2008年 04月 20日
【8027】 親に苦労をかけるなよ |
★ 今日は、ベトナム娘の日本語教室の日でした。ブログでは、このところご無沙汰していますが、ベトナム娘9人たちとの【日越交換学習】は、ずっと続いています。今日は、いつもになく、参加者は、たった3人。後の6人はどうしたノ?
★ 「新しくベトナムからたくさん新人がきました。その人たちのためオリエンテーション。それと残業続きでお買い物が出来ていません。当番でない私たちだけです」
とか。
事実、”研修生”だった新人の二人も今は”実習生”に格上げされて、全員、残業続きで日本語勉強の時間確保も大変なようです。
★ 毎週日曜日の午後、我が家で開いている勉強会も、今年に入って隔週にせざるを得なくなりました。それでも時々、このように参加出来ない人たちも出てきます。
「オシンですから・・・・」
笑いながら、底抜けに明るい娘たちのバイタリティはものすごいです。
「ウレシィー。残業、オカネいっぱい・・・」
来るたびに、何度も繰り返します。生活費を切りつめ、故郷の親に送金しているのです。働く喜びを何時もそのまま爆発させます。これほど率直な若者の感情発露・・・他に見ることはありません。感動すら覚えます。
★ この娘たちにとって家族が一番、大事です。
そこで今日は、家族関係の一覧をつくって自分を中心にした親族の関係と、その呼び名を教えました。
「お父さん、お母さんの兄弟姉妹はおじさん、おばさん。単語の発音は一つだけど、年上か、年下か、それによって漢字は違う。伯父、叔父、伯母、叔母。これは注意して覚えてネ。他に小父、小母と書く時があるけど、それは、肉親以外・・・また意味が異なる」
★ 「”いとこ”も漢字で書くとややこしい。従兄弟、従姉妹 従兄、従姉 従弟、従妹・・・いろいろあるよ。でも読み方は一つで”いとこ”・・・。そして、おじさんや、おばさんの配偶者や、自分の兄弟の配偶者は、全部、前に「ぎりの」(義理の)をつける」
★ 30分も説明したら全員が完全に理解しました。今は、みんな”漢字憑いて”いますので興味津々。
「イトコって、みんな前に”従”が付くのですね。”従”? それだけだと、何と読みますか? 意味は?」
説明に詰まるほど突っ込んできます。日本語の感覚が身について来ました。
★ 次は、質問コーナー。
「入る」と「入れる」 「出る」と「出す」 これ、どう違いますか?
「同じ動作だけど、生き物と、生き物でないものの動き方の違いだね。たとえば、人間・犬は出たり、入ったり。ゴミは「(袋に)入れたり、(外に)出したり・・・・」
★ 「会社で、日本人のオバサンが、毎日、”ナニ、ショーン”と訊ねます。これ、なんですか?」
「ああ、それは岡山弁。何をしているのですか? と、言う意味」
「シネー、シネーも多いです。これ何ですか?」
「それも、岡山弁で、しなさい、という意味。オジイチャンも岡山へ来た時、ビックリしたヨ。いきなり”死ね!”と、怒鳴られたような気がした」 全員、大爆笑。
★ では、今日は、そろそろオシマイ。最後の復習。オジイチャンの話を良く聞いて、分かるか、どうか、試しましょう。一度しか言わないから良く聞きなさい。
★ 一所懸命、聞き耳を立てていましたが、3人の目が私の白髪に向いた途端、全員が、一斉に分かったようです。ハラを抱えて転がり回っていました。
★ 水曜日はアメリカ娘、日曜日はベトナム娘。ネット上では、毎日イランの若い友人たち・・・そして実に楽しいイラジャポママたち(イラン人と結婚した日本人妻)
Good evening! (英語)
chao! (ベトナム語)
Salam , hale shoma chetoreh? (ペルシャ語)
★ いろんな国のコトバを使って、若い人たちとつきあうのは、実に楽しいです。
脳みそのチャンネル切り替えも、最近は自動選択されるようになりました。
~~~~~~ 外部SNS コメント~~~~~~~
としさん
激励ありがとうございます。トシをとりますとね、若い人との交流が途絶えがちです。私は、その点、非常に恵まれています。社会貢献などというものではありません。ただ楽しく一緒に遊んでいる感じの方に近いです。
★ zensan - 2008/04/20 21:44
まだまだもう2年、この娘たちが帰国するまで続けます。ベトナム語の方が難しいですね。中国語は四声ですが、各単語ごとにある六声が難物です。一つの単語を覚えても発音で意味が全く違う。なかなかです。ペルシャ語も発音が難しいですが、一旦、慣れれば苦になりません。でもコトバは楽しいです。
★ zensan - 2008/04/22 09:18
何でも屋さん
難しい問題です。ご指摘を受けて咄嗟に思い浮かべるのはロシア語。あの寒冷地の民族の言葉・・・皆さん、雄弁ですね。まあ、興味深いご指摘を頂戴しました。その目で見る複眼観察に心がけたいと思います。
ともこさん
ハイハイ、教師と生徒の間で、ダブル・スタンダードはいけません。生徒に望むことを教師たるもの「率先垂範」 これをしないから現在の学校教育が荒れます\(^Д^)
madar pedar pedar (zanam)、amu da:i、 am:meh kha:leh
ベトナム娘のために作った日本語チャートに対応ペルシャ語を自家用に作っております。ややこしいのは従姉妹・従兄弟ですね。一覧表をつくりましたが・・・・dokhtar kha:leh???
現在は、あみだくじの答えを探すのと同じ状態。ベトナム娘と同じです。
★ 「新しくベトナムからたくさん新人がきました。その人たちのためオリエンテーション。それと残業続きでお買い物が出来ていません。当番でない私たちだけです」
とか。
事実、”研修生”だった新人の二人も今は”実習生”に格上げされて、全員、残業続きで日本語勉強の時間確保も大変なようです。
★ 毎週日曜日の午後、我が家で開いている勉強会も、今年に入って隔週にせざるを得なくなりました。それでも時々、このように参加出来ない人たちも出てきます。
「オシンですから・・・・」
笑いながら、底抜けに明るい娘たちのバイタリティはものすごいです。
「ウレシィー。残業、オカネいっぱい・・・」
来るたびに、何度も繰り返します。生活費を切りつめ、故郷の親に送金しているのです。働く喜びを何時もそのまま爆発させます。これほど率直な若者の感情発露・・・他に見ることはありません。感動すら覚えます。
★ この娘たちにとって家族が一番、大事です。
そこで今日は、家族関係の一覧をつくって自分を中心にした親族の関係と、その呼び名を教えました。
「お父さん、お母さんの兄弟姉妹はおじさん、おばさん。単語の発音は一つだけど、年上か、年下か、それによって漢字は違う。伯父、叔父、伯母、叔母。これは注意して覚えてネ。他に小父、小母と書く時があるけど、それは、肉親以外・・・また意味が異なる」
★ 「”いとこ”も漢字で書くとややこしい。従兄弟、従姉妹 従兄、従姉 従弟、従妹・・・いろいろあるよ。でも読み方は一つで”いとこ”・・・。そして、おじさんや、おばさんの配偶者や、自分の兄弟の配偶者は、全部、前に「ぎりの」(義理の)をつける」
★ 30分も説明したら全員が完全に理解しました。今は、みんな”漢字憑いて”いますので興味津々。
「イトコって、みんな前に”従”が付くのですね。”従”? それだけだと、何と読みますか? 意味は?」
説明に詰まるほど突っ込んできます。日本語の感覚が身について来ました。
★ 次は、質問コーナー。
「入る」と「入れる」 「出る」と「出す」 これ、どう違いますか?
「同じ動作だけど、生き物と、生き物でないものの動き方の違いだね。たとえば、人間・犬は出たり、入ったり。ゴミは「(袋に)入れたり、(外に)出したり・・・・」
★ 「会社で、日本人のオバサンが、毎日、”ナニ、ショーン”と訊ねます。これ、なんですか?」
「ああ、それは岡山弁。何をしているのですか? と、言う意味」
「シネー、シネーも多いです。これ何ですか?」
「それも、岡山弁で、しなさい、という意味。オジイチャンも岡山へ来た時、ビックリしたヨ。いきなり”死ね!”と、怒鳴られたような気がした」 全員、大爆笑。
★ では、今日は、そろそろオシマイ。最後の復習。オジイチャンの話を良く聞いて、分かるか、どうか、試しましょう。一度しか言わないから良く聞きなさい。
ベトナムでも、日本でも、家族の話は、大体、おなじだね。
皆さんと同じ年頃になると、親は子どもにグチグチとお説教をする。
あなたをそだてるのにどんなに苦労したことか。
苦労のたびに黒いアタマが白くなる。
お父さんのアタマを見てご覧。黒かったアタマがこれだけ白くなった、
一つ苦労すると、一カ所黒い毛が白くなる。
そんな話、あなた達も、たくさん聞いたでしょう。
子どもたちは、いつも頭を下げて聞いている。ベトナムも同じでしょう。
~~~~~~~~~~~~~
さて、日本に戻って、
お父さんが、続けて、グチグチ言っていたら・・・・
突然、子どもが大声挙げて叫んだ。
「分かった!」
それを聞いてお父さんは大喜び。
「何が? 何が分かった!」
子どもは、シミジミと答えました。
「何故、オジイチャンの頭が真っ白か? それが、よく分かった」
★ 一所懸命、聞き耳を立てていましたが、3人の目が私の白髪に向いた途端、全員が、一斉に分かったようです。ハラを抱えて転がり回っていました。
★ 水曜日はアメリカ娘、日曜日はベトナム娘。ネット上では、毎日イランの若い友人たち・・・そして実に楽しいイラジャポママたち(イラン人と結婚した日本人妻)
Good evening! (英語)
chao! (ベトナム語)
Salam , hale shoma chetoreh? (ペルシャ語)
★ いろんな国のコトバを使って、若い人たちとつきあうのは、実に楽しいです。
脳みそのチャンネル切り替えも、最近は自動選択されるようになりました。
~~~~~~ 外部SNS コメント~~~~~~~
◎ としさん 04/21 14:11★ zenzo 04/21 14:23
すっげーえ。zenzoさん凄すぎる。ベトナム語、話せるの? zenzoさん、おいらにはとても真似できない。こんな素晴らしい、社会貢献、交流されているなんて。おいら、偉そうなこと書いて恥ずかしい。健康に注意して、頑張ってね。(^_-)-☆
としさん
激励ありがとうございます。トシをとりますとね、若い人との交流が途絶えがちです。私は、その点、非常に恵まれています。社会貢献などというものではありません。ただ楽しく一緒に遊んでいる感じの方に近いです。
◎ peko 2008/04/20(日) 20:34★ zensan 2008/04/20(日) 21:06 ふすま一つで仕切った部屋4つ、トイレ、シャワーは一つだけ。そんな小さな家に9人がひしめいて住んでいます。「私たちはオシンですから・・・」 このコトバには日本の戦後史が辿った“黄金への道”への憧憬があります。彼女たちはベトナムの明るい未来を信じています。その目の輝きは、もう日本人にはありません。一所懸命生きる、とは、この娘たちの姿だ。私も見る度毎に新鮮に映り、惚れ惚れと、目を瞠ります。
皆さん、一生懸命ですね。一生懸命な姿は、一番きれいだと思います。
皆さんにお話なさった髪の色の話、私も笑ってしまいました。でも、はげちゃったらどうするの?
(あ、もっと苦労かけたってことか!)
◎ げたさん- 2008/04/20 21:35
そうなんですか。ずっと続いているんですね。感謝です。
★ zensan - 2008/04/20 21:44
まだまだもう2年、この娘たちが帰国するまで続けます。ベトナム語の方が難しいですね。中国語は四声ですが、各単語ごとにある六声が難物です。一つの単語を覚えても発音で意味が全く違う。なかなかです。ペルシャ語も発音が難しいですが、一旦、慣れれば苦になりません。でもコトバは楽しいです。
◎ 何でも屋 - 2008/04/21 23:39
初心者な質問で大変恥ずかしいのですが、沖縄などの言葉も、不勉強な小生には難解です。
南方ほど発音が難しい(表現が豊か)という傾向があるのでしょうか???対して寒い地域は、寒いせいか、如何に口を大きく開けずに(冷たい空気を取り込まずに)発音することが根底にあるように勝手に推測しているのですが…
◎ ともこ - 2008/04/22 06:00
ほのぼのとした授業風景が浮かんできました。こうして覚えると言葉もほんとに身に付きますね!
さてちなみに、ペルシア語の親族関係のコトバはいかがでしょうか?(抜き打ちです!)ペルシア語、本当に応援してます
★ zensan - 2008/04/22 09:18
何でも屋さん
難しい問題です。ご指摘を受けて咄嗟に思い浮かべるのはロシア語。あの寒冷地の民族の言葉・・・皆さん、雄弁ですね。まあ、興味深いご指摘を頂戴しました。その目で見る複眼観察に心がけたいと思います。
ともこさん
ハイハイ、教師と生徒の間で、ダブル・スタンダードはいけません。生徒に望むことを教師たるもの「率先垂範」 これをしないから現在の学校教育が荒れます\(^Д^)
madar pedar pedar (zanam)、amu da:i、 am:meh kha:leh
ベトナム娘のために作った日本語チャートに対応ペルシャ語を自家用に作っております。ややこしいのは従姉妹・従兄弟ですね。一覧表をつくりましたが・・・・dokhtar kha:leh???
現在は、あみだくじの答えを探すのと同じ状態。ベトナム娘と同じです。
by zenmz
| 2008-04-20 18:13
| ベトナムの”孫娘”