2007年 06月 17日
【7259】 《ジャガイモは大地のリンゴ》 |
★ 世に言う「おふくろの味」 その王様は「お茶漬け」 私の母語・京都弁では「ブブ漬け」 そして女王は「肉ジャガ」ですね。日本人で「それは違う」と異論を差し挟む方は、多分、少々、バタ臭いハイカラな方でしょう。でも、ジャガイモ、蒸かしたものにバタを塗って食べるのも最高ですね。
★ ジャガイモ、サトイモ、サツマイモと並べれば、日本では「芋」の御三家。特にジャガイモには「男爵」と言う別名を奉っています。原産地は南米アンデス山脈の高原。それが徳川時代にオランダ船でジャカルタから運ばれて来て、「ジャガイモ」になったのだそうです。「馬鈴薯」とも言いますね。「馬の鈴に似ている」とか、「マレーの芋」とか所説があるそうですが、本当は中国語の漢字をそのまま拝借して「バレイショ」と読んだのだそうです。
ですから、日中共通は「馬鈴薯」
★ 戦中・戦後の飢餓の時代、米・麦に代わる”主食”はイモでした。私には「命の糧」と恩義を感じる尊い食物。あの時代、よくぞ生き延びることが出来たナ。それを思うと、やはり”男爵”のおかげでした。では、このイモ。栄養学的にみて、食品としての位置づけや、如何? 辻啓介博士に伺いましょう。
最もそれに相応しいネーミング。pomme de terre (ポム・ド・テール) 「大地のリンゴ」に軍配を挙げましょう。
★ そう言えば、慢性的な食料不足に悩む北朝鮮では、”馬鈴薯農業革命”で二毛作運動を展開し、その成果を 朝鮮中央放送が「偉大なる指導者金正日同志は、ジャガイモは白米と同等であるとおっしゃった」と報道、平壌にはジャガイモ料理専門店が開店した、と高らかに全世界に報道しました。本当に貴重品ですね。
【注】
SNSからの転載です。
初出は、(火)・【私の食生活・今日の一戒」(11)】
(「日経WagaMaga」2007年05月23日)
★ ジャガイモ、サトイモ、サツマイモと並べれば、日本では「芋」の御三家。特にジャガイモには「男爵」と言う別名を奉っています。原産地は南米アンデス山脈の高原。それが徳川時代にオランダ船でジャカルタから運ばれて来て、「ジャガイモ」になったのだそうです。「馬鈴薯」とも言いますね。「馬の鈴に似ている」とか、「マレーの芋」とか所説があるそうですが、本当は中国語の漢字をそのまま拝借して「バレイショ」と読んだのだそうです。
ですから、日中共通は「馬鈴薯」
★ 戦中・戦後の飢餓の時代、米・麦に代わる”主食”はイモでした。私には「命の糧」と恩義を感じる尊い食物。あの時代、よくぞ生き延びることが出来たナ。それを思うと、やはり”男爵”のおかげでした。では、このイモ。栄養学的にみて、食品としての位置づけや、如何? 辻啓介博士に伺いましょう。
○ フランス語の pomme de terre (ポム・ド・テール)とは「大地のリンゴ」という意味で、ジャガイモのことを指す。リンゴに勝るとも劣らないジャガイモの栄養価が認められてつけられた呼び名である。★ ポテトサラダ、肉ジャガ、コロッケ・・・おでん、カレー、シチュー、グラタン、みそ汁・・・・更にはビールのおつまみに、お子様のおやつに、と、随分、汎用されているポテトチップス。日本人は毎日、かならずジャガイモを食べます。カロリー少なく栄養豊富。正に理想食ですね。
○ ジャガイモはカロリーが少なく、ご飯の半分ぐらい。これに良質のたんぱく質が含まれ、低脂肪である。ビタミンのCやB1、B6、ミネラル、食物繊維が多い。ジャガイモのビタミンCは熱に強い。保存もきくので、重要な供給源の一つである。
最もそれに相応しいネーミング。pomme de terre (ポム・ド・テール) 「大地のリンゴ」に軍配を挙げましょう。
★ そう言えば、慢性的な食料不足に悩む北朝鮮では、”馬鈴薯農業革命”で二毛作運動を展開し、その成果を 朝鮮中央放送が「偉大なる指導者金正日同志は、ジャガイモは白米と同等であるとおっしゃった」と報道、平壌にはジャガイモ料理専門店が開店した、と高らかに全世界に報道しました。本当に貴重品ですね。
【注】
SNSからの転載です。
初出は、(火)・【私の食生活・今日の一戒」(11)】
(「日経WagaMaga」2007年05月23日)
by zenmz
| 2007-06-17 17:22
| 食生活:今日の一戒