2007年 06月 03日
【7223】 「福祉の村」ふるさと祭り25周年 |
★ 今日は、私が住む吉備高原都市の「福祉の村」で、『”吉備の里”ふるさとまつり』が催されました。毎年6月の第一日曜日に開かれ、今年は第25回という記念すべき節目を迎えました。”吉備の里”というのは、心身障害者の授産所や 就労センター、 通勤寮、それに身体障害者の福祉ホームや知的障害者のグループ生活援助など広範、多彩な福祉事業を行っている総合福祉施設です。
★ その規模はとてつもなく大きいです。上にリンクしたホームページを開かれると、真ん中に写真が表れますが、これは全景の半分。主要施設だけを映し出しています。しかし、上部に見える森の奥には広大な森林・農園が広がっていて、実際の大きさは写真の倍以上あります。
★ しかも、通勤寮や少人数グループホームは一般住居区域「北部住区」の中にあります。文字通り、24時間、地域の中で共に生きています。
★ 午前10時、地元・吉備高原小学校児童による鼓笛隊演奏でオープン。19年前、私たち夫婦がここにやって来た時、住民は12軒でした。子どもの数は10人足らず。その後、移住者が増えつづけ、今や”故郷祭り”をもり立てる主役となってイベントの盛り上げに貢献しています。吉備高原都市、夢と希望の担い手登場、の感慨を覚えます。
★ バザーや模擬店が広い構内いっぱい開店していました。ここで販売されているのは、いろんな障害のあるひとが、不自由を乗り越えて作り出した草花や盆栽、更に木工、陶芸、手芸など、丹精こめた作品です。その実際を体験できるコーナーはいつも人々の関心を集めます。
★ 障害者達の活動を是非、追体験して見て下さいと、織物コーナーがありました。全国の障害者の間で爆発的な人気のある「さおり織り」です。索引もいっぱい披露されていました。
★一番、人目を惹くのは、障害者が育てた花の販売コーナーと能力開発センター利用者による絵画、陶芸、切り絵などのアート展。
アート展の真ん中には即席教室も開かれていて、誰でも切り絵の初歩を教えてもらえるので中高年層の地元の人々が入れ替わり、立ち替わり、終日、大にぎわいの盛況でした。
★ 構内だけでは所狭し、と、運動場にも、竹パン作りやヤマメのつかみどり、それに餅つき大会など・・が繰り出しました。、都市内の住民は勿論、車いすの人々やお年寄りも多数、寄り集ってにぎわいました。ボランティアの学生達による古武道など各種イベントもあって終日、にぎわいました。
★ 中央のイベント会場では、やはり”隣組”の「吉備高原学園高校」生徒による古武道が人気を集めていました。全寮制の高校で、毎年、全員がボランティア参加し、この祭りを支えています。中でも古武道部の出演は、この祭りで「無くてならぬ呼び物」になっています。【動画で見る】
★ 「吉備高原都市」は、最初から「障害者、高齢者と共に生きる町」を建設理念として謳っています。
30年前に構想されたその理念が、単なるお題目でないことは、今、ここに集っている人々はきっと感銘深く実感していると思います。それは、この町を彩るサクラやコブシ、つつじなどの街路樹と同じく、本当に自然に根付いて、そこにあります。
★ 「障害者と共に生きる」・・・・
それが、如何に真実であるか? 一つの証明は、次の事実でしょう。
私の属する「北部住区自治会」は、会員の半数以上が障害者であることが自慢です。この自治会が出来て、すでに十数年になるのですが、発足以来、ずっと、なにをするにも「障害者とともに」歩んできました。
★ 大切なことは、この町の先住者は障害者であった、ことです。一般住民は、障害者の皆さんが開拓した後、10年経ってボツボツとここに住みつき、共に今の町の姿を整えてきたのです。
「吉備の里ふるさと祭り」”25周年”
半世紀を経た、この祭りが真に意味するところは、その事実だ、と、しみじみ感じました。
【備考】
「福祉の村」の全体像についてはこちらをご参照ください。
なお、この町の障害者の芸術活動については
【世に問う障害者の書芸】もご覧ください。
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【ご案内】
初めてご来訪の方は、【探訪:吉備高原都市】をご覧ください。
全編(10回)が順次、リンクしてあります。
★ その規模はとてつもなく大きいです。上にリンクしたホームページを開かれると、真ん中に写真が表れますが、これは全景の半分。主要施設だけを映し出しています。しかし、上部に見える森の奥には広大な森林・農園が広がっていて、実際の大きさは写真の倍以上あります。
★ しかも、通勤寮や少人数グループホームは一般住居区域「北部住区」の中にあります。文字通り、24時間、地域の中で共に生きています。
アート展の真ん中には即席教室も開かれていて、誰でも切り絵の初歩を教えてもらえるので中高年層の地元の人々が入れ替わり、立ち替わり、終日、大にぎわいの盛況でした。
★ 中央のイベント会場では、やはり”隣組”の「吉備高原学園高校」生徒による古武道が人気を集めていました。全寮制の高校で、毎年、全員がボランティア参加し、この祭りを支えています。中でも古武道部の出演は、この祭りで「無くてならぬ呼び物」になっています。【動画で見る】
30年前に構想されたその理念が、単なるお題目でないことは、今、ここに集っている人々はきっと感銘深く実感していると思います。それは、この町を彩るサクラやコブシ、つつじなどの街路樹と同じく、本当に自然に根付いて、そこにあります。
★ 「障害者と共に生きる」・・・・
それが、如何に真実であるか? 一つの証明は、次の事実でしょう。
私の属する「北部住区自治会」は、会員の半数以上が障害者であることが自慢です。この自治会が出来て、すでに十数年になるのですが、発足以来、ずっと、なにをするにも「障害者とともに」歩んできました。
★ 大切なことは、この町の先住者は障害者であった、ことです。一般住民は、障害者の皆さんが開拓した後、10年経ってボツボツとここに住みつき、共に今の町の姿を整えてきたのです。
「吉備の里ふるさと祭り」”25周年”
半世紀を経た、この祭りが真に意味するところは、その事実だ、と、しみじみ感じました。
【備考】
「福祉の村」の全体像についてはこちらをご参照ください。
なお、この町の障害者の芸術活動については
【世に問う障害者の書芸】もご覧ください。
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【ご案内】
初めてご来訪の方は、【探訪:吉備高原都市】をご覧ください。
全編(10回)が順次、リンクしてあります。
by zenmz
| 2007-06-03 13:32
| 吉備高原ライフ