2008年 04月 08日
【8016】 ”死体保管所”のある生活 |
★ 現代社会で、「文明」と「未開」を分けるキーワードは「モルグ」 その家庭に「モルグ」があるか、ないかで人生とその文化内容が分かれる・・・・
★ 誰だったか名前は忘れたのですが、最近、フランスで注目されるようになった若い哲学者の言葉だそうです。
★ 「モルグ」 原語で言えば、 morgue 「死体保管所」 あまり日常的に使われる言葉ではありません。”死体保管所”のある家庭?? ちょっとイメージ出来ないかもしれませんが、この哲学者は「それは電気冷蔵庫だ」と言っていました。
★ ウーン、ナルホド! すばらしい着眼ですね。思わず膝を打って刮目します。新しいモノの見方とはそういうことなのですね。現代文明論に新しい哲学が生まれました。
★ 電気冷蔵庫のない「未開日常」を生きる人々は、放っておくと腐る食物を食べています。だから食べる直前まで生きている動植物を食料とします。食物は腐る、が常識。
★ 一方、「文明日常」に生きる人は、加工された食物は腐らない、と信じています。だから食料にする動植物は、すべて、まず死体処理して、”死体保管所”に貯蔵し、必要な時に、何時でも、好きなだけ食べる。腐る食物なんておかしい、が常識。
★ ”未開人”は何が安全で何が危険か?自ら判断できます。しかし”文明人”は、その判断をすべて政府にゆだねます。そして事故が発生すると、”文明人”は政府の不明を難じ、死体処理を誤った業者に補償を求めます。
★ しかし、”文明人”は、自らは何が安全で、何が危険か? 全く知りません。・・・・・
自分は判断できないが、他人が判断を誤ったら、徹底的に追及する。そして補償を手にしなければ納得しない。
精神が病んできますね。しかし、今や、それが常識。
★ ウーン、そうですね。ウチにも「死体保管所」が2カ所もあるナァ
小学校に上がる前後の幼い頃、《祖父から教わったいましめ》を想い出し、噛み締めたい思いがいたします。
~~~~~~ SNS コメント ~~~~~
◎ zenzo 04/08 12:28
ようこそお越し下さいました。コメントありがとうございます。
共感して下さってうれしく、早速、「飛鳥の部屋」を訪問させていただきました。失礼ながら、同じ感性を共有している想いを深めました。
私はもうすぐ78歳になる年金生活者です。無為徒食の“托鉢の身” これよりひたすら“未開人”の心を訊ねて参りたいと思っております。
★ zensan (24) - 2008/04/08 19:02
としさん
たらりんごさん
アイリーンさん
本当に悩ましい問題ですね。ハッとさせられる問題指摘です。物事のとらえ方、考え方・・・哲学の力を改めて認識しました。
◎ zensan (24) - 2008/04/08 22:32
けんこw/LOVE☆さん
私は、いつも、アメリカでちょっと変わった人々、の“烙印”を押されているアーミッシュを想います。物質文明を拒否し、電気を使わない生活を今も守っている見事さ。
しかし、昨年、この敬虔な生き方をしている人々に文明悪を象徴する銃が向けられ、多くの犠牲者を出しました。文明が人間に幸福をもたらす幻想はおわりましたね。
★ zenzo 04/10 01:38
pome-loveさん
「死体保管所」と「イタダキマス」・・・私の心中を大きく揺さぶった感動をきちんと受け止めて下さったことに心から感謝申し上げます。
私は、動植物も人間も、イノチの価値はおなじと思っております。つねにそこに立ち戻って考えたいと思っています。「人権」の根拠は「天賦」と言われますね。「天賦」が根拠なら、「蛇権」も「犬権」も「牛馬権」も“天賦”であるはず。天の摂理は奈辺にあるのか? 私が問い続けて行きたい課題です。
★ 誰だったか名前は忘れたのですが、最近、フランスで注目されるようになった若い哲学者の言葉だそうです。
★ 「モルグ」 原語で言えば、 morgue 「死体保管所」 あまり日常的に使われる言葉ではありません。”死体保管所”のある家庭?? ちょっとイメージ出来ないかもしれませんが、この哲学者は「それは電気冷蔵庫だ」と言っていました。
★ ウーン、ナルホド! すばらしい着眼ですね。思わず膝を打って刮目します。新しいモノの見方とはそういうことなのですね。現代文明論に新しい哲学が生まれました。
★ 電気冷蔵庫のない「未開日常」を生きる人々は、放っておくと腐る食物を食べています。だから食べる直前まで生きている動植物を食料とします。食物は腐る、が常識。
★ 一方、「文明日常」に生きる人は、加工された食物は腐らない、と信じています。だから食料にする動植物は、すべて、まず死体処理して、”死体保管所”に貯蔵し、必要な時に、何時でも、好きなだけ食べる。腐る食物なんておかしい、が常識。
★ ”未開人”は何が安全で何が危険か?自ら判断できます。しかし”文明人”は、その判断をすべて政府にゆだねます。そして事故が発生すると、”文明人”は政府の不明を難じ、死体処理を誤った業者に補償を求めます。
★ しかし、”文明人”は、自らは何が安全で、何が危険か? 全く知りません。・・・・・
自分は判断できないが、他人が判断を誤ったら、徹底的に追及する。そして補償を手にしなければ納得しない。
精神が病んできますね。しかし、今や、それが常識。
★ ウーン、そうですね。ウチにも「死体保管所」が2カ所もあるナァ
小学校に上がる前後の幼い頃、《祖父から教わったいましめ》を想い出し、噛み締めたい思いがいたします。
「いいか、ミチトシ。ご飯の前に”イタダキマス” 何をいただくのか? オマエのイノチのために自分のイノチを犠牲にしたお米、魚、肉、野菜・・・みんなイノチを持っている。そのイノチをいただくのだヨ」
~~~~~~ SNS コメント ~~~~~
◎ 飛鳥 04/08 12:20
こんにちは タイトルに惹かれて来ました
深いですね! 自らつくりだした文明が 自らを追い込んでいるような…
◎ zenzo 04/08 12:28
ようこそお越し下さいました。コメントありがとうございます。
共感して下さってうれしく、早速、「飛鳥の部屋」を訪問させていただきました。失礼ながら、同じ感性を共有している想いを深めました。
私はもうすぐ78歳になる年金生活者です。無為徒食の“托鉢の身” これよりひたすら“未開人”の心を訊ねて参りたいと思っております。
◎ としさん 04/08 15:49
新着からお邪魔します。おいらも、タイトルからお邪魔しました。
なるほど、薀蓄のあるお言葉。特に冷蔵庫の部分では、笑ってしまったり、妙に納得してしまったり。
文明って何?ってことから始まりますよね。文明はゴミを出すこと。便利さと交換に環境を破壊すること。
文化は、残すことに意味があり、人類の財産。
おいら、54歳のタクシードライバーだけど、お客さんを乗せて生活している。だけど、営業車は走るほど、空気を汚している。矛盾。人が生きている限り、矛盾は存在し続ける。
複雑な気分ですね。お邪魔しました。
◎ タラりんご 04/08 18:46
今日は(*^_^*) タラりんごです タイトルが、難しそうだったけど、読んでみると納得しました。 フランスの若い哲学者の人すごいなぁ…
私達は、文明人… 何が危険で、何が安全なのか 知らないってことでしょ… 他の角度で見てみたら
何が良くて、何がいけないのかを、知らないってことですよね だから、この世は犯罪が、増え続けるのかもしれませんね…
◎ アイリーン (64) - 2008/04/08 15:46
確かに冷蔵庫や冷凍庫は『モルグ』ですね。でも生命を受け取っていることを覚えていたいものです。
★ zensan (24) - 2008/04/08 19:02
としさん
たらりんごさん
アイリーンさん
本当に悩ましい問題ですね。ハッとさせられる問題指摘です。物事のとらえ方、考え方・・・哲学の力を改めて認識しました。
◎ けんこw/LOVE☆ (110) - 2008/04/08 22:17
まさに、ご指摘のとおりですね。
いただいた命を大切にしようと思えば、飽食の時代とはクチにできませんよね。
◎ zensan (24) - 2008/04/08 22:32
けんこw/LOVE☆さん
私は、いつも、アメリカでちょっと変わった人々、の“烙印”を押されているアーミッシュを想います。物質文明を拒否し、電気を使わない生活を今も守っている見事さ。
しかし、昨年、この敬虔な生き方をしている人々に文明悪を象徴する銃が向けられ、多くの犠牲者を出しました。文明が人間に幸福をもたらす幻想はおわりましたね。
◎ pome-love 04/10 00:21
いつも、このような視点での文面に出合うことで、わが心の琴線にふれて
しばらく消化作業に時間を要します。 死体保管所とイタダキマスとの関係は、今一度聖書の創世記の1章の神の形に作られた人間が、被造物の一つ一つを本来の目的を果たしえるように治める、正しく管理する責任を失ってしまったところの人間の、自己中心性がなせる業なのだと思わされます。 冷凍庫で何時までも大丈夫と・・・そのうちに、冷蔵庫整理とやらで、食せず、ゴミ箱に・・イタダキマスは口先だけになってしまいます。
やはり、フランス人ですね。エスプリが効いた哲学に何かスッキリデス
★ zenzo 04/10 01:38
pome-loveさん
「死体保管所」と「イタダキマス」・・・私の心中を大きく揺さぶった感動をきちんと受け止めて下さったことに心から感謝申し上げます。
私は、動植物も人間も、イノチの価値はおなじと思っております。つねにそこに立ち戻って考えたいと思っています。「人権」の根拠は「天賦」と言われますね。「天賦」が根拠なら、「蛇権」も「犬権」も「牛馬権」も“天賦”であるはず。天の摂理は奈辺にあるのか? 私が問い続けて行きたい課題です。
by zenmz
| 2008-04-08 11:17
| 現代社会論