2007年 06月 08日
【7232】 《食べた餅より心持ち》 |
★ 私は、自分が住む【吉備高原都市】を語る時、いつも、「障害者と共に生きる町・町内会のメンバーの半数は障害者です」と自慢します。そして、この町を今日の姿に築き上げるのに縁の下の支えをしてくださった”若者の会”「ユメコー」の功績に言及します。全員がお互い見知らぬ同志が付き合いを深める・・・人工都市で住民の心を一つにするため、「ユメコー」が起こしたイベントは、夏の「流しソーメン大会」と年末の「餅つき」でした。
★ 「ユメコー」とは、「夢高原会」の愛称。この町に移住してきた比較的若い人々は、二つの会を始めました。先ず発足したのがお父さんの”飲み会” 寄り集い飲む程に、「ただ飲むだけでは家族にすまない・・・」と、それぞれの特技を活かして地域奉仕を開始しました。負けじと続いたのが「夢乙女会」 奥さん達です。我が老妻も”夢乙女”、まあ、万年少女よ、と、張り切っていました。やがて「自治会」が誕生。表向きの顔は自治会が代表し、地域の実際は「ユメコー」「ユメオトメ」が支える。人々の心は、こうして繋がっていったのです。この町の諸行事の源流を辿ると、すべて「ユメコー」と「ユメオトメ」に行き着きます。
★ ここは、その人工都市の中でも「福祉の村」と呼ばれる地域です。身体と、知的な障害のある人々のため、多種・多様の施設や福祉工場、リハビリセンターが設置され、そこに多くの障害者が定住しています。この人々と地域社会が溶け込むのに地元、”上野の「やろう会」の支えも忘れられません。毎年、6月第一日曜に行われてきた「吉備の里ふるさと祭り」は、障害者と地域社会が溶け込んでごく普通に生きるノーマライゼーションを象徴するイベントですが、ことしで25回目を迎えました。このお祭りを支えるのにずっと続いた「やろう会餅つき」 今年も大人気でした。
★ コミュニティとはなにか? 「隣は何をする人ぞ?」 群衆が渦巻きながらその中での孤独生活・・・ 病める現代社会の病原は「交際の断絶」に始まっているのかもしれません。都会に生きると、荒ぶる精神・・・・共に大都会で生まれ、育った私たち夫婦も、還暦を前に、慣れ親しんだ大阪での生活にピリオドを打ち、19年前にこの岡山のど真ん中の”過疎の村”にやってきました。広大な造成地に見えるのはたった2軒の家。我が家が3軒目でした。
★ そして、見知らぬ者同士が始めた、新しい交際。徐々に結びあって息づき始めた小さな、小さな”地域社会”。やがてそれが「自治会」に発展し、小学校も建設されて、全学年で学級が出来、年々、子供の数も増えて来ました。新しく生まれ来た最初の子も今や大学生。人々と、その子供達を結びつけ、育んで来た象徴的イベントは、年末の餅つきと夏の流しソーメンでした。
★ それこそ、人々の健康の基。辻啓介博士は、そこに食生活の重要さを説いておられます。
《食べた餅より心持ち》
★ 本当にそうだ! 心底からわき上がるような共感を覚えます。
「餅つき」が続くかぎり、土地っ子は、心豊かに育つでしょう。向こう三軒両隣、「おいしいよ」とオカズを分け合い、おごったり、おごられたり・・・難しい理屈をこね回す必要はありません。コミュニティとは、そのような交際の「基本の基本」で息づいているものなのですね。
★ 「ユメコー」とは、「夢高原会」の愛称。この町に移住してきた比較的若い人々は、二つの会を始めました。先ず発足したのがお父さんの”飲み会” 寄り集い飲む程に、「ただ飲むだけでは家族にすまない・・・」と、それぞれの特技を活かして地域奉仕を開始しました。負けじと続いたのが「夢乙女会」 奥さん達です。我が老妻も”夢乙女”、まあ、万年少女よ、と、張り切っていました。やがて「自治会」が誕生。表向きの顔は自治会が代表し、地域の実際は「ユメコー」「ユメオトメ」が支える。人々の心は、こうして繋がっていったのです。この町の諸行事の源流を辿ると、すべて「ユメコー」と「ユメオトメ」に行き着きます。
★ コミュニティとはなにか? 「隣は何をする人ぞ?」 群衆が渦巻きながらその中での孤独生活・・・ 病める現代社会の病原は「交際の断絶」に始まっているのかもしれません。都会に生きると、荒ぶる精神・・・・共に大都会で生まれ、育った私たち夫婦も、還暦を前に、慣れ親しんだ大阪での生活にピリオドを打ち、19年前にこの岡山のど真ん中の”過疎の村”にやってきました。広大な造成地に見えるのはたった2軒の家。我が家が3軒目でした。
★ そして、見知らぬ者同士が始めた、新しい交際。徐々に結びあって息づき始めた小さな、小さな”地域社会”。やがてそれが「自治会」に発展し、小学校も建設されて、全学年で学級が出来、年々、子供の数も増えて来ました。新しく生まれ来た最初の子も今や大学生。人々と、その子供達を結びつけ、育んで来た象徴的イベントは、年末の餅つきと夏の流しソーメンでした。
★ それこそ、人々の健康の基。辻啓介博士は、そこに食生活の重要さを説いておられます。
《食べた餅より心持ち》
○ 今では真空パックで年中、食べられる食品だが、本来、お持ちは祝日のご馳走だった。それよりもまして、ご馳走をしてくれる人の心づくしがありがたい、という意味。
○ おごったり、おごられたり、は、交際の初歩。お金も、物も、豊富な、このご時世、お持ちでは得てして感謝の念が薄れるのかもしれない。
○ 心の持ちようは、健康に大きく影響する。ご馳走になった時の念は心を暖かく、豊かにする。食べた餅も体内で最大限に利用されるだろう。
★ 本当にそうだ! 心底からわき上がるような共感を覚えます。
「餅つき」が続くかぎり、土地っ子は、心豊かに育つでしょう。向こう三軒両隣、「おいしいよ」とオカズを分け合い、おごったり、おごられたり・・・難しい理屈をこね回す必要はありません。コミュニティとは、そのような交際の「基本の基本」で息づいているものなのですね。
by zenmz
| 2007-06-08 08:20
| 食生活:今日の一戒