2007年 07月 03日
【7303】 《思し召しより米の飯》 |
★ 先日、韓国の旧友が来た時、久しぶりに私も和食の朝食を共にしました。我が家では、もう久しく、朝食はパン食になっているのですが、この韓国の旧友は、絶対にパン食がダメ。それをよく承知している妻が、典型的な和朝食を整え、それに手製のキムチまで添えて接待しました。久しぶりの和朝食。気のせいか、ちょっと胸にもたれる気がしました。
★ 「三つ子の魂」とはよく言ったものですね。戦前、父親に連れられて日本にやって来た。僅か10年ほどの少年時に覚えた食習慣がそのまま身についているのですね。日本に来ると、必ず「和食」と、これだけはキチンと要望するのに驚きました。それにしても・・・・当時は食糧難で、とても「和朝食」など食べられるはずがなかったのに・・・・そう語り合いながら楽しみました。要するに日本大好きなのですね。
★ なぜ我が家では朝はパン食なのか? いつも我が家の食習慣を話題にすると、それが問題になりますが、老妻も、特に決め手になるような記憶はないようです。結局、私たちが夫婦になり、子育てした時代の風潮に流されてそうなっただけのことですね。さかのぼれば、終戦直後の一億総飢餓の時代。小麦粉を運び入れて敗戦国民の食生活を支えてくれたアメリカ占領政策が日本人の食習慣を変えました。
★ 食うに米がなく、その上、栄養重視の時代、《米食離脱》の国民的一大キャンペーンが展開されました。今でも覚えている、当時のキャッチフレーズを思い出します。「タンパクシツがたりないよぉー」 パン中心の食生活こそ健康理想食とされ、マスコミは一斉にそのキャンペーンを起こしたものでした。多分、それが日本人の脳に刷り込まれ、学校給食を通じて各家庭に普及したのだと思います。
★ 今朝の辻啓介博士の食随想を拝見しながら、そんなことが脳裏に去来しました。
《思し召しより米の飯》 ・・・ 切実でした。
マッカーサー率いるシンチュウグン(進駐軍)は、麦のパンで救ってくれましたね。そして日本人の舌が変わった。
それが今、回転寿司が世界に普及し、《パンより米のメシ》思考に変えつつあります。面白いですね。
★ 最近、老妻は、しばしば、「朝はおかゆにしようかね?」と、言います。
私も大賛成ですが、老妻がアタマに描いているおかゆ料理はそれこそ副食の煮炊きが大変です。以前、マレーシアに1月滞在した折、毎日、朝はおかゆ料理を食べていました。確かに美味。それに副食の豪華だったこと。
★ きっと老妻のアタマの中では、日本風にアレンジしたメニューが浮かんでいるのでしょうが、これは大仕事になるのは目に見えています。
私たちの”お粥願望”も、今のところは、
「まあ、無理せんでも・・・・ パン食で結構、満足出来る」
で終わっています。
***** 初めてご来訪の方にお願い *****
このブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】の公開趣旨をご一読ください。
★ 「三つ子の魂」とはよく言ったものですね。戦前、父親に連れられて日本にやって来た。僅か10年ほどの少年時に覚えた食習慣がそのまま身についているのですね。日本に来ると、必ず「和食」と、これだけはキチンと要望するのに驚きました。それにしても・・・・当時は食糧難で、とても「和朝食」など食べられるはずがなかったのに・・・・そう語り合いながら楽しみました。要するに日本大好きなのですね。
★ なぜ我が家では朝はパン食なのか? いつも我が家の食習慣を話題にすると、それが問題になりますが、老妻も、特に決め手になるような記憶はないようです。結局、私たちが夫婦になり、子育てした時代の風潮に流されてそうなっただけのことですね。さかのぼれば、終戦直後の一億総飢餓の時代。小麦粉を運び入れて敗戦国民の食生活を支えてくれたアメリカ占領政策が日本人の食習慣を変えました。
★ 食うに米がなく、その上、栄養重視の時代、《米食離脱》の国民的一大キャンペーンが展開されました。今でも覚えている、当時のキャッチフレーズを思い出します。「タンパクシツがたりないよぉー」 パン中心の食生活こそ健康理想食とされ、マスコミは一斉にそのキャンペーンを起こしたものでした。多分、それが日本人の脳に刷り込まれ、学校給食を通じて各家庭に普及したのだと思います。
★ 今朝の辻啓介博士の食随想を拝見しながら、そんなことが脳裏に去来しました。
《思し召しより米の飯》★ そうなんですね。敗戦直後の飢餓の時代。
○ 好意を寄せてくれるだけでは、すいたおなかはふくれない。かたちのあるご飯のほうがありがたい、という功利的な例え。
○ 「召し」と「飯」が語呂合わせになっている。忙しい朝には、ご飯をたべるのよりパン食の方が向いているのかもしれない。
○ 炊き飯には時間もかかり、副食も煮炊きをするものが多い。その点、パン食は冷蔵庫から取り出して直ぐ食べられるものが多い。
○ 朝食には午前中の体温上昇という役目がある。ご飯はタンパク質が少ないので副食に工夫が要る。
《思し召しより米の飯》 ・・・ 切実でした。
マッカーサー率いるシンチュウグン(進駐軍)は、麦のパンで救ってくれましたね。そして日本人の舌が変わった。
それが今、回転寿司が世界に普及し、《パンより米のメシ》思考に変えつつあります。面白いですね。
★ 最近、老妻は、しばしば、「朝はおかゆにしようかね?」と、言います。
私も大賛成ですが、老妻がアタマに描いているおかゆ料理はそれこそ副食の煮炊きが大変です。以前、マレーシアに1月滞在した折、毎日、朝はおかゆ料理を食べていました。確かに美味。それに副食の豪華だったこと。
★ きっと老妻のアタマの中では、日本風にアレンジしたメニューが浮かんでいるのでしょうが、これは大仕事になるのは目に見えています。
私たちの”お粥願望”も、今のところは、
「まあ、無理せんでも・・・・ パン食で結構、満足出来る」
で終わっています。
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by zenmz
| 2007-07-03 08:51
| 食生活:今日の一戒