2007年 09月 09日
【7398】 北極海の領土争い |
★ シドニで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議はエネルギーの効率的な利用や森林資源管理の改善し、エネルギー利用を30年までに25%減らす数値目標を盛り込んだ特別声明「シドニー宣言」を採択した、と伝えています。それはそれで結構ですが・・・気になるのは、別の外電。
★ 今、北極海で沿岸諸国が北極海で資源争奪戦を始めた、というのです。地球温暖化の影響は北極海に劇的な変化をもたらし海氷面積は観測開始以来、最小になった。気候学者の心配を尻目に、沿岸諸国は北極海に埋蔵されている未開発の資源争奪戦を始めたと言うのです。
★ 北極海には、地球上最後の巨大な資源が未開発のまま眠っている、と言われます。地球上の石油・天然ガス総量の四分の一は、未開発のままになっており、鉱物資源のダイヤモンドや金、アンチモン、ニッケル、スズなどの巨大な鉱床が横たわっているのだそうです。氷が溶けて、海底調査が容易になりました。そこで一斉に調査競争が始まったのです。
★ 最初に動き始めたのはロシア。有人潜水艇で水深4200メートルの北極点の海底に世界で初めて潜り、チタン製のロシア国旗を立てた。これに対し、デンマークの科学者チームが、最新探査機器を搭載した海底調査船で北極海の海底調査へ出発した。
★ 負けてはならぬ、と アメリカ政府も、沿岸警備隊の砕氷船を出航させ、海底測量を開始。カナダは、何よりも先に【利用実績】を、と、北極海域2カ所に軍の訓練施設を新設するという強攻策に出て、関係国の神経を逆撫でしています。APEC首脳会議が温暖化対策で一致、「シドニー宣言」を採択・・・その国々が熾烈な資源争奪の先陣争いをしているのです。ホンネはどこにあるのか?
★ 今こそ、私たちは、先例に学ぶべきではないでしょうか。今からちょうど50年前、南極でも領有権を巡る争いが発生し、日本も遅れをとっては・・・と、南極観測船を繰り出しました。しかし、愚かな競争に終止符を打ったのは、1959年の「南極条約」締結。南極は、国際共同管理の下に置かれて、特定国の占有を認めないことになりました。
★ ロシアが北極海底に国旗を立て、プーチン大統領が「重要な行動」と世界にアピール、これに対抗するためカナダは軍事基地建設に乗りだし、デンマークも領土権主張の根拠を構築し始めた。資源争奪戦だけではありません。重要な国際紛争を招来させる領土争いに発展しつつあります。
★ いまこそ「南極条約」を「南北両極条約」に拡大する国際会議を開くべきではないか。幸い、この争いに加わっていない、日米両大国こそ、その提言が出来る立場と”政治力”を持っています。大火になりかねない火だねを消すために早急に行動を起こすべきではないか。そう提言したいです。
★ 今、北極海で沿岸諸国が北極海で資源争奪戦を始めた、というのです。地球温暖化の影響は北極海に劇的な変化をもたらし海氷面積は観測開始以来、最小になった。気候学者の心配を尻目に、沿岸諸国は北極海に埋蔵されている未開発の資源争奪戦を始めたと言うのです。
★ 北極海には、地球上最後の巨大な資源が未開発のまま眠っている、と言われます。地球上の石油・天然ガス総量の四分の一は、未開発のままになっており、鉱物資源のダイヤモンドや金、アンチモン、ニッケル、スズなどの巨大な鉱床が横たわっているのだそうです。氷が溶けて、海底調査が容易になりました。そこで一斉に調査競争が始まったのです。
★ 最初に動き始めたのはロシア。有人潜水艇で水深4200メートルの北極点の海底に世界で初めて潜り、チタン製のロシア国旗を立てた。これに対し、デンマークの科学者チームが、最新探査機器を搭載した海底調査船で北極海の海底調査へ出発した。
★ 負けてはならぬ、と アメリカ政府も、沿岸警備隊の砕氷船を出航させ、海底測量を開始。カナダは、何よりも先に【利用実績】を、と、北極海域2カ所に軍の訓練施設を新設するという強攻策に出て、関係国の神経を逆撫でしています。APEC首脳会議が温暖化対策で一致、「シドニー宣言」を採択・・・その国々が熾烈な資源争奪の先陣争いをしているのです。ホンネはどこにあるのか?
★ 今こそ、私たちは、先例に学ぶべきではないでしょうか。今からちょうど50年前、南極でも領有権を巡る争いが発生し、日本も遅れをとっては・・・と、南極観測船を繰り出しました。しかし、愚かな競争に終止符を打ったのは、1959年の「南極条約」締結。南極は、国際共同管理の下に置かれて、特定国の占有を認めないことになりました。
★ ロシアが北極海底に国旗を立て、プーチン大統領が「重要な行動」と世界にアピール、これに対抗するためカナダは軍事基地建設に乗りだし、デンマークも領土権主張の根拠を構築し始めた。資源争奪戦だけではありません。重要な国際紛争を招来させる領土争いに発展しつつあります。
★ いまこそ「南極条約」を「南北両極条約」に拡大する国際会議を開くべきではないか。幸い、この争いに加わっていない、日米両大国こそ、その提言が出来る立場と”政治力”を持っています。大火になりかねない火だねを消すために早急に行動を起こすべきではないか。そう提言したいです。
by zenmz
| 2007-09-09 08:23
| 現代社会論