2007年 07月 18日
【7330】 《金平糖にも角あり》 |
★ 「毎日新聞」の朝刊が始めた辻啓介博士執筆の「200字」随想。毎日、掲載される健康・医療。食関連記事と連動した軽妙な啓発文に触発されて始めた、私の”紙上対談シリーズ”「食生活・今日の一戒」も50回を超えました。食生理学の泰斗・辻博士のご指摘に促されて自分の食生活を点検してみる。毎朝、内観の機会を得て、「健康優良爺への道」を正しくするのに役立てています。
★ それにつけても感じ入るのは「医食同源」の実感。全く科学的知識もなかった古代人の食生活は理屈を超えて、ただ「身体が求めるものを食した」はず。その身体が、その時、その時の必要に合わせて取捨選択し、自然体で作り上げた食習慣が、最新鋭の科学技術や食化学の光を当てると、実に合理的な根拠をなしていることが次々と証明されます。
★ それだけではありませんね。その食習慣が生み出した数々の人生訓。食習慣に託したことわざや言い伝えの数の多さにも圧倒されます。誠に人の世の定めも、人間の”合理的な”食生活から体験を通して発掘されて「人倫の道」と尊ばれるようになっていたのですね。
今朝の例え。幼い時代を思い出します。
★ 私の子どもの頃、金平糖は貴重品でした。
「太閤さん(豊臣秀吉)の好物やったんやテ」
そう言いながら、一粒、一粒をじっくり味わったものでした。
今、思い出すその味には、「栄枯盛衰世の倣い」の想いが乗ります。
★ それにつけても感じ入るのは「医食同源」の実感。全く科学的知識もなかった古代人の食生活は理屈を超えて、ただ「身体が求めるものを食した」はず。その身体が、その時、その時の必要に合わせて取捨選択し、自然体で作り上げた食習慣が、最新鋭の科学技術や食化学の光を当てると、実に合理的な根拠をなしていることが次々と証明されます。
★ それだけではありませんね。その食習慣が生み出した数々の人生訓。食習慣に託したことわざや言い伝えの数の多さにも圧倒されます。誠に人の世の定めも、人間の”合理的な”食生活から体験を通して発掘されて「人倫の道」と尊ばれるようになっていたのですね。
今朝の例え。幼い時代を思い出します。
《金平糖にも角あり》
○ 金平糖は角のある砂糖で出来た南蛮菓子。どんな小さな者にも、それ相応の意地があるが、侮ってはいけない、との例え。
○ ポルトガル語の「コンフェイト」が語源で、発音が似た漢字を当てはめたようだ。
○ 純度の高いグラニュー糖が原料で、芸術的な製法であの角を成長させる。
○ 昔よく食べた乾パンの缶詰には必ず金平糖が添えら、乾パンの味気なさを中和して、唾液の分泌をよくしてくれた。
○ 雪の結晶に形が似ており、ゆめゆめ無視すべき存在ではない。
★ 私の子どもの頃、金平糖は貴重品でした。
「太閤さん(豊臣秀吉)の好物やったんやテ」
そう言いながら、一粒、一粒をじっくり味わったものでした。
今、思い出すその味には、「栄枯盛衰世の倣い」の想いが乗ります。
by zenmz
| 2007-07-18 09:01
| 食生活:今日の一戒