もしっかりつかんでいます。
★ 大笑いしたのは、動物の名前。鶏、豚、羊、馬と来て、「牛」を指さすと、一斉に「ギュウ」 ???
「ウシでしょう。なぜ? ギュウはちょっと難しいはず」
と問い返すと、
「ああ、そうでした。ギュードンで覚えたので・・・・」
全員、大爆笑でした。
★ よくできました。では夕食に・・・早速、カンパイ!
今日のメニューは トンカツ、春巻きの揚げ物、そしてメインは鍋。いつもだと具沢山の中華風寄せ鍋「火鍋子・ホウコウツ」を使うのですが、今日は総勢13人。ちょっと小さすぎますので土鍋で代用。大丈夫かな?と、心配しましたが、結構、味は変わらず、「ベトナムの味と同じ」と、みんな大喜びで、何も残さずキレイに平らげてしまいました。
用意した鍋2杯がペロリです。こんな細身の小柄な女の子たちが・・・!? 若いっていいですね。
ベトナム娘達は、麺類と春雨が大好きですが、麺は、小麦粉材ではなく米粉材のもののようです。やはり一番、口に合うのは春雨。これだけはどれほど準備してもみるみる無くなります。
もう一つ、意外なことは、らっきょが大好き。鍋料理の具とスープを椀にとりわけて、その中にらっきょを酢ごと掬って入れて食べています。これは9人例外なくみんなお気に入りでした。
ソファに座らされました。
「もう直ぐクリスマスでしょう。サンタさんになって・・・」
用意した帽子をアタマに乗せるとグッと押し込み、みんなで大きな拍手。「君たち、仏教徒でしょう。クリスマス関係ないだろう?」と言いましたら、「ここはニッポン。みんなクリスマス、好きです。私たちもニッポンの”習慣に従います”」
えっえっ?? ちょっと違和感を感じましたね。
★ でも・・・お求めにより、クリスマスムードを醸し出すためにエレクトーンでクリスマス聖歌を演奏しました。私は元師範学校生徒。オルガンは弾けます。昨年も演奏したので、帰国組が言い残して言ったのでしょう。
「きよしこの夜」 「もろびとこぞりて」 「あらののはてに」 「いざうたえ、いざいわえ」などをメドレー演奏でご披露。みんな喜んでくれましたが・・・・
これまた変な気分。だれ一人クリスチャンはいません。
★ そして、今度は、ケーキとデザート。長野で大きなりんご園を経営している親戚から「ベトナム娘たちに」と届いた見事なリンゴを1箱。更に東京の義弟から送ってきた冬衣類などをプレゼント。さすがにケーキは残す子が大半で、「持って帰って明日いただきます」 そして・・・感心しました。「オバーチャン、書くモノと紙ください」 リンゴを下さった方にお礼の手紙を書く、と言うのです。
★ 日本語がかなり上手な一人が本文を書き、残り8人が全員、日本語で署名をしています。字と文章を見て感心しました。筆順は正しく、文章も間違いはありません。折り目正しいキチンとした育ちのいい子たちだ、と、最初、会った時から好ましい印象を抱いてきましたが、やはりこの折り目正しさは日本語の勉強にも表れています。思わず吹き出したのが最後の結び。
「私たちは、これから3年間、岡山にいます。また来年も、3年間、リンゴお願いします」 ”また来年も3年間” いいですねぇ!
★ 先日、NHKテレビが日本各地で働いているベトナム研修生の過酷な就労状況を放映していました。「君たちはどうですか? 契約とは違った労働を強制されることはない?」 気になることを尋ねてみました。ないようです。「もし困ったことがあったら必ず私に言いなさい。あなた達の会社の社長さんは友達だからお話ししてあげるからね。しんぱいしないで・・・」
★ どの子も底抜けの明るさ。この子たちはきっと大丈夫、と、安心しました。たっぷり5時間。「もう11時になります。帰らねばなりません」 私たちを気遣っているのです。全員がテキパキと後片づけ。そして一人一人が私の前に立ちました。
「楽しいパーティをありがとうございました。」 私たち老夫婦がいたく感動したのは、この娘たちの立ち居振る舞い。
★ 何という礼儀正しさでしょう。誰も化粧していません。着ている衣服も質素そのもの。でも、語る言葉の物静かさ、誰一人突出しないで”和”を保つ心遣い。久しぶりに昔なつかしい”東洋の美”に触れた思いがしました。
by zenmz
| 2006-12-17 00:31
| ベトナムの”孫娘”