2007年 03月 17日
【7166】 【マスコミ見聞禄】 (2007/03/17) |
《ニュースを読んで”吉備談語”》
海外の日本食店推奨制度
★ 「農林水産省の有識者会議は、海外の日本食店推奨制度を新たに設けて・・・・・」 エッ!? 思わず、叫んでしましました。先ほどのNHKテレビニュース。海外にある日本食レストランに日本政府お墨付きの認証を与える制度を始める、というのです。
★ このニュース、驚いたのには二つの理由があります。
一つは、そんなことして、また国際紛争の火種になるのではないか? との懸念。これは、見方によっては、強い経済力を背景に文化侵略と受け取られる危険性は大いにあります。
もう一つは、私の知識では、昨年暮れの予算編成期に、この話が持ち上がった折、与党・自民党内部からかなり強い反対があり、お流れになった、と、思っていました。だから意外な感じを受けました。
★ ともかく、”決まった”という放送の中身は・・・・
★ 更に
★ どうやら”有識者”会議が農林水産相に提言したのは本当のようです。だけど・・・ちょっと納得できない。昨年末の予算編成でカットされたはずなのに・・・・・そこで調べて見ました。ありました。当時の新聞記事。年末20日前後の19年度予算復活折衝の様子を各紙が取り上げていますが、その中で特に”呆れ顔”丸出しで解説しているのがこの予算。例えば、「さんけい新聞」によれば・・・
などと報じています。そして、ニューヨーク特派員の長戸雅子記者の現地レポート《「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発 》を掲載しています。私が心配したのも図星。猛反発はもうとっくに始まっていました。
★ 年末の予算復活当時は、かなり話題になっており、その発想は、松岡大臣が外遊して、【日本料理とはかけ離れた「日本料理」を出す店が多いのを憂えた】のがキッカケだったとか。「正しい和食を広めよう。”正しい食材”提供で国産農産物の輸出振興にもなる」と、役人たちにハッパをかけて実現に向けて突進したのだそうです。
★ まったく愚の骨頂。こんなこと、まともに議論する「”有識者”会議」の面々とはどんな人たちなのでしょうね。これほど露骨な「経済大国の文化侵略」 恥ずかしくないのでしょうか。”有識者”が額を寄せ合って、こんなことを真顔で検討する。全く自民党の議員ですら多くが2億7600万円の予算に「国費を使うようなことか」と疑問を呈したのは当然ですね。これを認めた安倍首相。この人たちの感覚、やっぱりオカシイですね。
海外の日本食店推奨制度
★ 「農林水産省の有識者会議は、海外の日本食店推奨制度を新たに設けて・・・・・」 エッ!? 思わず、叫んでしましました。先ほどのNHKテレビニュース。海外にある日本食レストランに日本政府お墨付きの認証を与える制度を始める、というのです。
★ このニュース、驚いたのには二つの理由があります。
一つは、そんなことして、また国際紛争の火種になるのではないか? との懸念。これは、見方によっては、強い経済力を背景に文化侵略と受け取られる危険性は大いにあります。
もう一つは、私の知識では、昨年暮れの予算編成期に、この話が持ち上がった折、与党・自民党内部からかなり強い反対があり、お流れになった、と、思っていました。だから意外な感じを受けました。
★ ともかく、”決まった”という放送の中身は・・・・
「海外には2万店以上の日本食レストランがあるということですが、農林水産省は、本来の日本食とはかけ離れた食事を出す店が増えているとして、日本食レストランに対する認証のあり方を検討してきました。有識者会議が16日にまとめた提言では、新たに民間の機関を設けて日本食レストランの推奨制度の運営にあたり、レストランからの申請に基づいて審査を行い、基準を満たした店を推奨することにしています」
★ 更に
「審査基準には当初、日本産の食材の使用を盛り込むべきだとする意見がありましたが、海外では調達が難しい地域もあるとして見送られ、調理技術や衛生管理などの知識、店の雰囲気などから総合的に判断するとしています。農林水産省では、この提言を基に、制度を運営する民間の機関を設けたうえで、来年度中に認証を始めたいとしています」
★ どうやら”有識者”会議が農林水産相に提言したのは本当のようです。だけど・・・ちょっと納得できない。昨年末の予算編成でカットされたはずなのに・・・・・そこで調べて見ました。ありました。当時の新聞記事。年末20日前後の19年度予算復活折衝の様子を各紙が取り上げていますが、その中で特に”呆れ顔”丸出しで解説しているのがこの予算。例えば、「さんけい新聞」によれば・・・
○ 予算案では削られた事業名は、「海外日本食レストラン認証事業」だったが、復活折衝で「海外日本食優良店調査・支援事業」に変えて、さまざまな異論が出た「認証」を引っ込めて、財務省と復活折衝を行い、2億7600万円の全額を認めさせた。
○ 海外で日本食を口にした松岡利勝農水相が強引に粘った。国内外から賛否両論のメールが殺到。海外メディアも、「日本がスシ・ポリス派遣」(ボイス・オブ・アメリカ)などと疑問を投げ掛けていた。松岡農水相は予算復活に、「思いをかなえていただいてありがたい」と意気込むが、2億7600万円の予算に「国費を使うようなことか」(自民党議員)などの声が根強い。
などと報じています。そして、ニューヨーク特派員の長戸雅子記者の現地レポート《「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発 》を掲載しています。私が心配したのも図星。猛反発はもうとっくに始まっていました。
★ 年末の予算復活当時は、かなり話題になっており、その発想は、松岡大臣が外遊して、【日本料理とはかけ離れた「日本料理」を出す店が多いのを憂えた】のがキッカケだったとか。「正しい和食を広めよう。”正しい食材”提供で国産農産物の輸出振興にもなる」と、役人たちにハッパをかけて実現に向けて突進したのだそうです。
★ まったく愚の骨頂。こんなこと、まともに議論する「”有識者”会議」の面々とはどんな人たちなのでしょうね。これほど露骨な「経済大国の文化侵略」 恥ずかしくないのでしょうか。”有識者”が額を寄せ合って、こんなことを真顔で検討する。全く自民党の議員ですら多くが2億7600万円の予算に「国費を使うようなことか」と疑問を呈したのは当然ですね。これを認めた安倍首相。この人たちの感覚、やっぱりオカシイですね。
by zenmz
| 2007-03-17 20:48