2007年 02月 05日
【7078】 マスコミ見聞録(2007/02/05) |
《ニュースを読んで”吉備談語”》
不支持44%、支持は40%・・・・安倍内閣支持率、初の逆転
◎共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査で、▼安倍内閣の支持率は40・3%となり、前回調査(1月12、13両日)から4・7ポイント落ちました。不支持率は5・2ポイント増え44・1%と、昨年9月の政権発足以来初めて支持率を上回っています。▼支持率は一貫して下落を続けており、安倍晋三首相の求心力低下があらためて浮き彫りされた格好です。
◎ 柳沢厚労相は「辞任すべきだ」と答えた人は58・7%。柳沢厚労相や久間防衛相の米国批判など閣僚の問題発言に首相が「適切に対応していない」とした人は74・7%。閣僚の問題が内閣支持率低下に拍車を掛けています。▼今の政治について「信頼している」は僅か4・5%、「ある程度信頼」29・0%。これに対して「信頼しない」23・3%、「あまり信頼していない」42・5%。▼政党支持率では「支持政党なし」の無党派層が39・8%と前回から9・5ポイントも増え、政治、政党不信の高まりが鮮明になりました。
◎ 安倍内閣の支持率を男女別にみると、前回1月の調査に続き男性は不支持率が支持率を上回ったが、▼今回は初めて女性も不支持(41・5%)が、支持(39・0%)より高く、逆転しました。▼このうち20-50歳代の女性はいずれも「支持しない」が多かった。内閣支持率と不支持率の逆転は、女性支持層の「安倍離れ」が後押ししています。 ▼その要因は、柳沢厚相の「産む機械」発言にあることが鮮明に。▼しかし、厚労相の辞任要求は、男性61・4%、女性55・9%。女性の方が低くく、24・5%が「どちらともいえない」と回答しているのが意外な印象を与えます。▼また与党の公明支持層で前回に続き不支持が支持を上回り、53・6%に達した。理由は「首相の人柄が好きになれない」34・9%で最も多く、「指導力がない」27・7%が続いています。
********* 立見席 4日のNHK番組「日曜討論 」*********
◎ 民主党の松本政策調査会長・・・・・政府・与党は当初、柳沢大臣に注意しただけで終わらせようとした。この問題にふたをしようとすることを見逃すことはできず、審議に応じられないという最強硬の手段をとるに至った。柳沢大臣は辞任せよ。
◎ 共産党の小池政策委員長・・・・・今回の発言は女性の尊厳と人格を否定するもの。柳沢大臣留任は、安倍内閣全体が柳沢大臣と同じ認識共有を意味する。少子化対策にも逆行する発言で、大臣を続けるにふさわしくない。
◎ 社民党の阿部政策審議会長・・・・少子化問題の背景や原因、施策など所管事務すべてをないがしろにして女性を『産む機械』などと言われたくない。担当大臣としてふさわしい大臣の下で審議はできない。
◎ 国民新党の亀井久興幹事長・・・・・人間として、なぜこうした発言が出来るのか?不信感を持つ。このような大臣を認める内閣との間での論戦は非常に空しい。柳沢氏は、政治混迷の責任も併せて辞めるしか道はない。
◆ 自民党の中川政務調査会長・・・・たしかに柳沢大臣の発言は女性に失礼で問題外だ。ただ、本人も大臣の職責を全うしたいと判断しており、安倍総理も機会あるごとに謝罪している。野党側は、政局とか、国会対策に利用しようとしている。辞任を求めるなら、不信任決議案を提出すべきなのに、提出していない。重要課題を審議する責任は果たしてもらいたい
● 公明党の斉藤政務調査会長・・・・柳沢大臣は、『女性が産む性であることに対し敬意をもって国会審議にあたり、政策作りに頑張る』と言っており、続けていただいたらどうか。
【注目選挙の結果を受けて】【5日朝の政界表情】
◎ 愛知県知事選挙と北九州市長選挙の結果は、与野党の1勝1敗でしたね。
▼柳沢厚労相は5日朝、選挙結果を受け、自身の進退について辞任する考えのないことを表明。自民党執行部は、この選挙結果で問題は沈静化する、とみて、平成18年度補正予算案を6日に成立、続く19年度予算案の年度内成立に向かう方針。 ▼一方、野党側は、選挙結果を北九州市長選挙で圧勝、愛知県知事選挙では劣勢予想を接戦に持ち込めた、として、「柳沢大臣に対する批判が強いことが証明された」と受け止めており、柳沢大臣が罷免されないかぎり、参議院での補正予算案の審議に応じないことを重ねて表明し、対決姿勢を強めており、柳沢大臣に対する不信任決議案提出の検討にはいりました。▼選挙結果については、与党自民党や公明党内にも「柳沢氏の発言が両選挙で野党系候補を利した」として責任を問う声がくすぶっており、辞任論が再燃する可能性も残しており、安倍首相の国会運営も”綱渡り”の不安感を強めており、党内では、4月の統一地方選を念頭に早期の内閣改造論が勢いを増しつつあるようです。
◎ 自民幹事長 選挙結果は厳しいと深刻に受け止め
5日開かれた政府と自民党の協議で、中川幹事長は、愛知県知事選挙と北九州市長選挙の結果は与党に厳しいものとなったという認識を示したうえで、詳しく分析して夏の参議院選挙などへの取り組みに生かしたいという考えを示しました。▼この中で、中川幹事長は、「与党にたいへん厳しい結果だ。自民党の支持層がほかに流れてしまったという事実を、しんしに受け止めなければならない。今回の選挙結果を、衆議院の小選挙区ごとに詳しく分析して、対策を考えなければならない」と述べ、選挙結果を夏の参議院選挙などへの取り組みに生かしたいという考えを示しました。▼また、片山参議院幹事長は、今回の選挙で、柳沢厚生労働大臣が女性を「産む機械」などと発言したことが響いたという指摘があることを踏まえ、塩崎官房長官に対し「最近、閣僚の発言が乱れている。安倍総理大臣の指導力にもかかわるので、発言には注意してほしい」と改めて自嘲を求めました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【時事日誌:今日のエントリー】(9件)
妊娠などで退職迫る企業増加 妊娠や出産を理由に女性社員に退職を迫るなどして、労働局から指導を受けた企業が、昨年度100社を超え、5年前の2倍以上に上っている。▼厚労省によると、女性だという理由で不当な扱いを受けたという社員からの申し出があった企業の実態を調べた結果、労働局が指導をした企業は昨年度131社。▼このうち妊娠や出産を理由に女性社員に退職を迫ったり自宅待機を命じたりした企業は、全体の90%の119社に達し5年前の2.2倍に急増。▼中には妊娠した女性の社員に突然希望しない部署への異動を命じて、退職するように暗に迫る悪質な会社もあった。▼妊娠や出産を理由にした解雇は男女雇用機会均等法で禁じられているうえ、ことし4月からは自宅待機や正社員からパートへの変更を強要することも禁止される。▼厚労省は指導を強化する方針、とか。
英国からの鶏輸入停止 農水省は4日、英国で鳥インフルエンザが発生したため、同国からの鶏など家禽類の輸入を3日付で停止。▼英国から日本へは、主に生きた鶏が輸入されており、2006年の実績は輸入量全体の25%に当たる約16万羽。国内でのウイルス感染を防ぐのが目的。▼国内農家は、輸入した鶏の孫の代を食肉や採卵用として出荷しているが鶏卵や鶏肉を食べても人が鳥インフルエンザに感染する恐れはないとしている。
額賀氏 訪中で安全保障議論 自民党の額賀前防衛庁長官は、今月11日から中国を訪問し、曹剛川国防相ら政府要人と会談して、日本と中国の安全保障分野での交流を促進する意見交換を行う。▼一連の会談では、東アジア地域の平和と安定を深めるために、近年増大を続けている中国の軍事力について、より透明性を高めるよう求める ▼海上自衛隊と人民解放軍の艦艇が相互に訪問するなど、日本と中国の安全保障分野での交流を促進の意見交換。▼今月8日から再開される北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の行方なども踏まえて、核の廃棄や拉致問題の解決に向けて、日本の主張をあらためて説明し、中国側によりいっそうの協力を求めるなど。
デジタルカメラ出荷 過去最高 「カメラ映像機器工業会」の発表によれば、去年1年間のデジタルカメラの国内の出荷台数は942万台余で、これは前年比11%増の過去最高。▼国内のデジタルカメラ市場は、おととしは初めて前の年の実績を下回りブームを過ぎたか、と思われたが、再び増加基調に転じた。▼その原因は、1000万画素の大台を超える高い解像度を売り物にした機種や、人の顔を自動的に認識するなどの新しい機能を持つ機種が、相次いで投入されたことが、こうした技術革新により業界団体では、今年も去年とほぼ同じ水準の出荷が期待できるとみている。
小惑星探査機 3年遅れ帰還へ 姿勢制御装置のトラブルなどで地球への帰還が危ぶまれている小惑星探査機「はやぶさ」は、当初の計画より3年遅れの2010年の帰還を目指して、早ければ今月中にもエンジンに点火し、小惑星の軌道を離れ、地球を目指す。▼「はやぶさ」は、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」から岩石を採取して地球に持ち帰る探査機で、4年前に打ち上げられたが、姿勢制御装置の一部が壊れ、地球への帰還が危ぶまれている。▼宇宙航空研究開発機構は、倍の期間をかけて、3年遅れの2010年の帰還を目指して、準備を進めてきた結果、「はやぶさ」を「イトカワ」の軌道から離脱させ、地球に向けて出発させることに決定。▼ただ、機体が受けたダメージは大きく、地球への帰還は予断を許さない状況だという。
イラクで自爆テロ 死傷者430人超す イラクの首都・バグダッドの買い物客でにぎわう市場で3日、トラックを使った自爆テロがあり、市民130人が死亡し、けが人も300人を超える惨事が発生。▼現場はイスラム教シーア派の住民が多く住む地区で、当時、市場は大勢の買い物客でにぎわっていた最中の出来事。イラク戦争が始まって以来、バグダッドでのテロとしては去年11月、シーア派の住民が多い北東部のサドルシティーで200人余りの死者が出た連続爆弾テロに次ぐ大惨事となった。▼マリキ首相は、テロを強く非難する声明を発表し、シーア派の住民を無差別に狙ったスンニ派の武装勢力による犯行だとする見方を示し追加派遣されたアメリカ軍部隊の支援を得て、武装勢力に対する新たな封じ込め作戦に乗り出す方針を表明。
北朝鮮重油50万トン以上要求 北朝鮮が核放棄に向けた「初期段階の措置」を受け入れる見返りとして年間50万トン以上の重油供給や米国によるテロ支援国家指定解除などを求めていることが明らかになった。 北朝鮮を訪問していた元米国務省当局者ジョエル・ウィット氏が 北朝鮮の金桂冠外務次官ら北朝鮮側高官と会談した内容として公表。▼ウィット氏によると、北朝鮮側は一連の会談で、初期段階の措置として米国が求めている寧辺の実験用黒鉛減速炉の稼働停止や国際原子力機関(IAEA)査察官受け入れの意思を表明したが、その見返りとして重油供給などエネルギー支援を求めたという。
日本EEZ内で中国船が調査 4日午前9時半ごろ、沖縄県・尖閣諸島の西北西約30キロの東シナ海で、中国の海洋調査船「東方紅2号」が科学的調査とみられる活動を断続的に行った。▼日本の排他的経済水域(EEZ)内で、事前通報制度による通報もなかったことから、第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船「くだか」が無線などで調査中止と退去を求めたが、東方紅2号は応答せず、4日夜もEEZ内にとどまっている。▼外務省は同日夕、中国政府に抗議し、調査活動の中止を求めた。中国側から「至急事実関係を確認する」という返事があった。
漏えい問題聴取で元校長自殺 4日午前11時前、福岡市西区金武の山の中で、男性が首をつった状態で死亡しているのが見つかり警察で調べたところ、福岡市早良区の元小学校校長(65) 警察は現場の状況から自殺したとみている。▼元校長は、去年8月に行われた福岡市の小中学校の教員採用試験の内容が事前に漏れていた問題にかかわった疑いがあるとして、去年12月、福岡市教育委員会から事情を聴かれていた。その後行方がわからなり、家族などが捜していた。この事件では、当時、教員採用試験の問題の作成にあたった福岡市教育委員会の元理事が、元校長に試験問題の原案の内容を漏らしたとして、懲戒免職の処分を受けている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【ご案内】
「マスコミ見聞録」は、ほぼ毎日、午前中に本欄にアップロード、その後、随時、新しい記事を追加・保存しております。▼本年1月1日以降の過去記事は別ブログの【マスコミ見聞録/2007】に全文を保存しております。その後、参考資料などをリンクしております。過去記事はカレンダーの日付をクリックしていただけば、当日の記事一覧が表示されます。◎【ニュース用語解説】はこちらが便利です。
不支持44%、支持は40%・・・・安倍内閣支持率、初の逆転
◎共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査で、▼安倍内閣の支持率は40・3%となり、前回調査(1月12、13両日)から4・7ポイント落ちました。不支持率は5・2ポイント増え44・1%と、昨年9月の政権発足以来初めて支持率を上回っています。▼支持率は一貫して下落を続けており、安倍晋三首相の求心力低下があらためて浮き彫りされた格好です。
◎ 柳沢厚労相は「辞任すべきだ」と答えた人は58・7%。柳沢厚労相や久間防衛相の米国批判など閣僚の問題発言に首相が「適切に対応していない」とした人は74・7%。閣僚の問題が内閣支持率低下に拍車を掛けています。▼今の政治について「信頼している」は僅か4・5%、「ある程度信頼」29・0%。これに対して「信頼しない」23・3%、「あまり信頼していない」42・5%。▼政党支持率では「支持政党なし」の無党派層が39・8%と前回から9・5ポイントも増え、政治、政党不信の高まりが鮮明になりました。
◎ 安倍内閣の支持率を男女別にみると、前回1月の調査に続き男性は不支持率が支持率を上回ったが、▼今回は初めて女性も不支持(41・5%)が、支持(39・0%)より高く、逆転しました。▼このうち20-50歳代の女性はいずれも「支持しない」が多かった。内閣支持率と不支持率の逆転は、女性支持層の「安倍離れ」が後押ししています。 ▼その要因は、柳沢厚相の「産む機械」発言にあることが鮮明に。▼しかし、厚労相の辞任要求は、男性61・4%、女性55・9%。女性の方が低くく、24・5%が「どちらともいえない」と回答しているのが意外な印象を与えます。▼また与党の公明支持層で前回に続き不支持が支持を上回り、53・6%に達した。理由は「首相の人柄が好きになれない」34・9%で最も多く、「指導力がない」27・7%が続いています。
********* 立見席 4日のNHK番組「日曜討論 」*********
◎ 民主党の松本政策調査会長・・・・・政府・与党は当初、柳沢大臣に注意しただけで終わらせようとした。この問題にふたをしようとすることを見逃すことはできず、審議に応じられないという最強硬の手段をとるに至った。柳沢大臣は辞任せよ。
◎ 共産党の小池政策委員長・・・・・今回の発言は女性の尊厳と人格を否定するもの。柳沢大臣留任は、安倍内閣全体が柳沢大臣と同じ認識共有を意味する。少子化対策にも逆行する発言で、大臣を続けるにふさわしくない。
◎ 社民党の阿部政策審議会長・・・・少子化問題の背景や原因、施策など所管事務すべてをないがしろにして女性を『産む機械』などと言われたくない。担当大臣としてふさわしい大臣の下で審議はできない。
◎ 国民新党の亀井久興幹事長・・・・・人間として、なぜこうした発言が出来るのか?不信感を持つ。このような大臣を認める内閣との間での論戦は非常に空しい。柳沢氏は、政治混迷の責任も併せて辞めるしか道はない。
◆ 自民党の中川政務調査会長・・・・たしかに柳沢大臣の発言は女性に失礼で問題外だ。ただ、本人も大臣の職責を全うしたいと判断しており、安倍総理も機会あるごとに謝罪している。野党側は、政局とか、国会対策に利用しようとしている。辞任を求めるなら、不信任決議案を提出すべきなのに、提出していない。重要課題を審議する責任は果たしてもらいたい
● 公明党の斉藤政務調査会長・・・・柳沢大臣は、『女性が産む性であることに対し敬意をもって国会審議にあたり、政策作りに頑張る』と言っており、続けていただいたらどうか。
【注目選挙の結果を受けて】【5日朝の政界表情】
◎ 愛知県知事選挙と北九州市長選挙の結果は、与野党の1勝1敗でしたね。
▼柳沢厚労相は5日朝、選挙結果を受け、自身の進退について辞任する考えのないことを表明。自民党執行部は、この選挙結果で問題は沈静化する、とみて、平成18年度補正予算案を6日に成立、続く19年度予算案の年度内成立に向かう方針。 ▼一方、野党側は、選挙結果を北九州市長選挙で圧勝、愛知県知事選挙では劣勢予想を接戦に持ち込めた、として、「柳沢大臣に対する批判が強いことが証明された」と受け止めており、柳沢大臣が罷免されないかぎり、参議院での補正予算案の審議に応じないことを重ねて表明し、対決姿勢を強めており、柳沢大臣に対する不信任決議案提出の検討にはいりました。▼選挙結果については、与党自民党や公明党内にも「柳沢氏の発言が両選挙で野党系候補を利した」として責任を問う声がくすぶっており、辞任論が再燃する可能性も残しており、安倍首相の国会運営も”綱渡り”の不安感を強めており、党内では、4月の統一地方選を念頭に早期の内閣改造論が勢いを増しつつあるようです。
◎ 自民幹事長 選挙結果は厳しいと深刻に受け止め
5日開かれた政府と自民党の協議で、中川幹事長は、愛知県知事選挙と北九州市長選挙の結果は与党に厳しいものとなったという認識を示したうえで、詳しく分析して夏の参議院選挙などへの取り組みに生かしたいという考えを示しました。▼この中で、中川幹事長は、「与党にたいへん厳しい結果だ。自民党の支持層がほかに流れてしまったという事実を、しんしに受け止めなければならない。今回の選挙結果を、衆議院の小選挙区ごとに詳しく分析して、対策を考えなければならない」と述べ、選挙結果を夏の参議院選挙などへの取り組みに生かしたいという考えを示しました。▼また、片山参議院幹事長は、今回の選挙で、柳沢厚生労働大臣が女性を「産む機械」などと発言したことが響いたという指摘があることを踏まえ、塩崎官房長官に対し「最近、閣僚の発言が乱れている。安倍総理大臣の指導力にもかかわるので、発言には注意してほしい」と改めて自嘲を求めました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【時事日誌:今日のエントリー】(9件)
妊娠などで退職迫る企業増加 妊娠や出産を理由に女性社員に退職を迫るなどして、労働局から指導を受けた企業が、昨年度100社を超え、5年前の2倍以上に上っている。▼厚労省によると、女性だという理由で不当な扱いを受けたという社員からの申し出があった企業の実態を調べた結果、労働局が指導をした企業は昨年度131社。▼このうち妊娠や出産を理由に女性社員に退職を迫ったり自宅待機を命じたりした企業は、全体の90%の119社に達し5年前の2.2倍に急増。▼中には妊娠した女性の社員に突然希望しない部署への異動を命じて、退職するように暗に迫る悪質な会社もあった。▼妊娠や出産を理由にした解雇は男女雇用機会均等法で禁じられているうえ、ことし4月からは自宅待機や正社員からパートへの変更を強要することも禁止される。▼厚労省は指導を強化する方針、とか。
英国からの鶏輸入停止 農水省は4日、英国で鳥インフルエンザが発生したため、同国からの鶏など家禽類の輸入を3日付で停止。▼英国から日本へは、主に生きた鶏が輸入されており、2006年の実績は輸入量全体の25%に当たる約16万羽。国内でのウイルス感染を防ぐのが目的。▼国内農家は、輸入した鶏の孫の代を食肉や採卵用として出荷しているが鶏卵や鶏肉を食べても人が鳥インフルエンザに感染する恐れはないとしている。
額賀氏 訪中で安全保障議論 自民党の額賀前防衛庁長官は、今月11日から中国を訪問し、曹剛川国防相ら政府要人と会談して、日本と中国の安全保障分野での交流を促進する意見交換を行う。▼一連の会談では、東アジア地域の平和と安定を深めるために、近年増大を続けている中国の軍事力について、より透明性を高めるよう求める ▼海上自衛隊と人民解放軍の艦艇が相互に訪問するなど、日本と中国の安全保障分野での交流を促進の意見交換。▼今月8日から再開される北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の行方なども踏まえて、核の廃棄や拉致問題の解決に向けて、日本の主張をあらためて説明し、中国側によりいっそうの協力を求めるなど。
デジタルカメラ出荷 過去最高 「カメラ映像機器工業会」の発表によれば、去年1年間のデジタルカメラの国内の出荷台数は942万台余で、これは前年比11%増の過去最高。▼国内のデジタルカメラ市場は、おととしは初めて前の年の実績を下回りブームを過ぎたか、と思われたが、再び増加基調に転じた。▼その原因は、1000万画素の大台を超える高い解像度を売り物にした機種や、人の顔を自動的に認識するなどの新しい機能を持つ機種が、相次いで投入されたことが、こうした技術革新により業界団体では、今年も去年とほぼ同じ水準の出荷が期待できるとみている。
小惑星探査機 3年遅れ帰還へ 姿勢制御装置のトラブルなどで地球への帰還が危ぶまれている小惑星探査機「はやぶさ」は、当初の計画より3年遅れの2010年の帰還を目指して、早ければ今月中にもエンジンに点火し、小惑星の軌道を離れ、地球を目指す。▼「はやぶさ」は、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」から岩石を採取して地球に持ち帰る探査機で、4年前に打ち上げられたが、姿勢制御装置の一部が壊れ、地球への帰還が危ぶまれている。▼宇宙航空研究開発機構は、倍の期間をかけて、3年遅れの2010年の帰還を目指して、準備を進めてきた結果、「はやぶさ」を「イトカワ」の軌道から離脱させ、地球に向けて出発させることに決定。▼ただ、機体が受けたダメージは大きく、地球への帰還は予断を許さない状況だという。
イラクで自爆テロ 死傷者430人超す イラクの首都・バグダッドの買い物客でにぎわう市場で3日、トラックを使った自爆テロがあり、市民130人が死亡し、けが人も300人を超える惨事が発生。▼現場はイスラム教シーア派の住民が多く住む地区で、当時、市場は大勢の買い物客でにぎわっていた最中の出来事。イラク戦争が始まって以来、バグダッドでのテロとしては去年11月、シーア派の住民が多い北東部のサドルシティーで200人余りの死者が出た連続爆弾テロに次ぐ大惨事となった。▼マリキ首相は、テロを強く非難する声明を発表し、シーア派の住民を無差別に狙ったスンニ派の武装勢力による犯行だとする見方を示し追加派遣されたアメリカ軍部隊の支援を得て、武装勢力に対する新たな封じ込め作戦に乗り出す方針を表明。
北朝鮮重油50万トン以上要求 北朝鮮が核放棄に向けた「初期段階の措置」を受け入れる見返りとして年間50万トン以上の重油供給や米国によるテロ支援国家指定解除などを求めていることが明らかになった。 北朝鮮を訪問していた元米国務省当局者ジョエル・ウィット氏が 北朝鮮の金桂冠外務次官ら北朝鮮側高官と会談した内容として公表。▼ウィット氏によると、北朝鮮側は一連の会談で、初期段階の措置として米国が求めている寧辺の実験用黒鉛減速炉の稼働停止や国際原子力機関(IAEA)査察官受け入れの意思を表明したが、その見返りとして重油供給などエネルギー支援を求めたという。
日本EEZ内で中国船が調査 4日午前9時半ごろ、沖縄県・尖閣諸島の西北西約30キロの東シナ海で、中国の海洋調査船「東方紅2号」が科学的調査とみられる活動を断続的に行った。▼日本の排他的経済水域(EEZ)内で、事前通報制度による通報もなかったことから、第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船「くだか」が無線などで調査中止と退去を求めたが、東方紅2号は応答せず、4日夜もEEZ内にとどまっている。▼外務省は同日夕、中国政府に抗議し、調査活動の中止を求めた。中国側から「至急事実関係を確認する」という返事があった。
漏えい問題聴取で元校長自殺 4日午前11時前、福岡市西区金武の山の中で、男性が首をつった状態で死亡しているのが見つかり警察で調べたところ、福岡市早良区の元小学校校長(65) 警察は現場の状況から自殺したとみている。▼元校長は、去年8月に行われた福岡市の小中学校の教員採用試験の内容が事前に漏れていた問題にかかわった疑いがあるとして、去年12月、福岡市教育委員会から事情を聴かれていた。その後行方がわからなり、家族などが捜していた。この事件では、当時、教員採用試験の問題の作成にあたった福岡市教育委員会の元理事が、元校長に試験問題の原案の内容を漏らしたとして、懲戒免職の処分を受けている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【ご案内】
「マスコミ見聞録」は、ほぼ毎日、午前中に本欄にアップロード、その後、随時、新しい記事を追加・保存しております。▼本年1月1日以降の過去記事は別ブログの【マスコミ見聞録/2007】に全文を保存しております。その後、参考資料などをリンクしております。過去記事はカレンダーの日付をクリックしていただけば、当日の記事一覧が表示されます。◎【ニュース用語解説】はこちらが便利です。
by zenmz
| 2007-02-05 00:00